真・女神転生オタクくんサマナー外伝 ~ナホトラマン奮闘記~ 作:貴司崎
「さて、じゃあ始めましょうか。私達程度は容易く倒してくれなければ困るわよ?」
「お望み通り特にドラマもなくサクッと倒してやるよ。こっちは忙しいんだ」
そんな啖呵を気っけかにG.E.H.E.N.A.トップの二人【神造魔人 西村乃恵美/ツクヨミ改】【魔王 メフィスト】とDAT隊の戦いが始まり、同時に乃恵美の方は英雄《アオガミ》型神造魔人を改造した少女型に【ヒュージ“ルサルカ”】四体を率いて、メフィストの方は増援として読んだ多数の量産型ヒュージを率いてそれぞれ二手に分かれた。
「二手に分かれたか。その方が戦いやすいって事かね」
「神造魔人の方は俺がやります。あの型番のヤツもデータだけは見た事ありますし【ツクヨミ】とは一度戦った事があるので」
『解説の結果、前世で見た『甲乙丙丁』のアオガミ型神造魔人のデータと一致する部分が多かった。恐らくそれらをベースに改造を施したモノだと推測』
ルサルカの素材となった“甲・乙・丙・丁型”の神造魔人は嘗てヤマトがいた“ベテル”においても製造はされていたが、その全機がロストしており素材不足から神造魔人の再生産も出来ず壱から零式までと違って残骸からの写せ身の回収も出来なかったので彼等にとっても初見だった。
だが、ベテルに残っていたデータを記録として見た事があったのでそこからアオビトの分析能力で元となった神造魔人を割り出すぐらいは出来ており、乃恵美の情報も『嘗て神造魔人たるツクヨミと合一したナホビノ』と戦っているので手の内が読めている故に自分が戦うのが最も勝算が高いとヤマトは考えたのだ。
「分かった、だが他の隊員を一人付けとけ。あっちの数は五体だから一人加えて手数を同じにしとけば行けるだろ」
「ではケンジロウさんにお願いします。俺と同じ神造魔人なら銃撃耐性は持ってない筈ですし、ギミックゲーを強いてくるツクヨミ相手には命中率が重要ですので」
「分かった、任せておけ」
「んじゃ、神造魔人共はヤマトとケンジロウに任せてそれ以外はメフィストとヒュージの群れを抑える感じで……行くぞ」
そう言って仲魔と共にヤマトとケンジロウが神造魔人の方に向かっていくのを見たヘビクラ隊長だったが、それ受けてかこちらにターゲットを絞って向かってくる量産型ヒュージの軍勢とメフィストを見て隊員達と呼び出していた【邪龍 セト】【女神 ノルン】【魔王 シユウ】と共に迎え撃つ構えを取った。
ちなみに【魔王 シユウ】は以前の【魔王城ダブルツインマークIIセカンド】を攻略した後に戦力増強として新たに仲魔にしたもので、同じく【邪神 セト】も以前からの仲魔であった【龍王 アナンタ】を悪魔合体によって強化したものであり、デビルサマナーのお約束として嘗て倒したボス悪魔と同じ種類の仲魔を悪魔合体で生み出した形になる。
「さて、まずは軍勢になってるヒュージを減らすか……」
「……いいや、その前に魔王たるメフィストの“善の破壊者”たる力を知って貰いましょう」。
| 善の破壊者 | 呪殺貫通を得る。呪殺属性で与えるダメージが25%増加する。 1ターン目開始時と自身を含む味方が悪魔を倒したとき、連動効果が発動「現在HPが最も高い敵1体と最も低い敵1体ずつに減退1カウントを与え、1ターンの間、呪殺属性相性を3段階低下させる」 自身の行動順になったとき、連動効果が発動「1ターンの間、敵全体の防御力を20%減少させる」 「ソウルレヴィ」発動時、連動効果が発動「味方のプレスターンアイコンを1つ増加させる。(1ターン中1回)」 D2出典、魔王メフィスト専用の |
| 減退 | D2出典で「減退」効果をスキル等で受けた際に付与される特殊なステータス。 減退は最大5カウントまで重複し、1カウントにつき元の最大HPの20%分ずつ最大HPが減少する(減退5カウントになった際には、最大HPが1だけ残る) 減退にターン制限・自然解除はなく、死亡又は戦闘終了時に解除される。 減退は常世の祈りなどの状態異常解除スキルで解除出来ず、状態異常にかからなくなる効果を持つスキルでは防ぐことは出来ない。 |
そして相手が
「生命力の減衰と呪殺耐性の減弱含めた複合効果、最近流行りの
「ゲッ⁉︎ 生命力が減衰したんっすか。とにかく軍勢ヒュージの数を減らさないと!」【物理貫通Ⅲ*2】【モノノフⅢ *3】【冥界波+5*4】
だが、如何に理不尽なスキルでも最近の敵はよく使って来るので慣れていた事もあり、ヘビクラは冷静に“防御相性を変更する“効果を持った障石系アイテムを使って低下した呪殺耐性を『無効』へと上書きする事で対応する*5。
続いてトモヤが減衰した生命力に顔を顰めつつも
「まあ、生命維持の契約を無理矢理改造して戦闘してるので本来の【メフィスト】の1割程度の力しか出せませんがね」【善の破壊者】【淀んだ空気+9 *6】【ワルプルギスの夜+9 *7】
「ゲッ⁉︎
だが、その次に動いたメフィストは【善の破壊者】の自動効果によってDAT隊の防御力を下げ、更に呪殺・状態異常への最高クラスの適正と命と引き換えの過剰強化によって得た2回行動によって、まず【淀んだ空気】を敵陣に充満させて【幻惑】を掛けつつ更なる防御低下と命中・回避低下を齎し、重ねて深層スキルの力で強化と貫通が掛かった超威力の呪殺攻撃をヘビクラへと見舞う、
「HP増強なしかつHP減少状態で食らったらまずい火力だな。状態異常も追加されたし……だがどうにかなる範疇だ、ノルンは戻れ、シユウとセトは攻撃」
「まずは状態異常を治すわ。攻撃当たらないんじゃねぇ」【アムリタシャワー*8】
「我と同じ魔王相手の戦いであれば力を尽くすのに否はない」【仇なす怪力*9】【物理ギガプレロマ*10】【ヤブサメショット+4*11】
「呪殺がメインならお約束を張っておくか」【テトラジャ*12】
それでも事前に増強しておいた生命力で耐えた隊長は仲魔に指示を出し、続いて行動したアンヌ副隊長がペルソナの力をもって回復の雨を降らして【幻惑】を治療、そして複数の腕に様々な武具を装備した魔王たるシユウがその内の一つである弓から無数の矢を撃ち放ちヒュージとメフィストの急所を纏めて撃ち抜いた。
軍勢に放たれた矢は事前に放たれたトモヤの攻撃によるダメージと合わせて多数のヒュージを破壊したが、その次に動いたミツヒロは自分では余り火力が出ないと判断してメフィストの呪殺攻撃に対抗する為の結界を展開する。
「乾きを齎す嵐をここに!」【簒奪の野心*13】【ミナゴロシの愉悦*14】【マハザンダイン+3*15】
「私のHPではあの攻撃に耐えられそうにないですからね。一旦引きますから頼みましたよギリメカラ」【ノルンの瞬き*16】【Change→ギリメカラ】
「よかろう、では相手を弱らせるとするか」【ランダマイザ+2*17】
そこにセトの
「前に出したヒュージの半数が破壊されましたか。やはり急遽作ったレベルが低い量産品では限界がありますか……だからこそ私が運用して軍勢として動かしているんですが」
『『『『『キイイイイィィィィィッ!!!』』』』』【
だが、幾らかの量産型ヒュージが倒されても奥に控えていた同型の量産型ヒュージが戦線に加わり“軍勢”としての機能を取り戻し*20、3体程のヒュージがDAT隊に直接攻撃を仕掛けて残りのヒュージが複数機の魔力を合わせて威力を引き上げた万能属性魔法を撃ち込む。
……実の所、今現在外にいるグランギニョル社の部隊を足止めする為に残ったヒュージのほぼ全てを向かわせており、今現在メフィストが従えている個体は試験的に作られた失敗作の
(このヒュージ達は数で質を補う試作プランで作られたヤツだけど個体性能がお察しだから高性能特型方針に負けた廃棄品、手が足りないから倉庫から引っ張り出してきたけどこのレベルの戦闘だとどれだけ数を用意しても2回行動出来る軍勢として運用するしか出来ないんですよね。まあ賑やかしでも居てもらって敵の手番を削らないと普通に負けますし、適時増援のヒュージを付け足して軍勢を維持すれば暫くは持つでしょう)
「さて、もう暫く付き合って貰いましょうか。何、契約の代償で私が死ぬまでは失敗作ヒュージも持つでしょう」
「まったく面倒なムーブをしおってからに」
そうしてメフィストは凶悪な貫通呪殺とデバフ付き状態異常をばら撒きつつ量産型ヒュージ群にサポートさせる戦術で行動回数で上回るDAT隊を翻弄しようとし、それに対してDAT隊側も状態異常に対応しつつバフとデバフを掛けながら殴る基本的な戦術で戦っていく。
だが、自分の命が尽きるまでの時間稼ぎと割り切っているメフィストは無理攻めをせずに敵の手番を削って足止めに徹するので、下手に攻めれば崩れる可能性みある事もあってDAT隊側は攻めあぐねてもう片方の戦場に援護する事は困難を極めるのだった。
──────◇◇◇──────
一方、ルサルカ四体を率いる乃恵美を相手にするヤマトは仲魔である【妖精 ナホビホ】【魔神 オーディン】【国津神 アラハバキ】を呼び出してケンジロウと共に
機先の奪い合いは神造魔人由来の基本戦術故に乃恵美側もそれに応じて先手を打とうとしたのだが、悪魔と戦う様になってからほぼ常にその戦い方を行って来たヤマトとの圧倒的な練度差によって機先を制されて先行を奪取される。
「おっと、やっぱりまだこの身体は慣れないわね」
「こっちはずっとコレで戦い続けてきたからな。それとお前らがクソみたいな実験をしてたお陰でマガツヒゲージは既に満タンだ」
| 畏怖 | バトル開始時、敵全体は3ターンの間、ランダム1種類の能力が1段階低下する。 真5V仕様の覇道の神意で攻撃力低下が選択された。 |
| 種族超越 | パーティーメンバーが取得している種族固有のマガツヒスキルを自身も使用可能になる。 真5V仕様の覇道の神意。 |
| 妖精王の宴 | 3ターンの間、味方全体の全能力を最大(真5V仕様の2段階目)まで上昇させる。 真5V仕様の妖精族のマガツヒスキル。 【種族超越】の効果でナホビホのスキルをヤマトが使用した。 |
| 節約上手 | マガツヒスキル発動時に消費するマガツヒの量が僅かに減少する。 真5V仕様の覇道の神意。 |
| まがつひせつやく | アクティブにいる間、味方によりマガツヒスキルが発動された時、消費されるマガツヒの量が僅かに減少する。 真5V出典のユニークスキル。 |
そしてヤマトは非道な実験のせいで施設内にこびり付いていたモノを含めて事前に回収して蓄積していたマガツヒを解放、神意によって仲魔である
「ご苦労ナホビホ、下がっていいぞ」【Change:ナホビホ→アモン】
「ヒホ⁉︎ オイラの役割もう終わりかホー! せっかくの専用スキルが無駄だホ!」
「だって敵に氷結吸収出来る奴がいるし」
「氷結専用スキルだけちょっと使い難いと思うんだホ! せめて貫通効果が欲しいホー!」
「貫通持ち専用スキルがあると酷使されるんだがな」【コンセントレイト*21】
「全く、北欧の主神の私が出て来て引っ込むだけの役回りとはな」
それから即座にナホビホを下げてアタッカー役の【魔王 アモン】を、アクティブにいるアラハバキのユニークスキル【客人歓待*22】の効果で補助効果をコピーして全能力を2段階上げた状態で召喚して魔法威力上昇のチャージ状態に移行。
更に次のオーディンも
「バフヲコピーシツツデバフヲ掛ケルゾ」【延長強化*25】【ランダマイザ+3】
「ふむ成る程、これなら俺はサポートに徹した方がいいか」【パス*26】
「一緒に戦ってくれるだけで(
そして次のアラハバキは【ランダマイザ】により敵の全能力を下げ、これまでの付き合いからヤマトの戦術を理解していたケンジロウは自身の行動を放棄して手番を回して一巡させ、次のヤマトが敵の攻撃に備えつつもチャージ状態の仲魔二体が攻撃出来る態勢を整えた。
「天より降りし捌きの炎にて焼き付くされるが良い!」【火炎プレロマ*28】【火炎ギガプレロマ*29】【メギドフレイム+9*30】
「さて、斬り刻むよぉ!」【物理のノウハウ*31】【千発千中*32】【龍眼*33】【物理プレロマ*34】【地獄突き+4*35】
そうしてチャージとバフを受けたアモンの天より降り注ぐ豪炎が敵陣を焼き尽くし、カーリーの狙いを過たない一閃が乃恵美に突き刺さって大ダメージを与える……のだが、それだけの攻撃を持ってしても何らかの方法でHPを増強しているのか敵は一人も倒されておらず、更には何故かアモンの方には“何かに斬られたかの様な痕”があった。
「チッ、このバフとデバフ重ねても“避けてくる”のか」
「内政型神造魔人をベースにしたけどそれだけでは味気ないから色々と手は加えているわ。具体的には昔作った【クリオン】と言う回避特化ヒュージのデータを組み込んであるのよ」
| 朧月 | 回避率が少し上昇。攻撃を回避した時、相性を無視して貫通する特大威力の物理攻撃で反撃する。 真5V出典の自動効果スキル。 |
| 龍の反応 | 自身の命中率・回避率が1段階上昇する。真4F仕様。 サイボーグ化で強化された反応速度と思考能力による高速動作。 |
| 全属性見切り | 全属性の攻撃に対する回避率が上昇する。SH2仕様。 これまでの実験データから得られた戦闘パターン分析による攻撃予測機能。 |
その斬撃痕の正体はアモンの【メギドフレイム】を回避した乃恵美が反撃によって斬りつけた痕、今の肉体の元となった内政型神造魔神【ツクヨミ・始】が有する朧な月の如く敵の攻撃を回避しながら反撃の一閃を見舞う月神の権能の一端である。
ヤマトはツクヨミ系の神造魔神が回避に長けている事を知っていたので、攻撃は【セーフティ*36】持ちのアタッカーにやらせて手番を乱さない様にしつつ可能な限り命中と回避にバフデバフを掛けて挑んだのだが、ヒュージ技術の応用で徹底的な回避特化の自己改造を施していた乃恵美はその攻撃を回避する事に成功していたのだ。
「回避に特化させた強化改造とは面倒な……!」
「まあさっき避けられたのは運もあるけどね。最も私とルサルカは異界化した研究所のボスになってるからそう簡単にはやられないし……こういう小細工もしてあるわ」
嘗て【ダアト】と呼ばれた世界で最後に戦った【合一神 ツクヨミ】の“回避からの
| マガツヒ悪魔 | 赤いマガツヒのオーラを纏った悪魔で通常の悪魔より高いステータスを持ちマガツヒスキルが使用可能になった強力な悪魔。 高濃度のマガツヒで実た環境下で過剰なマガツヒを得た悪魔が変質する事で発生する特殊個体。真5V出典。 乃恵美の場合はそれを参考に実験用に蓄積したマガツヒを異界となっている研究所設備を介して自らに供給する事で自己強化を行う特殊なシステムを使用している。 具体的な効果は以下の3つ。 ・戦闘開始時にマガツヒゲージが最大まで溜まった状態になる。 ・以降のターン開始時にマガツヒゲージが80%上昇する。 ・マガツヒ悪魔が使用可能なマガツヒスキルを全て使用できる。 |
| 羅刹王の宴 | 3ターンの間、敵全体の全能力を最大(真5V仕様の2段階目)まで低下させる。 真5V仕様でマガツヒ悪魔が使用出来るマガツヒスキルの一つ。 敵の能力を真5仕様の2段階低下状態に変更する効果なので強化を上書きして能力低下状態となる。 |
そして乃恵美は神造魔人の特性である
「ッ! マガツヒスキルまで使うか!」
「マガツヒスキルと言えども所詮はスキル、相応のマガツヒとそれを運用出来る機能と効果を定める基盤が有れば使えるわ」【ヤブサメショット】
元より神造魔人にはマガツヒスキルを運用可能な機能が備わっており、故にこのぐらいの改造は自分達にとって難しい事はなかったと宣う乃恵美は手番を消費しないマガツヒスキルの恩恵により即座に次の行動を起こして必ず急所に当たる魔弾を放った。
「LAAA────ッ!」【ヤブサメショット】
「LLAAaaa────」【デクンダ*37】
「LAAーLA──」【佐世木ノ葉*38】
「LLAAAA────」【延長強化*39】【ラスタキャンディ*40】
更にデータリンクによってノータイムで乃恵美の指示の通りに動くルサルカ達が即座に続き、ルサルカ甲型が同じく確定急所の魔弾を放ち、ルサルカ乙型が味方のデバフを解除、続けてルサルカ丁型は両手に大きめの葉っぱの様なモノを持ちながら舞い己の魔力を触媒に乃恵美にマガツヒを供給し、ルサルカ丙型が味方全体にバフを掛ける。
……展開されていた結界の効果もあってこの手番で倒し切るのは難しいと乃恵美が判断した故の手筋であり、更に彼女は【咆哮*41】によって自身に狙いを集中させ、次の甲型に【メディアラハン*42】を使わせて態勢を万全にする。
「これで次の手番には再びマガツヒスキルを使える訳で、私は回避盾になりながら相手の攻撃を凌ぐだけでいいのだけど」
「成る程、お前は“ツクヨミの
「……へぇ?」
だが、ヤマトはそこまでの行動に付随する“行動回数”から『回避に連動した手番増加』や『手番を消費しない上にはMPが回復するパス』と言った内政型神造魔神の恐るべき権能は使えないと見抜いていた。
……実際にG.E.H.E.N.A.が回収できた内政型神造魔神は『始』と呼ばれる型番の試作品だけであり、それ以外の型番は実験データや僅かな残骸だけしか回収出来なかったので機能の完全再現には到底足りなかったのである。
「もう少し時間があればその辺りも再現出来たんだけどねぇ。それでも戦力としてはそれなりだしマガツヒを使えるのはこちらだけ、デバフを負った状態で立て直せるかしら」
『供給経路が特殊だからか空間のマガツヒ濃度はそこまで多くない。彼方が使ったマガツヒの残滓をかき集めてみ良くてボルテクス界の3分の1と言った所だ』
「それだけ分かれば十分に戦える。それと昔と違って今の俺は自分と仲魔だけで戦ってる訳じゃないから、仲間を頼らせて貰う」【Change:アモン→???】
そう言ったヤマトはアモンの召喚を解除しつつ同時に一人の機械的な戦闘服と武器を身に付けた薄紫の髪の少女──グランギニョル社に協力する為に聖華学園第三生徒会からの援軍として来て、今は結界の外で他のCHARMユーザー達と共に戦っていた筈の【一柳結梨】を召喚したのだ。
「ッ! 結界の外から呼び出した⁉︎ しかも合一神が人間を召喚なんて……!」
「やっと結梨を呼んでくれたね! 一緒に戦おう!」
「ああ、少し面倒な状況だから手を貸してくれ」
| ゲストキャラクター | 真5V出典のストーリーの進行と共に人間のキャラクターが仲間になるシステム。 ゲストキャラクターは仲魔と同じ様にパーティーに加入して戦闘・交代なども可能だが仲魔枠は使わない。 この世界で人間の仲間と共に戦う経験を積んだ事で縁のある人間にも仲魔と同じ様にナホビノの力を齎せる様になった。 『自身と仲魔のみで戦った』嘗てと違う道を選ぼうとしている事によるナホビノとしての在り方の変化。 |
| 真・夢幻の具足 | 障害物を無視した移動ができる。移動による行動順の遅延が少ない。 使用すると味方チームの隣マスに移動が可能。デビサバ2出典の幻魔の種族スキル。 最後まで相棒の隣に立ちたかった幻魔の転生後にも残った想いによって発現した。 “大切な友人の助けになりたい”と言う今の少女の想いとナホビノの召喚を合わせれば結界を超えてその隣に立つ事が出来る。 |
| 天逆唄 | 戦闘中にストックから召喚された時、自分以外の味方の味方の能力上昇・低下効果を反転させる。 真5V出典で【幻魔 アマノザコ】が有するユニークスキル。 荒神の猛気より生まれたアマノザコが信頼できる仲間/サマナーを得た時のみ奏でられる唄。 |
そんな彼女は『
そうしてヤマトはたったの半手番でデバフを跳ね除けて二段階強化にまで持っていき、その勢いをもってプレスターンにより一気に攻めようとしつつも同時に結界の外から召喚された結梨にその状況を聞く。
「結梨ちゃん、急に呼んでしまったけど外の戦況はどうなってる?」
「なんかいっぱい出て来たヒュージと戦ってるけどこっちが有利だったよ。結界の解除も進んでるって言ってたし結梨が居なくても大丈夫だと思う」
「分かった、じゃあ一旦後ろに下がってくれ、デバフが来たら呼ぶから」【Change:一柳結梨→デメテル】
「呼んでくれたのは嬉しいけど直ぐ後ろに下がるのかー。ユニークスキルだけが目当て?」
一応、事前に結梨を召喚する可能性があるとは伝えていたが外の戦場から戦力を一人引き抜くのが気掛かりだったが、どうやらグランギニョル社側が優勢であった様なのでヤマトは意識を切り替えて目の前の戦いに集中する。
とりあえず相手のデバフを牽制する目的で結梨を後ろに下げて代わりに回復役件HP増強役の【女神 デメテル】を召喚、相手の攻撃型マガツヒスキルを警戒して全滅しない様に場を整える。
「デバフの反転、それにこの霊基情報は【アマノザコ】ね、厄介な。……それにしても合一神のクセに仲魔にだけ戦わせて自分はサポートに徹するのはどうなのかしら」
「何を言っている、
乃恵美は自分の知ってる合一神連中は良くも悪くも得た力を振り翳す者が多いのにそれとは真逆の戦術を取る事に対しての疑問を交えた挑発を行うが、そもそも本気で合一神はサポーター兼サブアタッカーだと思ってるヤマトが意に介する事はなくその言葉通りにプレスターンを活かして“仲間達”を回していく。
……こうしてG.E.H.E.N.A.のトップ達とDAT隊の戦いはお互いの手の内を見極めながらも、激しいスキルの応酬が繰り返される熾烈な戦いになっていったのだった。
あとがき・各種設定解説
DAT隊:レベルアップに応じて装備や仲魔は偶に更新している
・ヘビクラ隊長の新しい仲魔はヤマトが邪教の館に行く時に同行して悪魔合体で作っており、最近なんか仲魔にユニークスキルが生えて来たのでそれを活かす形でスキル構成を弄ったりと工夫している。
・邪教の館の合体形式は割引すると言われた事もありデータ取りも兼ねてヤマトを参考にした新型を今回も使用しており、それ故に【邪龍 セト】【邪神 ギリメカラ】【魔王 シユウ】は基本的に真5V軸。
ヤマト:合一神は支援系ユニット(主張)
・結梨ちゃんの召喚に関しては嘗ての仲魔の転生体であるので仲魔と同じ様な契約っぽい縁が結ばれていた事と、彼女の【真・夢幻の具足】の力があったからこそ結界を超えて呼び出せたのでそれ以外の人では基本的に不可能。
・真5Vのゲストキャラクターがシナリオ進行度で同行者が変わるので、ヤマトがゲストと判定出来る人間は同じ戦場で戦っていて縁がある仲間に限られるとする
・前述の結梨ちゃんでも【サバトマ】の様な距離などを無視した呼び出しはほぼ不可能で、DAT隊のメンバーもゲスト扱い出来るが基本的に一緒にプレスターンバトルを行ったり前線に出すか後方に下げるかぐらいが限度になる。
・ちなみに彼等の前世でのラスボスは【合一神 ツクヨミ】で真5ボスのツクヨミ+各種ツクヨミの写せ身の一部専用スキル+人間だった頃の仲魔と言う豪華仕様でありめっちゃ苦戦した模様。
G.E.H.E.N.A.:実の所はジリ貧
・群体型ヒュージはヒュージの更なる強化を図った際の実験作の一つだったが、多数のヒュージを群体として操る為に制御が難しくコスト面でも大型の特型ヒュージを作った方がマシなのでお蔵入りになったモノ。
・その後は戦場で指示を出すサマナーと共に運用にする前提で改造して拠点防御用の予備戦力として用意されていたが、今回は手数が足りなかったので急遽持ち出した。
・ここまでする事から分かる通りG.E.H.E.N.A.はそもそもが研究者達の勢力なので直接戦闘能力は低く、更に学園襲撃などで戦力を損耗し過ぎている事もあって割とボロボロの状態だった。
読了ありがとうございました。
ユニークスキルとか前世にはなかったけどせっかく生えて来たので有効活用してみるナホトラマン。マガツヒスキルは使えない状況も多いので便利だなと思ってる。