創造のハジメと破壊の光輝   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第九話 旅立ち

 

《ハジメ視点》

 

ハジメ「『風爪』!」

 

光輝「『豪火球』!」

 

俺の風の刃を放つとそれを天之河が火球を放ち相殺させた

 

ハジメ「!」

 

相殺させた際に出来た煙の中から俺はドンナーの弾丸を放った

 

魔物から取得した技能「纏雷(てんらい)」を利用し弾丸を電磁加速することでまるでレールガンのように放つ

更にドンナーを改造した事で弾丸に自分の魔力を込めることで一発の弾丸から複数に分裂することができるようにした

 

煙の中から飛び出す弾丸の雨

 

普通なら避けきれないだろうな

 

普通の奴ならな(・・・・)

 

光輝「甘い!」

 

天之河の奴は瞬時に写輪眼を開眼し、これを避けた

 

ハジメ「そう来ると思ってたぜ!」

 

畳み掛けるように閃光手榴弾を投げ込み視界を光で遮った

 

写輪眼の弱点の一つは目に頼った戦い方に依存する所

 

だからこうして視界を遮れば写輪眼の見切りは上手く機能しなくなる

 

ハジメ「(貰った!)」

 

俺は天之河の背後にまわりこみドンナーの銃口を奴の背に向けた

 

ハジメ「悪いな…今日のところは俺の勝ちだな」

 

俺はそう言い勝ちを確信した

 

光輝「……言ったはずだ……甘いとな」

 

ハジメ「!」

 

その瞬間、俺の周囲が揺らいだかと思うと景色が一変し、気が付くと俺の背後から千鳥を向けた天之河が立っていた

 

ハジメ「お前…いつ俺に幻術をかけやがった」

 

光輝「お前が閃光手榴弾を投げて光る直前にだ」

 

ハジメ「……一瞬で掛けやがったのかよ……相変わらずクソチートだな…お前の万華鏡写輪眼(まんげきょうしゃりんがん)の瞳術は」

 

あれから約2ヶ月が経ち、再び旅立つ前に天之河と最後の勝負をした

 

この2ヶ月間にした事とどのくらい強くなったか振り返ってみるとまず俺はオスカーが残したアーティファクトや設計図を利用して色々な物を作った

 

まずは今まで失くしていた片腕にオスカー作の義手を取り付けた

 

この義手実はアーティファクトであり、魔力の直接操作で本物の腕と大差なく使える上擬似的な神経機構が備わっている為魔力を通すことで触った感触もきちんと脳に伝わる様に出来ている

また生成魔法により創り出した特殊な鉱石を山ほど作りそれを素材に様々なアーティファクトを生み出した

 

他にはオスカーが保管していた指輪型アーティファクト『宝物庫』と呼ばれる物も手にした

これは指輪に取り付けられている一センチ程の紅い宝石の中に創られた空間に物を保管して置け代物で空間の大きさは、正確には分からないが相当なものだと推測している

なおこれを見た天之河は『つまりドラえもんの四次元ポケットか』とボソッと呟いていた

 

……あいつの口からドラえもんなんてワード聞くことになるとは思わなかったがな

 

歩いて旅するのも大変と思ったので移動用に魔力駆動二輪と四輪を作った

これは自身の魔力か神結晶の欠片に蓄えられた魔力を直接操作して駆動し、速度は魔力量に比例する

アイツ(天之河)の分を作るのは癪だったがやむを得ず作ることにしたが

 

それとヒュドラとの戦いで右目を極光の熱で眼球の水分が蒸発して失明したので、ユエ考案で創った魔眼石を埋め込んだ

この魔眼石は生成魔法を使い神結晶に、魔力感知と先読を付与することで通常とは異なる特殊な視界を得ることができる眼を生み出した。

これに義手に使われていた擬似神経の取り込むことで魔眼が捉えた映像を脳に送ることができるようになった

 

この魔眼の能力は通常の視界を得ることができない代わりに魔力の流れや強弱、属性を色で認識できるようになり発動した魔法の核が見えるようにもなる

 

魔法の核とは、魔法の発動を維持・操作するためのものであり、発動した後の魔法の操作は魔法陣の式を遠隔の魔法とリンクしておりこの魔眼で相手がどんな魔法をどれくらいの威力で放つかを事前に知ることができ、発動されても核を撃ち抜くことで魔法を破壊することができるようになった

ただし核を狙い撃つのは針の穴を通すような精密射撃が必要なうえ神結晶を使用したのは、複数付与が神結晶以外の鉱物では出来なかった、恐らく莫大な魔力を内包できるという性質が原因だと推測している

生成魔法の扱いには未熟の域を出ないので三つ以上の同時付与は出来なかったがこれは数をこなしていくしかないと考えている

 

本音を言えばこの魔眼石を作った理由の一つに天之河の写輪眼が羨ましいと感じたからでもある

 

ただこの魔眼、神結晶を使用しているせいで常に薄ぼんやりとではあるが青白い光を放っている

 

はっきり言って眩しくて仕方なく、薄い黒布を使った眼帯を着け、鏡の前に立つとその姿は『白髪、義手、眼帯』どう見ても厨二キャラにしか見えない

 

思わず絶望して膝から崩れ落ち四つん這いになりかけたがたまたまそばにいた天之河が『闇落ちした金木研みたいな姿になりやがって』と言われ俺は思わず『誰が闇落ちした金木研だ!』と怒鳴りそのまま大乱闘になった

 

他に作った武器といえば最大射程十キロメートルの対物ライフル『シュラーゲン』と口径三十ミリ、回転式六砲身で毎分一万二千発射ができる電磁加速式機関砲の『メツェライ』に長方形の砲身を持ち、後方に十二連式回転弾倉が付いている連射可能ロケット&ミサイルランチャー『オルカン』、最後にドンナーの対となるリボルバー式電磁加速銃『シュラーク』を感性させた

 

正直言ってここまで作った武器の大半は俺の趣味全開の物ばかりで作っている最中はとても楽しくて充実していた

地球に居た頃から俺はなにかを生み出すことが性に合っていたからまさに天職だな

 

それと魔物を殺して食ったり鍛錬をした事で今現在のステータスはこんな感じだ

 

南雲ハジメ 17歳 男 レベル:??? 48%

 

天職:創者

筋力:13950

体力:16190

耐性:12670

敏捷:16450

魔力:26780

魔耐:17780

 

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成][+圧縮錬成]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地][+豪脚][+瞬光]・風魔法適性[+風爪]・夜目・遠見・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知]・熱源感知[+特定感知]・気配遮断[+幻踏]・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・恐慌耐性・全属性耐性・先読・金剛・豪腕・威圧・念話・追跡・高速魔力回復・魔力変換[+体力][+治癒力]・限界突破・生成魔法・言語理解・ 投影構築 ・無詠唱・言語理解

 

ここまで来ると笑いを通り越して唖然ってなる

 

だってこの世界の人間の限界を軽く超越してるって人目でわかるほどステータスがバグっているからだ

 

もはやここまで来るとステータスプレートの故障を疑う

 

唯一つ、気になることがあるレベルが表示されなくなったことではなく

 

このステータスプレートに刻まれた俺の周囲のレベル欄の隣で点滅している数値……これは一体何なんだ?

思えば初めてステータスプレートを貰ったあのときから存在していたが……あのときは特に何も考えなかったが

 

あ、それとなんか気づいたらステータスの技能欄に風魔法適性なんて出てきたな

 

それはそうと天之河についてはというと

この2ヶ月はほぼ一人で鍛えており、主に写輪眼の持続時間の継続と新たに開眼した眼の能力を最大限に使いこなせないか模索していた

 

あの時あいつが開眼してみせた写輪眼とは全く違う六芒星模様の魔眼は万華鏡写輪眼と呼ばれる物らしく

 

その能力は簡単に言えば写輪眼でできていたことすべてを上回る完全上位互換の魔眼であり、両目それぞれには固有能力(以後これを瞳術と呼ぶ)を宿している

 

ヒュドラにぶつけた消えない黒炎は左目の瞳術『天照』であり、右目はその天照の姿形を変化させ、天照の『視点にしか機能しない』という欠点を補ういわば天照の制御装置的な役割を持つ『加具土命(カグツチ)

 

更に鍛錬を続けた結果、左目の模様を三枚刃の手裏剣に変化させることができ、別の瞳術も扱えるようになった

 

その瞳術の名は『月読』

目を合わせた相手を空間・時間・質量すらも術者のコントロールする幻術の世界に引きずり込む

相手の意識に直接干渉するためこの幻術により体感する痛みや時間の感覚は術を受けた者にとって現実のそれとなんら変わらない

通常の幻術は時間経過が現実に即するが、この術は幻術世界での時間すらも術者が自在に操ることができる

つまり、普通の幻術ならばかかり切る前に仲間が対処できるが、この術ならば現実では一瞬、幻術世界では72時間攻撃されるという離れ業が可能

要は幻術内で受けた攻撃による疲労や精神的苦痛、72時間分の体感時間を一瞬で味合わせることができるチート能力だ

 

今アイツとの勝負で使った月読の内容は恐らく、閃光手榴弾を投げたあと俺がヤツの背後に回り込み勝ちを宣言するって内容だろうな

 

その気になれば月読内で俺を捕らえ何時間でも何日でも何年でも拷問にかけるなんてこともできるが敢えてやっていない

 

もしこいつが敵で実戦なら俺が殺されていたかも知れない

 

ただしこの万華鏡写輪眼の持続時間と一度の瞳術の使用には写輪眼以上の膨大な魔力の消耗が激しく、視力にも負担が掛かるデメリットもある

 

そして奴のステータスはこんなところだ

 

天之河光輝 17歳 男 レベル:??? 72%

 

天職:破者

筋力:14820

体力:17230

耐性:12850

敏捷:15160

魔力:25800

魔耐:17680

 

技能:《錬成系統と風適性と生成魔法と投影構築を除いたハジメと同じ技能を身に着けた》・火属性適性・雷属性適性・剣術・写輪眼・万華鏡写輪眼[+天照][+加具土命][+月読]・須佐能乎・無詠唱・言語理解

 

全体的に一部ステータスを俺を追い越しているものがあるが総合的な実力で言えば俺以上だ

 

あとこいつにも妙な数値が浮かび上がっている

天之河曰く最初に見たときは50%だったらしいが今では72%まで上昇しているようだ

 

なんで俺と天之河にはこの数値があるのか、そしてなぜ俺よりこいつのほうが数値が高いのか知らないが…考えられるとすれば俺とこいつの天職が実は関係しているのではないかと疑わざるを得ない

 

ユエ「ん…ハジメ、光輝…そろそろ行こ」

 

ハジメ「ああ…チッ…これで78戦36勝42敗か…」

 

光輝「フッ……まだまだだな」

 

ハジメ「゛アァ゛!?お前自分が勝ちこんでるからって調子に乗るなよな!!チート魔眼使って勝ちやがって」

 

光輝「お前こそ高火力の武器を作成して火力と数のゴリ押し戦法で来やがる癖に何言ってやがる」

 

ハジメ「俺は俺の能力を最大限活かした戦い方をしているだけだ」

 

光輝「俺の方こそ俺の能力を活かしたやり方で戦ってるんだ。文句つけるんじゃねえこの敗者が」

 

ハジメ「もう一ラウンドやってやろうか天之河!!」

 

光輝「上等だ!また潰してやるぞ!!」

 

そう言い俺と天之河が激突しようとしたところへ

 

ユエ「ふたりともストップ……喧嘩はそこまでにして…そろそろ行こう……」

 

ユエに止められ俺は仕方なく手を引いた

 

……ここだけの話…絶賛ユエに惚れられ…その…なんだ……俺もユエに対してそういう気持ちを抱いている事を否定できない程度に惚れている

 

俺がユエの言うことを効くのは惚れた弱みってやつだ

 

そうして俺達は大迷宮の外へ出るための魔法陣を起動させた

 

ハジメ「ユエ……俺の武器や俺達の力は、地上では異端だ。聖教教会や各国が黙っているということはないだろう」

 

ユエ「ん……」

 

ハジメ「兵器類やアーティファクトを要求されたり、戦争参加を強制される可能性も極めて大きい」

 

ユエ「ん……」

 

ハジメ「教会や国だけならまだしも、バックの神を自称する狂人共も敵対するかもしれん」

 

ユエ「ん……」

 

ハジメ「世界を敵にまわすかもしれないヤバイ旅だ。命がいくつあっても足りないぐらいな」

 

ユエ「今更……」

 

ハジメ「俺がユエを、ユエが俺を守る。それで俺達は最強だ。全部なぎ倒して、世界を越えよう」

 

俺の言葉を、ユエはまるで抱きしめるように、両手を胸の前でギュッと握り締めた。そして、無表情を崩し花が咲くような笑みを浮かべた

 

ユエ「……でも光輝は誰が守るの?」

 

ハジメ「必要ねえな」

 

光輝「ああ…他人に守られるのは嫌いだからな…なにより俺以下の実力の奴らに守られたくないからな」

 

ユエ「……」

 

ハジメ「んで、運が良ければ……地上であいつらに会えるかもしれないしな」

 

ユエ「それって…ハジメが話していた友達達のこと?」

 

ハジメ「そうだ…あいつらには俺が無事生きていて地球へ帰ろうとしていることを伝えてやりたいからな」

 

ユエ「……大事なんだ…その友達は…」

 

ハジメ「まあな…」

 

そう俺が言いながら魔法陣の光は俺達の視界を満たされて行ったのだった

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