ミレディ「いや〜、君達ほんと強いねえ…正直負けるなんて思わなかったよ〜」
シア「いえ…私は特にやれてないのですが…強いて言えば周りのゴーレム倒したくらいしか」
ミレディ「いやいや君がそうしてくれたおかげで他の三人が集中して戦えたんだし誇っていいよ。君も強かったよ」
シア「ミ、ミレディさ〜ん」
ハジメ達の前でボロボロとなったミレディが横たわる
ミレディとの戦いの結果は無事ハジメ達の勝利だった
ミレディの神代魔法『重力魔法』により自身や足場を浮かして襲ってきたが、それをハジメと光輝、ユエが対処しながら戦っていたが、最後はミレディにより天井に敷き詰められていた大量のブロックを降り注がしてきた
ミレディ「いや〜しかし、まさかあのブロックの山を全部避けきるなんて驚いたよ…」
ハジメ「正直、あれは避けきれるとは思わなかったがな……この眼のおかげだ」
そう言いハジメは白眼を開眼していた方の目に触れた
あの大量のブロックが降り注いだとき
ハジメはユエとシアに自分に捕まるように言い
光輝と共にそれぞれの魔眼を開眼し、ブロックの隙間の通り道を見抜き、交わしていった
そしてブロックの雨を避けきったあとは、白眼の透視能力によりミレディの身体の核を見抜き、そこを重点的に攻め、ヒビを入れるとそこへ光輝が千鳥で貫き、核を破壊した
ハジメ「いや〜この眼ほんと便利だな。透視能力があるから簡単に弱点見抜けたりかなり広い範囲で索敵できたりほぼ360゚の視界見れたりできるからな…まあ欲を言えば天之河の写輪眼見たく万能であって欲しかったがまあいいか」
ミレディ「あのぉ~、いい雰囲気で悪いんだけどぉ~、そろそろヤバイんで、ちょっといいかなぁ~?核の欠片残ってるからもうあと少ししか話せないから聞いてくれない?」
ミレディは口答で他の大迷宮の場所を教えた
ミレディ「そういえばそこの君には聞いてなかったけど、君も故郷に帰るために大迷宮の攻略に乗り出してるの?」
ミレディはこれまであまり話していない光輝に方へ顔を向けた
光輝「いや、俺はお前達が倒せなかった神を倒すためにここに来ている」
それを聞いたミレディは嬉しそうにしながら声を荒らげた
ミレディ「え、ええ!?き、君マジ!?ほ、本当にあのクソったれの邪神を倒そうとしてるの!?」
光輝「勘違いするな…別に俺としてはこの世界がどうなろうとこの世界の人がどうなろうがどうでもいい」
ミレディ「……じゃあどうして神殺しを果たそうとしているの?」
光輝「気に食わないからだ」
ミレディ「…え?」
光輝「高いところから見下すように居座っているあいつの存在が気に食わない……ただそれだけだ」
ミレディ「……そっか……」
それにミレディがなにか納得したような態度になり、
ミレディ「いいかい?…君は君の思った通りに生きればいい…君の選択が……きっと…………この世界にとっての……最良だから……」
ミレディの体は燐光のような青白い光に包まれていた
その光が蛍火の如く、淡い小さな光となって天へと登っていく。死した魂が天へと召されていくようだ
とても、とても神秘的な光景である
ユエ「……」
ユエはおもむろにミレディに近づくとただ一言漏らす
ユエ「……お疲れ様」
ミレディ「!………ありがとう…」
その言葉を最後に、ミレディの身体淡い光となって天へと消えていった
ミレディ「やっほー、さっきぶり! ミレディちゃんだよ!」
ユエ/シア「「……」」
ハジメ「ほれ、みろ。こんなこったろうと思ったよ」
光輝「……」
ミレディ消滅を見送ったハジメ達は部屋を出て、その先の部屋へ進むとなんと小さいミレディゴーレムがいた
ミレディ「あれ?君達ふたりは大して驚いてないね?なんで?」
光輝「この眼は魔力の流れを形として視認し性質を色で見分けることが可能だ…そもそも俺達と話していた最初のお前は本体であるお前がここで遠隔操作していたのはわかっていた」
ハジメ「俺はこの眼の透視能力でお前がここにいたのはわかっていた。まあそもそも意思を残して自ら挑戦者を選定する方法をとっているとしたら、一度の挑戦者が現れ撃破されたらそれっきり等という事は有り得ない。それじゃあ一度のクリアで最終試練がなくなってしまうだろうが」
ミレディ「……ふふ、正解だよ…そこまで見抜かれてたなんて…案外あの神を殺すのは君達かもしれないね」
そう言うとミレディは魔法陣を起動させ始めた
試練をクリアしたことをミレディ本人が知っているので、オルクス大迷宮の時のような記憶を探るプロセスは無く、直接脳に神代魔法の知識や使用方法が刻まれていく
ハジメと光輝とユエは経験済みなので無反応だったが、シアは初めての経験にビクンッと体を跳ねさせた。 ものの数秒で刻み込みは終了し、あっさりとハジメ達はミレディ・ライセンの神代魔法を手に入れる
ミレディ「ミレディちゃんの魔法は重力魔法。上手く使ってね…って言いたいところだけど、君とウサギちゃんは適性ないねぇ~もうびっくりするレベルでないね!」
ハジメ「やかましいわ。それくらい想定済みだ!」
ミレディの言うとおりハジメとシアは重力魔法の知識等を刻まれてもまともに使える気がしなかった
ユエや光輝が生成魔法をきちんと使えないのと同じく、適性がないのだろう
ミレディ「まぁ、ウサギちゃんは体重の増減くらいなら使えるんじゃないかな。君は……生成魔法使えるんだから、それで何とかしなよ。金髪ちゃんとそこのイケメン君は適性ばっちりだね。修練すれば十全に使いこなせるようになるよ」
その後ハジメはミレディから攻略の証とミレディがこれまで持っていた所持品を強だ……要求して奪…貰っていった
ミレディ「はぁ~、初めての攻略者がこんなキワモノだなんて……もぅ、いいや。君達を強制的に外に出すからねぇ! 戻ってきちゃダメよぉ!」
ミレディは、いつの間にか天井からぶら下がっていた紐を掴みグイっと下に引っ張った。
「「「「?」」」」
一瞬、何してんだ? という表情をするハジメ達
だが、その耳に嫌というほど聞いてきたあの音が再び聞こえた。 ガコン!!
「「「「!?」」」」
そう、トラップの作動音だ。その音が響き渡った瞬間、轟音と共に四方の壁から途轍もない勢いで水が流れ込んできた。正面ではなく斜め方向へ鉄砲水の様に吹き出す大量の水は、瞬く間に部屋の中を激流で満たす。同時に、部屋の中央にある魔法陣を中心にアリジゴクのように床が沈み、中央にぽっかりと穴が空いた。激流はその穴に向かって一気に流れ込む
ハジメ 「てめぇ! これはっ!」
ハジメは何かに気がついたように一瞬硬直すると、直ぐに屈辱に顔を歪めた。 白い部屋、窪んだ中央の穴、そこに流れ込む渦巻く大量の水……
ミレディ「嫌なものは、水に流すに限るね」
まるで便所だった
全員が激流に飲まれ、中央の穴へと流される
ミレディ「それじゃあねぇ~、迷宮攻略頑張りなよぉ~!?」
が、その次の瞬間
ミレディの身体を紫色の骸骨の腕に掴まれた
この腕は光輝の万華鏡写輪眼の能力にして奥の手、『
その正体は光輝の持つ膨大かつ高密度の魔力で構成された骸骨の像を形成し、操るというものだ
人体程度なら軽く握り潰せるほどのパワーを持ち、あらゆる魔法・体術に対して強力な防御力を誇るが魔力を膨大に消費する上、全身の細胞に負担がかかるというリスクがあったので、余程なことがない限り光輝も使わないようにしていたのだが
光輝「貴様…このままここで終わらせてやろうか?」
ハジメ「いいぞ天之河!そのまま潰してしまえ!!」
シア「す、凄い!光輝さんあんなことできるんですね!!破壊しちゃってください!!」
ユエ「!光輝!!それはあなたの身体に激しい負担が掛かるもの!!すぐに解いて!!」
ユエは光輝の身体を心配するが他のふたりは心配せずそのまま潰すよう促す
ミレディ「う、うりゃあー!!ミレディちゃんをなめるなあ!!」
が、ミレディはその小さな身体から重力操作を発動させ須佐能乎の腕を引きちぎり拘束を解いた
ハジメ「いつか絶対破壊してやるからなぁ!」
光輝「ぐっ!…次は消えない炎を浴びせてやる」
ユエ「ケホッ……絶対許さない」
シア「殺ってやるですぅ! ふがっ」
ハジメ達はそう捨て台詞を吐きながら、なすすべなく激流に呑まれ穴へと吸い込まれていった
ミレディ「ふぅ~、濃い連中だったねぇ~。ふふ、願いのために足掻き続けなよ……さてさて、迷宮やらゴーレムの修繕やらしばらく忙しくなりそうだね……ん? なんだろ、あれ」
ミレディは足元に落ちている物に目が行く
それはミレディが見慣れてない…いや見るのが初めてのものだ
それもそのはず、この世界に決して存在しているわけがない物が落ちていたからだ
それはハジメ達地球人に済む者たちですらお目にかかる機会がめったにないシロモノ
そう…地球に住む者たちはそれをこう呼んでいる
『プラスチック爆弾』、あるいは『C4』と
その直後ミレディのいる部屋
それと大迷宮のあちこちにハジメが仕掛けていたC4全てが起爆した
光輝「お前C4なんていつの間に仕掛けていた」
ハジメ「あのウザゴーレムが作った悪質大迷宮によってスタート地点に戻された辺りからだな…せめてこのくらいの仕返ししたって罰が当たらねえだろ?」