絶対☆領域 【凍結】   作:-Msk-

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九章 学園祭は全力で取り組む
一領域目 俺の願望が叶った


 学園祭とは生徒の日常活動による成果の発表などの目的で行なわれる学校行事である。

 

 その学園祭がもう少しである。だから準備をしているわけなんだけど………

 

 

「ウチのクラスはコスプレ喫茶に決まりよ!!」

 

 

 俺の夢が叶いました!! きたきたきたぁぁぁぁぁ!! 俺勝ち組だぁぁぁぁぁ!!

 

 桐生(きりゅう)さんって女の子が提案してくれたおかげだね。まったく………いい仕事してくれるぜ!!

 

 

(はじめ)くん、どんなコスプレしてほしい?」

 

 

 隣の席に座っている結衣さんが小さな声音で訊いてきた。

 

 どんなコスプレがいいかな………結衣さんは黒髪美人だから―――――ミニスカ着物のニーソ装備かな? いや、ミニスカメイドも捨てがたい。それにミニスカナースもいいね。くそぅ、夢が膨らんで仕方がない!!

 

 でもやっぱりミニスカメイドかな………王道だし。それに黒ニーソを履いてもらって………あぁ、イイッ!!

 

 

「ミニスカメイドでお願いします」

「そう言うと思ってたよ」

 

 

 ふふふ、とにこやかに笑いながら返してくる結衣さん。

 

 バレてしまっていたようだ。ていうか結衣さんは俺が絶対領域好きって知ってるからね。仕方がないと言えば仕方がないよね。

 

 いやぁ、でもうれしい誤算だったね。まさか女子からコスプレ喫茶を提案してくれるとは。しかもそれを否定しないでくれるとは。

 

 憂鬱でしかなかった学園祭が楽しみになってきたよ。

 

 というわけで準備に入ります。

 

 コスプレ喫茶にしたということは、喫茶店としても営業しなければいけない。まずコスプレ喫茶について簡単に説明しよう。

 

 コスプレ喫茶とは、漫画やアニメを中心としたサブカルチャー、とりわけオタク文化などをを取り入れ、店員がコスプレをして接客を行う喫茶店である。

 

 ウェイトレスはアニメ、ゲームに登場したキャラクターが元になっている衣装を着る。また衣装としてのメイド服は一九世紀末に英国に実在したものが映画、アニメ、ゲームなどに取り入れられディフォルメされたという説もある。」

 

 サービスコンセプトとしては「癒し」をテーマにした店舗や「萌え」をテーマにした店舗など様々である。店員とのコミュニケーションも魅力の一つとなっている。近年はアニメやゲームのコスプレやメイド服以外にも巫女、シスター、女子高生、ゴスロリ、アイドル風など様々なコスチュームを制服として採用し、様々な世界観を持つ店舗が登場している。

 

 このように、素晴らしいものである。

 

 様々なコスプレを提供するにはそれだけ衣装をそろえる必要があるんだ。でもさすがの駒王学園もそこまで予算を出してはくれない。それに市販されている衣装はクオリティが低い。もちろん高いものもあるけど、それは桁が一つ二つ違う。具体的には万~何十万だね。

 

 それだったら布から俺が作る。俺が作り上げる!!

 

 布ならコストを半分以下に落とせるからね。ちなみに前にアーシアさんを呼び出してきてもらった衣装は俺が作ったものです。さすがにニーソは市販のものだけどね。

 

 今回作成する衣装は巫女装束、メイド服、チャイナ服、ナース服、シスター服、ゴスロリだね。全部作ったことがあるから大丈夫だ、問題ない。

 

 

「布買ってきたわよー!!」

 

 

 おっと、いろいろ考えているうちに桐生(きりゅう)さんが買い出しから戻ってきたようだね。ていうか俺、どれだけ考え込んでたんだろう。女の子が買い出しに行って帰ってこれる時間って………まぁいいか。

 

 

「はいこれ、よろしくね」

「りょーかい。全力でやらせてもらう」

「ヤらせる?」

「…………………」

「ゴメン、私が悪かったから何か言って」

 

 

 いや、別に桐生(きりゅう)さんのことを無視したわけじゃないよ。すぐにメイド服の構想をしてただけだよ。黒歌が着たのを妄想していただけだよ。

 

 一番初めに作る衣装はメイド服。種類はマオメイドってやつだ。

 

 とりあえず結衣さんの体格に合うように作ってみよう。前に俺を中心とした半径5.040m――――俺の絶対領域内に侵入した時に身体データは入手しているからね。スリーサイズもバッチリだよ☆

 

 俺は裁ちばさみでいきなり布を切り始める。

 

 

「ちょっ!? いきなり切るの!? 型紙作って下書きしなくていいの!?」

「必要ないよ」

 

 

 今回はきっちり返事する。

 

 

「なんで? 普通は必要でしょ?」

「頭の中にイメージは出来上がってるもん」

「なにこの子………強者(つわもの)すぎる………」

 

 

 布の切りだしは完了した。後は縫うのみ。

 

 縫い針に糸を突けて―――――レッツぬいぬい☆

 

 縫って縫って縫いまくる。―――忘れるな。イメージするのは常に最高の絶対領域だ。虚像なんて要らない………俺にとって戦う相手とは、自身のイメージ力に他ならないんだから。

 

 イメージだ………イメージしろ。このメイド服を着た結衣さんをイメージするんだ。

 

 

「なッ!? 裁縫の速度が上がっただとッ!?」

 

 

 桐生(きりゅう)さんが何か言ったようだけど気にしない。

 

 

「完成した………」

「あ、できたの(はじめ)くん?」

「うん。早速だけど着てもらっていい? あ、もちろん俺以外の男子には見せなくていいから」

「それならいいよ♪」

 

 

 床ドンされたけど気にしない。だってすぐに女子が睨んでくれたおかげで収まったから。

 

 しばらくすると、女子たちがすさまじい速度で作った簡易更衣室からお呼びだしがかかった。桐生(きりゅう)さんが若干ニヤニヤしていたのはなぜだろうか? それを見た瞬間に俺の嫌な予感を知らせてくれるセンサーがビンビンに反応した。

 

 これは………何かあるぞ………ッ!!

 

 簡易更衣室で俺が見たものとは―――――

 

 

「ど、どう………かな?」

「べりぃぐっど」

「ホント!? ありがとう!!」

 

 

 マオメイドがこれほど似合う人がこの学園いるだろうか? 黒歌ぐらいじゃないかな。今の結衣さんに勝てるのは。

 

 黒歌のマオメイド姿も見て見たいなぁ………黒ニーソを履いてもらって、自前の猫耳を装備して「ご主人様、ご奉仕するにゃん♡」なんて言われたら―――――俺の理性は簡単に千切れ飛ぶね。

 

 他にも数種類メイド服は作ることになってるし………あとは何にしようかな。夢が、妄想が膨らむね。ていうか膨らまないわけがない。

 

 結衣さんに関してはサイズがぴったりだったようだし、あとは他の女子の衣装何だけど………スリーサイズとか、訊きにくくない? 

 

 桐生(きりゅう)さんに言ってみたら、全て手に入ってるから問題ないって。それに加えて桐生(きりゅう)さんが似合うであろう衣装を見繕って書いておいてくれたらしい。

 

 桐生(きりゅう)さん、ハンパねぇっす!!

 

 でも助かったのは事実だね。これで作業がはかどります。衣装作成の時間も短縮できますね。

 

 

 

†††

 

 

 

 学校から帰ってきて夕ごはんを食べ終わった俺は、自分の部屋でひたすら衣装を縫っていた。いや、縫っているというよりも創造しているの方が正しいね。

 

 《桃源郷の探索者(エクスプロール・シャングリラ)》を発動して俺の絶対領域を展開してね、それで衣装を一つ一つイメージするのと同時に念じて創造していった。

 

 これがまたけっこうな労働なんですよ。創造するのはいいんだけどさ、それを整理するのがね。置き場所が無くなってくるんだよ。まぁ綺麗に畳んでやりましたよ。それで一つ一つ丁寧にビニール袋に小分けしてやりましたとも。

 

 とりあえず一時間で衣装制作は終わった。後は小物だね。

 

 巫女さんにはお祓い棒、メイドさんには懐中時計と銀製のナイフ、チャイナ娘さんには扇、ナースさんには聴診器、シスターさんには銀製の十字架、ゴスロリっ()には小傘でしょ。

 

 本来お祓棒―――――大幣(おおぬさ)は巫女さんが持つものじゃないんだけどね。神主さんや宮司さんが持つものなんだけどね。アニメとかゲームで巫女さんが使うからそういう認識になちゃってるんだよね。

 

 そういえばグレモリー眷属がシスターの衣装を着ることになったら大変だね。なんせ小物に銀製の十字架があるから。持ってるだけでダメージを受けちゃう。まぁアーシアさん以外の可能性は少ないだろうけど。アーシアさんはアーシアさんで桐生(きりゅう)さんにシスター服以外でって言ってるかもしれないし。

 

 小物は全部余分に三個づつ創った。忘れたり壊れた時用だね。ちなみにナイフは刃無しだよ。刃があったらいろいろと危ないからね。

 

 しかし駒王学園の学園祭はいいね。他の学校だとこうはいかないでしょ。

 

 コスプレ喫茶っていうのも簡単に通ったらしいしさ。生徒会長はソーナ・シトリーだったよね………正直、よく許可したと思うけど。

 

 そういえば去年オカルト研究部がやったお化け屋敷がすごく怖かったらしい。俺も言ってみたけどそこまで怖くなかった。

 

 ネタがわかればさほど怖くないよ。ちなみにオカルト研究部がやったお化け屋敷の怖かった理由は、本物を使っているからでした。

 

 いやぁ、一発でわかったね。妖気モレモレの陰気モレモレ。一般人で怖がらない人がいたら俺は尊敬するね。ちなみに陽気を集めたら苦しそうに呻いてたよ。

 

 ウチのクラスのコスプレ喫茶では女子も野郎もコスプレをすることに一応、一応なってます。女子が許可した野郎しかコスプレはしません。なんでもお客さんが入らなくなるからだそうです。ちなみに俺は許可してもらえました。そういえばイッセーも許可されてたね。

 

 イッセーも黙ってればイケメンまでとはいかなくてもカッコイイと思うんだよね。イケメンっていうのは木場みたいな野郎のことでしょ? イッセーはちょっと違うと思うからさ。

 

 野郎の衣装はどうするんだろう? 各自用意? それはそれで別にいいんだけど。イッセーはリアス・グレモリーが奮発して買うだろうからすさまじいものになりそうだなぁ………

 

 と、そんなことを考えていると部屋の扉がコンコンとノックされた音が聞こえた。

 

 

(はじめ)? まだ起きてるかにゃん?」

 

 

 扉を開けて部屋に入ってくる黒歌。

 

 

「起きてるけどどうしたの?」

「もうそろそろ寝るにゃん」

 

 

 時計を確認するともう夜中の一二時。どうやらいつの間にか日をまたいじゃったようだ。

 

 

「わかったよ。もう寝よっか」

 

 

 そう言って扉の方を向いたんだけどそこに黒歌がいなかった。

 

 

「にゃん」

 

 

 声が聞こえてきた方向はベット。もう準備万端のようだね。

 

 俺も机の電気を消してベットに入る。黒歌がすぐに抱き着いてきた。これももう慣れちゃったね。

 

 

「それじゃあおやすみ黒歌」

「おやすみにゃん、(はじめ)

 

 

 黒歌のやわらかい感触を感じとりながら俺は眠りについた。

 




本来、学園祭などで調理したものを販売するにはいろいろと面倒なことがあるんですけど、そこは………ね?
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