カズマ「いいんだな…?俺がお前らのリーダーになってよ…」
永山「ああ…はっきり言って天之河兄の決断力の鈍さや自分の不手際の癖にお前に南雲や天之河を責めるあの態度は問題しかない……まだお前の方があいつよりリーダーとして向いているって俺は思っているし、他の奴らもお前なら納得してる…」
ホルアドの宿に戻り勇輝やハジメ達を除く面々とカズマが話し合っていた
カズマはハジメ達と一緒に地球へ帰還できる方法を見つける旅をするといい、勇輝の次に大きなパーティーを持つ永山や他の面々に推され、地球組の面々の総まとめ役になった
カズマ「時々戻ってくるが…その間はそうだな……永山がまとめといてくれ…んで浩介と恵里は補佐役頼むわ」
浩介「了解」
恵里「うん、わかった」
カズマ「もし天之河兄がなんか言ったらこう言っとけ『なにも決断できないお前についていくほど俺達は馬鹿じゃない』ってさ……それと浩介と恵里…あとで俺の部屋に来てくれ」
それだけ言うとカズマはその場を去った
その日の夜
カズマとアクアが使う宿の部屋に集まった浩介と恵里に自分達の秘密やこの世界の真実を話した
ふたりは驚いた様子だったがカズマとアクアの強さに歳の割に達観している姿勢などを考えると納得したのか信じてもらえた
そしてカズマとアクアがこの世界に残りエヒトを倒すと言うとふたり共カズマ達に力を貸すと言ってくれた
浩介は友達残して地球に帰りたくないからと、恵里はふたりが残って戦うならと言い、今日だけでカトレアを含め3人の同志が集まった
その後浩介は部屋を出ていき
部屋にはカズマとアクア…そして恵里だけが残った
カズマ「ん…今日だけで色々なことがあって疲れたなあ……」
アクア「そうね……でもお陰で目的には近づけてるからいいじゃない…」
カズマ「まあな……それはそうと恵里……うん?」
アクア「もう私達だけしか居ないから……ね?」
そう言うとふたりは恵里に向かって両手を広げ、いつでも抱きつけるようにした
恵里「!!………もう疲れたよ
するとそれまでの態度と一変し恵里がカズマとアクアに抱きついた
恵里はかつて、親からの虐待により自殺をしようとしていたが、それを食い止めたのが他でもないカズマとアクアだった
転生し子供になったふたりだったが精神年齢は前世から引き継いでおり、恵里の悩みをまるで父と母のように優しく聞き出し…その虐待していた親を警察に引き渡せるよう手引きし、恵里を毒親から救い出した
その後恵里は親戚の家に引き取られる事になったが、そんな恵里を気にかけたふたりはその後も恵里と交流を共にする
当時心が荒んでいた恵里だったが、自分にここまで真摯に向き合うふたりに心を許すようになり、やがて荒んでいた恵里の心は晴れ、まるで兄や姉の用に接してくるふたりを『お兄ちゃん』『お姉ちゃん』と呼ぶようになった(カズマとアクアと自分しか居ないとき)
そんな恵里をふたりはまるで自分達の妹のように接し、度々恵里を甘やかせていた
恵里「もうやだー!!…あの勇者(笑)は問題ばかりしか起こさないし龍太郎は脳筋+金魚の糞だし香織は突撃娘だし檜山の香織に向ける視線気持ち悪いし鈴はセクハラしてくるし雫は可哀想だしでもう精神的に疲れたよ!!」
アクア「ヨシヨシ、恵里は頑張ったわね」
カズマ「ああ、悪いな。お前に面倒な役目を押し付けてしまって…」
恵里「!ううん、それはいいよ!僕はお兄ちゃん達の役に立ちたかったから……でもここまで精神的に疲れることになるなんて思わなかったよ……あの勇者(笑)達のせいでメンタル削られるし……まあでも鈴や雫達に浩介と会話してある程度精神回復させれたからいいけど……」
カズマ「……ほんとごめんな…」
そう言いながらカズマは恵里の頭を優しく撫でた
すると恵里は撫でていたカズマの手とアクアの手を取ると頬に押し付けるように握りしめた
その表情はまるで大好きな人形を抱きしめてるかのような癒やしと安心に満ちていた
恵里「……ねえお兄ちゃん、お姉ちゃん……明日には……行っちゃうんだよね?………お願いがあるんだけど………もし雫が行きたいなんて言い出したら…連れて行ってあげて」
カズマ「…!」
恵里「近くで見ていて感じたんだけど……彼女ね、弟君(光輝の事)の事でとても悩んでいたよ……大迷宮の探索のときも、うわの空だったことが多々あった……そして今日……ハジメと弟君が来たときに…雫、すごく泣いてた……嬉しかったみたい……それを見て思った……雫は香織と一緒…ううん、それ以上に自分が一途に思っている人と一緒にさせたほうが良いって……正直あの勇者パーティーにこれ以上置いとくのは彼女の為にならないと思うんだ……」
アクア「……恵里は……一緒に来ないの?」
恵里「フフッ…本当は僕だってついていきたいよ……でも僕まで行くと王国が手薄になるからね……自慢じゃないけど今の僕、お兄ちゃん達やハジメ達を除く地球組の面々の中じゃ割りと上位に立てるくらい強いからさ…」
カズマ「………すまん…もうしばらく王国で待機しておいてくれないか?……それと、雫の件は任せてくれ」
恵里「フフッ……ありがとう………ねえ、明日には旅立つなら…今日はこのままふたりと一緒に寝てもいい?」
カズマ「!!……ああ…もちろんだ」
アクア「フフッ、恵里と一緒に眠るなんていつ振りかしらね……」
そう言いながら恵里の頭を撫で続けるアクアとカズマ
やがて恵里は心地よい寝顔を浮かべながら眠りにつくのだった
カズマ「……そういえばこのあと俺光輝に指導しなきゃ行けないんだったな…」
アクア「そうなの?……じゃあ鍵は開けてるわね」
カズマ「おう。んじゃあ行ってくるわ」
そう言いながらカズマはコートを羽織り、宿の外へ出ようとした
そこへ
雫「…佐藤君……ちょっと良いかしら?」
なにかを悩む表情を浮かべた雫がカズマを呼びかけた
カズマ「……どうかしたか八重樫……」
恵里にはああ言ったが、カズマは雫の口から直接聞きたかった
『自分も連れて行ってほしい』と
雫「……佐藤君……私は……どうしたらいいの?」
カズマ「……」
雫「この世界に来て…光輝と離れ離れになって、また会えたと思ったらまたどこかに行く……このままなにもしなかったら……光輝がドンドン遠くに行っちゃいそうな気がするの、物理的じゃなくて心情的な意味で………」
雫は悩んでいた
自分は光輝を放っておけない…放っておきたくない……でもどうすればいいかが分からなくて躓いていた
そんな悩める雫にカズマは口を開く
カズマ「……なあ八重樫……お前はどうしたい?」
雫「……え?」
カズマ「確かにこのままだと光輝は2つの意味で離れ離れになるだろうな………なら一つしかないだろ?」
雫「!!……で、でも……光輝はきっと」
カズマ「拒絶するだろうな……お前がついてくることに……だがな雫……お前自身……そしてお前の心は…後悔……したくないんだろ?……」
雫「!!そ、それは……」
カズマ「……今のお前に必要なのは白崎の様に相手を一途に思い、そんな相手に何があろうとしがみついて離さない、スッポン並みのしつこさと積極さだ」
雫「……一途に思い……しつこさと積極さ…」
カズマ「……俺これから光輝と乱闘するから……自分の中で考えを決めたらこい……答えをきかせによ」
それだけ言うとカズマは宿を後にしたのだった
それから十数分が経ち
雫「……ふぅ…そうね……もう決めたわ!!」
それだけを言い宿を飛び出し街の外まで走る長髪ポニーの姿があった
本作の投稿が四十話を超えました。これから出す原作改変キャラクターの中で誰が好きですか?
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友達と優しさを持つハジメ
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闇を抱えた孤独の光輝
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物凄く動いてまわってるカズマ
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カズマを支える相棒兼正妻のアクア
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影薄だけど友達思いの浩介
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原作と違い闇を感じない恵里
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原作と違い救済され闇を祓われた幸利
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ティオに惚れられた心優しきウィル
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光輝を孤独にさせない一途な雫