所々文がおかしいので訂正します。
「くんくん、アラン」
「ん?」
「あっちにベルがいるよ?でも、モンスターと一緒だ」
ファイヤーバード戦でエリス無双が行われた数分後、彼女の嗅覚がベルを発見した。当然俺もスキルで発見したが、あえて言わなかった。そもそもだいぶ距離離れてるし大丈夫かなって。
あの距離で匂うなら、至近距離にいる俺も匂っているはず。一応気を遣っているけど・・・やべぇ、臭くないかな。
「アランは大丈夫だよ。それより行こう。久しぶりに会いたいし」
「俺ってそんなに分かりやすい?あ、待って引っ張るなって」
力のアビリティに差が開いているので抗えず、ズルズルと引こずられる形で連行される。
「!? アランさん、エリスさん・・・!」
「・・・よぉ、元気してたか?」
「久しぶりだね、ベル。みんな元気にしてる?」
サラマンダーウールを被されている小さな子を庇うように、ベルは前に出た。少し、いやかなり警戒している。
俺は知らぬが仏とばかりに話を振らないようにしていたが、それを破るのがエリスクオリティ。
「ねえベル。その後ろのさ、モンスターだよね?」
「!! ち、違います、この子は──」
「獣人の鼻、舐めてる?」
エリスの言葉に鋭さが混じり、そして腰の武器に手を伸ばした。それを見たベルの顔はどんどん曇る。
「モンスターなのに、なんで倒さないの?なんで自分の装備を着させてるの?お姉さんに教え「そこまで」あうっ」
頭を軽く小突いた。全然痛くないよね?俺より耐久高いんだし。だからそんな目で見ないでエリスちゃん。
いや、そんなことどうでもよくて。
「モンスターを庇うとどうなるか分かってるよな?悪評が広まるならまだいいが、最悪オラリオから追放されるんだぞ」
「っ!!・・・はい」
エリスはわざと悪役になったのだ。誰かに見つかる前にモンスター始末する。例えベルから恨まれたとしても。
多分、やっと解放されたリリのためなのかな。もう不幸にさせない!的な。
事の重大さを痛感したベルは俯くが、
「・・・理由を言ってみろよ」
「え?」
「お前のことだ。何かあるんだろ?」
「アラン、さん・・・」
あんなベルを見てられなかったから声掛けたけど・・・何やってんだ俺ぇぇぇぇぇ!!エリスもラクシュミーもいるんだぞ!これに関わるのはマズイだろ!!
「実は──」
「モ、モンスターが喋った!?」
「おいおい、どうなってんだこりゃ・・・」
あの後、リリルカ達と再会した俺達は、モンスターが喋ったことに驚いた。あ、春姫さんチッス。エリスさん、俺を睨まないで怖いっす。
俺は原作で知っているが、こう目の前で喋られると知ってても驚く。ヤバいねこりゃ。
「・・・これについて、どうお考えですか?久しぶりのアラン様は?」
「どうってお前な・・・イレギュラーだろ」
「分かりやすくて説得力あるお言葉をどうもありがとうございます!」
まだ怒ってます?いや、こんな状況だから腹が立っても仕方ないか。
「取り敢えず帰ろう。留まるわけにはいかないだろ?」
「そ、そうですね!みんなもそれでいいかな?」
ベルの言葉に全員同意し、俺達はこれから一緒のパーティとして同行することになった。
ちなみに、原作通り名前をウィーネにしたそうな。
ーーーーーーーーーーーー
「むんっ!俺が、ガネーシャだぁぁぁぁ!!」
「あ、そっすか」
「おい、うるさいのじゃ」
「冷たい!?塩対応に俺、悲しい・・・」
【ガネーシャ・ファミリア】に俺とラクシュミーは訪れた。もちろん情報収集のためである。
「単刀直入に言います。喋るモンスターとか見たことありますか?」
確信めいた発言を繰り出した。
ーーーーーーーーーーーー
「ヒヒ、おいお前ら」
「?」
「(うっわ)」
アクセルの冒険者カ◯マさん、もといジャージ姿の男神が現れた。そういえば原作でも出くわしてたな。
「喋るモンスターを知ってるか?」
「!?」
「・・・逆に聞きますけど、貴方はあるんですか?あるからその質問をしたんですよね?」
「ヒヒ、それはどうかなぁ?」
ここまでくれば気色悪いなこいつ。
「質問を変えるぜ?」
「これ以上イカれた神に付き合いたくないんですが」
「フヒヒヒ!面白いなぁお前。俺好みだ」
やっべ、つい悪態付いちまった。それにしてもきめぇこいつ。
「じゃあ「やあベル君、アラン君」ちっ」
遮る形で現れたのは男神ヘルメス。何でだろう、こいつが神に見える。
ヘルメスは君たちは行きたまえ、と帰宅を促し、俺とベルは当然長居したくなかったのでササッと撤収した。
「どうしましょう?」
「時の流れに身を任す」
ギルドからもうじきクエストだか、ミッションだかがあるはずだ。それしかない。まあ、その時は頑張ってね。
後日。
『【ラクシュミー・ファミリア】及び【ヘスティア・ファミリア】両派閥は二十一階層へ目指せ』
なんで俺達もだぁぁぁぁぁ!!
アランの心情。
ウィーネを助けたいのと、ファミリアを巻き込むわけにはいかない・・・。どうしよう?
イケロスの心情
神を敬わないのかよ・・・ヒヒヒヒ!!俺好みの面白い奴が現れた!!楽しませろよぉ~?