我が家にフェンリルの子二匹、スコルとハティがやってきたおかげで最近安心度が増しています。
アザゼルにロキを片付けた後どうなったのか聞かされたんだけど結構面白かった。
ロスヴァイセさんはどうやら普通にオーディンに置いて行かれたようです。オーディンは多分忘れてただけだと思うけど。普通に忘れただけだと思うけど。
だがそれを見逃さないリアス・グレモリーではなかった。
ロスヴァイセを眷属として引き入れたらしい。その上、駒王学園の教師にしたんだって。………俺が
ロスヴァイセさんが駒王学園の教師か………きっと京都への修学旅行にも来るよね? いや、来ないはずがない。
ロスヴァイセさんが北欧の魔術で探知結界なんて張ったら夜抜け出せられない………
俺の京都での計画が崩れる可能性が出てきたな。何の為に一人部屋を頼んだのかこれじゃあわからないよ。
夜に誰にもバレずに部屋―――――ホテルを抜け出して夜の京都を楽しむのと同時に、裏京都に行って総大将にちょっとお願いをしようと思ってたんだけど………キツイね。
ロスヴァイセさんはルールに厳しそうだからなぁ………もし見つかったら翌朝まで正座させられるんだろうなぁ………嫌だなぁ………まぁ見つからないだけなら簡単なんだけどね。問題は戻るときだよ。
とりあえずこの話はここで終わりにしようか。
俺は今、猛烈に驚いている。なぜなら、結衣さんが新しい槍の創造に成功したからだ。能力もちゃんと使えるらしい。らしい、っていうのは俺が実際に見ていないからだよ。結衣さんから電話で伝えられただけだからね。
新しく創造に成功した槍の名前は、ゲイ・ボルグ。
ゲイ・ボルグは、銛のような形状をしており、投げれば三〇の鏃となって降り注ぎ、突けば三〇の棘となって破裂するかなり有能な槍だ。
投げた場合の能力は前述の他に、『敵軍に残らず刺さる』『敵を逃さず命中する』『稲妻のような速さで敵をまとめて貫く』などがある。
突き刺した場合の能力はよりたくさんあって、『敵の全身の細胞へ毒を残す』『全身の内蔵と血管の隙間に大釘を残す』『どんな防具も貫通する』『奇妙な軌道で突き刺さる』『無数に枝分かれして刺さる』『この槍でつけた傷は直らない』『刺された者は必ず死ぬ』などがある。
能力の通り、ゲイ・ボルグで刺された相手は必ず一撃で致命傷を負っているらしい。
いやぁ、ブリューナクもかなりチートだったけどゲイ・ボルグも負けてないね。正直、怖い。マジで怖い。でも俺を中心とした半径5.040m―――――俺の絶対領域を展開しておけばノックバックだけで済む―――――と思う。
最近の結衣さんの病み度がハードなんだ。そんな結衣さんがブリューナクに加えてゲイ・ボルグっていうチート槍を扱える。これが意味するのは………俺の死? いやいやいや、落ち着け。まぁ落ち着け。とりあえず落ち着け。
落ち着いて考えても俺の死以外の未来が考えられないのはどうしてだろう………? いや待て!! 結衣さんがヤンデレなのはもう確定しよう。それはしょうがない。ヤンデレって言っても、まだ大丈夫だ。玄関の扉をコンコンしまくったりとかしないし。
結衣さんがヤンデレるのは、俺が他の女の子の話をした時だけだから、そこに注意していればどうにかなる。そうすれば創造した槍で貫かれることはない。
よし、この事を考えるのは一先ずこれで終わりにしよう。これ以上考えても嫌な方向にしか考えが進まなさそうだ。
†††
黒歌とデートをしてるなう。腕を組んでいるせいで黒歌の
黒歌の今日の服装はどこかのお嬢様みたいに、白のミニワンピースを着こなしている。俺もそれに合わせて白のハーフパンツに白い七分袖のシャツ、黒い細ネクタイをしている。
絶対領域が無いのが少し残念だけどね………
俺と黒歌が来ているのは公園。丘の上にある公園だ。
ベンチに座ってゆったりとする。
「ふぁぁぁ………気持ち良くて眠くなってきちゃったよ」
「一。ここにゃん」
黒歌はぽんぽんと自分の太ももを叩きながら言う。これは………悩むぞ………
やっと取れた黒歌とのゆったりする時間。それをお昼寝で潰すのはもったいない。だけど黒歌の太ももの魔力もすごい。こんなことを考えているうちにいつの間にか頭が黒歌の太ももに乗ってるんだもん。
まぁ寝ませんけどね。寝るわけがない。
「ねぇ黒歌」
「なんだにゃん」
「なんでもないよ」
「むぅ………」
むくれた黒歌も可愛いなぁ………
「あはは」
「にゃはは」
顔を見合わせて思わう俺と黒歌。
黒歌のこの笑顔をさ、いつまで守っていきたいよ。いつまでも、いつまでも。俺の命尽きるその日までさ。
†††
朝の七時ジャスト。スマホの目覚まし機能が作動して少しロックなメロディが流れた。すぐに目を覚まして目覚ましを止める。
ベットからゆっくりと立ち上がり、ハンガーに掛けられている制服を着る。鏡の前で変なところがないか確認をしてから黒歌の待っているであろうリビングへ足を運ぶ。
と、その時ちょうどコンコン、と扉がノックされた。
「一、起きてるにゃん?」
「うん。今いくよ」
「わかったにゃ」
リビングに着くと、既に朝食の準備がされていた。
いつもの席に着いて、手を合わせる。
「それじゃあ―――――」
「「いただきます」」
今日の朝食は焼き魚に味噌汁、白飯に緑茶。どれも最高においしい。
食べ終わったら洗面所で身だしなみを整える。よし、どこも変なところはないね。
「じゃあいってくるね」
「いってらっしゃいにゃ」
†††
「おはよう結衣さん」
「おはよう一くん」
いつも通り結衣さんに挨拶をする。そしてそのまま自分の席に座って鞄をおろす。そのまま鞄から本を取り出して読む。いつも通りだね。このいつも通りの会話が今の俺にとってはなによりも大切だよ。
もうさ、最近いろいろありすぎだよまったく。
「今日はどんな本を読んでるの?」
これまたいつも通り聞いてくる結衣さん。
「ケルト神話だよ」
「前も読んでたよね?」
「うん」
「私もケルト神話ならわかるよ」
それはそうでしょう。ゲイ・ボルグを完璧に創造できるまで理解を深めたんだよ? もう俺より詳しそうだよ。
ちなみに何で俺がケルト神話を読み返しているかと言うと、結衣さんのゲイ・ボルグの弱点を探るためだ。もうひたすら読み込んで少しでも弱点になることを知らないと俺の命が危うい。
戦闘中にヤンデレになった結衣さんがゲイ・ボルグ振るってきたら俺はひたすら逃げるしかない。だからどうにかして、ね。
すごく久しぶりに見たような気がする結衣さんの絶対領域。ロキとの戦いのインパクトがデカすぎてね。
今日のニーソは白ニーソ。純白のニーソでございま~す。純白のニーソが健康的な肉付きの太ももを締め付け、「ぷにっ」と感がでておりま~す。
もはや芸術の域に達しているッ!!
「………一くん、せめて学校の外で、ね?」
「…………………………………あ、ゴメン」
ウインクしながら言う結衣さん。ていうか学校の外ならいいの!? でもあれでしょ? そうやって上げておいて落とすんでしょ? 知ってますー。
結衣さんも俺をあしらうのをうまくなってるよ。これが慣れってやつか………
「ていうかべ、別に―――――」
「ストップ。別に最後まで言わなくていいから」
頬を赤く染めながら俺の唇に人差し指を当てる結衣さん。
いやいやいや………まぁいいけどさ………
「ホームルーム始めるぞ~」
あ、今日は微妙なタイミングで入ってきたね。先生もさすがにそう毎回毎回ナイスタイミングでは来れないよね。
今回の話はつなぎ的部分が多いです。
なのでものすごく短いです。申し訳ありません。
黒歌とのミニデート。一くんが決意し直すきっかけですね。
結衣さんのゲイ・ボルグ創造成功。これは一くんに取って吉とでるか凶とでるか。
結衣さんの絶対領域は衰えてなかった………むしろ太ももが閉まってすばらしく………
次章はIF物語をしようとか考えちゃってます。