今現在俺が何をしているかと言うと夜空に滞空しています。とりあえず状況を説明しておこう。数日前にキャスターを俺は召喚した。そして気付いたのだ。雨生龍之介がまだサーヴァントを召喚していないという事実に。そして雨生龍之介は魔術に関してはずぶの素人。召喚する際に隠蔽などするはずもない。
という訳で使い魔を本来のキャスターが召喚される住宅街に放って召喚の際に生じる魔力の高まりをキャッチして雨生龍之介の元へ突撃!!してサーヴァントをリスキルする腹積もりなのだ。雨生龍之介に召喚されるサーヴァントは相性が良いもののはずだ。ハッキリ言ってめんどくさい事になるに違いない。
そしてその現場に早く着くためにミエドの
そうこうしているうちに使い魔が魔力の高まりをキャッチした
「距離3km、三時の方向」
「了解」
俺が距離と方角を伝えるとミエドは移動を開始した。それと同時に俺達の姿が掻き消える
ものの数秒で駆けつけたのは良いんだが
「…オウェ、吐きそ」
「やめろよ」
超高速移動にシェイクされちょっと耐えきれなかった。それよりも
「今は早く、突入して。阿国も準備してね」
「はいはい」
『わかっておりますとも』
阿国は霊体化して着いてきてるからね
「そんじゃ突入!」
その言葉と共に窓を割って入った俺達の目に飛び込んで来たのは
腹パンされる雨生龍之介と腹パンする平景清であった
………( ・∇・)What?
え?景清。どうして?残ってる枠はバーサーカーのはずだろ!?てか相性的にも無いだろ!源氏特化の復讐者だぞ!義経だけには甘くて意外に気配りの出来るサーヴァントの!
てかなんで雨生龍之介が腹パンされてんだよ!?
あまりの出来事に突入したはずの俺達は動きを止める。それと同時に平景清がコチラに目を向ける。この状況に戸惑ったが俺達はすかさず身構える。しかし
「主殿!お久しぶりでございます!」
その言葉に俺達は脱力する
ブルータス、お前もか
こいつもFGOからの縁できた奴かよ。連鎖召喚ですかコノヤロー
しかも義経が表に出てるっぽいな
「あぁ、久しぶり。ところでこれどんな状況?」
「主殿の気配を感じ召喚されてみれば。この人物が何やら不愉快でしたので首をはねようとしたのですが景清に止められたので殴るだけに留めたのです」
よし!景清よく止めた!やはりバーサーカーだなこやつ
とりあえず雨生龍之介の令呪ぶんどって景清のマスター権を俺に移して警察に電話して雨生龍之介の事知らせてさっさと家に帰った
「えー、アヴェンジャーの平景清です」
「何があったんだ!?」
うん、案の定の反応だ。そうだよね突然サーヴァント増やして帰ってきたら驚くよね。しかもアヴェンジャーだし。FGOだと沢山いるから勘違いしそうだけど基本一人しかサーヴァント持てないよ。ハッキリ言って死んじゃうから魔力枯渇して。俺も二人が全力戦闘したら多分死ぬ
「残りの枠はバーサーカーだったはずなんだけどな」
残りはバーサーカー枠のはずだったからアヴェンジャーが来るのは予想外。でもあの聖杯汚染されてるからなぁ。
「バーサーカーの方々は何やら争っていたのでその横を突っ切って参りました!それに他の方に比べて私は召喚されやすい状況の様でしたので」
絶対、清姫とか頼光辺りが争ってたな。それに今の聖杯汚染されてるからアヴェンジャーである景清が来やすかったのかなぁ
「いやぁ、駒姫殿は凄まじい気迫でした!」
……バーサーカー全員大概だな。
とりあえず戦力としては申し分ない。魔力に関しては考えがあるから最悪俺が魔力枯渇でお陀仏する事は無いとは思うが
てか確か雨生龍之介の召喚が最後のサーヴァントだから今日かアサシンの遠坂邸襲撃は
とりあえず使い魔を遠坂邸に向けるか
使い魔が遠坂邸に着くとちょうど、アサシンが庭を突き進んでいるところだった。
「間に合ったみたいだな」
「おや、百貌殿ですか」
「私達以外は記憶無いみたいですけど」
そしてギルガメッシュが現れアサシンを撃ち抜いた
「これで聖杯戦争の戦端が開かれたわけか。……明日には教会を通して全ての陣営に呼び掛ける予定だけどどうなるかな」
俺は最初コンテナ街で呼び掛けようとしてたけどよくよく考えたら監督役の教会経由で呼び掛けた方が早いじゃん。という事に気付いた、教会経由の方が信用も得やすいし。とりあえず聖杯の汚染を信じて貰えるように蟲爺が残した資料漁りと大聖杯の確認をしに行く予定だ
「何とか穏便に済ませたいけど……」
例え参加者側に理解得られても最悪汚染された聖杯が何かしらのアクションをとる可能性もあるんだよな。その場合でも解決出来るように準備だけはしておかなきゃな