Fate/憑依転生ワカメは死にたくない   作:エドアルド

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さっさとZERO編に突入させます。



日本への帰還、間桐臓硯の死

 

1994年冬木に俺は帰ってきた。俺も既に7歳、来年から小学生なんやけどまともな人生送れるかな。

本当は数ヶ月後第四次聖杯戦争が終わった後に帰国予定だけどやることやらなきゃね。バッドエンドは俺嫌いなんですよ。LET'S 救済!!

 

ちなみになぜ今なのかと言うと、ほんとは一年前に来たかったけどその時の俺では蟲爺には勝てないからね。今は勝つ算段がついてる。という訳で実家にGO!!

 

 

 

 

俺は家の前まで来ていた。そしてインターホンを鳴らす。すると

 

「どなたですか」

「やぁ、父さん」

 

珍しく酒気を帯びていないアル中親父が出てきた

 

「なっ!?慎二どうしてここに!お前帰国するのはもっと先だろ!」

「ええ、だけど。お爺様に用がありまして」

「親父に?そうか、だが悪い事は言わない。留学先に戻れ」

 

え?親父が俺の心配?いつも酒を飲んで俺に一切興味の無かった親父が今更?

 

「いえ、お爺様に用があるので。すぐ終わりますし」

「戻れ!!今すぐにだ!!」

 

親父は声を荒らげて言う。だが無理な相談だ

俺が再び口を開こうとした時

 

「クカカカ、そう邪険にするないで鶴野。可愛い孫が来たんじゃ」

 

絶対心にも思ってない事を言いながら現れた蟲爺こと間桐臓硯。あいからわず気色悪ぃな。それに力がましたせいかアイツの汚い魂が見える。削れて混ざって濁った魂だ

 

「……少しは静かにできないのか…」

 

それと、白髪の人が出てきた。この人は、雁夜おじさんか既に刻印虫に酷くやられているのか酷い顔だ

 

「それで用とはなんじゃ慎二」

 

その言葉を聞き俺は準備する

 

「……蟲爺、お前の命貰いに来たぜ!」

「なにッ!?」

 

その瞬間、空想具現化を発動し世界を作り替える。同時に死覇装を纏い斬魄刀を構える

 

「これは!固有結界!?」

 

蟲爺は驚くが違う。固有結界ではあるが心象風景の写しによる世界の侵食ではなく単なる世界の作り替えだからね。そもそも魔術じゃない

作り替えられた場所は辺り一面が雪原に変わっていた。

 

「これは驚いた。まさか枯れたと思っていた孫がこのような大魔術を覚えて帰ってくるとはのう」

「慎二……」

 

蟲爺は驚くがすぐに良いものを手に入れたと笑う。アル中親父は呆然として雁夜おじさんはまだ状況が飲み込めていない

 

「何を勘違いしてる俺はお前の命を貰いに来たと言ったはずだ蟲爺」

「固有結界ができたからとて儂に勝てると思うとは浅はかよな。どれ、少し折檻でもするかの。良い駒になりそうじゃ」

 

そう言って蟲爺は大量の蟲を飛ばして来る。それは一目散に俺の体にまとわりついて姿を隠す。

 

「クカカカ、命を貰いに来ると言っておきながらその程度か慎二?」

 

蟲爺がそう言うと同時に、俺は今の全力を出す。

 

『オォォォォォォォォア!!』

 

俺は自身を虚に変える。それと同時に蟲達が吹き飛ぶ

俺の虚としての姿は口元は鮫のような鋭い歯の口に頭の前に突き出た竜のような二対の角が特徴的だった

 

「なんじゃと!?」

 

まぁ驚くよな

 

「……その気配、精霊種か。一体どのような手を使って……」

 

蟲爺は俺達の正体に気づいたようだ。俺がどうやって精霊種になったのかと思ってるけど、生まれた時からだよ!

そして

 

『舞い沈めよ〈袖白雪黒氷(そでのしらゆきこくひょう)〉』

 

始解を発動すると斬魄刀が白く染まるが刃は黒く、柄頭から白い布と黒い布が伸びる。俺が手に入れた斬魄刀袖白雪は本来このような形では無いが、死神が再現する際斬魄刀の意思はないと言った。斬魄刀は自身の魂を写した鏡のようなもの、故に写した魂が無い斬魄刀は俺の魂を写し取った。その結果、袖白雪に俺の力が交わり生まれる事になった

 

「お主の自信はそれ等から来ておるのか?慎二よ」

 

しかし余裕を崩さない蟲爺。まぁ当たり前だよな本体ここに無いし

 

『黒ノ舞〈断崖〉』

 

俺は袖白雪黒氷を蟲爺に向かって縦に振るう。すると斬撃に沿って俺の足先の地面から黒い氷の壁が起立する。それは蟲爺を容易く氷に閉じ込めた

 

『破砕』

 

その言葉と共に黒い氷の壁は砕け散った

 

『クカカカ、無駄じゃぞ慎二』

 

わかってるわそんな事

蟲爺が笑い声がその場に響く。しかし次の瞬間その声は苦悶の声に変わった

 

『ぐぁぁぁぁあ!?』

 

その声と共にミエドが俺の横に現れる。その手には蟲が握られていた

 

『き、貴様ァ!!離せ!』

 

簡単な話、俺が空想具現化で結界を張る際にこの家の全てを巻き込んだんだ。いくら本体を隠しても家全てが雪原になっているのだからわかりやすい。後はミエドが本体を探す、俺が蟲爺の足止めそれだけで済む

 

『し、慎二!お主が何をしようとしてるのかわかってるのか!?』

『わかっていますよ。お爺様、いや、マキリ・ゾォルケン』

 

俺は蟲爺の本当の名前を呼ぶ。かつての理想を追い求めた高潔な頃の名前を

 

『お主!その名を何処で!?』

『マキリ・ゾォルケン、かつて「悪の根絶」を目指した男…』

 

蟲爺はかつて悪の根絶を目指した男。

元々は「彼の代でマキリの血は魔術師としての限界に達した」ということに気付いてしまいそれに抗おうとし続けた魔術師。その果てに第三魔法「魂の物質化」により人類という種の進化による、この世全ての悪の廃絶という「理想」を願うようになった。自身では叶えられないことを察し、それでもなお延命してまで求めたのは、理想がいかに困難でも諦めない姿勢が後を継ぐ者を育て、また後世に遺すものだと信じたから。

しかし積年による魂の腐敗とその苦痛は遂に理想さえも忘れさせ、現在となっては何故そこまでして死ねないと思ったのかも忘れてしまい、外道に堕ちてしまった。

 

『………………』

『貴方はもう、休むべきだ…』

 

ゾォルケンは黙ってしまった。しかし暫くすると

 

『……そうか。そうであったな、ユスティーツァよ。終わりか。我が宿願も、我が苦痛も、マキリの使命も……こんなところで、終わるのだな。は……はは、ははは。いや、五百余年……ク。思えば、瞬きほどの宿願であった。慎二よ、礼を言おう。儂は思い出せたかつての願いを。あぁ、今思えば私は間違えたのだな……鶴野、雁夜、お主らも後は好きに生きるが良い。私はここまでだ……』

 

そう言ったきりゾォルケンは黙ってしまった

 

『お爺様もうお眠りください』

『あぁ……』

 

その言葉を合図にマキリ・ゾォルケンはその永き生に幕を閉じた




ゾォルケンはな昔だったら切嗣と仲良くなれそう
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