三つの選択肢   作:新人作家

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超久方ぶりの投稿です!


俺必要ですかね!?

 

 「アアアアァァァァッ!!」

 

 クノッソスにおける、闇派閥との最終決戦は佳境に入る。一度有るか無いかの前代未聞の派閥連合は、【穢れた精霊】と決戦を行っていた。

 集団で挑む中、なんと俺達はたったの四人編成。リーダーを任された俺が、ベル、レフィーヤ、フィルヴィス三人を指揮していた。あの腹黒勇者こと、フィン・ディムナに厄介ごとを押し付けられたと言っても過言ではない。恨むぞ、ホント。

 最初は原作知識もなくて不安だったものの、この三人が本当に優秀過ぎた。

 迫り来る触手をベルが切り落とし、敵の魔法をフィルヴィスが守る。守りきれなくても、急所さえ無事ならいくらでも再生できるチートぶりを発揮した。そして、隙を見計らってレフィーヤの広範囲魔法。()()()()()()()()()()とかヤバいだろ。

 フィンさんでさえ予想外の七体目。そんな相手を即席パーティの連携で相手取っていた。

 

 「蓄力(チャージ)するので、守ってください!」

 

 「私も最大出力の魔法をお見舞いします!陽動お願いします!」

 

 「分かった!アラン、前に出るぞ!」

 

 「うぇええええッ!?俺も!?嘘だろ!」

 

 後衛で援護(ヒーラー)に徹していた俺が、強制的に前に出された。触手攻撃の大部分はフィルヴィスが請け負ってくれるが、俺にだって迫りくる。捌ききれずに負傷する。

 

 痛い!痛だだだだ!?【癒光の羽衣】が無かったら死んでるよコレェ!?

 

 ゴォーン、ゴォォォォン!!

 腹の底に響くような大鐘楼(鐘の音)は、【人造迷宮(クノッソス)】に居る冒険者、あるいはオラリオに住まう一般人にも聞こえているのだろう。絶望を切り裂く希望の音、と言ったところか。

 

 ・・・流石英雄。俺とは違って、皆に希望と勇気を与えてる。

 そんなことを考えつつ、ベル達の蓄力(チャージ)及び詠唱はついに完成する。フィルヴィスも防御から攻撃に移った。

 

 「【ファイア・ボルト】!!

 

 「【レア・ラーヴァテイン】!!

    

 「【ディオ・トュルソス】!!

 

 「ぜぜぜ、【全力投擲】!!・・・・・・あ」

 

 俺はブチブチ音を鳴らして捻曲がる右腕を横目に気絶した。

 ・・・いいね、三人とも。立派な魔法があって。俺のは自滅技だもん。釣られて使うもんじゃなかったわ。

 

 

 ーーーーーーーーーーー

 

 

 「アランー、いい加減起きなよ。冒険の時間だよー?」

 

 「やだ、動く気力がない」

 

 「もう・・・」

 

 【穢れた精霊】との戦いで犠牲者は出たものの、冒険者側の勝利に終わった。赤髪の怪人(クリーチャー)は【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタインが討ち取ったらしい。

 そんな奴らを率いてオラリオ転覆を企てた【都市の破壊者(エニュオ)】こと、男神ディオニュソスは自らの手で送還(自殺)した。最後の眷属たるフィルヴィスは、彼の幕引き(終わり)に何も言うことなく、そっと静かに目を閉じたそうだ。

 表向きでは善神ぶっていたディオニュソスが、実は黒幕だったと世間が知れば混乱は必死。それを見越したのかギルド長ロイマンは、敵の手によって命を落としたと報道した。その際、涙を流して泣いてたらしい。あの人が?嘘だよね?

 

 俺は精神枯渇(マインドダウン)やら右腕ぐっちゃぐちゃやらで意識を失っていたので、この戦いの結末をかなり後に聞いた。

 これはエリスから聞いたけど、【フレイヤ・ファミリア】が来たってマジ?もしかして、美味しいところをかっさらおうとしてたの?なんかウケる(笑)

 

 意識が回復し、無茶したことに怒り心頭の視線を浴びせてくるアミッドをよそに、エリスがベッタリくっついていたのは言うまでもない。

 あの激闘から数日が経過した今、燃え尽き症候群に襲われてエリスの太股に顔を埋めている。太股はほのかに温かく、いい匂いがする。素肌なので寝心地抜群・・・いや、艶かしい。

 エリスは仕方ないね、と言わんばかりに俺の頭を撫でた。心地いいよすぎて幼児化注意。エリスママァ・・・。

 

 主神であるラクシュミーは、豊穣が何とかで外出中。デメテル様の代わりにこの先の祭りに協力するんだと。

 

 「まだ寝てるのかアランにエリス・・・て、何をしてる?」

 

 「あ、フィルヴィス。おはよー」

 

 「おはよう、フィルヴィス」

 

 「ああ、おはよう。出来れば質問に答えてくると助かる」

 

 フィルヴィスは現在、俺達の本拠地(ホームに住んでいる。戦闘(黒モード)日常(白モード)で切り替え可能らしい。敵だった彼女の扱いは現在監視対象として経過観察中。誰がするって?もちろん俺だよ。

 

 「まあ、いい。お前らダンジョンへ行くぞ」

 

 「なんでさ?」

 

 「レフィーヤとの修行ついでに鍛えてやる。下層に行くから着いてこい」

 

 「なんでさ・・・」

  

 このレフィーヤガチ勢の百合妖精め。

 




17巻によるとリヴェリアは、ダンジョンに居たから魅了されなかったらしんです。だからアラン達も動向させます。
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