創造のハジメと破壊の光輝   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第13.5話 少年少女の珍道中

 

《カズマ視点》

 

カズマ「ふう…随分と面倒な相手だったなあのヒュドラ」

 

アクア「そうね…しかも首一つ一つに役割があってやり辛かったわ…前の世界で戦ったクーロンズヒュドラよりも面倒だったわ」

 

カズマ「まああれデストロイヤーとぶつけさせて一気にトドメ指してたけどな」

 

あれから攻略スピードを進め、ようやく真の大迷宮100階層に到達した

 

そのまま進むとこの大迷宮にはとても場違いな建物があり、中を調べた

 

そこでわかったのはこの大迷宮はかつて解放者の一人であるオスカー・オルクスの隠れ家だった場所であり、中には映像としてオスカーのメッセージが残されていた

 

カズマ「……ここまではエリス様が教えてくれたとおりだったな」

 

アクア「そうね……それにしても聞けば聞くほどエヒトって奴本当に度し難い、最っ低のクズね」

 

カズマ「全くだ…多くの命を弄び、あまつさえそのことに一切の罪悪感を抱いてない……狂ってるな…」

 

これまで俺の出会った神は皆良くも悪くも人を愛していた…邪神と呼ばれながらも自分が爆裂魔法を教えた少女の成長を見届けながら逝った風呂好きの邪神

 

どれだけ面倒なことがあろうと自身が友人と呼んだやつのために何度も何度も手助けしてくれた幸運の女神

 

そして…面倒事を起こしてばかりだけどいつだって多くの人々と楽しむ心を持ち、上からではなく人の目線になって話し、いつも俺や仲間を支えてくれた水の女神

 

俺の中での神の定義は人を良くも悪くも愛し、時には手助けしたり、時には試練を与え人の成長進化のきっかけを与える存在だと思っている

 

ただこいつは人を愛する以前に自分の快楽を満たす玩具程度でしか見ておらず、助けるどころか苦しむ様を笑ってみている

 

俺の横にいるこいつはたしかに面倒事を起こすが、辛い時も楽しい時も悲しい時も幸せな時だって俺達とずっと一緒にいた

 

俺はこいつに対し信仰心なんてものは持ち合わせてないが、こいつのことは自分以上に大切に思っている

 

アクア「ん?どうしたのカズマ?」

 

カズマ「ん…いや別に…お前はあのクズ神みたいにならなくて良かったってな」

 

アクア「はあ!?何言ってるのよ!誰があんな奴みたいに好き好んでなるのよ!」

 

カズマ「わあってるよそんなこと…お前がなるわけないってことくらいな……」

 

アクア「大体私は人のことは好きよ……神々にはない力と魅力を持ってる所とかね」

 

カズマ「ああ美味い酒作ったり美味い飯作ったり面白いゲーム作ったりな」

 

アクア「まあそれもあるけど……でも私はそれ以上にカズマのことが大好きよ」

 

カズマ「ッ!」

 

アクア「あ///いやカズマだけじゃなくてめぐみんやダクネスのことも…あ、後地球人に転生したあとはハジメに恵里、それに幸利とかもね……あ、でも異性として云々って意味じゃ///」

 

アクアが照れ顔で口調が普段より少し遅れている

 

カズマ「ふ〜ん……んで……異性としては?」

 

アクア「……もう///…わかってるくせに」

 

アクアは俺の手を握ると俺に顔を向け一言漏らす…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクア「転生する前も転生した後も…私が心から愛した男はカズマだけよ………カズマは?」

 

カズマ「……ふっ…お前こそわかってるくせによ………俺だってそうだ……ずっと愛しているさ……お前も……そんであいつらもな」

 

アクア「フフッ…今のセリフ、ふたりにも聞かせてあげたいわ」

 

カズマ「そういえばあいつらはたしかにトータスに転生する手筈だったが…未だに見つからないな……」

 

アクア「きっと居るわよ…必ず見つけましょ…そしてみんなで一緒にエヒト倒して、残りの二度目の人生はみんなと一緒にイチャイチャしながら余生過ごそ?」

 

カズマ「……そいつは…悪くない余生だな」

 

そう言いながら俺は指先をアクアの顎を掴むと、アクアと唇を重ねた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「ここらは魔法が使えなくて面倒だな…いや、使えないこともないが」

 

オルクス大迷宮を抜け、ライセン大峡谷に到着したが、ここでは発動した魔法に込められた魔力が分解され散らされてしまう

 

一応込める魔力量を増やせば発動することはできなくもないが

 

アクア「ここ、ハジメ達は歩いていったのかしら…道中の魔物倒しながら…」

 

カズマ「……いや、恐らく乗り物だな」

 

アクア「え?」

 

カズマ「ほら、よく見てみろ…地面には何かの通ったあとが残っている……このあと…まるでバイクだな……そう言えばオスカーの隠れ家で神代魔法手に入ることができていたから恐らく移動用にって作ったんだな…」

 

アクア「ゲッ…じゃあどうする?一旦戻ってカズマも作る?」

 

カズマ「俺生成職じゃねえから作るのに絶対時間かかるな……止む終えない…アクア、乗れ」

 

アクア「の、乗れって…もしかしてカズマ」

 

カズマ「俺の背中に乗れ…そんで『魔力活性』の身体強化と両足にエンチャント掛ければ速く進める」

 

アクア「で、私はカズマが魔力切れを起こさないように『ドレインタッチ』で魔力補給するための魔力ポンプ代わりになるわけね」

 

カズマ「ああ」

 

そう言いアクアを背中に乗せ

 

カズマ「『エンチャント』」

 

両足に風と雷魔法を付与し、一気に走り出した

 

疾風迅雷(シップウジンライ)

 

両足に風と雷の魔法を付与する事で圧倒的な速度で動き回ることができる

 

なおこれは常時魔力が消耗するため前世でもあまり使わなかったが俺の背中には膨大な魔力を持つアクアがいる為魔力吸収をすることができるため長時間移動ができる

 

このときの俺は地球のそこらのバイクより速いと思う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カム「いやー面目ない…まさかボスとリーダーのご友人に喧嘩を売るとは本当に申し訳ない……」

 

カズマ「いやいいよ。あのふたりがここを通ったことがわかっただけでも収穫あったし」

 

その後も走り続けるとハウリア族と呼ばれる兎人の亜人族と遭遇

 

襲ってきたが難なくいなした

 

こいつら中々の連携に身体能力と気配感知能力を持っていて強かった

 

多分地上のそこらの冒険者より強いな

 

それにしてもハジメと光輝め…何やってるんだ

 

ハウリア以外の亜人と出会い話しを聞くところによると元々のハウリア族はこの地に住む亜人の中でも弱小であり戦いを好まない温厚な性格だったそうだ

 

しかしハジメと光輝がこいつらを鍛えてしまった結果、この地に住む亜人族の中でも最強に上り詰めたらしい

 

戦いを好まないとか温厚とかの面影がねえな

 

その後ハウリア族の族長であるカム曰く、ハジメ達は大迷宮攻略のために旅に出たそうだと

 

しかしこの地にある大迷宮は他の大迷宮を突破しなければ行けないため後回しにしたそうだ

 

まだまだあいつらに追いつけなさそうだな…

 

 

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