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派閥VS派閥による抗争であり、力を封印している神々の代理戦争。戦争内容は様々で、不満不平がないようどちらの派閥にとっても限りなく公平な条件で行われる。
また、これはただの喧嘩及び殺し合いではなく、勝者は相手に提示した条件を呑ませ、敗者は如何なる条件であっても、例え人員の移籍や主神の送還であっても、これを受け入れるしかない。
自分達の誇りと威信、そして派閥の存亡が直接関わっているため、冒険者は必死になって戦うのだ。
まあ、戦争であり遊戯であるこれは『鏡』を通して中継されるがために、神々の娯楽としての側面も強く反映され、神だけではなく酒場では無関係の人間による賭け事が行われ楽しまれているが。
しかし今回は娯楽の面が薄い。
【フレイヤ・ファミリア】VS【ヘスティア・ファミリア
都市最強【猛者】オッタルを始めとした第一級冒険者を多数抱える最大派閥の一角であり、探索力ではやや劣るもののあの【ロキ・ファミリア】と戦力では並んでいる。
それは女神フレイヤを崇め、寵愛を得るために本拠地ホームで洗礼殺し合いをして高め合っているから。総じて【
団員同士の不仲が玉に瑕で、探索力でやや劣勢なのも『組織』よりも『個』を重視するのが理由であったりする。
そんな【フレイヤ・ファミリア】だが、女神フレイヤが一人の冒険者ベル・クラネルを手に入れるためにオラリオ及び周辺地域まで魅了したことで、オラリオを敵に回している。
今回の【戦争遊戯】はこれが原因であり、娯楽の面が薄いのも、相手がオラリオに住まう人々の尊厳を踏みにじった怨敵【フレイヤ・ファミリア】、そして数多の他派閥が参加を表明したことで【派閥大戦】へと昇華したからである。
「んで、勝負内容は【
そして俺は【
「【ロキ・ファミリア】が不参加なのはどうしてですか?」
ヘスティア様が出す条件なら何でも呑むって話だったはず。あの派閥が出場すればこちらが優勢になるのに・・・単に不仲だから?などと、エリスは疑問を浮かべた。
ラクシュミーは分かりやすく答えた。
「本来これは【ヘスティア・ファミリア】の戦争だからじゃ。」
魅了解除後、フレイヤは【戦争遊戯】をヘスティアに申し付け、勝利した暁にはベル・クラネルを貰うと宣告した。これにはあれだけのことしておいてふざけるな!とヘスティアは言うが、フレイヤの執着心はかなり高く、彼を手に入れるために様々な手段を講じると脅された。事実、魅了を解けたのは奇跡に等しい。同じことをやられたとしても、もう解く術はなかった。
「だからこそ、この戦争は【ヘスティア・ファミリア】主導で行われる必要がある。ロキがでしゃばった瞬間、【フレイヤ・ファミリア】VS【ロキ・ファミリア】に塗り変わる」
「あ~、なるほどそれで出ないのか・・・」
エリスも納得したように、俺も納得できる。けど、
団長である【
しかし、あの人は意外と熱い男だ。団員も憤りを見せて報復をと考えるように、やられたらやり返す精神で戦争に参加しようとするはずだと思ったのに・・・。フレイヤ側に妨害されたか、あるいは別の誰かにと言ったところだろうか。考えても仕方ないか。
そんなこんなで話を聞き終わり、改めて思う。
フィルヴィス主導で行われたダンジョン探索もといダンジョン修行から帰ったら
・・・無いとは思うけど、この戦争が俺の行動が原因で起きた原作崩壊だとすると非常に不味い。まだ黒竜戦だって控えてるのに戦力激減なんてヤバいよね。良くて原作までの時期が速まったとかにしてくれ。それでも全然良くないが。
それでも俺達は対抗できると思う。
(スキル便りの)剣技と回復魔法と強力な自滅技を使うアラン・スミシー。
成長補正スキルを持つ敏捷特化の第二級冒険者Lv.4エリス・キャルロ。
短文詠唱の障壁と砲撃を使い、Lv.7相当の
やばすぎだろ。
油断するわけではないが、ぶっちゃけ【ロキ・ファミリア】がいなくてもなんとかなりそうではある。
「・・・フィルヴィス無双になりそう」
「ほんとそれな」
無双は言い過ぎだとしても、第一級冒険者とその他を足止めする形で縫い付けて、その隙をフィルヴィスが蹂躙、フィルヴィスを主軸にして最高戦力をオッタル戦に投入する。その間に残った人員でフレイヤを・・・。
うん、なんなら春姫のスーパーチートがあるし、これで終わりだわな。
勝ったな、ガハハ!
「お主らステータスの更新をするぞ!あのいけすかない馬鹿女神フレイヤをぎゃふんと言わせてやるのじゃ!」
「「おおぉ───ッッ!!」」
アラン・スミシー(16)Lv.3→4
力:C→I0
耐久:B→I0
器用:C→I0
敏捷:B→I0
魔力:S→I0
発展アビリティ
幸運H
剣士H
連攻I
魔法
【見えざる手】
・拘束魔法
・拘束力は力、距離は魔力に依存
スキル
【
・会話や文字の自動翻訳
【
・三つの中から一つ獲得
・選んだモノの貯蓄と引き出し
・一週間後に再選択
(1.籠手 2.レイピア 3.【刀剣乱舞】 4.バンダナ 5.【癒光の羽衣】 6.【全力投擲】 7.【気配察知】 8.槍 9.フィルヴィス・シャリア 10.【吸収】)
【
・スキルにより入手したモノを捨て自身の能力値に還元する。
・価値によって効果変動
「しゃあ!!ランクアップじゃこの野郎!!」
【
発展アビリティの【連攻】は連続攻撃時に補正がかかるスキルで、俺の剣術スキルと上手く噛み合っている。欲を言えば【精癒】が欲しかったが、敵さえいれば【
エリス・キャルロ(16)Lv.4
力:I→F341
耐久:I→G269
器用:I→F302
敏捷:I→E460
魔力:I→E412
発展アビリティ
狩人G
剣士H
速攻I
魔法
【
・加速魔法
スキル
【犬人咆哮】
・獣化
・全能力値に高補正
【
・──
・特定の人物を想うほど効果向上
・魅了無効
【オーバー・ドライブ】
・任意発動
・魔法発動時、速度超過
修行前にランクアップしたエリスは、【オーバー・ドライブ】なるスキルを発現させた。一度ひとたび発動すればLv.5と同等の速度を発揮するらしく、恐ろしいのが魔法と併用すれば
一見すればチートだが、小回りが効かない、使用後は反動で動けない、急停止不可能などのリスクがある。魔法と併用は自滅と同義なので気軽に使えない。恋人が壁の染みになるのは見たくないので、ダンジョン内での使用を禁止した。
アビリティ面で見れば、成長補正スキルのお陰で伸びが速い。ようやくレベルが追い付いたのに、また離されることなりそうだと、内心で焦りを覚えないこともないが、ずっと想われていると考えるとどうでもよくなるね。
「そうは言っても、お主の成長速度も異常じゃよ」
「あれ、声に出てた?」
「いや」
もうn回目になるが、俺は分かりやすい性格らしい。
先程まで静かに聞いていたフィルヴィスはどこか呆れたように言葉を発する。
「もう戦争に備えて休め」
「おう。・・・ありがとな、フィルヴィス」
「礼は不要だ。私はお前のモノだからな」
いや間違ってないけど言い方よ。そんな言い方したら、
「・・・
「ヒェ」
エリス
魔法と新スキル使用後、高速急発進→地面の窪みに足を取られ空中(低域)で高速回転→地面に叩き付けられ効果解除→重傷を負う。
強すぎて使えないスキルだと判明する。