絶対☆領域 【凍結】   作:-Msk-

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二ヶ月ぶりに更新ですね。
更新自体は一か月ぶり。

これからは『絶対☆領域』を更新していこうと思います。

03/20には原作EX1巻の発売ですね。
なぜ8巻もEXにしなかったのか謎ですけど。


二領域目 俺は新たな邪龍に出会う

 ミカエルの安っぽい笑顔を見ながらミカエルの天界ジョークを聞き流す。え? 聞きたいだって? 聞かないほうがいいさ。夢が壊れるだけじゃなくて、死にたくなくなる。

 

 

「あまりかしこまらないでください。何もないところではありますが……ゆっくりとしていってください」

 

 

 ミカエルが手を挙げると、美女天使が俺たちにお茶を淹れてくれた。香りがいい……余程いい茶葉を使ってるな。これだからイケメソは……

 

 

「改めて、今年一年、本当にお疲れさまでした。――激動の一年でしたね。しかし、あなた方がいなければ、今の天界、冥界がなかったのも事実。このように天界で悪魔とができるなど、一年前は創造もできませんでした。これもあなた方、次代を担う若者たちが命がけで戦ってくださったおかげです。ありがとうございます」

 

 

 まったくもってその通りだと思う。ていうか、もう少し天界からも戦力寄こせよ。明らかに悪魔が頑張ってるだろ。

 

 ほとんどの事件でグレモリー眷属が中心になって解決をしてる。堕天使からは一応アザゼルが、天界からは……イリナさんだけ。

 

 おかしいだろ。比率的におかしいだろ。まぁ『D×D』を結成したおかげでその比率も少しは均等がとれてきたけど。

 

 ゼノヴィアさんはどうやら一度、天界に来たことがあるらしい。デュランダルの補修・強化をしに来たらしい。

 

 教会が所持している伝説のアイテムの中でも、人間界で取り扱えそうにないものは天界で保管・修復を行うらしい。いい例がゼノヴィアさんが持っているエクス・デュランダルだ。

 

 すごいのはその速度。午前に天界に送ったら午後には手元に戻ってくるなんてこともある。作業の速さだけは認めたい。

 

 ここでようやくクリスマス企画のプレゼントについて、ミカエルから内容の一覧表を見せてもらい、皆で意見を出し合ってどう配っていくか詰めていった。

 

 

「そろそろ現地に今回の企画立案者が到着するはずです。あとはその方と最終的な打ち合わせをしていただkれば問題ないかと。皆さんもお忙しいでしょうし、早々と企画の内容を確認して、各々の持ち場に戻っていただいたほうがいいでしょう」

 

 

 ミカエルはそう言い、クリスマス企画の話し合いを締めた。

 

 ミカエルにしては仕事が早い。駒王町に戻れば企画を立ち上げた人が来る頃とは……なかなか配慮してくてるじゃないか。

 

 

「ミカエルさまぁ」

 

 

 この間延びした声、さては――誰だ? 全く知らない。

 

 視線を向ければ、ウェーブのかかったブロンド、おっとりとしてそうな柔和な笑みを浮かべた美女がいた。

 

 背中にある翼の枚数はミカエルと同じぐらいで――サンタクロースのコスプレをしていた。だが残念なことにニーソは履いていなかった。

 

 

「おや、ガブリエル」

「ガブリルさま」

 

 

 ミカエルとグリゼルダさんが美女の名を呼んだ。

 

 ガブリエルか……四大熾天使(セラフ)の一員で天界一の女にして天界最強の女性天使。また大物がやってきたな…… 

 

 あぁ……大物さ。胸部にすさまじいのを抱えてる。肌の露出が少ない衣装のはずなのにここまで心を揺さぶってくるものがあっただろうか? ありました。普通にありましたね、ハイ。黒歌のサンタクロース姿です。あれはすさまじかった……

 

 

「あら~、グリゼルダちゃんに皆さまも。特に皆さまとは例の運動会ぶりですね。ごきげんよう」

 

 

 俺たちに気づいたガブリエルさんが丁寧なあいさつをしてくれた。ただ、頭を下げた時におっぱいがね……揺れたんですよ。豊満ですね。

 

 そんなことを考えていると、イッセーの身体を覆うように幾重もの天使文字で描かれた陣が出現した。……あぁ、なるほど。イッセーの煩悩を察知してか。

 

 

「すみません。それは天界に必要以上の煩悩が馳せすると自動で天界する――いわば堕天防止装置です。本来、煩悩が高まった天使を抑制するために発動するものなのですが……赤龍帝にも発動してしまったのですね」

 

 

 なるほど……一種の首輪のようなものか。ただイッセーにそれを発動したからといってどうにかなるというわけでもなさそうだけど。

 

 そんなイッセーを見てガブリエルさんは人差し指で額を小突いたんだけど……それは逆効果だ。そんなのイッセーからしてみればご褒美だ。案の定、決壊が増して警報音まで鳴り出した。

 

 イッセーの警報が鳴りやんだと思ったら今度はデュリオが現れた。次から次へとイベントがやってくるな天界め。

 

 デュリオはどうやら散歩をしていたらしい。気分転換の時間をもらっていたようだけど……なにそれ、俺もほしい。黒歌と一緒に気分転換したい。

 

 ミカエルから教会の役員が襲撃を受ける事件が発生していることを聞いた。

 

 ヴァチカン本部だけではなく、支部の重要人物にも死傷者が出ている。邪龍の気配も感じ取れたとのことで、そこから導き出される答えは――クリフォト。

 

 リリンと殺り合わないといけないんだよなぁ……やだなぁ……一度アリスを憑依させて具合を確かめないとなぁ……

 

 

 

†††

 

 

 

 久しぶりの我が家。久しぶりの黒歌とのお風呂。久しぶりの黒歌の太もも。――桃源郷が、そこにはあった。

 

 無事に天界から家に帰ってきた俺は、疲れ切った身体を風呂で黒歌に癒してもらって、ソファで黒歌に膝枕してもらっている。

 

 最近、こういう時間が少ないとしみじみ思う。俺、働きすぎじゃない?

 

 人間なのに天使、堕天使、悪魔の事件に手を貸している――よくよく考えると何してるんだろう。

 

 もう報酬も考え付かないじゃないか。それほど稼いだのに何をしているんだろう。依頼と黒歌との時間、どっちが大切なんだろう。

 

 そんなの決まりきっている。黒歌との時間に決まっている。

 

 でもなぁ……リリンを倒さないとそれは難しそうだ。結衣さんのおじいちゃんに頼まれたからね。――結衣を守ってくれ、ってね。

 

 リリンは神器(セイクリッド・ギア)が通用しない。気オンリーで相手するのも不可能に近い。ならアリスを憑依させて存在そのものを迷わせて消滅させるしかない。

 

 アリスの憑依は試したことがないんだよ。正直怖い。そのまま憑依されて身体を持っていかれるんじゃないか、っていう気持ちもある。まぁその時は神器(セイクリッド・ギア)で死ぬ気でどうにかするけど。想いの力全開で。

 

 今はそれを置いておこう。黒歌のレベルアップした太ももを堪能しよう。

 

 ムチムチなんですぅ。肌に吸い付くんですぅ。たまらないんですぅ。あー……生きててよかった。さらに頭を撫でてくれるんだよ。なんか落ち着く。理由はわからないけど落ち着く。ただ屈まれると胸が顔面を……ふわふわです。もちもちです。最高です。

 

 

「一は少し働きすぎにゃん」

「やっぱりそう思う?」

「そうにゃん」

「そろそろ引退も考えたほうがいいと思う?」

「それはないにゃん」

 

 

 えー? なんでー? 働きすぎ、というところには同意してるのに引退をしちゃだめって……どういうこと?」

 

 

「一が戦っているところ、かっこよくて好きにゃん」

「基本的にキメ台詞吐いてるだけなんだけどね」

「それでもにゃん。たまに真面目に戦うでしょ? それが楽しみ――でも心配」

 

 

 心配か……俺が黒歌を心配するように、黒歌も俺のことを心配してくれてるのか。うれしいことだ。

 

 

「今度の敵は神器(セイクリッド・ギア)が通用しないでしょ?」

「そうなんだよなぁ……」

 

 

 ここで俺の生命維持が効かない可能性があることは黙っておこう。

 

 神器(セイクリッド・ギア)が無効化されるんでしょ? だから俺の絶対領域も無効化される可能性が――むしろそっちの可能性の方が高い。

 

 

「いつも言ってるけど絶対に無理したやダメだからね? お姉さんとの約束にゃん♪」

「うん。死にたくはないからね」

 

 

 それに黒歌を悲しませるのはいけないと思うんだ。

 

 むくりと身体を起こし、黒歌の隣に座る。すると黒歌がもたれかかってきた。浴衣、はだけてますよ。胸、前回ですよ。ピンク色のものが見えてますよ。綺麗ですね。

 

 

「ねぇ……そろそろいいんじゃないの?」

「……おぉけぇ」

「にゃん♪」

 

 

 黒歌を抱き上げる。向かうのは寝室。

 

 覚悟はいいか? 俺はたった今できたぞ……ッ!!

 

 

 

†††

 

 

 

 一夜が明けた。……腰が、痛い。激しかったぜ……黒歌がかわいかったぜ。最高だったぜ!! 初めてだったぜ……大人の階段上ったぜ!!

 

 午前中はゆったりと黒歌と過ごした。黒歌は仙術を使って腰の治療をしてくれた。また開戦しかけたのはご愛嬌だ。午後はクリスマス企画のために動き出していた。

 

 俺と黒歌は和やかに店を回っていた。俺が任されたのは衣装。サンタの衣装だ。

 

 ズボンは認めない。ミニスカートしか俺は認めない。そしてニーソ着用の強制義務化。はっはっは!! 衣装を俺に任せるということはそういうことなのだよ。

 

 ただね……クオリティひっく。なんだこれ。サンタコスなめてんだろ。年に一度だからってなめてるだろ!! もう少ししっかりとつくれよぉ!! だから布を買って自分でつくることにした。布もそれなりにいいものを買ったさ。

 

 

「雨降ってきたにゃん」

「あ……ほんとだ」

 

 

 生憎と傘は持ってきていない。仕方がないので、公園の近くにある東屋に駆け込む。

 

 そこには先客がいた。なんとイッセーたちだ。イッセー、アーシアさん、ゼノヴィアさん、イリナさん、ロスヴァイセさん、イリナの親父さんがいた。

 

 互いの収穫を話し合っていると、ぴちゃぴちゃと雨なのかを進む誰かの足音が聞こえてきた。

 

 そちらに視線を向けると、雨の中傘を差さない男が一人立っていた。長い黒髪……それはちょっとどうかと思う。男のロン毛は賛否がバッサリ別れるからね。

 

 手に握られているのは禍々しい波動を放っている剣。なるほど、クリフォトですか。

 

 ゼノヴィアさんが亜空間からエクス・デュランダルを取り出したのを皮切りに、皆それぞれ戦闘態勢に入る。

 

 俺も《桃源郷の探索者(エクスプロール・シャングリラ)》を発動する。俺を中心とした半径5.040mが俺の絶対領域と化するのを確認。

 

 黒歌を背後に隠す。攻撃が放たれたら全て俺が無効化するためだ。黒歌には攻撃をさせてもダメージは一切入れさせんぞ。

 

 かまえる俺たちだが、イリナの親父さんだけが仰天していた。現れた男との会話から二人が知り合いだということはわかった。

 

 男がこっちに近づくにつれて、その手に握る剣の波動が高まるのがわかった。

 

 刹那――男がこちらに飛び出してきた。狙いはイリナの親父さん。男の攻撃をイッセーが《赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)》で、ゼノヴィアさんがエクス・デュランダルで防いだ。その二人にはロスヴァイセさんが防御魔法で防御力を底上げされているようだ。

 

 ただ、それでも吹き飛ばされイッセー。それを無視して男と剣劇をを繰り広げるゼノヴィアさんさすがです。

 

 ……只者じゃないなあの男。動き一つ一つを見ればわかる。余程戦いに身を置いていたんだろう。

 

 

「黒歌……どうする?」

「正直に言っていい?」

「うん」

「面倒にゃん」

 

 

 なるほど……激しく同意だ。あの男からはどこか昔の木場を連想させるものがある。――復讐の鬼だ。

 

 イッセーたちが男とドラマを繰り広げているところ悪いけど、これはさっさとどうにかした方が。よさそうだ。だってほら――男の握っている剣から八つの頭部をもつ巨大なドラゴンが生えたんだから。

 

 ……いやいやいや、待て待て。なんだそれ。尋常じゃないほどシュールだぞ。

 

 

「……神霊剣『天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)』。まぁ今は改良されて、このザマだけど」

 

 

 天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)って聖剣だよね? どう見ても魔剣にしか見えないんだけど。しかもドラゴンが宿っているときた。

 

 この気配……貴様、邪龍だなっ!! 

 

 男がわざわざ説明してくれた。天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)には、邪龍の一体である『霊妙を喰らう狂龍(ヴェノム・ブラッド・ドラゴン)八岐大蛇(やまたのおろち)が宿っているらしい。

 

 ふむ……これはお前の出番じゃないか? なぁ――

 

 

「――グレンデル!!」

「グハハハハハ!! 久しぶりのシャバだぜェ!! さぁ、殺り合おうかァ!!」

 

 

 邪龍には邪龍でしょ。

 




いよいよ明日、原作EX1巻の発売ですね。
もちろん買いますとも。

今回の話は、対リリンの戦闘法がチラッと出てきました。

邪龍マスターに、一くんはなるっ!! ――のかな?

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