三つの選択肢   作:新人作家

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アラン→茶髪黒目、178c、16歳。顔立ちと体格は良い。


原作開始
ミノタウロス


 

 あれから一週間が経過した。変わったことと言えば、一階層から三階層へと足を進めたことだ。コボルトとの初戦闘は特に苦戦することもなく呆気なく終わった。

 日常生活では変わりなく、主神であるラクシュミーと楽しくやってます。

 そして、一週間が経つと待ってるのはあのスキルだ。

 

 ①乾電池(単三)

 ②羊皮紙

 ③レイピア(鉄製)

 

 ラクシュミーと相談することなく③を選んだ。てか地球のモノもでるんすね。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 それから一週間。今日も今日とて探索で稼いでます。お金は少しづつ増加傾向にあるが、それでも雀の涙。ラクシュミーに贅沢させたいので頑張ろう!

 ソフィさんの紹介で、エイナさんの座学を受けました。舐めてかかると死にます。マジで。

 一週間が経ったので例のスキルっす。

 

 ①包帯

 ②ポーチ

 ③調合書(薬)

 

 「どれがいいと思う?俺的には①②③」

 

 「それ全部じゃよ。まあ、好きなの選ぶがよい。あって困るものじゃなし」

  

 「りょ」

 

 ・・・決められなかった。じゃあクジ引きで。

 選ばれたのは③でした。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 さらに一週間。変わったことと言えば、五階層へと進出したぐらいか。新たに手に入れたレイピアは大変素晴らしく、ここの階層のモンスターにも通じた。それとフロッグ・シューターのベロ攻撃を鳩尾に喰らいました(;>_<;)

 誤ってラクシュミーの尻を触った後、とても気まずい空気になっちゃった。それプラス、酒場の街娘と遭遇し勧誘されました。それからというもの、バベル上部から視線を感じるようになった。・・・やべ、武者震いがががが。

 一週間に以下略。

  

 ①ファイアアロー(魔法)

 ②刀剣乱舞(スキル)

 ③座薬

 

 やば。

 

 「ラクシュミー今回ヤバいよ、どうしよう?」

 

 「ああ、そのようじゃな。③の落差がヤバいな、うん」

 

 俺はともかく、ラクシュミーは珍しく落ち着きがないように見える。モノとは魔法とスキルも例外ではなかったようだ。今回は大当たりだな。

 

 「好きなの選ぶがよいぞ。痔なら③じゃろうて」

 

 「ラクシュミーも痔になるのか?」

 

 「ハハハ、はっ倒すぞ?」

 

 ぴえん。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 「ほれ、お前のステータスじゃ」

 

 「どれどれ・・・」

 

 アラン・スミシー

 

 力:G230

 耐久:H101

 器用:H144

 敏捷:G223

 魔力:I0

 

 "魔法"

 "スキル"

 【言語理解】

 ・会話や文字の自動翻訳

 

 【三択からどうぞ】

 ・三つの中から一つ獲得

 ・選んだモノの貯蓄と引出し

 ・一週間後に再選択

 ・貯蓄(1.篭手 2.レイピア 3.調合書  4.【刀剣乱舞】)

 

 (【刀剣乱舞】)

 ・剣での戦闘時、必要なアビリティに補正

 ・剣術の最適化

 

 こんな感じ。

 私見だが、アビリティの伸びは速いほうだと思う。この体の可能性と言うべきか、化け物染みた才能が時折垣間見れる。嬉しいと思う反面、それが少し怖かったりする。

 

 そしてスキルにある貯蓄はいつでも取り出すことが可能なので、ダンジョンに行かない日は全て収納しているが、やはりお金やポーションなどの類いは無理だった。あくまでもスキル入手物のみ。スキル【刀剣乱舞】も貯蓄でき、好きな時に使用できる。もはや任意のスキルと変わらないような・・・。

 

 魔法ではなく【刀剣乱舞】を選んだ。理由としては出費を抑えるためである。確かに魔法があれば手札が増え、決定打になるだろう。でも、俺は貧乏の零細派閥。精神力回復薬なんて買ったら、今よりもっと手取りが減る。ならば戦闘向きのスキルの方が良い。自分でも最善の判断だと思う。

 

 「じゃあ、おやすみ」

 

 「ああ」

 

 俺は寝た。隣にはラクシュミー。一緒に寝たいのじゃと言われたらねぇ?しょーがないよなぁ?(ゲス顔)

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 時系列はそろそろ原作開始に差し掛かろうとしていた。【ロキ・ファミリア】が遠征から帰ってくると専らの噂だし、この前コート?を着た白髪頭を見かけたし。ならばあのイベントが始まる。

 どうしようか?出現するのが一体だけなら放置。襲ってくるようなら逃亡するし・・・。

 まあ、遭遇なんかしないか(笑)

 

 「ヴモォォ・・・ヴモ?」

 

 「あ」

  

 ふと、思い浮かんだ言葉は"フラグ回収"。

 

  

 

 逃げた。

 

 「なんでフラグ建てるんだ俺のアホォ!!」

 

 「ヴモォォォォ!!」

 

 「こっちだ【ロキ・ファミリアァァァ】!!ミノタウロスはここだよぉ!だから助けてお願いします!!」

 

 迫り来るミノタウロスから逃げる。逃げつつ救援を呼ぶ。戦う?多分勝てん。戦闘スキルがあるっても、補正スキルやし・・・ん?

  

 【刀剣乱舞】

 ・剣での戦闘時、必要なアビリティに補正

 ・剣術の最適化

 

 ・()()()()()()

 

 いけるかこれ?

 倒すまでとはいかなくとも最適化された剣術で補正付きなら数秒間なら渡り合える。

 俺はレイピアを出してミノタウロスと向き合う。支給品よりも上等なこれなら多少はいけるはずだ。なにより上質な経験値となる。リスキーだが逃す手はない。賭けに出る。

 

 「ヴモォァ!」

 

 「っ! ハァァァ!!」

 

 繰り出されたのは右の掌。勢いがいいものの、後先考えず狙いが丸分かりの雑な大振り。なので充分避けられる速度だ。

 俺は右前下辺りに躱しながら脇腹を斬った。その際重たい反動がミシミシと両腕に伝わるが、なんとか斬り抜けられた。

 損傷部位を確認すると、浅く血が垂れる。切っ先だけだ。切っ先部分で斬っただけで、こちらの腕が折れるかと思った。

 

 「・・・うん、勝てる気がしない」

 

 「ヴモ?ヴ、ヴモォァッ!?」

 

 こんなん無理ゲーだ無理ゲー。絶対に勝てないし。二度目の逃走を図ろうと思ったら、牛の断末魔が響いた。

 

 「・・・」

 

 「うっす、ありがとうございます。助かりました」

 

 目の前にいるのは灰髪の狼人。無言でこちらを見ないでくれませんかね。あなたの顔すげぇ恐いっす。

 【凶狼】ベート・ローガ。Lv.5にして、かの派閥の幹部を務める敏捷特化の冒険者。ロキ曰く、性格はツンデレのこと。

 

 「・・・せめてもの詫びだ。魔石はくれてやる」

 

 そう言って去っていった。本当になんだったの?あ、魔石助かります。

 あ~、ベルはどうなったんだろ。原作通りになったよね?原作崩壊とかやだよ、マジ勘弁。

 

 「だぁぁぁぁぁ!!」

 

 どうやら杞憂のようだ。

 俺は足早にダンジョンから立ち去り、換金すべくギルドへと向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 「ミノタウロスと戦った!?何やってるの貴方は!」

 

 「はい、すみません」

 

 不可抗力なんです。

 原作知識があったとはいえ、遭遇するとは思わな・・・いや、よく考えればミノタウロスにバッタリ出くわすと分かるはずだ。

 

 「それにしても、よく無事だったね・・・」

 

 「一太刀入れた後に【凶狼】に助けてもらったんです」

 

 「一太刀って・・・」

  

 ソフィさんは驚くどころか呆れているように見える。

 普通は冒険者になっておよそ一ヶ月の新人に、ミノタウロスに攻撃すること事態無理なのだ。

 ホントこの体様々。

 

 「分かったわ。それとどうする?【ロキ・ファミリア】を訴えられるけど」

 

 今回の件は明らかに【ロキ・ファミリア】の過失となる。上層にまで追いやったのだ。ソフィさんの言う通り、訴えて慰謝料を請求できる。

 

 「やめときます。それと換金お願いします」

 

 「そう?分かったわ。ちょっと待ってて」

 

 これ以上原作と関わるのはゴメンだし。ミノタウロスの魔石貰ったから別にいいや。

 お金受け取ったらとっとと帰ろ。眠たいや。

 

 「はい、お待ちどうさま」

 

 「ありがとうございます」

 

 いつもよりズッシリした財布に、少しばかり嬉しくなった。

 

 

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