duplex personality Relite & Brite   作:如月ねこ

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第8話「始動」

 

「おはよう、って何かReliteとレクスの距離が近くないかしら?」

 

「気のせいよ」

 

「多分、そう」

 

 何を隠そう、リビングのソファーは二人で座るには十分に広いのに、

 レクスはReliteの隣にくっついて座っているのである。

 Reliteも満更では無いので、そのままにしてあるが、

 昨夜のことを知らない面々からすると異常な光景である。

 何せあそこまでツンツンしていたレクスがReliteにだけは

 デレデレしているのだから。

 

「まぁいいわ。今日が突入当日よ。気を引き締めて頂戴」

 

『「「「「了解」」」」』

 

「装備は昨日のうちに準備してあると思うから、作戦の復習をするわよ。

 まずは私がクラックを使って近づいて警備を気絶させる。

 その間に警備室から施設内へ入るためのルートを確保、出来次第突入するわよ。

 時刻は20時。見張りの交代直後に始めるわ。いいわね?」

 

「脱出はどうする?」

 

 爀が質問する。

 

「この正面が空き地になっている壁に今日の朝爆薬を仕掛けておいたわ。

 いざとなればそこから脱出、何もなければ通気口から出るわよ。

 以上! 何か質問はない? ないなら解散! 各自準備をして!」

 

 キビキビとした動作で各自に準備を促す。質問はなかったのでそのまま

 準備が始まる形になった。

 

 ___________________________

 

 日も落ちかけた暗闇の中、黒い風が通り過ぎる。

 人気のない裏路地を進むその風を見たものはおらず、

 大きい建物から少し離れたところにある廃墟で止まった。

 そのうち一人は建物に向かい、他は廃墟に入って行った。

 

 

 

 ———『こちら朱莉。警備を気絶させたわ。オールクリアーよ。作戦通り爀は脱出経路の

 確保をお願い。他は侵入準備を。アウト』

 

「了解。アウト」

 

 通信を切って身構える。ついに侵入の時が来た。もう引き返せない。

 武者震いする体を抑えて立ち上がる。一応周りを見渡すが人影はないようだ。

 

「レクス、鴎、爀、行くわよ」

 

「わかったわ」

「わかりました」

「わかった」

 

 各々が勇気を出して返事をする。出発の時だ。

 廃墟から出て、なるべく早く朱莉のいる警備室へと走る。

 警備室には朱莉が待っていた。

 

「準備が出来次第行くわよ」

 

 ここまで走ってきた後ろのレクスらを見て言う。

 ここからは完全に敵の拠点内だ。いくらマップがあるとはいえ、

 いつ何時、何があるかは分からない。準備は入念にしておかないと

 死に直結することがあるのだ。だから準備は時間をかける。

 その時に朱莉が徐に口を開いた。

 

 

「ここでルールを決めましょう。1、情報よりも命を大切にすること。

 2、絶えず情報を共有すること。最後に、絶対に合流すること。

 コレを厳守で行きましょう!」

 

 これから命の保証は無い。だから制約を決めておくのだ。

 再会するために、誰一人死なせないために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「———行くわよ。突入!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 準備できたのを見計らって朱莉が号令をかける。

 静かに街の光が煌めく新都心、ガレージの未来の分岐点を決める戦い(ミッション)の火蓋が

 切って落とされた。




実はもう次章のキャラ考えてたりする
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