真・女神転生オタクくんサマナー外伝 ~ナホトラマン奮闘記~ 作:貴司崎
「…………ふむ、これでヤマト君への写せ身合体、及び神格習合による耐性変更は完了したぞ。いや思った以上に上手くいったな」
「以前のデータから術式を改造したとはいえここまでスムーズに行くとはね。今回もむしろ貴方の方から術式に介入した様だし、これが“神意”という能力なのかしら」
「ありがとうございます、クルーゼさん、プロスペラさん」
| 合一神 | 八坂ヤマト/アオビト | LV56 | 氷結・呪殺無効 物理・火炎・電撃・破魔耐性 |
| ・貫通撃 ・会心の覇気・火炎耐性 ・破魔耐性 ・地獄のマスク・食いしばり*1 |
| ・麁正連斬 ・荒神螺旋斬 ・滄海原ノ渦 ・ジオ ・ジオンガ ・轟雷 ・ハマオン ・国津罪ノ穢レ ・逆薙 ・神矢来 ・吸魔 ・エナジードレイン ・神霊水 ・ディアラマ ・ディアムリタ ・マカジャマ ・まどろみの渦 ・ラクンダ ・マハタルカジャ ・コンセントレイト ・神奈備ノ守 ・アナライズ ・トラフーリ*2 |
| ・活脈 ・魔脈 ・龍眼 ・反撃 ・リストア ・勝利のチャクラ ・コロシの愉悦 ・毒の使い手 ・呪いの大還元*3 |
前々からの予定通り俺は予約しておいたクルーゼさんの【邪教の館】へとやって来て、手始めに俺自身への写せ身合体によるスキル追加、及び解放された神意【神格習合】による写せ身の悪魔耐性を自身に写す儀式を行い見事に上手くいった。
そして耐性にはこの前手に入れた【ベルフェの写せ身】によってベルフェゴールの『氷結・呪殺無効 物理・電撃耐性 火炎・破魔弱点』の耐性を貼り付けて、写せ身用のスキル枠に【ナーガの写せ身】から【火炎耐性】と【フロストの写せ身】から【破魔耐性】をセットして弱点を消した。ついでにナーガの方からは【貫通撃*4】も入れて別の写せ身からあった方が便利だと感じた【食いしばり】も付けた。
……ちょっと【モータルジハード】を手放すのは惜しかったけど物理火力ならレベルが上がった事で再び習得した『神造魔人の写せ身』より【荒神螺旋斬*5】とかを手に入れたしな。耐性と貫通効果優先で写せ身スロットは使う。
「おやおやおや、本当に耐性が別のものに変異していますね。一部のデビルシフターやデビルアームズで同じ様な耐性変更が出来る例は確認されていますが……」
「新たに神意とやらが解放されたと聞いてやって来ましたが面白いものが見れました。どうやら他にも解放された神意や新たなレアスキルがある様なので是非この後検証を……」
ちなみに何時もの
……まあ、とりあえず主要な属性全部に耐性か無効を付けておけば早々に事故死する事はないだろと言う考えによる安直なスキル群だが。呪殺弱点なんていうクソ耐性ともこれでオサラバだぜ! 出来れば【破魔無効】のスキルも欲しかったけどコレ持ってる写せ身は手に入らなかったからな。
それと耐性に関して当初は『魔法反射で物理弱点の悪魔の耐性つけて【物理耐性】スキルつければ最強じゃね?』という安直な理由でそういう悪魔の耐性を貼り付けられないか試してみたら出来なかった。どうやら特殊過ぎる耐性は特定悪魔の専用スキルと同じ『別の悪魔に写せない』扱いになっているらしい。
「やはり最前線の戦場だと死ぬ事も多いからな。HPは1でもあれば普通に動けるんだし即死攻撃受けた時に食いしばるかそのまま死ぬかの選択肢があった方が良い。後は雑に状態異常を無効にできる自動効果を付ければよし、蘇生はアイテムでやる」
『嘗てにダアトでも世話になったスキルだからな。レベルが上がれば蘇生スキルも取得出来るだろうし、装備が付けられない以上は耐性を固めるしかない。【写せ身の極意】のお陰か取得できるスキルの種類も増えて耐性スキルも付けられる』
「仲魔も成長しているし大分戦力もマシになってきたな。……ただ、写せ身から写せるスキルにも制限が増えたと言うか、そもそもダアト式のスキル以外は取得が難しい様な」
『以前の掲示板でもやっていたが閉鎖環境だと特定の軸の悪魔合体出現しやすいと言うのと関係があるかもしれん。俺達にとって慣れ親しんだ“ダアト軸”の悪魔やスキルに近いモノの方が写しやすい気もするな。適正と言うモノがあるのではないか?』
「耐性も写せないものがあったからそれかもしれんな。ほぼダアト軸オンリーだった前の世界と違って、今の世界は多種多様な軸がある感じだからか?」
そういえばパールヴァティとかもレベルアップで耐性とかが強化されていた様な。最初は『氷結・破魔・呪殺耐性 火炎弱点*6』だったのに、今は『氷結吸収 破魔・呪殺無効 火炎弱点*7』になっている。
アオビト曰く、ダアトではいくらレベルを上げても新しいスキルを覚える事はあっても耐性は変異しなかった筈だと聞いたのだがどうなのだろうか? ボ卿達もこの話を聞いて気になってきた様だから少し パールヴァティ達を呼んで聞いてみるか。
「と言うわけで、レベルアップで新しいスキルとか耐性取得してるのはどういう感じなんだ?」
「んー、成長したらなんか覚えただけだから良く分からなーい。でもこの前シュークリーム貰ったらスキルが生えたからゲーム的にコミュレベルが関係してる説!」
「おそらく別の写し身が有する能力を引き出している、或いは複数種の器が混ざっていると言う感じの気もするが。……こういうのは本体が高位悪魔であるパールヴァティの方が分かりやすいのでは?」
「そうですね、耐性が変わった時の感覚だとある種のハイレベルアップの様に別の『パールヴァティと言う悪魔の写し身』へと霊基が変更された様に思えます。……ナホビノという存在は悪魔がかつて神と呼ばれていた頃のモノに近く、故にそれと契約している私達も影響を受けて悪魔としての根幹……器ではない曖昧な『原型』と言うべき所からより強い能力を引き出しているのかと。実際『女神』としての私の力だけでなく『地母神』としての力の一部まで引き出していますし」
悪魔でもレベルが上がればスキルを取得出来る事があるらしいし、そのまま別の悪魔に変異する『ハイレベルアップ』という現象もあるみたいだからそれに近い現象がナホビノである俺と契約した事で起こりやすくなっているとかか?
「おやおやおや、これは中々興味深い意見ですねぇ。……地上、現世における悪魔の能力や耐性は信仰などによって『写し身の器』に当てはめられて設定されているからこそ、同じ悪魔でも別の能力を持っていてそれらはある程度パターンが決まっているという説があります。そして逆説的に魔界の本体に近い存在であればそれらの器は曖昧になって複数の器の能力を有する“混ざり”と呼べる悪魔も現界するとも言われていますが」
「近年現世と魔界が近付いているからなのかそういった高レベル悪魔の存在がいくつか確認されていて、悪魔合体によって生まれた仲魔が特殊な予定にないスキルを持っていたって話をそこそこ聞くな」
「上昇したGPに加えて俺との契約によって悪魔としての変異が起こりやすい……或いはその悪魔の『原型』に近付いているが故、写し身の区別が曖昧になって複数の器の能力を併せ持った個体へと変異しているのか……」
「だから仲魔から貰える写せ身は当初とは別のパターンの場合もあるって感じかなぁ」
まあ検証班の面々は色々細かい理論が気になるみたいだが、俺としては成長させた仲魔が更に強くなってくれるなら別にそれで構わないんだがな。
まあスキルの使用違いとかはキッチリ把握しておく必要はあるんだがな。アオビトが使ってた【テトラカーン(真5)】が『物理相性を反射とする』特殊なタイプだったとか、それは
「じゃあ次は悪魔への写せ身合体によるスキル付与を試したいと思います。ちょうど合体しない予定のモー・ショボー、チロンヌプ、パールヴァティを出しているのでまずはこの三人で」
「分かりました。……話を聞く限り業魔殿で悪魔合体によって狙ったスキルを悪魔に継承させる為に四苦八苦しながら合体パターンを考えているサマナーが聞いたら発狂する様な自由度のある手法らしいですが」
「さて、写せ身合体に纏わる神意を解放した事で『出来る様になった気がする』との事だがどうなるのか……」
……俺とアオビトの感覚的には仲魔にも写せ身合体出来る様になった筈なのだが流石に確信は持てないので、取り敢えずやってみて手探りで検証していくしかないんだよな。
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「……そんな訳で写せ身合体によるスキル更新は見事に成功しました。特に何が起きる事なく普通に終わったよ」
「ヤマト君の写せ身合体用の術式をそのまま使って普通に成功したからな。いつも通り彼側からの干渉によるものだったがスムーズに出来ていた」
「霊基が本来のモノへと戻ったから普通に出来る様になった……というか、本来出来ていた筈の事が今まで出来ていなかっただけなのかもしれないわね」
まあ仲魔へのスキル付与が成功するなら問題は無いからな、これでようやく仲魔の運用がまともに出来る様になる。悪魔のレベルアップだけで覚えるスキルだけだと戦術の幅が狭くてね。
「うーん、結構ガラッと変えたねー。まあ妨害特化って感じのスキル構成かなー」
「モー・ショボーの主な役割はボス戦での【呪毒散布】による妨害だから、それに合わせて妨害と補助に長けた構成に切り替えたぞ」
| 凶鳥 | モー・ショボー | LV48 | 電撃吸収 衝撃・破魔無効 魔力・自爆耐性 銃撃弱点 |
| ・ガルーラ ・メディア+1 ・テトラカーン+2 ・マカラカーン+2 ・マハスクカジャ+2 ・マハラクンダ+2 ・雄叫び+2 ・フォッグブレス+2 ・延長強化 ・二分の活泉 |
写せ身合体では得意な補助スキルを習得させる方向性で【ミズチの写せ身】から写した全体結界張る方の【マカラカーン】とスクンダ2回分の【フォッグブレス】、【ジャターユの写せ身】から【マハスクカジャ】、【オニの写せ身】から【雄叫び】とボス戦で使う予定だから死ににくい様に【二分の活泉】をセットした。
攻撃魔法は重要じゃ無いから合体魔法用の疾風魔法だけ残して、同じくパールヴァティが覚えた【慈愛の祈り】と組み合わせる前提で【メディア】とバフデバフの効果時間を延長する【延長強化】も続投。物理相性を反射に変更する【テトラカーン】で銃撃弱点もカバー出来るぞ。掲示板で複数種のマカラテトラあるって聞いたから取り揃えてみたのだ。
「私は引き続き回復役ですか。まあ攻撃や妨害は他の仲魔に任せた方がいい以上、それらのスキルは要らないですね」
「ああ、MP回復や自動効果による回復で異界攻略時の通常回復の他、回復効果を強化するスキルを重ねがけする事でボス戦でも十分に回復量が出せる筈だ」
| 女神 | パールヴァティ | LV47 | 氷結吸収 破魔・呪殺無効 火炎弱点 |
| ・マハンマ+2 ・メディラマ+4 ・慈愛の祈り+4 ・メパトラ+4 ・サマリカーム+4 ・デカジャ+3・ヒュギエイアの杯+3 ・幸せの歌 ・回復プレロマ ・チャクラウォーク |
パールヴァティは【モスマンの写せ身】から状態異常回復用に【メパトラ】、【オオヤマツミの写せ身】から【サマリカーム】を付与して、代わりにデバフを消した完全な回復特化仕様となった。
主力回復魔法は全体中規模回復の【メディラマ】だが、これに【回復プレロマ*8】と【幸せの歌*9】でも強化する事が出来るからMP効率なら下手な全体回復よりも優秀だろう。回復効果上昇及びHP超過回復のチャージスキルである【ヒュギエイアの杯】もあるしな。
「オイラは引き続き専用スキルを打つ枠だな。攻撃魔法も増えたが使う機会は来るのか?」
「写せ身合体で付与できるスキル数に制限は無いし、写せ身自体も使い捨てだから枠数が余ったのもあって使えそうなのをついでに付けたぞ」
| 聖獣 | チロンヌプ | LV45 | 氷結・破魔無効 火炎耐性 |
| ・狐火のアプト+3 ・マハンマオン+2 ・警戒のフホホイ+4 ・我慢のフホホイ+4 ・予防のパウパウ+4 ・挑発+4 ・テトラカーン+4 ・火炎耐性 ・活脈 ・大魔脈 |
チロンヌプは【ホルスの写せ身】から破魔攻撃用の【マハンマオン】と、強力な固有スキルを多く使わせる運用用途の為に【大魔脈】をセット。ついでに【ピシャーチャの写せ身】から【火炎耐性】スキルを写して弱点を消して、攻撃は余り行わないだろうから【リストア】の代わりに【ランタンの写せ身】から【活脈】を追加して生存率を上げた。
火炎耐性スキルは同じ火炎弱点のパールヴァティとどっちに付けようか迷ったが、スキルの枠数が元々の8つに【仲魔の技数】で二枠増えての10個しか無い関係で枠数が足りなかったのでコッチに付けた。
「とりあえず予定通りにスキルの付け替えは完了したな。色々とスキルを付け替えたけど使うのには問題無いよな?」
「まー大丈夫じゃなーい? 悪魔は覚えたスキルを自分自身の様に使いこなせるモノだしねー」
「覚えたスキル含めて“自分自身”とも言えますから。余程相性の悪いスキルでも付け加えられない限りは問題なく使用出来るでしょう」
そこは情報生命体である悪魔故って感じかな。俺自身も写せ身合体で付与されたスキルを使う分には特に問題無いし、実際“使い熟す”為の練習や戦術構築とかはしなければならないんだがな。
まあ、一通り悪魔への写せ身合体を行った感じだと付け替えられるスキル数にも制限は無いみたいだし、先日の悪魔合体の時と比べてもスムーズに合体作業が出来る様になった気がする。多分悪魔合体関係の神意を解放したお陰で理解度が深まった感覚だ。
「……ここまで簡単に、かつ自由自在にスキルを付け替え出来るとはな。写せ身自体は使い捨てで同じ物は一つしか保有できないとはいえ破格過ぎる能力だな。一般的な悪魔召喚師や悪魔合体師が知ったら血涙を流す勢いで羨ましがられるでしょうね」
「悪魔合体の予想ルートを計算するのは死ぬほど面倒くさいからな。狙ったスキルを付与するまでやるなら尚更。……そういった面倒な要素をガン無視してほぼ好きなスキルを自由に付け加えられる力なのだから当然だな。一人の悪魔合体師としても便利極まりない合体手法だと思う」
「仲魔のスキル枠すらも神意で増加させられるとは。悪魔ごとに個体差はあるけど大体4つから8つぐらいが悪魔のスキル枠なんだが、話を聞くにその最大値である8つのスキル枠に神意で2つ枠を増やしていると。……スキル一つの入れ替えに四苦八苦している一般デビルサマナーを嘲笑う様な能力」
「これが邪教の世界における悪魔合体、一部のシステムにおいては業魔殿すら上回っているな。問題は写せ身合体などはナホビノと契約して霊基が変化しやすい状態の仲魔にしか出来なさそうな事だが。どこまでも合一神と契約している事が前提である様だな」
「普通のデビルサマナーでデータが集まり改造した悪魔合体術式を使ったが全く機能しなかったからな。おそらくいくつかの合体工程をヤマト君、もといその中にある【生命の種子】と呼ばれる邪教の世界の主の因子に由来する能力によって行われているんだろうが」
「良いデータは取れたが写せ身合体の一般向けへの改造は出来るかどうかは分からんな」
それらの写せ身合体で得られたデータを見ながら悪魔合体師と検証班が色々と話し合っていた。どうやら写せ身さえあれば自由に仲魔へスキルを付け替えられる【写せ身合体】の術理は相当にこの世界の基準で見ても特異なものだったらしい。
まあ【
(最新作のシステムで楽々強くなって俺TUEEEEEしてやるぜ〜…………なんて事が出来れば良かったんだけどね(泣)多分これで調子に乗るとそれ以上の理不尽に叩き潰されるんだろうなぁって。やり込み死に覚え前提の理不尽設定なラスボスとか隠しボスに無策で戦えばカンスト主人公でも普通に負けるのがメガテンのゲームバランスだから)
『俺の最盛期でもこの世界の最前線で戦えるかどうかは怪しいレベルだからな。かつてのダアトと比べてもスキルや戦闘に関する知識の幅も広過ぎるし、常にそれらの情報を入手しながら強くなり続ける必要があるだろう』
(この前の掲示板でもテトラマカラ反撃の使用について論じてたからな。その辺りの検証作業は俺も検証班の人達とやったけど、ダアト式のマカラテトラは属性変更型で反撃に関しては敵のマガツヒを探知してオートで肉体が動いてる感じだったか。仕様違い多すぎ)
『掲示板は本当に勉強になるな。俺は良くも悪くもダアトという狭い範囲で戦った事しか無かったから、どうしても知識に偏りが出る様だ。今後も油断や慢心をしない様にせねば』
俺も“最低系転生者もの”は嫌いだから所謂“現地人見下しもの”とかはやらずに真面目にこの世界でやって行くさ。こう考えればレベルが下がった事とかアオビトと融合して意思疎通が出来る事、何よりこの世界の最精鋭であるチームDATに出会えた事は何よりの幸運だったのかもしれないな。
それにインフレ極まるソシャゲD2系エネミーとかいたらそれ以外のナンバリング主人公でも……あれ、D2ってどんな敵がいたんだったか? 話だけは聞いてプレイはしてなかった……いや、そもそも俺が【女神転生】というゲームをやったのはどんな状況だった? 確か“何か”を■てそこから得た■■から■ったのがジジザザザザザ…………。
『……少年、少年! 大丈夫か?』
「ん? ……あ、ああ、問題ない。初めての悪魔への写せ身合体に神経を使ったから疲れただけだ……続きの悪魔合体は少し休んでからにしよう」
何か思い出せそうな気もしたが多分気のせいだったのだろうとした俺は、未だにデータ分析をしている面々に“少し休む”とだけ伝えて一旦悪魔合体の実験室から出た。
……俺の所謂『前世の記憶』は実の所殆ど思い出す事が出来ていないんだよな。精々が【女神転生】を中心としたサブカル知識ぐらいで、その知識もごちゃ混ぜインフレカオス世界では裏業界の事を受け入れやすくする程度にしか役立ってないし、正直前世の記憶を思い出すのに時間使うぐらいなら訓練か検証作業した方が余程有意義だと思うから積極的に思い出そうとは考えてなかったが……。
──────◇◇◇──────
「あら、もう終わったの?」
「いえ副隊長、ちょっと休憩しようかと。他の人達は今情報分析で忙しいんで」
休憩室に行くとそこにはアンヌ副隊長がいた。副隊長はレベルが上がったのを機に新しいスキルを降ろせないかとプロスペラさんにペルソナの調整をして貰おうと一緒に来ていたのだ。
せっかく発現した特性が【
……と、そこまで考えた辺りで副隊長の側に一人の少女がいる事に気が付いた。淡い紫色の長髪を三つ編みツインテールにして小柄な少女だ。
「ああそうそう、彼女が貴方に用があるみたいなのよ。……何でも黎明の夜明け達が保護したドリフターで貴方にお礼が言いたかったからついて来たんだって」
「おー、貴方が『DAT新人隊員』さん? この前の掲示板で色々励ましてくれてありがとうね」
「ふむ……ああ、キミが『不登校天狗』さんか。どういたしまして、俺は少し書き込んだだけだから」
以前うっかり書き込みでちょっと炎上させてしまった掲示板の一件か。確かに『黎明の夜明け』にお世話になっているって書き込みがあったから間違いないだろう。
「うん、それでもお礼は言いたかったからボントルドがDAT?と知り合いだったって聞いて今日ついて来たんだ。……あ、自己紹介がまだだったね。結梨の名前は【一柳結梨】、一つの柳の木に結ぶの字と果物の梨で一柳結梨」
「ああ、俺の名前は八坂ヤマトだ」
丁寧な自己紹介を受けたのでコッチも自己紹介で返す事にする。それにしても他のドリフターと直接会うのは初めてではあるな……ん? なんかアオビトの様子が変だな……。
(どうしたんだアオビト?)
『……いや……彼女はまさか……』
「んー? ……ねぇねぇ、結梨とヤマトって前に何処かで会った事無い?」
「いや、ここで会ったのが初対面だろう。お互い『ドリフター』としてこの世界につい先日やって来たんだから」
「そうだよねー。……でも……んんー?」
アオビトはなんか黙ってしまったし、結梨ちゃんの方も首を傾げているし……この二人が過去周回で会った事があるからとも思ったが、彼女の書き込みを見るにダアト世界出身じゃなさそうだし何なんだろうな?
あとがき・各種設定解説
ヤマト&アオビト:ようやく呪殺弱点とかいうクソ耐性がなくなった
・とりあえず弱点に耐性付けておけば早々は事故らないだろうと思っているが、この世界にはまだ沢山属性がある上に破魔が耐性止まりなのは少し不安……真5の破魔呪殺は弱点を突いた時のみ即死だけどそれ以外では耐性でも即死通る事があるもんね。
・原作真Ⅴの様に写せ身さえあればほぼ自由に仲魔のスキルを付け替えれる【写せ身合体】がようやく解禁、多分これが邪教の世界で一番ぶっ壊れてるシステムだと思う。
・本人が合一神として万全の状態になったので融合された【生命の種子】……邪教の世界の女神の力も戻って来ており、逆引き合体が出来ない事以外は写せ身がや悪魔合体時に素材のスキルを自由に引き継げるなどほぼ真Ⅴ仕様の悪魔合体が可能になっている
・前世の記憶に関しては『【女神転生】というゲームをプレイした断片的な記憶』『それらのシナリオやデータの知識』『それらに纏わるサブカル関係の断片的な知識』しか無いのだが、言うまでもなくこの世界は『ゲームなどではない』のに何故そうなっているのかは不明。
・ちなみにヤマトは間違いなく『転生者』ではある……まあ『元人間の悪魔』と合体してナホビノになれた事を含めて色々と裏設定は考えてる。
・前世の記憶と言うが覚えているのはほぼ知識だけで人格は今世のものそのままであり、正直知識も精度がwikiに劣るレベルでそこまで役に立たないから態々思い出すのに労力使わなくてもいいかと思っていた。
・それと今回初めて自分以外のドリフターと遭遇したが、何故かアオビトと相手の反応が妙だった……なんでだろうねー(棒)
読了ありがとうございました
次回はドリフター同士コミュ会及び残りの仲魔達の悪魔合体を予定しています。……この世界に