創造のハジメと破壊の光輝   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第十四話 思わぬ再会

 

無事ライセン大迷宮を突破し、次の目的地である

商業の都市フューレンへとたどり着いたハジメ達一行

 

そこで太った貴族にユエとシアが目をつけられ一悶着あった(ハジメは貴族の雇った冒険者を潰し、光輝は月読に掛け多大な精神的苦痛を与え廃人寸前に追い込んだ)がともなく、フューレンの冒険者ギルドにて支部支部長イルワ・チャングと対面し、ここへ来る前にキャサリンオバチャンから渡された(色々規格外でトラブル起こすだろうからと)手紙を渡すと色々とこちらの都合を汲んでくれた

 

なんでも王都のギルド本部でギルドマスターの秘書長をしており、当時マドンナ的存在、あるいは憧れのお姉さんのような存在だった

その後ギルド運営に関する教育係になり各町に派遣されている支部長の五、六割はキャサリンの教え子だったそう

しかし結婚してブルックの町のギルド支部に転勤した。その結果各町のギルドの教え子たちは荒れるに荒れたそうな

 

そんなイルワから依頼を受けてくれないかと話をされた

 

なんでも自身の友人であるとある冒険者志望の貴族の息子が北の山脈地帯で最近に魔物の群れを見たという目撃例が何件か寄せられ、その調査依頼に臨時で組んだパーティメンバーと行った後、魔物の襲撃にあい臨時でパーティを組んだメンバー達は怪我こそすれど命は落とさなかったが逃げる途中ではぐれたらしく、その貴族の息子『ウィル』を探してきてほしいと

 

それについてハジメは3つ条件を出し、それを呑むなら受けるといった

 

一つ目はユエとシアにステータスプレートを作ること

 

二つ目はキャサリンオバチャンの手紙の内容を他言無用にすること

 

そして最後にギルド関連に関わらず、イルワの持つコネクションの全てを使って、ハジメ達の要望に応え便宜を図る

 

最後のやつは実質ハジメ達の手足になると言うことになる

 

それには当初イルワは苦い顔になったができる範囲でならと条件を呑んだ

 

そして一行はその北の山脈地帯へ向け再びバイクを走らせた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛子「な、南雲君!?それに天之河君!?」

 

ハジメ「げ…」

 

光輝「畑山…」

 

北の山脈地帯へと向かう途中にある湖畔の町ウルにて今晩は寝泊まりしようと訪れたハジメ達

 

そこではなんと自分達と同じように異世界転移で巻き込まれた社会科教師の畑山愛子と、園部優花を始めとしたクラスメイト(菅原妙子、宮崎奈々、相川昇、仁村明人、玉井淳史)たちも居た

 

園部「嘘…南雲!?」

 

ハジメは内心ここで顔見知りと会うのは色々面倒だと思っており、できれば知らないふりしたかったが…流石に無理があると思いやむなく軽く話しだけはすることにした

 

愛子「なっ!?な、南雲君!!複数の女性と関係を持つなんて不純ですよ!!」

 

ハジメ「いや俺はユエとだけ持ったつもりなんだが」

 

愛子「天之河君も!南雲君が複数の女性と関係を持つことをなぜ止めなかったのですか!?」

 

光輝「知るか、こいつが例え100人の女と関係を持とうが、その果てに包丁で背中からぶっ刺されたとしても俺は知らん」

 

愛子「それよりもなぜふたりともそんな風になったのですか!?」

 

ハジメ「色々あってな…話すと長い…簡潔に言えば命がけで生き残ろうと足掻いた結果だ…髪は痛みで色が抜け落ち、腕と目はその過程で失くした…以上だ」

 

愛子「そ、そんな…」

 

愛子は変わり果てたふたりの生徒の経緯に心が押し潰れそうになった

 

本来なら大人である自分が生徒を守らなければならなかったというのに、守れなかったばかりかふたりとも体の一部を欠損する程の重症を負ったのだから

 

が、ハジメと光輝…そしてユエとシアは特に気にすることもなくニルシッシル(異世界版カレー)を食べる

 

その様子にキレたのは、愛子専属護衛隊(ミイラ取りがミイラになり騎士団が皆愛子の虜になった)隊長のデビッドだ

 

愛する女性が蔑ろにされていることに耐えられず拳をテーブルに叩きつけながら大声を上げた

 

デビッド「おい、お前! 愛子が質問しているのだぞ! 真面目に答えろ!」

 

ハジメは、チラリとデビッドを見ると、はぁと溜息を吐いた

 

ハジメ「食事中だぞ? 行儀よくしろよ」

 

全く相手にされていないことが丸分かりの物言いに、元々、神殿騎士にして重要人物の護衛隊長を任されているということから自然とプライドも高くなっているデビッドは、我慢ならないと顔を真っ赤にした。そして、何を言ってものらりくらりとして明確な答えを返さないハジメから矛先を変え、その視線がシアに向く

 

デビッド「ふん、行儀だと? その言葉、そっくりそのまま返してやる。薄汚い獣風情を人間と同じテーブルに着かせるなど、お前の方が礼儀がなってないな。せめてその醜い耳を切り落としたらどうだ? 少しは人間らしくなるだろう」

 

この世界の亜人への差別意識というのは本当に酷く、ここへ来る前のブルックでもシアには首輪をかけ奴隷のように見せかけなければすぐにでも人攫いや迫害を受けることになっていた

 

あんまりと言えばあんまりな物言いに、思わず愛子が注意をしようとするが、その前に俯くシアの手を握ったユエが、絶対零度の視線をデビッドに向ける。最高級ビスクドールのような美貌の少女に体の芯まで凍りつきそうな冷ややかな眼を向けられて、デビッドは一瞬たじろぐも、見た目幼さを残す少女に気圧されたことに逆上する

 

デビッド「何だ、その眼は? 無礼だぞ! 神の使徒でもないのに、神殿騎士に逆らうのか!」

 

ユエ「……ちっさい男」

 

唯でさえ、怒りで冷静さを失っていたデビッドは、よりによって愛子の前で男としての器の小ささを嗤われ完全にキレた

 

デビッド「……異教徒め。そこの獣風情と一緒に地獄へ送ってやる」

 

無表情で静かに呟き、傍らの剣に手をかける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が、次の瞬間、突如剣を持った手をおろし、更には震えながら涙を流しなぜか愛子に謝罪するというさっきとはまるで違う態度を浮かべた

 

周りにいたデビッドの部下の騎士達はそんな隊長の様子にオロオロしだした

 

ハジメ「……お前…またかけやがったな…幻術を」

 

ハジメは光輝に目を向けそう言うと光輝は

 

光輝「食事中は静かに食べたいから黙らせた」

 

そう返しながら食事を続けた

 

ユエ「……ちなみに掛けた幻術の内容は?」

 

光輝「奴は畑山に好意を抱いていたようだったから自分が畑山を斬ってしまいオマケに斬った畑山から呪詛を吐かれるって内容だ」

 

ユエ/シア「「うわ…残酷」」

 

光輝「この程度の幻術で精神を崩してしまうあいつが悪い……」

 

平然とした態度で返す光輝

 

やがて騎士達はデビッドを連れて奥の部屋に休ませに行った

 

愛子「あ、あの南雲君達はなぜここへ」

 

ハジメ「依頼だ依頼……この先にある山脈地帯へな……それと俺はクラスに戻るつもりはない…やることがあって旅をしている最中だ……一晩寝たらすぐ立つつもりだ」

 

愛子「そ、そうですか……できればあなた達にも手伝って欲しかったです」

 

ハジメ「農業をか?それこそホームレスとか手の開いてる奴らに食料と引き換えの労働力として雇えば済むだろ」

 

愛子「い、いえそうではなくて………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

清水君が居なくなって」

 

ガチャリッ!

 

その時、テーブルからスプーンが一つ落ちていった

 

そして

 

ハジメ「…おい、それ…どういうことだ……幸利が行方不明ってどういうことだ!!」

 

今までユエや愛子達が見たこともない動揺した様子のハジメ

 

そのあまりの迫力に愛子は涙目になり事情

 

愛子「に、2週間前の事でした……清水君が謎の失踪を遂げてずっと行方を探りましたが未だに見つからず……」

 

ハジメ「ッ!」

 

ハジメは自身の義手となっている方の手を強く握り、色々考えた

 

当初の予定としてはさっさと依頼達成させて次の迷宮へと行くはずだったがまさかの同郷と再会、そして自身と親しかった友人の清水幸利の失踪

 

その考えに考えた末の結論は

 

ハジメ「……ユエ…シア…天之河…寄り道だ…依頼達成と幸利の捜索だ」

 

愛子「!」

 

園部達「「「「「「!!」」」」」」

 

ハジメ「それから先生達もだ…着いてきたけりゃあ明日の早朝宿の前に来い…遅れて来れば問答無用で置いていく…」

 

愛子「!は、はい!!」

 

こうしてハジメ達一行は愛ちゃん護衛隊を引き連れ依頼と幸利捜索に乗り出すことにしたのだった

 

 





原作のハジメなら問答無用で自分の目的を遂行させますがここのハジメは友達思いであり目的を蹴ってでも優先させます。

第十五話

https://syosetu.org/novel/307613/22.html
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