絶対☆領域 【凍結】   作:-Msk-

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新たな伏線出したけど、後悔も反省もしていない。
自分の力量では制御できないかもしれないけど、後悔も反省もしていない。

本日二話目の投稿になります。


三領域目 俺は面倒事に巻きこまれる

 俺の契約した精霊がバグだった件について。俺が契約した精霊がバグだった件について!! 大事なことなので、二回言いました。

 

 俺が契約した精霊―――アリスはバグの塊だった。

 

 アリスが俺に憑依することによって、アリスが言っていた例の結界を発動することが出来る。ただ身体の主導権は完全にアリスに持っていかれるらしい。

 

 憑依に制限は無く、好きな時に、好きな時間だけ憑依できるらしい。ただ、俺が全力で拒絶すると憑依が解けるらしい。まぁ緊急事態の時は憑依が解けるってことだね。

 

 ちなみにまだ一度もアリスを憑依させていない。いや、普通に怖いから。憑依させてはしゃいじゃって、適当な人を結界に閉じ込めて消滅させたら………おっふ。

 

 アリスは普段、俺の左肩に乗っている。そのせいか少し肩が重いような気がする。これが憑かれたってやつかな? おぉ………俺、貴重な経験してるね。

 

 それにしても昨日は大変だった。部屋に戻った後にもアリスが話しかけてきてさ………話し込んじゃったせいで夕食を食べれなかったし………

 

 俺はわざわざ一人部屋にしてもらった。いや、イッセーと同室になったら絶対ナニかやらかすだろ? イッセーラヴァーズが。俺がいたら邪魔になるしね。あと安心してアリスと話ができないし。

 

 朝食を食べ終え、朝のミーティングを終わらせた俺は、担当させられた授業のサポートをさせられている。

 

 俺に任されたのは、人間についての質問に答えることだ。案内された教室にはすでに子供達がたくさんいた。

 

 質問タイムを開始すると、すぐに数人が手を挙げた。

 

 

「先生!! 人間は悪魔のことをどう思っているんですか?」

「空想上の生物かな? それで悪いイメージが大きいね」

「どうしてですか?」

「ゲームとかアニメに悪魔って出てくるんだけどね、基本的には悪役なんだ。偶に悪魔が主役のものあるんだけど数は少ないからね」

「な、なるほど………」

 

 

 納得してもらえて何よりだ。

 

 

「先生!! 人間は普段どんな生活をしてるんですか?」

「基本的には悪魔と同じだね。魔王様みたいに世界を良くしようとする人、人々を守る人、火事がおきたら火を消しに行く人、怪我を治す人、農業をやってる人。色々いるね」

「先生は何をやってるんですか?」

「おっぱいドラゴンと戦ってるよ」

「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」

 

 

 子供達の夢は壊したらいけないと思うんだよね。『乳龍帝おっぱいドラゴン』で俺は、イッセーの敵役らしいからね。

 

 このように、子供達の質問に答えている時だった。俺の面倒事センサーがビンビン反応した。

 

 すぐに窓際に駆け寄り、空を見上げる。すると、冥界特有の紫色の空が白く塗り替えられていっていた。

 

 子供達も、子供の親御さんも、教室内にいた全員が空を見上げてこの現象を目の当たりにしている。

 

 しだいに空の紫色が消え失せ、全て白く染まった。

 

 事前にこのような現象が起きるとは説明がなかった。ということは………テロ? 

 

 

『グラウンドにいる体験入学生、父兄の方、講師、スタッフの皆さんは速やかに校内に入ってください。繰り返します。グラウンドにいる体験入学生、父兄の方、講師、スタッフの皆さんは―――』

 

 

 緊急放送………これは確定だ。あー………やだやだ。どうしてこう面倒事が転がり込んでくるんだよ。

 

 

 

†††

 

 

 

 オカルト研究部、生徒会のメンバーは全員職員室に集まっている。不安視する父兄と子供達は体育館に集合してもらっている。

 

 皆を落ち着かせるため、副会長主導のもとスタッフ総動員で情報の収集に当たっていた。

 

 結論。連絡用魔法陣は使えない。転移用魔法陣も使えない。外との連絡が取れない上に、外へ転移できない。

 

 京都の時とすごく似ている。霧が現れて、気づいたら別の空間に移されていた。空間ごと術を仕掛けられたケースにかなり似ている。

 

 

「………周囲の気をさぐりましたが、草も木も作り物ではありません。本物です」

 

 

 いつの間に猫耳を出していた白音が言う。

 

 そうなると、別の空間に転移させられたわけじゃないのか? 

 

 

「アグレアスと町の集会場にはつながりました。映像を出します」

 

 

 ソーナさんが連絡用魔法陣を出しながら言った。

 

 すると、職員室内に立体映像が二つ浮かび上がった。一つはアグレアスにいるサイラオーグ、もう一つは町の集会場にいるゲンドゥルだった。

 

 ゲンドゥルが言うには、この地域一帯丸ごと敵対勢力の結界に覆われたと考えていいらしい。規模は、この町とアグレアスを楕円形にすっぽり覆っている可能性が高いと考えられると。それに加えて、術者は魔法の大半を封じられているらしい。

 

 

(アリス、憑依は出来る?)

(もちろん。私を憑依できなくするには最低でも666(トライヘキサ)を連れてこないと無理だね)

(さらっともの凄いことを言わないでほしいんだけど)

 

 

 アリスを封じるには666(トライヘキサ)が必要? おいおい一体アリスはどこまでバグってるんだよ………もう俺はバグ引退か? 精々チート止まりか?

 

 ロスヴァイセさんは魔法が使えることから、集会場にいる者だけが魔法の使用を封じられたらしい。それも気配を全く悟られずに。

 

 こんな大規模で大胆なことが敵にいる可能性はあるらしい。

 

 千以上もの魔法を操ったという伝説の邪龍―――『魔源の禁龍(ディアボリズム・サウザンド・ドラゴン)』アジ・ダハーカ。こいつなら魔法使いを封じる術もしっているとのことだ。

 

 また邪龍か!! またまた邪龍か!! 貴様らはいっつも俺に面倒事をプレゼントしてくれるな!!

 

 アジ・ダハーカを復活させたのは新生『禍の団(カオス・ブリゲード)』―――クリフォトだ。聖杯の力で邪龍を復活させて、量産型の邪龍までつくりだしている面倒事を生産している集団………

 

 でもさすがにこの規模をアジ・ダハーカだけでは無理だろう。そう思ったんだけど、向こうにはレプリカの《赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)》があるらしい。それで力を倍化させれば万事解決らしい。

 

 いや、解決じゃねぇよ。むしろ悪化してるでしょ。

 

 それなら逆に解呪法を倍化させれば万事解決じゃん!! と、イッセーが言ったが、すぐにそれはダメと言われた。

 

 当たり前だ。向こうもそれを想定してるだろうから、当然対処するための術式を構築しているに決まっている。

 

 その後もダラダラと論議が交わされていたが………まぁ俺はほとんど理解できなかった。なんせ人間ですから、悪魔達のことを言われても分かるはずがない。

 

 結論。クリフォトの今回の狙いは旧魔王時代の技術。

 

 旧魔王時代の技術は、666(トライヘキサ)に繋がる可能性もある。はたまた、異世界へ行ける術の一つかもしれない。この二つが大きな理由だろう。

 

 しばらくすると、上空に映像が映し出されたとスタッフから言われた。

 

 あー………面倒事の始まりだね。

 

 

(なんだか面白そうになってきたね)

(なってないよ………)

(そう? 私は楽しみだけどなー)

 

 

 アリス………君は快楽主義者だったのか………

 

 

 

†††

 

 

 

 校庭にやってきた。

 

 空を見上げると、そこには花畑の爽やかな映像が空一面に広がっていて、悪魔文字でなにか記されていた。俺は悪魔文字が読めないから理解できない。

 

 もんもんとしていると、空からふざけた口調の声が聞こえてきた。

 

 

『え? もう放送が始まってんの? マジで? ちょっと待ってよ~。おじさん、まだお弁当食べてないって。いいか、出ろって? わかったわかった』

 

 

 この声はアカン。これのふざけたような軽い声音はアカン。でも運がいいことにここに結衣さんはいない。よかった………

 

 爽やかな映像から移り変わり、銀髪の中年男性が空一面に映し出された。ほらみろ。リリンじゃないか。

 

 リリンはウインクをしながら話し始めた。

 

 

『んちゃ♪ うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!! 皆のアイドル、リゼヴィムおじさんです☆ 皆、はじめまして、あるいはお久しぶり!! なんだか、大変なことになちゃっているだろうけど、説明なしではなんだから俺が直々に説明してあげようかなって思ったしだいです!! ほら、敵方が説明するのがこういうのってお約束でしょ? こちらが不利になっても種明かしをするのがお約束じゃん?』

 

 

 リリンは相変らずだね。なんて言うんだろう………少年の心を忘れていないって言うの? でもおっさんが言うと鳥肌モノだよね。

 

 

『なんとなーくわかっているんだろうけど、実は、僕たち、その辺一帯丸ごと、結界で包囲しちゃいました!! いやー、いきなりのドッキリで申し訳ない!!』

 

 

 そう言う割りにはノリノリじゃないか。アリスなんてくすくす笑ってるよ。余裕だなオイ。

 

 

『やってくれたのは俺たちの協力者、邪龍軍団のラードゥンさん!! 初代英雄ヘラクレスにぶっ殺されちゃった黄金の果実の守り手さんだ!!』

 

 

 リリンの背後に巨大な生物が見えた。木がドラゴンの形を形成してるのかな? 

 

 多分、『宝樹の護封龍(インソムニアック・ドラゴン)』ラードゥンだろう。まったく………邪龍をぽんぽん蘇らせて………誰が相手してると思ってるんだ!!

 

 

『まぁ、例のごとく、俺たちのキーアイテム、「せい☆はい」で再生怪獣のように大復活させちゃったわけなんだけど、彼の持つ強力な守護防壁、結界の類は健在でねぇ。いやはや、ユーグリッドくんのレプリカ神滅具(ロンギヌス)も手伝って領土一つ覆っちゃいましたよ!! 神滅具(ロンギヌス)の力すげーっ!!』

 

 

 リリンの傍らに立つユークリッドの姿が映像に映り込んだ。その手には聖杯が握られていた。

 

 

『そして、その町にいる諸君!! そこも結界で包囲したあげくに名だたる魔法使いの皆の魔法力も封じてしまいました。封じたのは、邪龍中の邪龍!! 千の魔法を操るアジ・ダハーカさん!! こちらの方法もお見事!! もちろん、レプリカのブーステッド・ギアで強化済みです!!』

 

 

 リリンの背後にもう一体巨大なドラゴンが現れた。首が三つあるドラゴンだ。邪龍大好きだねリリン。もしかして邪龍愛好家ですか? 

 

 リリンは危機として続けた。

 

 

『なお、外界から完全に時間ごと隔絶されているから、外にいる者たちには、気づかれてないよん。邪龍と神滅具(ロンギヌス)の組み合わせってすげーっ!!』

 

 

 リリンは一際耳障りな笑い声を上げたあと、肩をすくめた。

 

 

『なーんで、こんなことをしたかって? 理由は、簡単♪ そこにあつまる魔法使いのみんなが俺たちに協力してくれないなら、邪魔になりそうだし、まとめて吹っ飛ばしちゃおうってね!!』

 

 

 拉致できないなら、全部ぶっ潰せばいいじゃない♪ ―――ってこと? 本当に思考回路がガキだな。

 

 

(あはははは!! あいつおもしろいね!!)

 

 

 この通りアリスも爆笑している。アリスのこの余裕は何なんだろう………少し心配になってくる。各上故(かくうえゆえ)の余裕ならいいんだけどなぁ………

 

 

『あと、アグレアスの技術もちょいと盗ませてもらえると助かります!! だって、僕のパパたちが作り出したものだもーん。本来、息子の俺が相続してもいいものだと思わない? ねぇ、思わない?』

 

 

 全く思いませんけど。その歳で親父のことをパパって………ありえないでしょ。気持ち悪いにも程がある。

 

 

『うひゃひゃひゃひゃひゃ、そこに俺たちの打倒を企てて結成したっていう「D×D」の皆がいるんだろう? 何、事前情報ぐらいは得てるぜ。おもしろいから、勝負といこうぜ? 量産型邪龍の大群と、伝説の邪龍さまがそちらと―――あの空中都市に向かう。―――蹂躙するためだ。それを止めてみろよ。ねぇ、止めてみてくれって』

 

 

 フィンガースナップをするリリン。刹那、町を覆うように紫色の巨大な火柱が無数に天高く立ち上った。

 

 それを見た瞬間、《桃源郷の探索者(エクスプロール・シャングリラ)》を発動させた。俺の絶対領域もバッチリ展開された。

 

  

「町を囲うように火柱が立っていますね。あれは聖遺物(レリック)のひとつです。触れれば悪魔は必滅を免れず、魔術師でも灰にされてしまうでしょう。………彼女が『禍の団(カオス・ブリゲード)』に協力しているとは耳にしていましたが、まさか、本人がここに来ているとは………」

 

 

 ゲンデゥルが言った。

 

 やっぱりあの紫色の火柱は《紫炎祭主による磔台(インシネレート・アンセム)》の仕業か。ということは………邪龍にプラスして、神滅具(ロンギヌス)所有者も相手にしないといけないということか………

 

 リゼヴィムが楽しそうに手を振る。

 

 

『てなわけで、踏ん張ってくれよ!! 三時間後、行動開始だっ!! うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!』

 

 

 映像でここで終わった。

 

 困ったもんだね、この大人子供も。

 

 

(ねぇ一、あいつムカつく)

(どうしたいんだいアリスさん?)

(消滅させちゃう☆)

 

 

 さすがおとぎ話の精霊。軽いノリでリリン消滅宣言しやがった!! すごいなぁ………その度量が俺も欲しいなぁ………

 




急がなきゃ!! 急がないと原作のクリスマス話に間に合わない!!
まぁクリスマス話は無理でも正月話は間に合わせたいなぁ………

2014/12/27 誤字脱字の修正。『―――』の長さを調節。
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