三つの選択肢   作:新人作家

33 / 49
後日談、なのかなぁ。


マジ勘弁っす

 

 原作通り【イシュタル・ファミリア】は崩壊した。【勇者】はイシュタルが闇派閥と繋がり、さらに例の鍵を持っていると予想するが、たしか副団長タンムズからフレイヤに渡っているはず。

 無駄足になるだけだから探さなくていいよ。

 

 アラン・スミシー(16) Lv.2

 

 力:F356

 耐久:G240

 器用:G251

 敏捷:F303

 魔力:E419

 

 “発展アビリティ”

 幸運H

 

 "魔法"

 "スキル”

 【言語理解(コミュニケーション)

 ・会話や文字の自動翻訳

 

 【三択からどうぞ(サード・ワン)

 ・三つの中から一つ獲得

 ・選んだモノの貯蓄と引出し

 ・一週間後に再選択

 ・貯蓄(1.篭手2.レイピア3.【刀剣乱舞】4.バンダナ5.【癒光の羽衣】6.【全力投擲】7.槍(返してもらった))

 

 【断捨離還元(リサイクル)

 ・スキルにより入手したモノを捨て自身の能力値に還元する

 ・価値によって変動

 

 

 エリス・キャルロ(16)Lv.2

 力:D563

 耐久:D520

 器用:B712

 敏捷:B785

 魔力:C635

 

 “発展アビリティ”

 狩人H

 

 “魔法”

 “速度増加(速まれ)”【加速(アクセル)

 

 “スキル”

 【犬人咆哮】

 ・獣化

 ・全能力値に高補正

   

 【貴方想奏(フォー・ユー)

 ・───

 ・特定の人物を想うほど効果向上

 ・魅力無効

 

 

 あの戦場から帰ってから後日。俺達はステータスを更新した。【人工迷宮(クノッソス)】を乗り越えたのにあまり成長してないと思うが、上位の経験値はそれなりに貯まっており、どれか一つでもアビリティD評価にすることと、あと一つ偉業を達成すればランクアップするとラクシュミーは言っていた。

 また、俺とは対照にアビリティがかなり成長しているエリスだが、まだまだ上位の経験値が貯まってないようだ。だから偉業を積まない限りはランクアップができない。

 

 「新居はどうするのじゃ?賭けでそれなりに儲けたじゃろ」

 

 「それが・・・」

 

 俺はありのままを伝えた。賭博で得たお金は全て【ディアンケヒト・ファミリア】に渡したことを。

 

 「仕方なかったんです!秘薬も()()()()も居なかったら死人が出てたんだから!事後報告でホント申し訳ないけど、予想以上にお金が掛かったんですぅぅぅぅ!!」

 

 だから俺は弁明を兼ねて謝罪した。DOGEZAである。全て許されると武神が言った、最終奥義(極東風謝罪)。我ながら綺麗に決まったと思う。

 

 「・・・頭を上げるのじゃ。賭博で溶かしたんじゃなくて、人のために使ったんじゃろ?ならば責める道理はない」

 

 「うん。お金から貯めればいいしね。それにこれからも一緒に寝れるし・・・

 

 「ふ、二人とも・・・!」

 

 女神が、ここに優しい女神達がいる・・・!エリスが小声で何やら言っていたが許されたらしい。俺の心は幾分か軽くなっ──

 

 「アミッドって【戦場の聖女】だよね?いつから下の名前で呼ぶようになったの?」

 

 胃が痛くなった。

 それには事情があってだな・・・

 

 「どんな事情?ねぇ?私に教えて?」

 

 ひぇ。

 た、助けてラクシュミー・・・!

 

 「お茶が美味しいのじゃ」

 

 ラララ、ラクシュミィィィィィッ!!

 

 「ごめんくださーいっす

 

 「だ、誰か来たみたいだなぁ~~!待たせると悪いから行ってくるね!」

 

 俺は逃げるように玄関まで走った。ナイス来客!お前がナンバーワンだ(ベ◯ータ風)

 

 

 

 

 「・・・そんなに嫉妬するなら告白すればよかろうに。好きなんじゃろ?アランのことが」

 

 「・・・はい。私はアランを愛してます。彼が他の女の子と仲良くするのは堪らなく嫌だ。でも、告白して振られたり、強引に迫って今の関係が壊れるのがすっごく怖いんです」

 

 「それは・・・杞憂だと思うんじゃがなぁ。アランはきっと受け入れるぞ?」

 

 アランは自分よりも仲間を優先する。知り合って間もないエリスに魔導書を渡すぐらいだし。

 

 「そこに愛はありませんよ、きっと。心に残るのは虚しさだけです。だから私を好きになってくれるよう彼を振り向かせます!目移りなんかさせませんから!」

 

 こいつはこいつで一途だ。愛なんて恋人になってから育めばよいだろうに。恋は盲目なんじゃろか。

 

 「まあ、励むとよいわ」

 

 「もちろんラクシュミー様は第二婦人です!」

 

 「ぶふぅっーーーーー!?」

 

 飲んだお茶を吹いた。

 

 ーーーーーーーーーーーー

 

 「以上で報告は終わりっす。団長から『君のお陰で初心に、いや、目指したいものを再確認できた。心から感謝する』と言っていましたっす!自分も仲間を助けてくれたことに礼を言わせて欲しいっす!」

 

 「いえいえそんな」

 

 そんなに感謝しないで欲しいっす!俺は原作知識をフル活用しただけだから!

 

 「それとこれをどうぞっす」

 

 「バッグ?」

 

 「その中には今回の報酬と、アランさんが【ディアンケヒト・ファミリア】に依頼した分のお金が入ってるっす」

 

 は?待て待て。依頼金を知ってるのか?かなりの額になるぞ?そこに報酬が加わったら・・・やべぇ返さな──

 

 「返品不可なので、自分はそれじゃ!」

 

 「ちょっ待っ・・・速!?流石Lv.4だな!【超凡夫】すげぇ!!」

 

 感心してる場合じゃない。取り敢えずリビングに戻るか。

 

 「ぶふぅっーーーーー!?」

 

 いや何やってん?

 




【人工迷宮】攻略の参加条件 
・情報の開示
・お金
・自分等が敵対してもスルーしてほしい(冒険者及び一般人に手を出したら無効とする)

アミッド
 人命よりお金優先だと思ってましたけど・・・命懸けで他派閥を治療し、自分のお金を使い切ってまで我々に依頼するとは。少々誤解してたかもしれませんね。下の名前で呼ばせたのに他意はありませんから!今後ともご贔屓に!
 
ロキ
 うちに欲しいなぁ。

フィン
 彼のお陰で高みへと至れた。くそ、もう一度会いたいけど書類仕事が・・・。あの槍くれないかな?味方だと頼もしいけど敵になったら厄介。
 
???
 怪人を撃退したり、仲間を助けたり、フィンをランクアップさせたり・・・すごい気になる。一度ホームに訪れようかな。
 









▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。