ゼノヴィアさんがリアス・グレモリーとその眷属の目を覚ませている間に、コカビエルの状態を確認。………おぉ、たぎってますな。もう
「くらえ!! コカビエル!!」
リアス・グレモリーの声が聞こえるのと同時に、コカビエルに結構な大きさの魔力弾が放たれた。結構な速度で飛んできた魔力弾をコカビエルは片手を前に突き出して止めた。そして手の平を上へ向けて、魔力弾の軌道をずらした。
余裕そうだな? と、思ったんだけど、手の平から煙が出てるから余裕ってほど余裕ではなさそうだね。
「―――――完成だ」
コカビエルが手の平から立ち上ってる煙を見てニヤニヤしている時だった。どこからかおっさんの声が聞こえてきた。声が聞こえてきたのと同時に校庭の真ん中からすごい光が―――――眩しいなぁ………。空中ではコカビエルが拍手をしている。
なんか俺が知らないうちにすごいことになってる? ゼノヴィアさんもろくに説明してくれないしなぁ………イリナさんはどこにいるかわからないし。なんかさ、教会から派遣された二人って本当に何してんだろうね。役に立たなさすぎるよね?
「四本のエクスカリバーが一本になる」
あぁなるほどね。エクスカリバーを合成させてたのね。
「エクスカリバーが一本になった光で、下の術式も完成した。あと二〇分もしないうちにこの町は崩壊するだろう。解除するにはコカビエルを倒すしかない」
え………? あのおっさん今何て言った? 町が崩壊する? 俺と黒歌が住んでいるこの町が?
確かに校庭全域に魔法陣が展開されててさ、光ってるけど………あぁ、なんか魔力も込められ始めたね。
二〇分か………二〇分までは遊んでも―――――実験しててもいいんだよね?
「フリード!!」
そ、その名は!?
「はいな、ボス」
こ、この声は!?
暗闇の向こうから、キ、キモ神父が歩いてきた。おいおいおい………ゼノヴィアさんが始末してくれたんじゃないのかよ!? くそっ、鳥肌たってきた………
『リアス・グレモリー!! ゼノヴィアさん!! あのキモ神父は頼んだ!!』
「え、えぇ………」
「りょ、了解した………」
よ、よかった………キモ神父の相手をしなくて済む………
さて、相手は結構強いらしいコカビエルだ。《勝利の剣》の再現度はかなりのものだってことがわかったからとりあえずもういいや。
今度は
ナイフを右手で逆手に持つ。持ったんだけど………やっぱり無理だわこれ。空飛んでるのにナイフで戦うとか無理ゲーだ。素直に俺の絶対領域を有効活用しよう。
俺の絶対領域内にある剣を創造する。
「おい人間………貴様の周りに刺さっている剣、それは何だ? それはエクスカリバーだろう?」
コカビエルが言った。
そう、俺が創造した剣はエクスカリバーだ。イリナさんとゼノヴィアさんに聖剣のこと教えてもらったからね。ちょっと頑張ってみたよ。
創造は意外と簡単だった。七つに分かれた性質を一つに纏めて創造しただけだからね。もともとは一振りだったんだし、やっぱり一つに纏めた方が何かと便利だよね?
『準備は完了したし、そろそろ始めようよ。コカビエル』
「くく………そうだな人間!!」
まずは『
魔力で足場をつくりながら跳躍を繰り返し、コカビエルに接近。そして剣を振るう。コカビエルはそれを魔力で強化した腕で受け止める。だが後ろに吹っ飛んでいった。そりゃそうだよね。偽物とは言ってもエクスカリバー。それの『
正直、このまま七つの能力全てを一つ一つ試すのは時間的にキツイ。だから二つ三つ同時に使ってみよう。
『
コカビエルに追撃するために、魔力でつくった足場を利用して跳躍を繰りかえす。気による身体強化と『
足場から足場へ移動する際、少しずつだけどコカビエルの身体を切り裂いていく。………これさ、疲れるだけだわ。致命傷を全然与えられないからさ。
コカビエルから離れたところに魔力で足場をつくってそこに立つ。
『
よし、次は四つに挑戦してみよう。
さっき使った『
『
形状が太刀になったから攻撃力も上がったはず。速度は遅くなるけど、『
『コカビエル。今度は避けないと死ぬよ?』
「ぬかせッ!! 貴様の攻撃などへでもないわ!!」
折角忠告したのになぁ………まぁいいや。
今度はさっきと違って、コカビエルと同じ高さに魔力で足場をつくる。というよりも、足を踏み出したところに足場ができるようにした。
詳しく話せば、さっきはあらかじめつくってあった足場を利用して跳躍を繰り返して攻撃をしていた。でも今回は、足を踏み出すごとに足場ができる。だから踏ん張る事が出来て、太刀を振るいやすくなる。
『
「そこか!!」
と、叫んだ瞬間に気を押さえる。まったく感知できなくなるまで。そしてそのまま『
「なん―――――う、腕がッ!! 俺の右腕がぁぁぁ!!」
コカビエルの右腕もらいました。だから言ったのに。しっかしまぁ、うまくいきましたな。
一気に気配を強くして一気に気配を弱くする。すると、気配の濃さの変化が大きすぎて感知しきれないと。うんうん、なかなかいいね。俺も気の扱いに慣れてきた証拠だ。
『次、左腕いくよ』
「やらせるか!!」
コカビエルが魔力弾を俺に向かって放ってきた。その魔力弾を全て太刀で切り裂く。
魔力弾を全て切り裂くのと同時に、コカビエルに向かって走り出す。一歩踏み込むたびに速度を上げていき、最後の一歩と同時に太刀でコカビエルの心臓を狙う。
「ふん!!」
コカビエルが左手の甲で俺の突きを弾いた。
弾かれたままだと思うなよ!!
弾かれたの勢いを使ってコカビエルの左足に向けて太刀を振るう。コカビエルは反応できずに、それをモロにくらう。左足をいただいた―――――と思ったらいただいてなかった。
「そう何度くらうわけがないだろう」
コカビエルがニヤリと笑いながら言った。その顔ムカつくわぁ………
そろそろ終わりにしようかな? エクスカリバーの再現度もわかったわけだしね。
『
『コカビエル―――――「塵になれ」』
「―――――ッ!?」
いつも通り叫ぶ暇もなくコカビエルは塵になった。あっけねぇ………。さすが
正直、ここまでの能力だとこの
そういえばリアス・グレモリーたちはどうなったかな?
リアス・グレモリーたちがいる方を向く。そこでは奇妙なことが起こっていた。
人の形をした光が木場を囲っている。木場が光に向かって何かを呟いているけどそんなことはどうでもいい。それより気になることがある。
なぜあの人の形をした光は聖なるオーラを発しているんだろう? もしかして聖剣を扱うのに必要な因子ってやつ?
人の形をした光は、青白く輝きだした。その光は、木場を中心として眩しくなっていく。やがて人の形をした光は一度天にのぼり、一つの大きな光となって木場の下へ降りてきた。この感じは………俺も経験した。木場は―――――
『至ったな………』
木場は至った。
「―――――
へぇ………あの
木場は四つを一つにまとめたエクスカリバーを使うキモ神父を相手している。すごいね。木場の聖魔剣はエクスカリバーに負けてない。いや、むしろ勝ってるね。
結果は木場の圧勝だった。技量の差、というよりも剣と思いの差だね。木場も前と違って冷静だったし。
今ならゼノヴィアさんに話しかけても大丈夫だよね?
『ゼノヴィアさん。コカビエルを塵にし終わったんだけどさ、帰っていい?』
「なんだと!? ………あ、あぁ。ま、まぁ帰っていいぞ。まかせっきりですまなかった」
『いいよ。かえって介入されたら面倒だったもん』
実際、ゼノヴィアさんが戦闘に介入してきたら力でゴリ押ししてきてさ、それに巻き込まれたかもしれないもん。
あ、そうだ。帰る前に木場の
木場の近くにはリアス・グレモリーとその眷属がいる。多分
『木場。至ったんだね』
「
会話をしている間に情報をいただこう。
俺の絶対領域内に木場がいるから情報がじゃんじゃん入ってくるよ。ほうほう、あぁなるほどね。
『木場が聖剣の因子を受け、なおかつ、神の不在によって至ったイレギュラーね』
「「「「「え………?」」」」」
『やべっ』
「神が不在………だと? どういうことだ
ゼノヴィアさんが俺の胸ぐらを掴みながら吠えてきた。聞えちゃったか………
やっば………思わず口が滑っちゃったよ………。ていうかさ、神の不在を知らなかったんだね。だから神を信仰し続けていられたんだ。あぁ、納得。
そんあ風に納得している時だった。強大な魔力が一つ、この空間に現れた。
「既に事は終わっていたか………」
嘘ぉ………あの鎧って………あの白い鎧ってさ―――――
うわぁ………面倒事が一気に二つも………