絶対☆領域 【凍結】   作:-Msk-

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『一領域目 俺は結衣さんの神器を知る』の異世界への扉をくぐってからを少し改変しました。
できれば、そちらからお読みください。


二領域目 俺と結衣さんの修行が始まった

 俺と結衣さんが落ちた場所は森の中にある少し開けた場所だった。近くから水の流れる音がするから、きっと近くに川もあるね。

 

 なにかと便利そうなこの場所に拠点を創ろうか。あ、でもここって空から丸見えだよね? そしたら空から見られるとバレバレか………まぁどうにかしよう。

 

 

「結衣さん。ここを拠点にしようと思うんだけどいい?」

「うん。いいよ」

 

 

 《桃源郷の探索者(エクスプロール・シャングリラ)》はずっと発動してるから、俺を中心とした半径5.040m―――――俺の絶対領域も展開しっぱなしだ。このまま結界を張っちゃおう。

 

 『隠蔽結界を張るために使用する杭』を念じて創造する。数は九つだ。まぁ四つあれば足りるんだけど、念のためっていうか………予備だね。

 

 とりあえず杭を15×15mの四隅に突き刺す。これで魔力とか気とかを探知されることはないし、視認されることもない。………はず。

 

 後は寝泊まりする建物だね。さすがに女の子を外で寝泊まりさせるわけにはいかないよね。

 

 モデルはコテージ。思い出せ。イメージするものはネットで見た軽井沢の別荘だ。無駄な装飾なんていらない。約一ヶ月間だけの仮の住まいなのだから。

 

 できあがったのは結構立派なコテージ。

 

 

「すごいね!! こんな立派なのを一瞬でつくるなんて!!」

「ありがと。この世界にいる間はここで寝泊まりをするからね。さ、荷物を中に持っていこう」

「うん♪」

 

 

 鼻歌交じりに荷物を持ってコテージの中に入っていく結衣さん。ふふふ、そうやって浮かれていられるのも今のうちだぜ。最初の修行はかなりキツイからね。

 

 コテージの中に入って思ったことが一つ。家具が一個もない。ただ建物だけつくったって感じだね。家具も無駄な装飾として認識されちゃった? 相変らず融通が利かないなぁ………

 

 あとね、壁もなかった。全部一つの空間と化してた。まぁそれはそれでいいんだけどね。

 

 とりあえずベットを二つ俺の絶対領域内に創造して部屋の隅に寄せる。ついでにソファとテーブルも。あぁ、あと食べ物を食べる椅子と机もね。

 

 キッチンはいらない。外で料理すればいいし、雨が降ったらカセットコンロでも創造すれば問題ない。

 

 水関係に関して心配ない。どうやらそういう系のものは創造されてたからね。無駄な装飾で片付けられなくてよかったよ。

 

 

「好きな方のベットに荷物置いていいからね」

「りょ~かい」

 

 

 結衣さんが荷物整理をしているうちに神話の本をテーブルに山積みにしておく。ありとあらゆる神話がそろってまっせ。

 

 

「俺も荷物かたそ」

 

 

 リュックを結衣さんが使っていないほうのベットに置く。そしてソファに戻ってだらける。

 

 

「疲れたぁ………」

「大丈夫?」

「うん………」

 

 

 いつの間にか隣に座っていた結衣さんに心配されちゃった。いやね、でもいきなり空から落ちた時はマジでビビったからね。だってほら、俺空飛べないから。

 

 

「じゃあ早速修行しますか」

「お願いしまーす!!」

 

 

 テーブルの上に置いてある神話の本を一冊とって結衣さんに渡す。

 

 

「とりあえずこの内容全部覚えてね」

「えーっと………新約聖書!?」

「うん。正確には新約聖書の『ヨハネによる福音書』だけどね」

 

 

 とりあえず、ロンギヌスについて深く知ってもらうことにした。だって見てみたいじゃん。神滅具(ロンギヌス)最強の《黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)》をさ。まぁ創造できるって確定したわけじゃないけどさ、どのみちロンギヌスは見れるわけだから。

 

 理由はそれだけじゃない。悪魔の弱点じゃん。聖槍だぜ? 悪魔に効果抜群だぜ? はぐれなんてかすっただけで消滅だからね。

 

 

「とりあえずそれをしっかり読み込んでね」

「うぅ………文字ばっかり」

「当たり前でしょ」

 

 

 逆に挿絵があったら驚くわ。ラノベかよ。

 

 結衣さんが新約聖書の『ヨハネによる福音書』を読んでいる内に夜ご飯の準備をしておこう。

 

 

「じゃあ俺は夜ごはんの準備するために外に行くからね」

「あ、うん。頑張ってね」

「もちろん」

 

 

 コテージの外に出る。外にでた俺が一番初めに行ったのは火を扱う場所の製作だ。 

 

 俺の絶対領域内にかまどを創造する。よし、これで米は焚けるね。あとはおかずをつくるための場所をつくらねば。

 

 俺の絶対領域内に、50×50×10cmのコンクリートブロックを一つと50×50×50cmのコンクリートブロックを三つと60×60×5cmの鉄板を創造する。

 

 まず始めに、50×50×50cmのコンクリートブロックをコの字に並べる。そして残りの50×50×10cmのコンクリートブロックをコの凹んでいるところにはめる。50×50×50cmのコンクリートブロックの上から5cmのところに鉄板がはめられるように加工をする。あ、全部俺の絶対領域内のことだから加工は念じるだけだよ。

 

 するとどうでしょう。見事、かまど的な何かができたじゃありませんか。こっちはおかず調理用ね。焼き飯もつくれる万能な調理場だね。

 

 料理をするのに必要なものはいろいろあるよね? その中でも絶対に必要なものがある。それは食材だ。だって食材がなかったら料理できないからね。食材なしの料理とか………もはや料理じゃないね。

 

 それは置いておいて………

 

 今回俺がつくる料理はお好み焼きです。では材料を確認しましょう。

 

 だし汁(昆布とかつおor鶏がら) 100cc

 塩   少々

 砂糖   少々

 薄力粉  80g

 やまいも(すりおろし) 大さじ2(30g)

 キャベツ(粗みじん切り) 300g

 青ねぎ(小口切り) 10g

 豚バラ肉(1人前あたり3枚) 80g

 たまご 2個

 天かす 20g

 青のり 適宜

 お好みソース 120g

 

 あくまでも個人的なレシピなので、マネしてマズくても苦情は受け付けませんからね。

 

 ここで必要な道具が出たので、『ボウル』『泡だて器』『スプーン』『ヘラ』を念じます。すると念じた瞬間に道具が俺の絶対領域内の出現した。運がいいことに、全部コンクリートブロックの上にね。

 

 では料理を始めようと思います。

 

 ボウルにだし汁、薄力粉、やまいもうを加えてよく泡だて器で混ぜます。この時、だし汁は冷めたものを使いましょう。ポイントはしっかりと泡が立つまで混ぜて気泡をつくり、やまいもの粘りを引き出すことです。

 

 そこにキャベツ、天かす、青ねぎ、たまごを割り入れます。スプーンで空気を含ませるようにまんべんなく混ぜます。ポイントはしっかりと空気を含ませること。

 

 ここまででお好み焼きの生地は出来上がりです。

 

 ここで思い出した。お好み焼きを焼くための火を起こさねばと。俺は『木炭』『新聞紙』と念じる。するとやっぱり念じた瞬間に俺の絶対領域内に出現した。今度は地面にね。

 

 まず新聞紙を丸める。そしてその上に重ねるように木炭を並べていく。中学校の時にやったキャンプファイヤーを思い出しますね。木炭を重ね終わったら新聞紙に火をつけます。ライター? マッチ? いりませんね。俺のゴミみたいな魔力でも火を起こすことくらいはできますよ。………その火がちょうどマッチの火と同じくらいなんだよね。

 

 新聞紙に火をつけたあと、めっちゃ息を吹きかけて火を強くしていく。

 

 

「ごほっごほっ………ヴォオエェェ………」

 

 

 ちょっと臭いぜ。

 

 火がちょうどいい感じになったので、息を吹きかけるのをやめる。そして一分待ちます。たまに木炭も足します。

 

 一分後、鉄板がいい感じに熱せられたのを確認して生地を鉄板の上に流します。スプーンの角をつかって約2cmの厚みになるように押し広げ、約三分焼きます。ポイントは薄くし過ぎない事。あまりうすくすると、ふんわり焼けません。

 

 約三分経過したので、生地の上に上に豚バラ肉を三枚のせます。この豚バラはひっくり返す直前に乗せた方が豚バラのおいしさが引き出ますよ。

 

 ひっくり返し、フタをして約四分蒸し焼きにします。俺はふたの代わりにボウルをかぶせました。ひっくり返したらヘラで形を整える程度で押さえつけないこと。押さえると中の空気が出てふんわり感がなくなります。いいですか? 絶対にヘラで押さえつけちゃダメですよ。あと、少し火を強くします。

 

 約四分たったのでボウルをとり、ひっくり返して更に約三分焼きます。この時はボウルはかぶせません。水分を飛ばさないといけないからね。

 

 約三分たちました。お好みソースをかけて青のり―――――は結衣さんが来てからにしよう。好みがあるからね。

 

 とりあえず火を弱くして保温程度の強さにする。そして結衣さんがいるコテージまで走っていく。扉を開けて結衣さんに声をかける。

 

 

「結衣さん。夜ごはんできたよー」

「りょ、りょーかい………すぐにいくね………」

 

 

 結構クタクタだね。どれだけ集中してたんだろう。

 

 俺はすぐに調理場の方に戻って『簡単な椅子』を念じて創る。念じた瞬間俺の絶対領域内に二つ椅子が出現した。アウトドア系の簡易式のやつだね。

 

 

「おまたせー―――――ってすごいね!?」

「ちょっと頑張ってみた。早く食べよ」

「うん♪」

 

 

 お好み焼きをヘラで切り分ける。結衣さんにはしを渡して準備は万端。

 

 

「それじゃあ―――――」

「「いただきます」」

 

 

 切り分けたお好み焼きをはしで食べやすい大きさにして口に運ぶ。おぉ………うまいな。自分でも驚いたわ。

 

 

「おいしー!!」

「あはは、ありがと。あ、あと青のりは自分でかけてね」

「わかったー」

 

 

 やっぱり「おいしい」って言われるのは嬉しい。

 

 

 

†††

 

 

 

 食事の後片付けをした後、俺はソファに座って結衣さんに成果を訊いていた。

 

 

「それでどこまで覚えられたの?」

「一応全部覚えられたよ♪」

「ホ、ホントに!?」

 

 

 凄まじい記憶力だなぁ………。あの量をこんな短時間で覚えるだなんて………俺には絶対できないね。

 

 

「と、とりあえず槍の創造は明日にしよう。今日はもう外が暗いからさ、もしもの時に対応できるようにね」

「そうだね。じゃあこれからなにする?」

「うーん………」

 

 

 これから何をするっていう時間でもないしなぁ………正直、もう寝たい。今日はちょっと調子に乗りすぎたね。

 

 

「もう寝ようか」

「えぇ!?」

「いや、だって明日から訓練本番って言っても過言じゃないんだよ? 神器(セイクリッド・ギア)も使いだそうと思ってるし………体調は万全にしておいたほうがいい」

「そっか………そうだよね。じゃ、もう寝よっか」

 

 

 結衣さんは素直にベットに横になってくれた。

 

 

「じゃあ電気消すよ」

「うん」

 

 

 部屋の電気を消して、俺もベットに横になる。

 

 

「おやすみ一くん」

「おやすみ結衣さん」

 

 

 俺の意識はすぐになくなった。

 

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