良くある魔法少女の末路……なのかもしれない……。
最後は人によって見方が変わると思います。
冷山見(ひやまみ)市 人口も少なく、開発もされていないが古き良き街並みが未だに残る田舎の様な市。
その市に私は住んでいる。
私の名前はみこと、神楽(かぐら)みこと。中学二年生。お父さんとお母さんと三人で暮らしている。……ウソ、父さんは学者、母さんは女優。二人とも家に殆どいない。
うちは裕福な家で家政婦の人がいて料理だとかお洗濯だとかしてくれるけど、あんまり話もしない……。
学校は過疎化が進んでいて人数も全校生徒30人。単純計算で一学年ごとに10人しかいない。友達がいてもあまり趣味が合わなくて盛り上らなくて……何も上手くいかない。
もっと普通の暮らしがしたかったなぁ……父さんも母さんもうちにいて仲良く三人で話をして、学校は友達とあそんで……そして好きな男の子が出来て告白して……ゆくゆくは結婚するの!そして子ども生んで育てて…………幸せに……なりたかった。
現実は簡単じゃないって本やテレビでよく見るけど、きっとこれからも私は変わらないんだろうなって思う。ずっとずっと心は一人のまま。
そう思っていた、あの日がくるまでは。
「それでは今日は転校生を紹介します」
「転校生……?」
こんな田舎みたいなところに来るってことは、親の都合かなにかかな?
「どうぞ、入って」
「はい」
先生に誘導され入ってきたのはスポーツマンな感じの爽やかな……カ、カッコイイ男の子だった。
「澄川倭(すみかわやまと)です。よろしくお願いします。」
倭くんは何故か私の方を見た。えっ?何で?
「では倭くん、あそこの席で良いかな?」
「はい」
私のとなりぃ!やばい、ドキドキしてきた。
彼が隣に座りこちらを見る。
「よろしく」
「よ、よろしきゅん……あぅ……」
おおおおおお!!!死にたい!!変な声でた死にたい!!
いっそ殺して~!!
しかし、彼は優しく気にしてないと言ってくれた。
ヤバイよ……本気で好きになるよ私は……。
こんな出会いもまだ序章だった。
何と家に帰ったら彼が先にいるのだから失神するかと思った。
彼はうちの親が知り合いから引き取ったらしい、連絡も無しに決めんなよ!……まあ、お陰で彼とこうして一つ屋根の下暮らせるし、問題ないけどさ!
「改めてみことです」
「うん、これからどうぞよろしくね……みことちゃん」
あれから一ヶ月が過ぎ分かった事が一つ、倭くんがうちに引き取られたのは倭くんの両親が亡くなったかららしい。
倭くんたまに悲しい表情をする、私がしっかり見てなきゃ。
そこから三ヶ月が過ぎ分かった事がもう一つ、私は昔倭くんと遊んだことがあるらしい。私は覚えて無かったのに……悔しい。
やっと仲良くなってきた感じって所で新事実……もっと早く知りたかった。知ってたらもっと積極的に……ゴニョゴニョ。
さらにそこから四ヶ月が過ぎ分かった事がまた一つ、私は本気で倭が好きになってしまったらしい……告白しようとして向こうから告白された時はもうワケわかんなくなるくらいはしゃいでいたっけ。……両想いでよかった……。あと……一通りそう言うことやった……クリスマスに。
そして四月……私も倭も三年生、昔に比べると凄い充実してる。学校に行くのも家にいるのも楽しい。倭がいるから私は大丈夫。
五月……こどもの日……倭は死んだ……交通事故だった。
死にたくなった、倭と一緒に死ねれば良かった……でも……倭は私を庇って死んだ!!私のせい……でもきっと私が死ぬなんてのは彼も望んでないのは分かる。ねぇ私はどうしたら良いの?誰か助けてよ誰かぁ!!
その時白い悪魔が現れて、私にこう言った。
(ボクと契約して魔法少女になってよ!)
私は願いにより倭を生き返らせて貰った、また倭に会えたのだ……こんなに嬉しいことない、彼は戸惑っていたが大丈夫……私がいるから。
魔女退治も慣れてきた、刀を魔法で作り出し使い魔は凪ぎはらい、魔女はたたっ斬る。私は白い悪魔<キュゥべえ>によると高い才能が合ったらしいから戦うのは楽チンだった。倭も蘇ったし私からすれば万々歳だった。
ある日、両親からこっちに来てほしいと言われる。
本当は嫌だったけど両親がいるから私は好きにさせてもらえているのだ、行かないは無理。
そして、倭は戸籍状<死んでいる>。だから仕方なく倭には残って貰った。彼が悲しい表情をしていたけど大丈夫すぐ戻るんだから。
この時の私は気づいていなかった……白い悪魔が……<無表情>で私を<嘲笑っていた>ことに……
最悪だ、かなり予定が延びちゃった……久しぶりに父さんと母さんと話せたけど出来れば早く帰りたかった。しかし、生憎の台風で交通網が麻痺……タイミングが悪すぎる。
まあ、何でも良いけど早くつかないかな?
どう……して……?何で何で何で!?
何で<腐ってる>の!!?
……ウッ!プゥ!うえぇ!うげぇぇ!!
……はぁ、はぁ……まさか、私の<魔法>のせい?暴走してるとか?
(それは違うよ)
突然現れた白い悪魔に疑問をぶつける。
じゃあ、どうしてこうなるのよ!倭は蘇ったんでしょ!?
(うん、そうだよ。肉体はね)
は?
「彼の肉体は完全に死亡していた、だから一度君の脳にある情報から肉体を再生させ擬似的な人格を付属したのさ」
いや、待って肉体はまだ良いとして擬似的な人格って?
(人間はね、死亡すると体内のエネルギー体、つまり<魂>が勝手に消滅してしまうんだ。だから彼を復活させるには、本来の彼を知っているみことの記憶が必要だったんだ)
え、じゃああの倭は倭じゃなくて……私の記憶にあった倭の記憶から作られた存在なの?
(そうだよ)
ふざけないでよ!あんた私の願い叶えるって、言ってたじゃない!今すぐ蘇らせてよ倭を!
(だから無理といっているじゃないか)
大体それなら何で何も教えてくれないのよ!
(必要最低限のことは教えたつもりだし、君は聞かなかったじゃないか。それに擬似的な人格の彼を本物だと認識していたしね)
!! それは……じゃあ、なんで<腐った>のよ。
(君が彼を置いて出掛けたろう?あのあと彼は君の魔法の限界範囲から外れてしまったからね。当然人格もないただの死体になってしまった)
ま、まさか……彼が悲しい表情だったのは?
(彼は理解していたんじゃないかな、自分がどういう存在か、君が離れたらどうなるか)
私のせいなの?
(君が管理していたんだから、君に責任があるんじゃないかな?ほら君達人類はペットと称して動物を家畜化するだろう、同じことじゃないのかい?)
あ、アアアアアアアア!!!イヤアアァァァァ!!!
私はその場から逃げ出した、<彼>の死体から、事実を突きつけてくる白い悪魔から、そして現実から。
雨が降る中走って走って……たどり着いたのは<倭>との思い出の場所。
一緒に初詣にいった神社だ。
嗚咽をもらし、呼吸が荒い……ただ疲れた。
私なにやってんだろ……やったこと全部裏目って自分に帰ってきた……もう生きてる意味あんのかな?……みこと(命)なんて大層な名前貰いながら、本当に酷い。
……死のうかな?彼はもう、いない。そこまで極端に信じてたわけではないけど死んだら消滅する以上<天国>も<地獄>もないわけだよね。なら今死のうが後に死のうが……しね……しね……しね……しね……死ね!!
しかし、次の瞬間襲ったのは自分のつきつけた刀ではなく猛烈な吐き気だった。
ウっプ……気持ちが悪い……。思わず身体を横にする。
その時、ソウルジェムが魔力を探知する……何故突然?
反応を探るとどう考えても自分の身体からだった。
最初は理解出来なかったが、次第に冷静に考えて見ると答えが出た。
私……妊娠してたんだ……と。
私は神に感謝します!ありがとうございます!生きる理由を下さって!
今の私からすればキュゥべえの奇跡よりずっと奇跡に感じた。
この子を守るためには私はまだ死ねない……。
生きなきゃイキナキャイキナイキナイキイキナキナアキナイキナイキにアカサニアキヌクアニクアクアケアガキキキガッ
ブツンッ!!!
イキナキャ
ホラーとか、何で書いたんだろう……夏だからかな?
以外と指が進んだのがこわい(小並感)
SAO進めず何書いてるんだかこの作者。
ただ、これは短編ですが。
これの続きを書くつもりです、ホラーじゃないかつ主人公が変わり、原作沿いになりますが。