創造のハジメと破壊の光輝   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第9.5話 動き出す者たち

 

《カズマ視点》

 

カズマ「ふぅ……やっぱふたりだけだと探索が早く済むな」

 

アクア「そうね…後周りに誰もいないから堂々と本気出せるしやりやすいわ」

 

2ヶ月が過ぎ、俺とアクアは現在オルクス大迷宮を探索している

 

現在97階層に到達しており、これはこの世界の人類が到達できた最高地点を超えていることになっている

 

下の階層に進めば進むほど魔物が強くなるがそれでも俺達の敵ではなかった

 

なんだったらベヒモスとも遭遇したが一分で片付けた

 

アクア「それでカズマ…勘は戻ってきた?」

 

カズマ「ああ、ちょっとずつだが全盛期の頃の勘が戻ってきている…この分ならあいつらと再会するまでには完全に全盛期を取り戻せるはず」

 

あれから2ヶ月が経過し、俺とアクアはメルド団長に今の人間側と魔人族側の戦局を知るため、見聞を広げるために旅立つと言った

が、実際はメルド団長に本当のことを話し、メルド団長が俺達に気を利かせてそういう名目で許可した

 

あの人は教会や国側の中でも数少ない俺達クラスメイトの事を考える良識な人だったこともあり俺は信用している

 

カズマ「それより…あいつらうまくいってるかねえ…」

 

アクア「幸利は途中で愛ちゃん先生の護衛隊の方に行っちゃったしね…おかげで最後まで鍛えられたのは浩介と恵里だけなのがね…」

 

カズマ「まあ大丈夫だと思うが…とはいえ少し心配だな」

 

この2ヶ月、俺は途中で離脱した幸利を除いたふたりを鍛えながら、かつての異世界でも行った商品開発をこの世界でも実施した

 

結果この世界には存在しない物が飛ぶように売れ気づけばこの世界での俺の個人財産はそこらの貴族以上にまで蓄えた

 

幸利のことは正直まだ鍛えてやりたいとは思ったがこれは幸利自身の意見と俺の考えから幸利には愛子先生の護衛隊に配属するように頼んだ

 

愛子先生の天職は『作農師』と言いその最大の特徴は食料の生産特化である

 

戦争に置いて、食料や物資の補充は重要であり、食料の蓄えがあるだけでも戦局や戦争の士気に大きく影響を与える

 

その為魔人族側からすればある意味愛子先生は勇者以上に厄介で早急に排除したい対象であるといえる

 

その愛子先生の護衛隊にはクラスメイトでも上位カーストの園部優花(そのべゆうか)とその他複数名が名乗りだした

 

だが本人たちは曰く『愛ちゃんをどこの馬の骨とも知れない奴に渡せるか!』と いう意思からだったようだ

 

その訳というのは愛子先生の護衛の為に配属された騎士たちなんだがそいつら全員が全員、凄まじいイケメンだったからだ

 

大方愛子先生という人材を王国や教会につなぎ止めるための思惑

要はハニートラップみたいなものだろう

 

それに気がついた生徒の一人が生徒同士で情報を共有し「愛ちゃんをイケメン軍団から守る会」を結成した

 

まあ元々幸利は園部達のパーティに配属(という名の潜入)をしようとしていたので時期が早まったと言うべきだ

 

そもそも俺は浩介、幸利、恵里にはそれぞれ役割を与えようと考えていた

 

浩介にはふたつある前線組のパーティーの1つである永山の率いるパーティに入り皆の士気を上げながら攻略の手助け

 

幸利は園部のパーティに入り愛子先生の護衛と園部達が未だに戦いの恐怖が抜けきれてない為その補助とメンタルのケアを

 

そして恵里にはもう一つの前線組であり今のクラスの最大派閥である天之河兄率いる勇者パーティーに加入(という名の潜入)し攻略の手助けと勇者パーティ内の情報を集めること

これは天之河兄の人間性を完全に理解するためや奴に勇者のいや、イチパーティーを率いるリーダーとしての資質があるかを見極める為だ

 

後このパーティーには恵里の親友である谷口鈴(たにぐちすず)も所属しており、恵里自身もこのパーティーに入りたがっていた

 

以上のパーティー3つは現段階のクラスのパーティーでも特に大きく、ゆくゆくはこの3パーティの統合とそれに伴い今は恐れて戦えない者たち全員が故郷に帰るために一致団結させることが最終的な目的だ

 

頑張れよお前ら

 

特に幸利

俺がお前を園部のパーティに加入させたのはお前のためでもあるんだからな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクア「ねえカズマ…この大迷宮って100階層までなのよね?」

 

カズマ「……そのはずだ」

 

アクア「でももう私達140階層位まで来てるはずよね?」

 

カズマ「……もしかしてだが……地上から100階層までっていうのはあくまで本当の大迷宮へとたどり着くまでの仮のもので…100階層超えてからが真の大迷宮ってことなのかも知れない…」

 

アクア「そ、そんなのってありなの!?…考え過ぎじゃなくて?」

 

カズマ「……いや、その可能性は低いな……なぜなら100階層を越えたあたりから魔物の実力が数段階も上がっている。お前も見ただろあの兎」

 

アクア「確かに強かったわね…でもあの兎なんかおかしかったのよね…他の魔物と違って知性感を感じさせるっていうか、私達の言葉を理解してたような気が…」

 

カズマ「俺がボコった後仰向けになって『殺すなら殺せ、喰うなら喰え』って態度取ってたな」

 

アクア「それでカズマが『俺は兎肉は嫌いだし無駄な殺しはしないから』って言ったらなんかすぐ居なくなったわね……でも本当に見つかるかしらふたりとも」

 

カズマ「……多分いると思うぞ…これ見てみろ」

 

アクア「え?」

 

俺は地面に落ちていたとある物を拾いアクアに見せた

 

アクア「こ、これって…」

 

カズマ「銃の弾丸だな……この世界には拳銃なんてもの存在してない、ましてやここは人類未探索の階層だ…これがあるはずないんだよな……地球出身のやつでもいない限りは…」

 

アクア「!!つまり…これって…」

 

カズマ「ハジメだなこれ作ったのは……それによくよく考えたらあいつミリオタだったしあり得るな……それとよく見たら壁や地面をなにかが斬った跡が残っている……斬るといえば…光輝は剣持っていたな……」

 

アクア「カズマ」

 

カズマ「ここからは少しスピード上げていくぞアクア」

 

こうして俺とアクアは真のオルクス大迷宮を駆け抜けていった

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