Fate/憑依転生ワカメは死にたくない   作:エドアルド

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今回とっても独自な考え方が出てくるので出来ればそこら辺については人それぞれの考えがあると思うので広い心で受け止めてくれると嬉しいです

それではどうぞ(´・ω・)つ


ワカメは、願いを聞く アルトリア編

 

「金ピカの言い分はわかった。では、余が最初に話そうか。余の願いは受肉だ」

 

イスカンダルがギルガメッシュ王の言葉を聞いてそう答えたのだが

 

「はぁぁぁぁぁぁ!?お前の願いは世界征服なんじゃn…ぐわぁぁあ!?」

 

ウェイバーがその言葉に詰め寄ったまでは良かった。けど殴り飛ばされた。痛そォ

 

「馬鹿者!!いくら魔力で現界しているとはいえ所詮、我らはサーヴァント。余は転生したこの世界に一個の命として根を下ろしたい。体一つの我を張って天と地に向かい合う。それが征服と言う行いの全て!そのように開始し押し進め成し遂げてこその我が覇道なのだ」

 

おぉ、流石征服王。言うことが違う。でも、受肉してもおそらく征服は出来ないだろうなぁ。魔術協会が神秘を公にしかけない事を放っておくはずが無いしな。もしくは…

 

「そんなものは王の在り方では無い」

 

イスカンダルの言葉にアルトリアが返す

 

「ほう?では貴様の懐の内、聞かせて貰おうか?」

「私は我が故郷の救済を願う。万能の願望機をもってして、ブリテンの滅びの運命を変える」

 

アルトリアの言葉にその場にいた英霊達が微妙な顔をした。まぁ、俺も聞いてて願いとしてはよくあるようなものだけどちょっと…と思ったしな

 

「なぁ騎士王。貴様は今運命を変えると言ったか?それは過去の歴史を覆すという事か?」

 

 

「そうだ。例え奇跡をもってしても叶わぬ願いであろうと、聖杯が真に万能であるならば、必ずやーー」

「んっふふふ」

 

そう言いきろうとした言葉にギルガメッシュ王が小さく笑う

 

「ちょっと待てーーちょっち待ちおれ、騎士の王。貴様、よりによって、自らが歴史に刻んだ行いを否定するというのか?」

「そうとも。何故訝る?何故笑う?剣を授かり身命を捧げた故国が滅んだのだ。それを悼むのがどうしておかしい?」

 

まぁ感情としてはあってるし一般人的な考えではあるな

 

「おいおい、聞いたかライダー?この騎士王と名乗る小娘はよりにもよって『故国に身命を捧げた』のだとさ!」

 

王様せめてその、笑うのはやめて差し上げてくださいな。口に出したらハリネズミにされそうだから言わんけども

 

「笑われる筋合いがどこにある!王たるものならば、身を挺して、治める国の繁栄を願う筈!」

「いいや違う。王が捧げるのではない。国が、民草が、その身命を王に捧げるのだ。断じてその逆はあり得ない」

「それでは暴君の治世ではないか!ライダー、アーチャー、貴様らこそ王の風上にも置けぬ外道だぞ!」

 

……一概どっちも間違ってるとも言えないんだよなぁ

 

「然り。我等は暴君であるが故に英雄だ。だがなセイバー、自らの治世を、その結末を悔やむ王がいるとしたら、それはただの暗君だ。暴君よりもなお始末が悪い」

「えっと、発言良いかな?」

 

この時つい俺は言葉をだしてしまった。というかこの話は不毛すぎるから早く終わらせたい

 

「発言を許す。なんでも申せ雑種」

 

あっ、ご許可ありがとうございます王様。他の方々もこちらをじっと見ているので喋って良いんですね

 

「個人的には全てが合っているし全てが間違っていると思います」

「どういう事だ坊主?」

「確かに王に民がその身を捧げるのも当然。しかし、逆に王が民に身を捧げるのもまた当然。国とは民がいて王がいての国です。どちらかが欠けているのなら国として成り立たない。そして国のあり方はその時代時代でその在り方を変えます」

 

ぶっちゃけるとこれには答えがないと思う

 

「征服王の国は豊かだった、それこそ他国に侵略出来るほどに。しかし逆に騎士王の国は自国を維持するので精一杯。そりゃあ必要になる事なんて変わってきますよ。その時その時によって民が求める物、王が求める物は変わっていきます。故に間違いであり、正解なんです。この世に正解も完璧もありませんよ」

 

俺の言葉にギルガメッシュ王は薄く笑っていて、イスカンダルは難しい顔をして顎をさすっていた

 

「それに王であっても、皆平等に人間だ。滅びを受け入れ、悼み、涙を流してもなお、悔やまない人間だっている。逆に滅びを受け入れずに足掻く人だっている。人とは千差万別みんな違う。救える道があるなら、手段があるなら、そうしたいと願う人間がいてもおかしくないとは思う。だけど、歴史を変えることはその時代を駆け抜けた人々を否定するも同じ。褒められたことじゃないと思うけど」

「ふはははははははは!!」

 

そう言い終えた時ギルガメッシュ王が笑い出した

 

「そこな小娘よりもまだまだ小僧な雑種の方が理解しておるでは無いか」

 

すげぇ精神攻撃。やめて差しあげてください。騎士王が可哀想に見えてくる

 

「ではどうすれば良かったと言うのだ!」

「いや知りませんよ」

 

俺はそう告げる。いや、まじで知らん

 

「てか、他人の言葉で揺れる願いならそれは〈願い〉なんて言えませんよ。英霊になってまで故国を救いたいなら余人の言葉にその意志を曲げちゃあいけないでしょ。真に願いと言うならばそれは誰の言葉を持ってしても曲げる事の叶わないものの筈だ。」

 

言葉で揺らされた程度で曲げる願いなんて無いも同然だ。一部例外として願いを根本から覆す事実があったなら変わるかもしれないけど

 

「まぁ纏めるとこの世に答えなんて無い。それぞれの答えを持ってしてそれを正解とするしかないですよ。……まぁ、持論ですけどね」

 

何にもかにも結局〈己〉の価値基準ですよ。善も悪も何もかも

 




てか日間ランキング19位という驚愕のランキングに驚きました。こんな拙い作品を評価して下さりありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします

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