真・女神転生オタクくんサマナー外伝 ~ナホトラマン奮闘記~   作:貴司崎

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修羅達との出会い、ナホトラマンよ何処へ行く!

「……さて、ここが『レルム』か。ここは確か前に来た時は寂れたシャッター街だった筈なんだが随分と賑わってるな」

「出来たばかりの商店街みたいと言うか、どうやらサマナーの仲魔っぽい悪魔とかも普通に出歩いているみたいですね」

『レベルは10〜20程度が多い辺り平均レベルは低そうだが、稀にレベル50以上の気配も感じ取れるな。まあ我らの様に偽装している者もいるだろうが』

 

 そんな訳で業魔殿での悪魔合体に失敗した俺と隊長は前々から考えていた“プラン”を実行する為に東京にある『レルム』と呼ばれている場所へとやって来ていた。

 この『レルム』とはGPの上昇による悪魔の維持コストの低下や覚醒者の急増、それによるGPの低い都心部の需要の上昇によって最近各地に発生しているという“覚醒者用の商業地区”の通称らしい。

 

「低レベルの人間では今の地方の環境には耐えられないからとGPの低い都心部に避難して来たのがきっかけで作られた覚醒者と悪魔の社交場……と言われてるが実際は結構な大物の手が入ってるな」

「まあ単に覚醒者が集まっただけでここまで商店街なんて出来ませんよね。何か目的と需要があって金を出してる人達がいないと」

『低レベル覚醒者層を狙った商業などか』

「或いは()()()()()()()()()()()()()()()()()()とかなー。……ま、ここまでの規模って事は複数の勢力の思惑が絡んでそうだが」

 

 ネットのキリギリス掲示板情報によると複数の勢力による共同出資並びに不戦協定が張られた『経済特区』といった様相らしい。地方の環境がハード過ぎて余程の修羅勢でなければ仕事が出来ないので多くの地方霊能者が都心にやって来たが、元いた勢力とのアレコレもあって新参者では仕事が無く、そこで資金と資材と人材の流しどころとして邪教の館周辺のゴーストタウンに作られたとか。

 紹介HPやらアクセスマップとか、果ては経営店舗の評価や広告まであるという頑張って再興した商店街的な感じがすごい所みたいだが。悪魔同伴可能の宿泊施設やらまである様だな。

 

「……このやり口は『阿修羅会』かねぇ。連中がお膝元の街を作るやり方によく似てるし……それに対抗する為にヤタガラス系のグループも一枚噛んでると。まあ合法的に作られた商店街を力付くで潰せないから、単に手先だけで終わらせない様にな対抗策か」

「阿修羅会って前に聞いたヤクザの連合でしたっけ? そんな連中が何で商店街を?」

『いや少年、前周回のダアトでも『阿修羅会』を名乗る少数勢力が敢えて関係のない市民を保護して街を作っていた場所があった。そこにいる人間の殆どが阿修羅会の力を頼って保護されている一般人だから、内部でどれだけの非道があっても外部からの進行という手が打ちにくくなっていたな。……まあそんなの関係ないヤタガラス過激派に市民ごと皆殺しにされてたが』

 

 まあ文明崩壊しておらずヤタガラスや警察が真っ当な護国組織であるこの世界でなら有効な手だろうな、この場所を失ったら行くあてのない覚醒者達を何も知らないままに隠れ蓑にする手は。

 だからこそヤタガラス側も直接潰させず逆に自分達も介入し、真っ当な店舗やサービスを広めて牽制する事でヤクザが動きにくくしてるんだろうとは隊長の弁だ。ここにいる覚醒者の多くが真っ当なサービスを受けたい者だろうからな。

 

「後は勘だが阿修羅会やヤタガラスだけが動いてるにしては動きが大き過ぎる気もするな。或いは阿修羅会の裏に“何か”が居るかもしれん」

「例の『魔丞にマガツヒの運用法を教えている者』ですか?」

「そこまでは分からんが関係している可能性もあるからDATメンバーで調べている」

 

 ……以前俺を拷問して最盛期アオビトに消しとばされた【魔丞・ヘカトンケイル】なのだが、ヤツが作っていた冥府を模した異界にはヤツ以外の別の“何者か”の手が関わっている形跡があったらしい。

 その後の調査でもヤツ自身の手によるものではない【マガツヒ結晶】の生成術式が発見されたし、キリギリス掲示板の情報だが別の魔丞が作った異界にも同形の術式や、異界内部により多量のマガツヒと霊力を集めて作り上げられたマップや探知の妨害機能、マガツヒによる周辺悪魔の凶暴化と強化による防衛能力がある拠点の様なものも確認出来たらしい……そして、その現象について俺とアオビトには心当たりがあった。

 

『それはおそらく【マガツカ】だろうな。霊場を占拠していた悪魔の強化やそれらを倒したら崩壊したというのも、俺がかつて何十とダアトで破壊してきたマガツカと酷似している』

「といってもアオビトが経験したマガツカはマガツヒに溢れるダアトで霊場を悪魔が占拠した結果、膨大なマガツヒが集中して発生した現象なんだけど」

「どうも霊場を占拠した魔丞自身がマガツカのボスになってるケースが多く、後で調べたら意図的にマガツヒを集めやすい共通の術式が発見されたらしい。……あのヘカトンケイルの元になった人間についても調べてみたが、単に力が少しあるだけの覚醒者でこの手の術式を納めてる訳じゃなかったからな」

 

 そういった証拠がある事もあって俺達DATやレベリングの為に魔丞狩りをしてるキリギリス修羅勢は『魔丞を援助してるっぽい何者かがいるんじゃないかなー?』と考えて色々と調べているのだ。

 ……魔丞を援助してるって事は強いから倒せばレベリングになるよなとか、マガツヒに関するデータはまだ少ないので検証の為に情報を吐かせなければとかそれぞれの目的は別だけどね。

 

「最も今回此処に来たのは『例のプラン』を実行する為で調査は様子見がてらのオマケなんだが。……しかし現状のお前達が強くなるにはこの方法が最短かもしれないとはいえ相当にキツイ選択になるぞ」

「構いません、既に“修羅道”に堕ちる覚悟は出来ています。……現状での俺達ではどうあがいても()()()()になってしまいますから」

『少年が望むのなら俺はどこまでもその手助けをするだけだ』

 

 ……この世界について隊長達の指導を受けながら学び実戦を経験した結果『俺とアオビトは今のままでは最前線どころか隊長達が戦うレベル50以上の戦場にすらついて行くのは難しい』と俺達は判断した。

 レベリングの為に訓練用異界で行った戦闘や悪魔会話自体はアオビトの『メガテン本編クリア済み主人公』ぐらいの経験値を共有してるのもあってそこまで問題では無く、レベル五ぐらい上の相手を倒すにも隊長達から事前のバフや提供アイテムや情報によってバフデバフ状態異常マガツヒスキルで倒す事も出来た……レベルが20代になる前は。

 

「レベル20代からは全体攻撃バフデバフ状態異常が当たり前の様に飛び交うからな。今の俺だとアイテムを使い倒して辛うじてって所な上に仲魔のレベルも上がりにくくなって来たしな。それにレベル30以上相手なら地力も必要だろう」

『スキルの追加や神意解放が出来ないのなら、せめて仲魔をもう少しバランスの良いパーティーにしたいのだが悪魔合体すら出来んのでは今後の戦闘にはついていけん』

「まあ流石に悪魔合体が出来ないのはなぁ」

 

 どうせ難易度メガテン的ハードマニアクスなこの世界ではレベル100越えや合一神とかが今後もポコジャガ現れるんだろう? そして恐らく残されている【終末】までの時間はそう長くない筈だ。

 掲示板でも結構次々と大悪魔やヤバい組織が撃破されてるって聞くし、メガテン的な展開だとラストスパートで更にヤバいラスボス級や隠しボス級のヤツが出てくるんだろ。俺は詳しいんだ!

 

「だからこそ俺達は可能な限り早く強くなる必要があると確信したんです。その為なら悪魔に魂を売ってでも……いやこの世界だとシャレにならないから多少の情報流出のリスクを負ってでも、封じられている悪魔合体・写せ身合体・神意解放をどうにかして出来る様にならないと。一応写せ身合体はデビルシフターやアルカニストが使う『悪魔カード運用』と同じっぽいからいけるかもと副隊長とドイガキさんが言ってたが」

『とはいえそれらの技術をそっくり合一神に適応するのは難しいから研究が必要らしいが。……とにかく合一神の真価は神意を解放してスキルを多数習得し、更に強力な仲魔を揃えてマガツヒスキルを含む連携を行う事で初めて発揮されるからな。俺以外の合一神には単独で神性を取り戻して強力なスキルを使える様になるタイプもいたが、仲魔を集めてメタを張れば普通に倒せたからこっちの方が強い筈だ』

「今のお前達でも普通の地方異界でサポートに徹すれば十分に通用すると思うんだが……まあ現状を考えるとこの先で超強敵と遭遇する確率を否定出来ないからなぁ。……だから“これから会う連中”に協力を求める訳か。あそこが待ち合わせ場所の喫茶店だな」

 

 俺と隊長が考えたプランとはキリギリス内でも有名な“とある集団”に協力を求めて、未だにこの世界にないっぽいナホビノの悪魔合体や写せ身合体などの力をどうにか使用可能にすると言うものだ。

 ちなみにその待ち人達は喫茶店内ですぐに見つかった……何せ全身黒づくめで黒いマスクを着用した()()()()()()()()()()()()()だったのだから嫌でも目立つよな。事前に聞いてたが実際に見ると脳が理解を拒みそうになるぞ。

 

「おやおやおや、お久しぶりですねジャグジャグニキ。今回は自分達が知った未確認情報について話があるとの事ですが」

「写せ身合体というのは興味がありますねぇ。デビルシフターやアルカニストのそれとは別種の様ですが」

「邪教の世界とやらについて教えて貰えると聞きましたが」

「流石の食い付きだな『黎明の祈り手』。態々掲示板で気になる情報をばら撒いた意味があった」

 

 そして彼らこそが今回俺が協力を求める相手である、多数のアトラス作品が混ざったこの世界の法則を解き明かそうと日夜検証を続けて遂には己の“個”すら捨て去ってまでwikiをアップデートし続ける様になったとも言われている通称『黎明の祈り手』の皆さんである……そう、俺は早急に強くなって今後地獄と化すであろうこの世界のインフレ環境で生き残る為に修羅(検証班)となる!

 

 

 ──────◇◇◇──────

 

 

「『黎明の祈り手』の皆さん、今回は俺の呼び掛けに答えてくれてありがとうございます。俺の名前は八坂ヤマト、つい先日別世界からやってきた【神造魔人 アオビト】と契約・融合して、悪魔と人間が融合する事でなんかよく分からない悪魔人間っぽい何かになったDATの新入隊員です」

『紹介にあったアオビトだ。この様にヤマトと融合している状態となっている。今日はかつていた世界で出来た事がこちらの世界では出来なかった故、それをどうにか解決する為に貴方達の助力を請いに来た』

「……なんかいきなりとんでもない情報が開示された気がするんですが。一応防諜を可能な限り施したホテルの一室ですけど……」

 

 そうして黎明の祈り手達と合流した俺達は色々と混みいった話をする為に喫茶店で昼食にした後、可能な限り信用のおけるホテルの一室を借り入れて出来る限りの防諜対策を施した上で本題を話す事となった。

 どうせ今のインフレ環境なら合一神ぐらい今後ポコジャガ現れて、そいつ等をキリギリスの誰かがぶっ倒し次第に直ぐ掲示板に情報出回るだろうし隠す意味とかは無いだろと思ったが、隊長はナホビノ関連はだけは伏せとけって言われたから『ちょっと変わった悪魔人間』でボカすけど。

 

「お前等だって漂流者の情報ぐらい多少は掴んでるんだろ?」

「……まあ、検証班(我々)の方で保護した“ドリフター”がいましたのでそこから情報は入手していましたが……」

「それでなんですが……今回皆さんに協力して欲しいのは俺がなんか特殊で悪魔合体も出来ず、写せ身合体とかも出来ないのでそれらをどうにか出来る様にする為の検証作業を手伝って欲しいんです。勿論俺が協力出来る事は可能な限り協力しますし、とりあえずかつての周回でアオビトが経験して来た情報も資料にまとめました」

『主に邪教の世界での悪魔合体のパターン、写せ身合体についての詳細及び俺が所有した事のある写せ身の情報。後は各種神意の詳細や俺が使っていたスキルの情報、後はアイテムや俺が戦った悪魔情報、それとダアトやマガツヒなどの情報も可能な限り載せておいたぞ』

 

 まあかつてのアオビトの経験と記憶に俺の『真・女神転生Ⅴ』の原作知識による補正を掛けた資料なんだがな。それでも情報量と詳細さに関しては『真・女神転生Ⅴ 公式パーフェクトガイド:大丈夫、フ○ミ通の攻略本だよ!』ってレベルの情報量で主に『アオビトが経験した情報』は書いた感じだから。

 正直言って本業の検証班の人達に見せられる様な出来の資料じゃ無いんだが、隊長は『これ見せれば連中はほぼ必ず協力してくれる』って言ってくれたけど、とりあえず資料を渡して反応を見て……。

 

「おお、悪魔合体のパターンは種族対応図表に逆引き用も付いていて見やすい……ってコレ見た事無いタイプの合体パターンじゃないか! しかも特殊合体の素材パターンまで載っているだとぉ!!!」

「こっちには魔丞が使ってくるマガツヒスキルの効果が各種族毎に乗ってるぅぅぅぅ!!! 魔丞の連中無駄に強い上に話聞かないから捕獲とかも無理で、そもそも使用にマガツヒが必要だから全然検証が進められないのに! ……ナホビノならマガツヒゲージさえ溜まれば仲魔にその種族のマガツヒスキルを使わせられる? マジで⁉︎」

「スキルに関しても同名別効果とか初めて見るやつガガガ! しかし物理スキルなのにMPを消費するのか? 龍撃系の力依存属性攻撃はMP消費ってのは知ってたけどぉ!!! ダメージ与えるハマムドにブロック系や耐性を反射に変えるマカラテトラ、それに会心専心とか貫く闘気とかって!」

「写せ身合体もデビルシフターの悪魔変身やアルカニストのアルカナ・プロモーション、或いは鬼喰いのスキル継承での悪魔カード使用に近いと思うが、最大で八つまでなら自由に取得させられてしかも契約してる仲魔のスキルまで自在に付け替えられるってあるんですけど⁉︎ こんな技術あったら悪魔合体の歴史が変わるぞ⁉︎」

「悪魔データも結構ヤバいぞ⁉︎ 特に適正部分が詳細に乗ってるし! 悪魔の個体によって得意スキルが決まってるのは合体時のスキル継承パターンとかで知られてたけど、写せ身合体で自由にスキル変えられるんなら個体別の得意属性の把握が重要だからか……?」

「アイテムに関しては珍しい『秘石』系や『障石』系の情報もあるな。それと異界内に出てくる事があるっていう黄金の正二十面体の物体もこの資料には宝箱って書いてある」

「ランダムに一つの属性以外無効にして直ぐ逃げるかランダマイザ撃ってくる御霊? 確か通常と違う妙な御霊の報告があったな……?」

「ああああああああああ!!! 検証せねばならない情報が更に増えたァァァ!!! 我々の夜明けはまだ遠いのカァ!!!」

 

 ……うーん、見た目ボ卿が資料を見ながらてんやわんやしてるのは中々シュールな光景だな。俺としてはこの世界が複数のメガテン作品の複合っぽいし、データだけでは不完全だから資料のデータがどの程度この世界で通用する情報なのかの裏取りとかしたいんだけどね。

 

「……それよりもこっちの要望はヤマトが悪魔合体やら写せ身合体やらを行える様に研究する事への手伝いだ。代わりにその資料の考察をヤマトが手伝うって感じの交渉だな。後ヤマトはあくまでウチの隊員だから貸し出しな」

「俺なら写せ身合体さえ出来れば資料のスキルも大体実際に使えますし、邪教の世界と同じ悪魔合体が出来る様になれば悪魔の実物も用意出来ますね。今仲魔枠が全部埋まっててこのままだと仲魔増やせませんが」

『それは主にかつての俺の世界の情報ではあるからな。この世界で資料の情報がどれだけ当てになるかも確かめたい』

 

 俺が差し出せる対価は肉体労働しか無いが多分色々忙しいだろう彼等が引き受けてくれるかどうか……。

 

「うむむ、我々が絶対に無視できない情報を大量にぶつけてからの要求とは卑劣な! でも乗っちゃう!」

「いくら我々が空欄があったら埋めたい病に罹っているとはいえ、そんな誘惑に釣られクマーッ!!!」

「つまり今の手持ちの種族のマガツヒスキルなら検証可能ですね! 早速手近な異界で!」

「えーっと、とりあえず写せ身合体の検証様にデビルシフターとアルカニストと鬼喰いの検証班を引っ張ってくるか……」

「邪教の世界式の合体パターンの確認の為に悪魔合体師もいるな。業魔殿でのデータ通りなら古式の合体士検証班の所なら……」

「ご心配なく、貴方達の提案は全て飲みましょう。資材と人員はこちらで出した上で貴方の力を運用出来る場所は我々が整えます。彼の様な特殊な存在の協力など早々手に入らないでしょうからとにかくこの機会に検証です。それとwikiへの情報記載には同意していただけるんですね?」

 

 ……とか思っていたら、めっちゃテンション上がってるボ卿達が一気に話を進めてあっさりと協力態勢が出来上がってました。まあ今更ナホビノの情報を秘匿する意味もないだろうし、こっちの個人情報さえ漏らさなければ情報をネットに上げても問題ないかな。

 そもそも流石にナホビノ自体が数少ないっぽいし、今までこの世界で出てきた合一神は全部敵側だったのだから世界崩壊を狙う連中が困る分には問題無いだろう。

 

「では交渉成立という事で……失礼、他の検証班からの電話です。……はいもしもしボ卿Aですが……はぁ? 『レッドアイホーク』がこの街の裏闘技場で処刑される? 何言ってるんです?」

「いやアイツ何やってんの(真顔)」

 

 そうして話し合い(というかこっちが情報渡しただけで向こうが勝手に協力し始めた)が終わった辺りでリーダー格っぽいボ卿に電話が掛かってきて、そこから漏れ出た会話の内容を聞いた隊長が何故か呆れた様な表情になっていた……というか『レッドアイホーク』って誰さ。

 

「重要そうな情報だけど秘匿する理由もなさそうだから電話で伝えた? まあ重要情報かもしれませんが……とりあえず“参加”はいつも通り個人の自由で。それでは。……失礼しました、我々の中でも()()()人物が捕まってこの街の裏闘技場で処刑ショーに出品されるという内容だったので緊急用の電話を使った様です」

「……あー、これはアレだな。絶対アイツの『外道ヤクザ絶対ぶっ殺す病』がまた再発しただろ。多分コレ内側で暴れて恥かかせて裏闘技場潰す気だわ」

「ですよねーwww」

 

 ……なんかイマイチ話に付いてけないけど、隊長含む俺以外の全員が特に深刻な雰囲気でも無いのでそこまで重要度の高い話じゃなかったのかな? 内容は処刑ショーとか結構物騒だったけど。

 

『それで貴方達は今回の“祭り”に参加しますか? 私達は希望者でストレス発散と対人戦検証がてらちょっと変装して参加して来ようかと思ってますが』

「じゃあ俺も参加するか、ちょうど近くにいるしちょっと外道ヤクザにテロしたい気分だったからな。どうせ他にも聞きつけた奴等が参加するだろうから『ヤクザ者、みんなで叩けば、怖くない』ってヤツ。……ヤマト、丁度いいからお前も来い。対人戦の実地演習にはなるだろ」

「おやおやおやおや、人間相手でのマガツヒスキル効果を検証するチャンスですね」

「…………え?」

 

 そんな訳で、あれよあれよと言う間に俺はヤクザが牛耳る裏闘技場に殴り込む事になってしまったのでしたとさ……いやホントにどう言う事⁉︎ つーか『レッドアイホーク』って誰さ⁉︎




あとがき・各種設定解説

ヤマト&アオビト:修羅道(検証班)へと行く覚悟
・なんか自己評価が低いと思うかもしれないが、これは彼等が想定している敵が『ダアト最難関部分の平均レベル70以上の悪魔及びメガテンのラスボス&隠しボス』だから。
・メガテンは好きだが実際に転生したならワクワクするよりも敵の巨大さを考えて全力で強くならねばと、なまじメンタル強くて潜在能力もあるから現実逃避せずに“考えうる最も強い敵”を想定して全力行動してしまうタイプ。
・ちなみにデータはアオビトが昔それなりに合一神について一応ベテルで検証してた事とヤマトの原作知識を擦り合わせてるので制度は高く、高校に関しては既に卒業済みで新卒でDATに就職してるから時間に余裕もある。

ヘビクラ隊長:まあ自分で決めて検証班行くならまぁ
・ちなみにDATでも特に写せ身については副隊長と天才技術者が符術師と魔匠の観点から調査しているが、悪魔合体やアルカニストに関しては知識はあるが専門からやや外れてるので外部の専門家に頼る必要はあるよなって意見。
・彼としてはヤマト達は前線に出ずに仲魔とマガツヒスキルによるサポートに徹すれば十分現状でも大丈夫だろうとは思っているが、今の環境で少しでも強くなりたいというのも分かるので手伝った感じ。
・某レッドアイホークさんに関しては『アイツ自己評価低いから自分が処刑されるって情報だけでお祭り騒ぎになるって気付いてなさそうだな。そもそもキリギリスのレベル90越えエースが動いて話題にならない筈ないんだけど(笑)』って思ってる。

黎明の祈り手:希少なナホビノが検証に協力してくれるなら全力で乗りますよね?
・尚、ヤマトが用意した攻略本準拠の資料の詳細情報に関しては驚愕しており、このまま正式に『祈り手』になってくれないかなとも考えている。


読了ありがとうございます。
そういう訳で現状だとインフレ現環境についていけないので修行&検証パート入ります。実際主人公にスキル覚えさせられない&悪魔合体出来ないのはねぇ。
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