三つの選択肢   作:新人作家

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久しぶりの投稿です。久しぶりの投稿ですね!!



隠れんぼ

戦争遊戯(ウォー・ゲーム)

 派閥VS派閥による抗争であり、力を封印している神々の代理戦争。戦争内容は様々で、不満不平がないようどちらの派閥にとっても限りなく公平な条件で行われる。

 また、これはただの喧嘩及び殺し合いではなく、勝者は相手に提示した条件を呑ませ、敗者は如何なる条件であっても、例え人員の移籍や主神の送還であっても、これを受け入れるしかない。

 自分達の誇りと威信、そして派閥の存亡が直接関わっているため、冒険者は必死になって戦うのだ。

 まあ、戦争であり遊戯であるこれは『鏡』を通して中継されるがために、神々の娯楽としての側面も強く反映され、神だけではなく酒場では無関係の人間による賭け事が行われ楽しまれているが。

 しかし今回は娯楽の面が薄い。

 

 【フレイヤ・ファミリア】VS【ヘスティア・ファミリア

 

 都市最強【猛者】オッタルを始めとした第一級冒険者を多数抱える最大派閥の一角であり、探索力ではやや劣るもののあの【ロキ・ファミリア】と戦力では並んでいる。

 それは女神フレイヤを崇め、寵愛を得るために本拠地ホームで洗礼殺し合いをして高め合っているから。総じて【強靭な勇士(エインへリヤル)】と呼び、彼ら彼女らを支える【満たす煤者達(アンドフリームニル)】は休む暇なく働かされるため一人一人の回復魔法の練度が高い。そのため量も質も異様に高く、他所の派閥からは恐れられている。

 団員同士の不仲が玉に瑕で、探索力でやや劣勢なのも『組織』よりも『個』を重視するのが理由であったりする。

 そんな【フレイヤ・ファミリア】だが、女神フレイヤが一人の冒険者ベル・クラネルを手に入れるためにオラリオ及び周辺地域まで魅了したことで、オラリオを敵に回している。

 

 今回の【戦争遊戯】はこれが原因であり、娯楽の面が薄いのも、相手がオラリオに住まう人々の尊厳を踏みにじった怨敵【フレイヤ・ファミリア】、そして数多の他派閥が参加を表明したことで【派閥大戦】へと昇華したからである。

 

 

 

 

 

 「んで、勝負内容は【神探し(ハイド・アンド・シーク)】。【ヘスティア・ファミリア】はロキ以外、主神を抱える人間なら誰でも援軍として参加させることができる」

 

 そして俺は【神会(デナトゥス)】に参加した自分の主神、ラクシュミーからその詳細を聞いており、話の最後にエリスが質問を飛ばした。

 

 「【ロキ・ファミリア】が不参加なのはどうしてですか?」

 

 ヘスティア様が出す条件なら何でも呑むって話だったはず。あの派閥が出場すればこちらが優勢になるのに・・・単に不仲だから?などと、エリスは疑問を浮かべた。

 ラクシュミーは分かりやすく答えた。

 

 「本来これは【ヘスティア・ファミリア】の戦争だからじゃ。」

 

 魅了解除後、フレイヤは【戦争遊戯】をヘスティアに申し付け、勝利した暁にはベル・クラネルを貰うと宣告した。これにはあれだけのことしておいてふざけるな!とヘスティアは言うが、フレイヤの執着心はかなり高く、彼を手に入れるために様々な手段を講じると脅された。事実、魅了を解けたのは奇跡に等しい。同じことをやられたとしても、もう解く術はなかった。

 

 「だからこそ、この戦争は【ヘスティア・ファミリア】主導で行われる必要がある。ロキがでしゃばった瞬間、【フレイヤ・ファミリア】VS【ロキ・ファミリア】に塗り変わる」

 

 「あ~、なるほどそれで出ないのか・・・」

 

 エリスも納得したように、俺も納得できる。けど、()()()()()()()()()()

 団長である【勇者(ブレイバー)】フィン・ディムナは場数を踏んで冷静で頭がいい。だからラクシュミーが説明したように、ヘスティア→ロキの戦争に塗り変わると簡単に思い付く。

 しかし、あの人は意外と熱い男だ。団員も憤りを見せて報復をと考えるように、やられたらやり返す精神で戦争に参加しようとするはずだと思ったのに・・・。フレイヤ側に妨害されたか、あるいは別の誰かにと言ったところだろうか。考えても仕方ないか。

 

 そんなこんなで話を聞き終わり、改めて思う。

 フィルヴィス主導で行われたダンジョン探索もといダンジョン修行から帰ったら()()である。久しぶりの地上だってのに、俺の安穏は無いんですか?なんか心身ともにドッと疲れる。

 ・・・無いとは思うけど、この戦争が俺の行動が原因で起きた原作崩壊だとすると非常に不味い。まだ黒竜戦だって控えてるのに戦力激減なんてヤバいよね。良くて原作までの時期が速まったとかにしてくれ。それでも全然良くないが。

 それでも俺達は対抗できると思う。

 

 (スキル便りの)剣技と回復魔法と強力な自滅技を使うアラン・スミシー。

 

 成長補正スキルを持つ敏捷特化の第二級冒険者Lv.4エリス・キャルロ。

 

 短文詠唱の障壁と砲撃を使い、Lv.7相当の最強の怪人(クリーチャー)としての側面を持つフィルヴィス・シャリア。

 

 やばすぎだろ。

 油断するわけではないが、ぶっちゃけ【ロキ・ファミリア】がいなくてもなんとかなりそうではある。

 

 「・・・フィルヴィス無双になりそう」

 「ほんとそれな」

 

 無双は言い過ぎだとしても、第一級冒険者とその他を足止めする形で縫い付けて、その隙をフィルヴィスが蹂躙、フィルヴィスを主軸にして最高戦力をオッタル戦に投入する。その間に残った人員でフレイヤを・・・。

 うん、なんなら春姫のスーパーチートがあるし、これで終わりだわな。

 

 勝ったな、ガハハ!

 

 「お主らステータスの更新をするぞ!あのいけすかない馬鹿女神フレイヤをぎゃふんと言わせてやるのじゃ!」

 「「おおぉ───ッッ!!」」

 

 

 

 アラン・スミシー(16)Lv.3→4

 力:C→I0

 耐久:B→I0

 器用:C→I0

 敏捷:B→I0

 魔力:S→I0

 

 発展アビリティ

 幸運H

 剣士H

 連攻I

 

 魔法

 【見えざる手】

 ・拘束魔法

 ・拘束力は力、距離は魔力に依存

 

 スキル

 【言語理解(コミュニケーション)

 ・会話や文字の自動翻訳

 

 【三択からどうぞ(サード・ワン)

 ・三つの中から一つ獲得

 ・選んだモノの貯蓄と引き出し

 ・一週間後に再選択

 (1.籠手 2.レイピア 3.【刀剣乱舞】 4.バンダナ 5.【癒光の羽衣】 6.【全力投擲】 7.【気配察知】 8.槍 9.フィルヴィス・シャリア 10.【吸収】)

 

 【断捨離還元(リサイクル)

 ・スキルにより入手したモノを捨て自身の能力値に還元する。

 ・価値によって効果変動

 

 「しゃあ!!ランクアップじゃこの野郎!!」 

 

 【穢れた精霊(デミ・スピリット)】戦で僅かに足りなかった上位の経験値(エクセリア)を過酷な修行プラス深層域のモンスターで手に入れたのが良かったらしい。アビリティがちょい低すぎるのが気になるが、【戦争遊戯】があと少しで始まるので、僅かな時間をズレ直しに充てたい。

 発展アビリティの【連攻】は連続攻撃時に補正がかかるスキルで、俺の剣術スキルと上手く噛み合っている。欲を言えば【精癒】が欲しかったが、敵さえいれば【吸収(ドレイン)】という魔法で充分補える。それでも欲しいと思うあたり、俺は欲深い。

 

 エリス・キャルロ(16)Lv.4

 力:I→F341

 耐久:I→G269

 器用:I→F302

 敏捷:I→E460

 魔力:I→E412

 

 発展アビリティ

 狩人G

 剣士H

 速攻I

 

 魔法

 【加速(アクセル)】 

 ・加速魔法

 

 スキル

 【犬人咆哮】

 ・獣化

 ・全能力値に高補正

 

 【貴方追奏(フォー・ユー)

 ・──

 ・特定の人物を想うほど効果向上

 ・魅了無効

 

 【オーバー・ドライブ】

 ・任意発動

 ・魔法発動時、速度超過

 

 修行前にランクアップしたエリスは、【オーバー・ドライブ】なるスキルを発現させた。一度ひとたび発動すればLv.5と同等の速度を発揮するらしく、恐ろしいのが魔法と併用すれば()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 一見すればチートだが、小回りが効かない、使用後は反動で動けない、急停止不可能などのリスクがある。魔法と併用は自滅と同義なので気軽に使えない。恋人が壁の染みになるのは見たくないので、ダンジョン内での使用を禁止した。

 

 アビリティ面で見れば、成長補正スキルのお陰で伸びが速い。ようやくレベルが追い付いたのに、また離されることなりそうだと、内心で焦りを覚えないこともないが、ずっと想われていると考えるとどうでもよくなるね。

 

 「そうは言っても、お主の成長速度も異常じゃよ」

 

 「あれ、声に出てた?」

 

 「いや」

 

 もうn回目になるが、俺は分かりやすい性格らしい。

 先程まで静かに聞いていたフィルヴィスはどこか呆れたように言葉を発する。

 

 「もう戦争に備えて休め」

 

 「おう。・・・ありがとな、フィルヴィス」

 

 「礼は不要だ。私はお前のモノだからな

 

 いや間違ってないけど言い方よ。そんな言い方したら、

 

 「・・・寝台(ベッド)行こっか!」

 

 「ヒェ」

 

 魔王様(エリス)が反応しちゃうから!!

 




エリス
 魔法と新スキル使用後、高速急発進→地面の窪みに足を取られ空中(低域)で高速回転→地面に叩き付けられ効果解除→重傷を負う。
 強すぎて使えないスキルだと判明する。
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