三つの選択肢   作:新人作家

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本当は前話の続きに書こうとしてた話。投稿時間が何故か朝の七時になって驚いた。だから少ないです。


新章突入!


強気な少女を見ると・・・ゲヘヘ

 

 アラン・スミシー(16)Lv.2

 

 力:H149

 耐久:H163

 器用:H127

 敏捷:G208

 魔力:G250

 

 “発展アビリティ”

 幸運I

 

 “魔法”

 “スキル”

 【言語理解(コミュニケーション)

 ・会話や文字の自動翻訳

 

 【三択からどうぞ(サード・ワン)

 ・三つの中から一つ獲得

 ・選んだモノの貯蓄と引出し

 ・一週間後に再選択

 ・貯蓄(1.篭手2.レイピア3.【刀剣乱舞】4.バンダナ5.【癒光の羽衣】6.【全力投擲】)

 

 【断捨離還元(リサイクル)

 ・スキルによって入手したモノを捨て自身の能力値に還元する。

 ・価値によって変動

 

 

 エリス・キャルロ(16)Lv.2

 力:G213

 耐久:G226

 器用:F310

 敏捷:F367

 魔力:H140

 

 “発展アビリティ”

 狩人:I

 

 “魔法”

 “速度増加(速まれ)”【加速(アクセル)

 

 “スキル”

 【犬人咆哮】  

 ・獣化

 ・全能力値に高補正

 

 【貴方想奏(フォーユー)

 ・───

 ・特定の人物を想うほど効果向上

 ・魅了無効

 

 

 あの地獄のような中層探索から帰宅し、現在に至るまでのステータスである。結論から言うと、俺もエリスもかなり伸びた。客観的に見れば異常とも呼べるものかもしれないが、これが当たり前になっているので特に驚きはしなかった。

 まあ、エリスの方が俺より高いことに若干の不満はあるし、これからどんどん切り離されると考えたら尚更だ。()()()()()()()()()()だと分かっているので、俺も欲しいなぁとつくづく思う。

 そんなことを考えつつ、

 

 「スキル」

 

 本日は【三択からどうぞ】が使用出来る日だ。成長補正が獲得できるのはこのスキルしかない。それに俺には幸運があるのだ!勝利の女神は俺に微笑んでいる!

 ちなみにリーダーに貸したバンダナは洗濯されて返却された。菓子折りを持参して現れた時は律儀だねと思いました。

 

 ①婚姻届

 ②【気配察知】(スキル)

 ③トランプ

 

 ②だオラァァァァァァァァ!!

 

 ーーーーーーーーーー

 

 「作戦のおさらいをしよう。索敵は獣人のエリスとスキルを持つ俺が交互に行って、近くの小部屋を起点に探索をする。何か質問は?」

 

 「はい先生」

 

 「どうぞエリス君」

 

 エリスが挙手をしたので、発言の許可を出す。

 

 「()()()()()()()()()()()()()()か?」

 

 「いい質問だ。Lv.2が二人居るとはいえ、危険であることには変わりない。ベル達が居てあれだったからな」

 

 思い返すは前回の探索。【怪物進呈(バスパレード)】によってモンスターの大群に囲まれ命懸けの探索が始まったあれ。絶望に呑まれかけ、分断され、一人ゴライアスと戦闘したのは苦い思い出だ。

 それにベル達が一緒じゃないのは、一時的にパーティを解消したからである。ベルに頼らず自分達の力を磨くためにそうした方がいいと思ったから。いつ組み直すかは未定だ。

 話しは戻る。

 

 「でも少人数だから助かる場合もある」

 

 「・・・機動力?」

 

 「ザッツライト」

   

 「なにそれ?」

 

 囲まれても俺達二人の足なら切り抜けられるし、いくらでも連携が取れる。そもそも囲まれる前に逃げられる。

 

 「それに二人が索敵できるのはかなりデカイ」

 

 「交代で出来るから常時集中しなくていいもんね」

 

 どうしてもエリスに負担を掛けることになるが、新たに獲得したスキルで役割分担が可能になった。肉体的な疲労は薬で何とか出来るが、どうにもならない精神的な疲労は避けたいね。

 

 「強臭袋(モルブル)は俺が持ってるし、【青の薬舗】で回復薬も買っておいた。俺が思うに万全の状態だよ」

 

 それでも気が抜けないけどねと付け加えた。

 

 「その戦闘衣(バトルクロス)ってゴライアスの?」

 

 「まあね。俺が倒したゴライアスの剛皮を加工した装備で、軽くて耐久性に優れているシトリー自慢の一品なんだぜ」

 

 黒いような灰色っぽいような上着。その下にはお馴染み革鎧で、十八階層での決戦時に落ちてたドロップアイテムが使われており、武器のサーベルも同じで俺の装備は間違いなく強化されていた。

 シトリーは元気そうだった。俺のことを聞いたんだろう、出会い頭に心配したよと抱き着かれた。久し振りのシトリーに庇護欲掻き立てられた。

 

 エリスもエリスで装備に変化が見られる。以前の動きを重視した服装ではあるが、武器のバリエーションが増えている。腰辺りに投げナイフを数本携帯していた。

 表情は・・・微笑んでいた。それが怖かった。

 

 「その鍛冶士、今度私に紹介してよ」

 

 ・・・大丈夫?後ろから刺されない?

 

 背中を警戒するようになった。

 

 ーーーーーーーーーー

 

 ギルドにて。

 ベル達が酒場で喧嘩したという報告があった。下手人は【アポロン・ファミリア】という比較的規模が大きい中堅派閥。きっかけは主神の悪口を言われたかららしい。

 君も気を付けなよとソフィさんから進言された。これに関しては介入してもしなくてもどっちでもいい。この先の原作に何ら影響ないし、参加するにしても経験値を獲得できる。参加しないのなら賭博で荒稼ぎできる。それが俺の見解である。

 

 「ちょっと」

 

 「?」

 

 声のする方に振り返ってみれば、例の二人がそこに立っていた。強気な少女と弱気な少女。とりまお告げプリース。

 

 「宴の招待状?」

 

 「うん。確かに渡したから・・・()()()()

 

 そう言って二人は立ち去って行った。御愁傷様ってことは戦争ルートに突入?ちょっ勘弁してよ。

 

 帰宅して主神に報告。渋るだろうなと予想していたけど意外にも参加すると即決した。その理由が自分の子にエスコートしてもらえるからなんて、俺は知る由もなかった。

 

 

 




一日一話!

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