絶対☆領域 【凍結】   作:-Msk-

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まず始めに―――――申し訳ありませんでした!!
遅くても三日で一話更新すると言いながらも更新できず、申し訳ありませんでした!! 



三領域目 俺は勝てる気がしない

「怖かった………マジで怖かったよぉ………」

「よしよし。もう大丈夫にゃ」

 

 

 絶賛黒歌に泣き付き&甘え中です。

 

 フェンリル? そんなもん逃げたに決まってんだろ!! 三十六計逃げるに如かず。いいことわざだ。まさしく俺の為にあるようなことわざだね。

 

 もうね、無意識(笑)のうちに手が御札を握っていてね、それで無意識(笑)のうちに気を御札に流し込んでいたみたいでね。さすが俺だね。逃げることを妥協しないし、恥ずかしがらない。だってあの場では自分の命が一番大事だったからね。当たり前でしょ?

 

 今回は結衣さんに手伝ってもらうわけにはいかないね。なんせ相手がロキとフェンリルだから。もう少し相手が弱ければよかったんだけど………そうだなぁ、禍の団(カオス・ブリゲード)ってテロリストの下っ端構成員殲滅ぐらいだったら結衣さんを連れて行っても大丈夫だね。

 

 黒歌に手伝ってもらうか………? いや、それは()()マズイしなぁ………いい加減、白音との話の場を作らなきゃ。

 

 しゃーない。今回も俺一人で頑張りますか。

 

 しっかしまぁ面倒なことなってしまいましたな。ジジイの護衛だけしてればよかったのにいまやロキとフェンリルの撃退ですよ? 何を間違えたらこんなことになるんだろう………

 

 と、そんなことを考えていると裏仕事用のスマホに着信が………あ、アザゼルからだ。

 

 

「ちょっとゴメンね」

「にゃん」

 

 

 黒歌に声をかけて離れる。

 

 

「もしもーし」

『もしもーし、じゃねぇよ!! なんで逃げやがったこの野郎!!』

「え? 逃げちゃダメだった?」

『当たり前だろうが!! なんのためにお前に依頼したと―――――』

「うるさいなぁ。こちとら人間なんだよ。あんたら人外の感性でモノ言うんじゃないよ」

 

 

 まったく………人間ごときが神様を相手にするだなんて………そんなの神話とかでしか聞いたことないよ。

 

 

「それで何の用? またロキとフェンリルに襲われたの?」

『そんなに頻繁に襲われたら全滅するだろうが!! 違う。―――――ヴァーリが手を組もうって言ってきやがった』

 

 

 はて? ヴァーリとな? あ、あぁそういえば白龍皇がそんな名前だったっけ? 確か俺が十字架に磔にしてボコボコにしてやったんだよね。

 

 

「それで?」

『………共同戦線を張ることにした』

「それで?」

『お前はどうするんだ?』

 

 

 正直、人間程度にボコボコにされる白龍皇(笑)がいてもフェンリルはキツイだろうね。ロキは能力的に相手できると思うけどさ、フェンリルは能力使う前に牙に貫かれるだろうね。

 

 

「いた方がいい?」

『できればな。ていうかオーディンのおっさんの護衛が依頼だろうが。本当なら今すぐにでもこっちに来てもらうのが普通なんだがな』

「状況が状況でしょ?」

『そうなんだよなぁ………』

 

 

 超ド級の神格保有者がそろい踏みだぜ? ………二人だけど。俺の《桃源郷の探索者(エクスプロール・シャングリラ)》だって能力の効きが悪いんだぜ? 逃げたくなるでしょ?

 

 

「まぁいいけど。報酬が報酬だから途中でやめるわけにもいかないんだよね」

『そ、そうか………お前がそれほど欲しがる報酬って一体なんだ?』

 

 

 修学旅行の部屋割りを一人部屋にしてもらう―――――だなんてとても言えない。言えるはずがないよ………

 

 

「ま、まぁ気にするないでよ。それで今度はいつそっちに行けばいいの?」

『そうだな………今な、急ピッチでロキ、フェンリル対策をしているんだが………まだまだかかりそうだしなぁ………』

「そういえばイッセーにミョルニルを―――――」

『あ、そうだよお前!! イッセーになんてもん渡していやがる!! 一回しか使えないとはいえ、本物と同等のミョルニルだぞ!? イッセーが恐る恐る「あの、これ………」とか言ってミョルニル取り出した時には心臓が口から飛び出そうだったんだぞ!!』

 

 

 それは………まぁすまん。でも俺にはそれだけの価値があったんだ。なんせ赤龍帝の力六回分の宝玉だぜ? ミョルニル一回分より全然いいだろ!!

 

 

「落ち着け。まぁ落ち着け。とりあえず落ち着け。結局いつ頃になりそうなんだ?」

『早くて二日後だ。遅くても三日後までには仕上げるつもりだ』

 

 

 仕上げる? 一体何を仕上げるんだろう。あ、フェンリル対策の方に使うものかな? フェンリルっていったらグレイプニルかな? 強化でもしてるのかなぁ………

 

 

「りょーかい。準備が終わったられんらく頂戴」

『おうよ』

 

 

 ここでアザゼルとの通話を終える。

 

 ふむふむ、どうやら向こうは向こうで色々大変なようだ。しかしヴァーリかぁ………俺、会っても大丈夫かな? トラウマになってないかな? まぁもしトラウマになってたらヴァーリの記憶からトラウマと俺にやられたことを『消す』か。

 

 早くて二日後かぁ………それまで何をしようか? 特にすることもないしなぁ。黒歌に甘えようかな………あぁ黒歌、俺の癒しよ。

 

 と、いうわけで―――――

 

 

「黒歌ぁぁぁ………」

「よしよし………」

「えへへ♪」

「にゃあぁぁぁん♪」

 

 

 俺が膝枕してもらって撫でられてるのに黒歌も喜んでる? い、一体なにがどうなって………まぁ気にしたら負けだね。俺が得して、黒歌も喜んでいる。それでいいじゃないか。

 

 あぁ………黒歌のムチムチの太ももの感触がたまらない………変態って言われてもいい。だから今はこの感触を味わうことにするよ。

 

 

 

†††

 

 

 

 すごいね。すごく頑張ったんだろうね。アザゼルから連絡があってからピッタリ二日後の深夜零時に準備完了の電話が来たからね。

 

 俺は《桃源郷の探索者(エクスプロール・シャングリラ)》を発動させながら探索者(エクスプローラー)の格好になる。俺を中心とした半径5.040m―――――俺の絶対領域が展開されたのを確認。準備万端いつでもいける。

 

 アザゼルに召喚してもらった場所は、都内にある高僧高級ホテルの屋上だった。凄い風だ………

 

 周囲のビルからはソーナ・シトリーとその眷属の気配がする。へへっ、俺もこの二日間何もしなかったわけじゃない。黒歌に甘えながら気配察知の質を上げてたんだ。

 

 この屋上には現在、バラキエル、ロスヴァイセさん、リアス・グレモリーとその眷属、タンニーン。それに加えてヴァーリに猿。

 

 ヴァーリは特にトラウマは負ってなかった。いやぁ良かった良かった。

 

 

「小細工なしか。恐れ入る」

 

 

 ヴァーリが苦笑いをしながら呟いた。うん、それに関しては激しく同感だよ。まぁこっちは向こうと違って小細工する気満々なんだけどね。小細工無しで人間が神に勝てるとでも?

 

―――――バチッ!! バチッ!!

 

 電気がバチバチするような音がしたと思ったら、ホテル上空の空間が歪んで、大きな穴が開いていった。そこから姿を現したのはロキとフェンリルだ。

 

 すごいね。ここまで堂々とされるとなんかね。

 

 

「目標確認。作戦開始」

 

 

 バラキエルが耳につけていた小型通信機越しにそう言った。それと同時に、ホテル一体を包むように巨大な結界魔法陣が展開された。

 

 ちなみにソーナ・シトリーとその眷属が、俺たちとロキ、フェンリルを戦場に転移させるために魔法陣を展開したんだよね。あざーす。

 

 転移した先は大きく開けた土地だった。岩肌ばかりだ。古い採石場らしいよ。

 

 ここにいるのは俺以外に、リアス・グレモリーとその眷属、イリナ、バラキエル、ロスヴァイセさん、あとヴァーリと猿だ。

 

 前方にはロキとフェンリル。リアス・グレモリーがロキに何か話しかけているうちにいろいろとやっておかないとね。いろいろと。………実は特に無かったり。

 

 とりあえず、俺の絶対領域内にある剣を創造する。

 

 

『―――――フラガラッハ』

 

 

 フラガラッハ。『回答者』『報復者』という意味を持ち、その一撃は鎧で止めることは不可能である。さらに、どんな鎖も切り裂くことができるとされている。敵に向かって投げれば、剣自らが敵を倒し、投げた本人の手元に戻ってくる。さらに、フラガラッハによってつけられた傷は治癒されない。

 

 あ………今頃だけどさ、フラガラッハを使うのはフェンリルがグレイプニルに縛られる前じゃないとまずいよね? どんな鎖も切り裂いちゃうから。

 

 と、いうわけでさっさと殺りましょうか。

 

 気で身体強化をして、岩肌を駆け抜ける。そしてフェンリルの背中をフラガラッハで切り裂く。あ、あれ? なんかあっけなく一撃を与えられちゃったんだけど………

 

―――――グギャアァァァァァァァァ

 

 

「貴様!!」

 

 

 フェンリルが叫び声を上げるのと同時にロキが俺に気づいて魔力波を放ってきた。俺はそれを避けずに受ける。すると、ノックバックで吹っ飛んで自動的に回避ができる。出来るんだけど………

 

 

『いって………』

 

 

 頭がぐわんぐわんする。ちょっとゲロっちゃいそう。でも我慢だ。お面をつけてるから凄まじいことになっちゃう。

 

―――――Welsh Dragon Balance Breaker!!!!!

 

 

 赤い閃光が視界に入ったと思ったらそんな音声が聞こえてきた。

 

 

―――――Vanishing Dragon Balance Breaker!!!!!

 

 

 そしてすぐに白い閃光と一緒に音声が聞えてきた。ていうか眩しいわ!! 

 

 どうやら赤龍帝も白龍皇も禁手化(バランス・ブレイク)したようだね。それをみたロキがすごく喜んだのは無視しよう。

 

 ロキに向かってヴァーリが特攻した。それに続いてイッセーも。どうやらロキは二天龍で殺ってくれるらしいね。じゃあ俺はフェンリルを殺ろうか。

 

 気をさらに放出して身に纏う。ピンクのオーラだからちょっと目立つね。

 

 俺はフラガラッハを右手に駆け出す。そこらへんに転がっている岩を跳躍してフェンリルを欺きながら―――――ってそんなにうまくいくわけないですよねー。

 

 見事にフェンリルの猫パンチ―――――あ、猫じゃなかったね。でも猫パンチに吹っ飛ばされた。

 

 致命傷のはずなんだけどなぁ………もう出血量がすごいことになってるから死んでもいいはずなんだけどね。神格を持ってるからしぶといのかな? 

 

 でも関係ない!! まだまだいくよ!!

 

 プルプル震えてかろうじて立っている状態のフェンリルの懐に一瞬で入り込み、腹を本気で蹴り飛ばす。あ、上にね。そしてフラガラッハを全力で投げる。するとどうでしょう。フラガラッハは何度も、何度も、何度も何度も何度もフェンリルを切り裂いた。そしてフェンリルは無事に天に召されましたとさ。

 

 いやぁ偽物とは言っても神話の武器って強いね。こんなに簡単にフェンリルが殺せちゃうんだもん。俺も初めてフラガラッハを使ってみたけどいいね。投げるだけでかってに対象を殺してくれて、勝手に戻ってくるんだよ? これほど素晴らしい武器は―――――あるかもしれないけど、とりあえずはないよね。いや、思いつかないって表現の方が正しいのかな?

 

 さて、ロキの方はどうなって―――――えぇ!? フェンリルさんおかわりしちゃった!? しかも二匹!? 

 

―――――オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!

 

―――――オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!

 

 しっかりと二匹分の雄たけびが聞こえてきました。

 

 

「さぁ、スコルとハティよ!! 父を殺したのはあの者だ!! その牙と爪で喰らいちぎるがいい!!」

 

 

 何言っちゃってくれてんですかロキぃぃぃぃぃぃぃ!! ってスコルとハティも来ないでぇぇぇぇぇ!!

 

 魔力で足場をつくって上空に逃げる。ひたすら逃げる。当たり前だろ!! 二匹だよ!? 片方殺ってるとに時にもう片方にパクッってやられちゃうでしょ!! 

 

 だけどただ逃げるだけだと思うなよ!! フラガラッハをスコルか? いやハティ………? どっちでもいいや。目がけて投げる。が、それは寸前でやめた。

 

―――――DivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivide!!

 

 ヴァーリが白龍皇の力で半減しまくってくれたからだ。ありがとう。マジで助かった。

 

 

「相手が神格だと半減の力がうまく発動できないが―――――まぁいいだろう」

 

 

ナイスです!! ヴァーリ!! うまく発動しないだって? 俺が回避する時間を加勢でくれただけで十分だよ。

 

 これで俺は逃げ切れる!! ―――――そう思ったのもつかの間でした。

 

 

「ぐはっ!!」

 

 

 ヴァーリが横から現れたフェンリルの口に食われた。白龍皇の鎧もフェンリルの前では無意味だ。ヴァーリの身体を完全に貫いてる。白い鎧に赤い血が………おぉう………

 

 イッセーはどうした? って思ってイッセーの方を向いたらタンニーンがイッセーをかばって体をズタズタに切り裂かれてた。そしてそのまま流れるような動作でイッセーも―――――ってこれ、まずくない? ヴァーリの半減もほとんど意味ないじゃん。

 

 

「ついでだ。こいつらの相手もしてもらおうか」

 

 

 今度は一体なんですかロキさん。もうやめてくださいよ。こっちの陣営はもうズタボロですから。

 

 新しく現れた蛇みたいなドラゴンを相手取る人外の皆さん。俺? 俺はそこらへんに転がってた大きな岩の中を俺の絶対領域内で加工してそこから見守ってますよ。

 

 さすがにもう俺の手におえる範囲を超えていると思わないかい? それにほら。なんかヴァーリが呪文唱えて俺TUEEEEEE状態になってるから大丈夫だよ。というかアレって『覇龍(ジャガーノート・ドライブ)』ですやん。コントロールできるんだろうな………いやだよ? イッセーみたいに暴走したら。止めるのすごく大変だったらしいんだから。

 

 あ、ヴァーリの『覇龍(ジャガーノート・ドライブ)』に気を取られてたら、バラキエルが朱乃さんをかばって牙に貫かれた。

 

 いよいよ本格的に詰んできたか………? 一体どうしましょう。できるなら―――――逃げたいです。

 




2014/12/16 誤字修正。
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