愛シカタの分からない雲雀恭弥さんの淡い恋物語です。すみません盛りました。淡い草ヒバもとい草←ヒバ短編です。もはやあらすじでは無いですがよろしくおねがいします。

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伝えたい想い

窓から入り込む風が生温くなってきた今日この頃。雲雀はいつものように応接室で仕事に勤しんでいた。ここ最近彼を不機嫌にさせる桜が散ってから作業が捗っている。群れる者への制裁のキレも良い。肌に纏わりつくような風も今の彼には関係無い。それほどに上機嫌なのだ。

 

ふっと表情が緩んだ雲雀。と、その時応接室の扉が叩かれる音がした。折角順調に進んでいた仕事がこの騒音で台無しだ。一体誰が何の用でここに来たのか、いや、そんな事はどうでもいい。入ってきた奴は問答無用で咬み殺せば良いのだ。そう思いトンファーを構える雲雀の前に現れたのは・・・。

 

「失礼しま・・・い、委員長・・・?」

 

応接室の扉を開けたその途端に、目の前に自分が尊敬してやまない人物が自分に武器を向けているのだ。突然の事に戸惑いを隠せずただ立ち尽くすしか無かった。

 

「なんだ、君か」

 

雲雀の声ではっと我に返った草壁。いつの間にか武器をおろしている主を確認すると恐る恐る口を開いた。

 

「委員長・・・私は委員長に対して何かご気分を害されるような事をしてしまいましたのでしょうか・・・?」

 

雲雀は顔を緩めた。

 

「そうだね・・・」

 

ソファに腰掛けながらゆっくりと言葉を探すように言う雲雀。草壁の焦りが大きくなっていく。全てを受け入れる覚悟をして息を飲む。しかし、次の瞬間耳にしたのは意外な言葉だった。

 

「お茶、煎れてくれる?」

「・・・はい?」

 

主は怒っていたのでは無かったのか。それとも、自分にチャンスをくれたのだろうか。なんて考えている暇は無い。雲雀は待つのが嫌いである。すぐ行動しなくては。

 

「かしこまりました。すぐに用意いたします」

「うん、早くしてね」

 

その言葉にまた焦りを覚えた草壁であったがいつものように丁寧かつ迅速に茶を煎れる。

 

「お待たせいたしました」

「ん、早かったね」

 

そう言うと今今用意されたばかりの茶を口に含む雲雀。その様子を見て草壁はほっと胸を撫で下ろす。

 

「・・・君も座りなよ」

「・・・え?」

 

またもや予想だにしていなかった言葉を耳にした草壁。やはり立ち尽くすしか無かった。

 

「…なに、僕の目の前に座るのがそんなに嫌?」

「め、滅相もございません!・・・失礼します」

 

僅かに怒りを含んだ声で言う雲雀に危険を察知した草壁は、おずおずと雲雀の丁度目の前の位置にあるソファに腰を掛けた。雲雀はそんな草壁を見て満足そうにしたかと思えばすぐに目を逸らし何かを考えている。

 

今日の雲雀はどこかおかしい。そう思いやはり何かあったのか主に尋ねよう、と口を開いたその瞬間。

 

「好きだよ」

 

何が起こったのか理解出来無かった。怒っていたかと思えば笑い、そして自分を見て好きだ、と。しかし、すぐに冷静さを取り繕うと乾いた口から言葉を放った。

 

「あ・・・そのお茶が、ですか?いつも通り煎れただけですがお口に合ったようで良かったです。それともこの気候が、でしょうか。少々汗ばむ気もしますがすっかり桜も散って青葉が大変綺麗ですよね」

 

なんとかそう口にした草壁。だが。

 

「・・・ばかじゃないの」

 

目の前の主が膝を抱えて僅かに震えた声でそう言った。当たり障りのない事を述べたつもりであったのだが、逆効果だったようだ。草壁は焦りが頂点に達した。

 

「も、申し訳ありません!あの・・・」

「もういい。僕は見回りに行くから君は好きにしなよ。但し、付いて来ないでね」

 

すっと立ち上がった雲雀はそう言うと早足で応接室から出て行った。声をかける暇さえも無かった草壁は一人応接室に取り残され、先程までの雲雀の言動、そして先程の雲雀の言葉の意味を必死に考える。

 

思い当る節が無いでは無いのだが、まさかそんな筈は無い。あの最強最恐である並盛中風紀委員長がたかだか風紀副委員長ごときに好きという感情を起こす筈が。

 

頭の中が雲雀の事でいっぱいいっぱいな草壁はじっとしていられなくなり、付いて来るなと言われた雲雀を探しに行こうと決めた。咬み殺されても良い。主の事が気になって仕方が無いのだ。

 

そう思った草壁は、入れ替わりで雲雀がいつここに帰って来ても良いように机の上を片付けてから応接室を後にした。

 

 




ほんのり草ヒバ…というよりも草←ヒバな展開を目指しました。
副委員長の事を知らず知らずのうちに好きになっていく委員長いいですね!想いを伝えようと頑張るけどやっぱり無理な委員長いいですね!!さすがは委員長ですね副委員長もドキドキ!!!

という事で、後書きというよりただの欲望撒き散らし文になってしまいましたがまあ何が言いたいかというと草ヒバは愛おしい存在だという事ですよ。えへ。

後書きらしい事を書かせてもらうとすれば、応接室を後にした草壁さんと雲雀さんの行方はご想像にお任せします。後々書くかもしれませんが。
ってあれ!これ全然後書きじゃないぞ!


当時は私の中では十二分にメジャーカプであった草ヒバも今となってはどうなのか分かりませんが私の気力がある限りは草ヒバっていきたいと思います。

それでは、ここまでの閲覧どうもありがとうございました!

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