絶対☆領域 【凍結】   作:-Msk-

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二領域目 俺の夢への第一歩

 カメラは用意したか? もちろんだ。最高級の一眼レフを用意した。値段は税込で六四万八〇〇〇円もした。後悔はしていない。金は問題ない。まだ億は残っている。

 

 コスチュームは用意したか? こちらはまだだ。だが構想はできている。今回はミニスカメイドさんとミニスカナースさん、最後にミニスカ和装を。サイズや色は呼んだ悪魔によって変更しようと思っている。

 

 呼び出した悪魔の身体データを手に入れるために《桃源郷の探索者(エクスプロール・シャングリラ)》を発動。俺を中心とした半径5.040m―――――俺の絶対領域が展開されたのを確認。

 

 撮影の準備は整った。呼ぼうじゃないか。俺の夢をかなえるためにッ!!

 

 ずーっと前、イッセーが悪魔になる前に町中で痴女みたいな格好をしている女性にもらったこの悪魔を呼び出すであろう魔法陣。それを今……使うときが来たッ!!

 

 

「金髪で清楚系の可愛い女の子悪魔………カモンッ!!」

 

 

 俺の部屋の中心に魔法陣が展開される。色は黄色。こ、これは望み通りに来てくれくれるのか!?

 

 

「は、初めまして」

 

 

 少し緊張した声音が聞こえてきた。女の子の声だ。完全にその姿が見えるようになった。―――――ってえぇ!? アーシアさん!?

 

 

「あ、あの、もし違ったらすいません。同じクラスの佐藤さんですか?」

 

 

 しかも何気に俺のこと知ってる!? クラスでは一切アーシアさんと話していないはずなんだけどなぁ………もしかしてクラス全員の顔と名前を憶えてるの? 

 

 

「うん、そうだけど………よく俺の名前知ってたね」

「もちろんですっ!! 同じクラスの人の顔と名前は全員覚えました!!」

 

 

 すげー、アーシアさんすげー。っといけね。早くお願いをせねば。

 

 

「アーシアさんは俺が呼んだ悪魔ってことでいいんだよね?」

 

 

 知ってるけど訊かないと変だよね。まぁ魔法陣から現れたんだから普通は悪魔だけどね。

 

 

「はい!!」

 

 

 第一段階―――――金髪清楚系美少女の召喚は成功した。このまま最後まで乗り切るぞ!!

 

 

「そ、それで依頼とは………」

「俺が用意した服を着てもらって、それを撮影したいんだけど………いいかな?」

「はい!! それで私がいただくものなんですけど………」

「これじゃあダメ?」

 

 

 そう言って俺は机の引き出しから金の延べ棒を取り出す。バーサイズは1kgで99.99%(フォアナイン)のちゃんとしたやつだかんね。

 

 

「こ、これは?」

「金の延べ棒です。1kgもあればいいでしょ? あぁ安心して。99.99%(フォアナイン)だし、刻印はロンドン(向こう)の国際的金市場に登録されているやつだからさ」

「こ、こんなすごいもの受け取れません!!」

 

 

 そんなこと言われてもなぁ………それだけの価値があるから出すわけだし。

 

 

「気にしなくていいのに………あ、じゅあその代わりに膝枕も加えていい?」

「……………………………………………………わかりました」

 

 

 すっごい悩んだね。もしかしてイッセーにもまだやってなかった感じ? それは悪いことをしたなぁ………イッセー、お先っす。

 

 それでは第二段階―――――コスチューム創造に取りかかろう。

 

 

「じゃあちょっと待ってて。今服の準備してくるから」

「はい!! あ、でもあまりエッチなものは………」

 

 

 そりゃそうだろうね。アーシアさんはイッセーが好きだろうし、他の男にあまりそういう姿は見せられないよね。俺も黒歌のエッチな姿が他の男に見られたら………まぁソイツが済んでいる町は地図から消えるよね。

 

 

「メイドさんにナースさんに着物は大丈夫?」

「あ、それなら大丈夫です」

 

 

 全部ミニスカですけど。すいません………や、やめて!! そんな太陽みたいな笑顔で俺を見ないでっ!! くそぅ………少しだけ後ろめたくなってきたぞ。だが関係ない!! 俺の夢の為なのだから!!

 

 隣の部屋―――――いわゆる撮影部屋に入って、さっき俺の絶対領域内にいたアーシアさんの情報を確認する。ふむ、スリーサイズは上から82/55/81か。身長は155cmで体重は―――――これはいいか。服のサイズには関係ないもん。

 

 手に入れた情報を元に服―――――コスチュームを俺の絶対領域内に創造する。ミニスカメイド、ミニスカナース、そしてミニスカ和装。できた………完璧だ。

 

 創造した服をハンガーにかけて壁に掛ける。そして隣の俺の部屋にいるアーシアさんを呼びに戻る。

 

 

「アーシアさん。準備できたからこっちに来て」

「は、はい!!」

 

 

 少し緊張した声音で返事をするアーシアさん。な、なんか可愛いんだけど。小動物っている表現が合うかも。

 

 隣の部屋に移動した俺とアーシアさん。アーシアさんはキョロキョロと部屋を見回していた。

 

 

「じゃあ、はい。最初はこれでお願い」

「はい!!」

 

 

 アーシアさんはミニスカメイド服を持って部屋の隅にある更衣室へ向かった。俺は今のうちにカメラの用意だ。といっても、三脚の位置の調節と、三脚にカメラを取り付けるのと、照明の調節くらいだ。

 

 

「ど、どうでしょうか? へ、変なところとかは………」

「……………………………………………………う、うん。大丈夫だよ」

 

 

 思わず見とれてしまった。俺が渡したミニスカメイド服はとても似合っていた。黒を基調として白のフリルがついているんだけどね。それにまたアーシアさんの綺麗な金色の髪が合うんだよね。ミニスカなのにさ、外国の―――――本場のメイドさんかと思ったちゃったよ。

 

 視線を徐々に下に下げていくと、そこには――――――そこにはッ!! 絶対領域がッ!! 

 

 アーシアさんの染み一つなく、健康的な太ももを漆黒のニーソが程よく締め付けている。もちろん、締め付けている部分には「ぷにっ」っと感がしっかりと存在している。

 

 おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!! 桃源郷は………ここにありぃぃぃぃぃぃ!! だがこれで満足するな一よ。お前の桃源郷は、この程度なはずがないッ!!

 

 

「そ、それじゃあこれを持ってそこに立ってね」

「は、はい!!」

 

 

 なんかアーシアさんの返事が「はい」一択で可愛いんだけど。保護欲が………保護欲がぁぁぁぁぁ!! 湧いてくるぅぅぅぅぅ!!

 

 アーシアさんに渡したのは懐中時計。なんとなくさ、メイドさんが使ってるイメージがあってね。銀製のナイフもいいなって思ったんだけどさ、触ったらアーシアさんにダメージが入りそうで怖いし。

 

 

「あーっと………その段差に片足乗せてくれる?」

「は、はい!!」

「それで懐中時計を見る仕草をプリーズ」

「はい!!」

 

 

 アーシアさんが段差に片足乗せて、渡した懐中時計を開いて見る仕草をする。その瞬間、俺はカメラのシャッターを切りまくる。えぇい、三脚が邪魔でローアングル撮れん!!

 

 三脚からカメラを取り外し、ローアングルからも撮りまくる。その際、アーシアさんがスカートの裾を押さえたのがまたいい味出してるね。

 

 ローアングルでもいろいろある。右下に左下、そして本命の真下だ。その全てから撮ることによって、コレクションの幅は更に広がるのだぁぁぁぁぁ!!

 

 ミニスカメイドさんはこのへんにしといてやろうか………

 

 

「じゃあ次はこれでお願いします」

「は、はいぃぃぃ!!」

 

 

―――――パシャリ

 

 

「ひゃあぁぁうぅ!?」

 

 

 つい涙目だったので撮ってしまった。涙目アーシアさんってさ、すごく可愛いんだよね。なんでだろうね。そのあとの悲鳴も可愛いし。あぁ………癒されるわぁ………

 

 アーシアさんがミニスカナース服を持って小走りで更衣室に向かった。ふっふっふ………まだまだこれからだぜぃ!!

 

 

「き、着替え終わりましたぁぁぁ!!」

「……………………………………………………天使?」

「えぇ!?」

 

 

 そこには天使がいた。いや、実際は悪魔なんだけどね。ミニスカナース………アーシアさんってさ、すごくナース服が似合うね。今回合わせたニーソは純白のニーソ。こちらもすばらしいですね!! 今回の絶対領域もすばらしいですね!!

 

 

「今度はこれを両腕で抱え持って前屈みでお願いします!!」

「は、はい!!」

 

 

 診察のポーズ的な何かを求めてみた。普通のアングルとローアングルでバリバリ撮る。指が摩擦でやけどしようが関係ない!! 今この瞬間に―――――命をかけるッ!!

 

 

「ちょっと自分の好きなポーズ取ってみて!!」

「えぇ!? えぇっと………こんな感じですか?」

 

 

 診察簿を両腕で抱え込んで真っ直ぐ立った。そしてとても綺麗な笑顔を見せてくれた。俺はこの瞬間―――――限界を超えた。………はず。秒間一〇回のペースでシャッターを切るッ!! 

 

 

「ア―――――ッ!!」

「だ、大丈夫ですか!!」

 

 

 シャッターを切るペースが速すぎてゆ、指がつった………まぁすぐに治ったけど。叫んだのと同時にアーシアさんが駆け寄ってきてくれたのは嬉しかった。

 

 

「だ、大丈夫………じゃあこれで最後ね。お願いします」

「はい!!」

 

 

 最後のコスチューム………それはミニスカ和装。着方が分からないかもしれないね。でも手伝うわけにもいかないしなぁ………

 

 どうしようかと悩んでいるときだった。

 

 

「で、できましたぁ………ど、どうですか?」

「……………………………………………………いいっ!!」

 

 

 ミニスカ和装のアーシアさんが姿を現した。

 

 着方は知っていたようだ。いや、なんで知ってるんだろう? もしかしてリアス・グレモリーに仕込まれた? 花嫁修業的な? まぁ深くは考えなくていいか。

 

 それにしてもいいっ!! 漆黒の着物にアーシアさんの綺麗な金髪が映える。健康的な太ももを包み込むのは漆黒。サイドに細い紅のラインが入っているニーソだ。相変わらずの「ぷにっ」っと感がたまらないッ!!

 

 

「髪を耳に掛ける仕草のままをキィィィィィィィプ!!」

「は、はい!!」

 

 

 前髪を耳に掛ける仕草をしたままアーシアさんが笑顔をこっちに向けてくれた。この瞬間を見逃したら俺は………俺は一生後悔するッ!! 今度こそ俺は限界を超えて見せるッ!! 秒間一五回のペースでシャッターを切る。指がつった? 関係ないッ!! つったまま切りまくれ!!

 

 アーシアさんもノってきたのか、自分からポーズを変えるようになった。またそのポーズがいいんだよね!!

 

 

「そうだ!! これを持ってみて!!」

「はい!!」

 

 

 俺がアーシアさんに渡したのは和傘。渡したのは正解だった。すごく似合ってるもん!!

 

 とりあえず和傘を持ったのを最後に俺とアーシアさんの撮影会パート1は終了した。

 

 撮影会が終わった後、俺とアーシアさんはそのまま俺の部屋に戻った。理由? それは―――――

 

 

「じゃ、じゃあお願いします」

「はい!!」

 

 

 膝枕だよ。アーシアさんにミニスカ和装のままで膝枕をしてもらっているんだ。太ももの感触が………たまらないッ!!

 

 黒歌の太ももはむちむちしてて気持ちよかった。結衣さんの太ももは健康的で、締まっていて程よい堅さだった。そして―――――アーシアさんのふとももは丁度いい肉付きでふわふわしている。みんな違って、みんないい!!

 

 あぁ、また夢へ一歩近づいてしまった。

 

 

 

†††

 

 

 

 翌日の朝、事件は起きた。

 




2014/08/27 作者の失態を修正。ミョルニルのくだりを金の延べ棒へ変更。
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