三つの選択肢   作:新人作家

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ゼルダの伝説(今更)を注文したので、これから忙しくなります。
 所々文がおかしいので訂正します。


“ダンまち”はいつ“このすば”とコラボしたんだ?

 

 「くんくん、アラン」

 

 「ん?」

 

 「あっちにベルがいるよ?でも、モンスターと一緒だ」

 

 ファイヤーバード戦でエリス無双が行われた数分後、彼女の嗅覚がベルを発見した。当然俺もスキルで発見したが、あえて言わなかった。そもそもだいぶ距離離れてるし大丈夫かなって。

 あの距離で匂うなら、至近距離にいる俺も匂っているはず。一応気を遣っているけど・・・やべぇ、臭くないかな。

 

 「アランは大丈夫だよ。それより行こう。久しぶりに会いたいし」

 

 「俺ってそんなに分かりやすい?あ、待って引っ張るなって」

 

 力のアビリティに差が開いているので抗えず、ズルズルと引こずられる形で連行される。

 

 「!? アランさん、エリスさん・・・!」

 

 「・・・よぉ、元気してたか?」

 

 「久しぶりだね、ベル。みんな元気にしてる?」

 

 サラマンダーウールを被されている小さな子を庇うように、ベルは前に出た。少し、いやかなり警戒している。

 俺は知らぬが仏とばかりに話を振らないようにしていたが、それを破るのがエリスクオリティ。

 

 「ねえベル。その後ろのさ、モンスターだよね?」

 

 「!! ち、違います、この子は──」

 

 「獣人の鼻、舐めてる?」

 

 エリスの言葉に鋭さが混じり、そして腰の武器に手を伸ばした。それを見たベルの顔はどんどん曇る。

 

 「モンスターなのに、なんで倒さないの?なんで自分の装備を着させてるの?お姉さんに教え「そこまで」あうっ」

 

 頭を軽く小突いた。全然痛くないよね?俺より耐久高いんだし。だからそんな目で見ないでエリスちゃん。

 いや、そんなことどうでもよくて。

 

 「モンスターを庇うとどうなるか分かってるよな?悪評が広まるならまだいいが、最悪オラリオから追放されるんだぞ」

 

 「っ!!・・・はい」

 

 エリスはわざと悪役になったのだ。誰かに見つかる前にモンスター始末する。例えベルから恨まれたとしても。

 多分、やっと解放されたリリのためなのかな。もう不幸にさせない!的な。

 事の重大さを痛感したベルは俯くが、

 

 「・・・理由を言ってみろよ」

 

 「え?」

 

 「お前のことだ。何かあるんだろ?」

 

 「アラン、さん・・・」

 

 あんなベルを見てられなかったから声掛けたけど・・・何やってんだ俺ぇぇぇぇぇ!!エリスもラクシュミーもいるんだぞ!これに関わるのはマズイだろ!!

 

 「実は──」

 

 

 

 

 「モ、モンスターが喋った!?」

 

 「おいおい、どうなってんだこりゃ・・・」

 

 あの後、リリルカ達と再会した俺達は、モンスターが喋ったことに驚いた。あ、春姫さんチッス。エリスさん、俺を睨まないで怖いっす。

 俺は原作で知っているが、こう目の前で喋られると知ってても驚く。ヤバいねこりゃ。  

 

 「・・・これについて、どうお考えですか?久しぶりのアラン様は?」

 

 「どうってお前な・・・イレギュラーだろ」

 

 「分かりやすくて説得力あるお言葉をどうもありがとうございます!」

 

 まだ怒ってます?いや、こんな状況だから腹が立っても仕方ないか。

 

 「取り敢えず帰ろう。留まるわけにはいかないだろ?」

 

 「そ、そうですね!みんなもそれでいいかな?」

 

 ベルの言葉に全員同意し、俺達はこれから一緒のパーティとして同行することになった。

 ちなみに、原作通り名前をウィーネにしたそうな。

 

 ーーーーーーーーーーーー

 

 「むんっ!俺が、ガネーシャだぁぁぁぁ!!」

 

 「あ、そっすか」

 

 「おい、うるさいのじゃ」

 

 「冷たい!?塩対応に俺、悲しい・・・」

 

 【ガネーシャ・ファミリア】に俺とラクシュミーは訪れた。もちろん情報収集のためである。

 

 「単刀直入に言います。喋るモンスターとか見たことありますか?」

 

 確信めいた発言を繰り出した。

 

 ーーーーーーーーーーーー

 

 「ヒヒ、おいお前ら」

 

 「?」

  

 「(うっわ)」

 

 アクセルの冒険者カ◯マさん、もといジャージ姿の男神が現れた。そういえば原作でも出くわしてたな。

 

 「喋るモンスターを知ってるか?」

 

 「!?」

 

 「・・・逆に聞きますけど、貴方はあるんですか?あるからその質問をしたんですよね?」

 

 「ヒヒ、それはどうかなぁ?」

 

 ここまでくれば気色悪いなこいつ。

 

 「質問を変えるぜ?」

 

 「これ以上イカれた神に付き合いたくないんですが」

 

 「フヒヒヒ!面白いなぁお前。俺好みだ」

 

 やっべ、つい悪態付いちまった。それにしてもきめぇこいつ。

 

 「じゃあ「やあベル君、アラン君」ちっ」

 

 遮る形で現れたのは男神ヘルメス。何でだろう、こいつが神に見える。

 ヘルメスは君たちは行きたまえ、と帰宅を促し、俺とベルは当然長居したくなかったのでササッと撤収した。

 

 「どうしましょう?」

 

 「時の流れに身を任す」

 

 ギルドからもうじきクエストだか、ミッションだかがあるはずだ。それしかない。まあ、その時は頑張ってね。

 

 後日。

 

 『【ラクシュミー・ファミリア】及び【ヘスティア・ファミリア】両派閥は二十一階層へ目指せ』   

 

 なんで俺達もだぁぁぁぁぁ!!

 

 




アランの心情。
 ウィーネを助けたいのと、ファミリアを巻き込むわけにはいかない・・・。どうしよう?

イケロスの心情
 神を敬わないのかよ・・・ヒヒヒヒ!!俺好みの面白い奴が現れた!!楽しませろよぉ~?

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