真・女神転生オタクくんサマナー外伝 ~ナホトラマン奮闘記~ 作:貴司崎
「……おいおい、どうしたお前ら? 僕は
「……これはヒドイ」
そんなこんなあって俺は顔を隠すなどの変装をしてから隊長とボ卿に連れられて、ヤクザが元締めらしい裏闘技場にキリギリスの有名人である『レッドアイホーク』さんが処刑されるらしいという情報を元に様子見に来たのだが……そこでみたのはレベル95(体感)ぐらいのヤベーやつに四人の人間が無謀にも挑み掛かるという光景だった。
一応『レッドアイホーク』氏の事は事前に聞いており、なんでもキリギリスの発起人でこの世界の最前線でラスボス隠しボス級の連中と戦う『キリギリス最前線組』の一人という凄い人らしい。
「……アナライズ完了。どうやら漫画ニキに掛かっている状態異常は「魔」が半減してSP・MPを消費するスキルが使えなくなる“魔封じ”、力「力」が半減してHPを消費するスキルが使えなくなる“力封じ”、回避と逃走ができなくなって行動順が一番最後になる“速封じ”の3種複合型の様ですね」
「だから防御を固めてからの自動効果属性スキルによる反撃系は使用可能と……レベル90越えを縛るなら随分とガバい状態異常ですね。【封技*1】とか掛けなかったのか」
『まあ封技は戦闘中でも時間経過で治るから結局防御してれば問題ないだろう。どうも彼は自動回復スキルまで持っている様だし』
なんか殴りかかった相手を反撃一発で壁にぶっ飛ばしたレッドアイホークさんは、そのまま残った三人からの連続攻撃を防御しながら普通に反撃を打ち込んでいた。まあ自動回復スキル持ちレベル95(防御中)を削るにはまるで足りないが。
「あっちの少女が【暗夜剣*2】を使ってるみたいから封技が入ればワンチャン……もないか、回復系の自動効果は封じられないし」
「いやアイツ使ってるのは【封技】じゃなくて【魔封】タイプの【暗夜剣*3】……いや、追加効果ないタイプかね。同じ名前のスキルでも効果は違うのはよくあるぞ」
「スキルや状態異常も同名別種とか多いですからねぇ。今漫画ニキに掛かってるモノもデータが無いタイプですし要検証です。……おっと、今度は状態異常まで自動回復し始めましたね、どんなスキルでしょうか?」
尚、同じ様に潜入しているキリギリス勢にレッドアイホーク氏を心配する人は一人も居なかった模様。こうして見てるのも『彼の戦いが決着付くまでは空気を読んで手出し無用が妥当でしょ。お祭りはあっちの要件が終わってからね!』っていう判断だそうで。
そんな間にも彼は電撃使いの女性が放った強力な電撃スキルにカウンターを入れてダウンさせて残りは二人となっていた。変装中のボ卿の解説によるとHP消費の属性スキルにカウンターを入れられる反撃スキルも存在する模様。
「まあ俺の知ってる反撃も力依存のスキルなら例え属性が万能であれ機能する仕様*4だったからな。龍撃系にも機能するし」
「おやおやおやおや、それは興味深い」
「そんな事言ってるから残ってるヤツが万能属性物理攻撃を打ったぞ……カウンターで沈んだが。アレがヤマト達が言うヤツか?」
『少し違う気もするが……あ、残った少女が彼の首を落として即死させて……【不屈の闘志】で復活したな』
彼女が使ったのは即死効果があるスキルっぽかったけど、一回死んでからHP回復して復活する【不屈の闘志】が機能した所を見るに蘇生を阻害する効果は無かった模様。あのレベルのバスターならそのぐらいは持っているよねぇ。
そんでもって死亡から復活したので掛かっていた状態異常も完全回復して万全の条件でやる気満々のレベル95に相対した少女は戦意喪失して手から武器を落とした……まあ残当かなって。
「……じゃ、勝負も付いた事だし表で待機してる連中と合流して“お祭り”開始だ。デカラビアは【幻化*5】を頼む」
「承知した」
\カカカッ/
| 堕天使 | デカラビア | LV58 | 火炎・氷結・電撃・衝撃耐性 呪殺無効 |
| ・メギドラ ・ザンダイン ・マカトラ ・テトラカーン ・テトラジャ ・スクカジャ(全体) ・幻化 ・トラフーリ ・捜査用特技:偵察、神風 |
そうして決着が付いたと判断した俺達は会場が動揺している内に外へ出ようと、事前に出しておいて隊長の【ドロンパ*6】により姿を消していたその仲魔である【デカラビア】の力で存在感を薄めさせながら足早に会場を後にしたのだった。
──────◇◇◇──────
「おいおい遅かったなぁ、勝負はついたんならさっさと“祭り”の時間だろぉ……」
「あんまり待たせるなよぉ〜、イライラするんだよぉ」
「正義の仮面ライダーの登場シーンだから良いタイミングで行かないとな!」
「ええすみませんね、直ぐに着替えましょう」
そして合流ポイントに向かった俺を待っていたのは多数の『仮面ライダー王蛇』が集まって突入準備を整えているというハイパーバトルビデオでも見られない様なカオスな光景だった。
……なんでこんな事になってるのかちょっと聞いてみた所『ヤクザ供皆殺しするのに推しライダー使うのは解釈違いだけど王蛇なら映えるかなって。後は敢えて統一してトリックベント的なネタに走りました』だってさ。なんじゃそりゃと思ってる間に検証班ボ卿さんも王蛇スーツに早着替えしてたわ。
「それでジャグ隊長さんはどうするんだ? 一応予備の王蛇スーツはまだあるけど」
「いやぁ、俺には自前があるしなぁ」『HEBIKURA Access granted!』
そんな中で王蛇達に負けずむしろ目立つぐらいの闇溢れる仕草をしながら隊長は懐から『ダークゼットライザー型COMP』を取り出し、更にそれに備え付けられていたスリットに『悪魔カード・ヤマタノオロチ』をセットすると妙に聞き覚えがある闇っぽくてカッコいい音声が鳴った。
「……お待たせしました。闇の力、お借りします!」『Digitarise!』
そうして闇溢れる笑みを浮かべた隊長がCOMPを天にかざすと同時に黒っぽいエフェクトが溢れ出して、それが収まった時には既に隊長の姿がかの『夢幻魔人 ジャグラスジャグラー』そっくりに変身していたのだった! いいなカッコイイ!!!
「え? なにそのステキ機能は?」
「まさかリアル変身機能⁉︎ もう実現していたというのか!!!」
「そのDXなりきりセットどこで買えるんですか⁉︎」
「ウチの天才科学者が開発した見た目がジャグジャグっぽくなる特性デジタライズ機能だな。……まあCOMPの容量を喰うから使用中は仲魔の召喚に制限が掛かる上、俺の神降し系適正が微妙だから僅かなステータスと耐性の上昇ぐらいしか効果がないネタ機能だけど」
隊長の変身を見た王蛇軍団はキャラ作りを忘れて盛り上がっていたが、正直言って俺もちょっとやってみたい(笑)……まあ変身自体は俺もナホビノ的なのが出来るんだけどさ。そういう訳で俺もサクッと変身して戦闘モードへと姿を変える。
「また新しいDXなりきりセットが⁉︎ オリジナルっぽいけどソレどこで買えるんですか!」
「まさかアレが噂に聞くウルトラマンに変身出来る系ポジションのDAT新入隊員なのか⁉︎」
「ちょっと握手と写真いいですか?」
「ハイハイ、ここはヒーローショーじゃないからなー。……とりあえずお前は覆面とローブ被っとけ。俺と違ってその姿メインで活動するんだから正体は隠蔽しとけよ」
そう言われたので俺は速やかに隊長に渡された顔を隠す黒覆面と全身を覆う黒ローブを身につける(王蛇達からはブーイングが飛んだ)……そうして準備が整ったんだし突入かな? と思ったあたりで裏闘技場の方が騒めく気配がした。
「たたた大変だよたっくん⁉︎ 会場の方に虎マスクでマッチョな『タイガーマスク』を名乗る謎の男が⁉︎」
「何ィ⁉︎ タイガーマスクだとぉ⁉︎ 一体何ガー・ジョーなんだ……! ……こうしてはいられん! このままでは折角の登場シーンが台無しだから急いで祭りの会場に突撃だ!!!」
『『『『『おおぉぉ──!!!』』』』』
ジャグジャグしてる隊長の号令によってハイテンションになった王蛇軍団は、祭りに乗り遅れまいとその中身である高レベル覚醒者の力を遺憾なく発揮して闘技場の壁を総攻撃で吹き飛ばしながら内部へと突撃していったのだった。
……まあこんな悪趣味な見世物をやってる外道共に容赦をしてやる義理もなし。まだ低レベルだから後ろから援護ぐらいしか出来ないと思うが俺も行こう。幸いというかその悪趣味なショーのお陰で会場の
──────◇◇◇──────
そうして始まったキリギリスの(ノリと勢いで参加した)有志達と裏闘技場が雇った異能者やチンピラやヤクザ、それと残虐な処刑ショー目当てで会場に来ていた外道達との戦いが幕を上げた。
「「「「クソがぁ! このコスプレ軍団どもぶっ殺してやる!!!」」」」
\カカカッ/
| 軍勢 | チンピラの群れ | LV25 | 火炎・氷結・突撃にやや強い 破魔無効*7 |
まず会場に目を向けると、そこでは参加者を抹殺しようとしていたチンピラの群れが横から突如やって来た謎の王蛇軍団+αに向けて一斉に持たされた強力な銃器による銃撃を放つ。
「……いや初手銃撃はダメだろ。デカラビア」
「承知、作法通りに発動していましたよ」【テトラカーン*8】
「「「「「ギャァァァァァッ!!!」」」」」
……が、それはヘビクラが仲魔のデカラビアに事前に掛けさせていた物理反射の結界に跳ね返されて逆にチンピラの群れを薙ぎ払ってしまう。
「今だぞ、ヤマト」
「はい! 召喚バイコーン!」
『ヨッシャァ! ブットベェ!!!』【昏睡波*9】
「「「「「グワァァァァァァ!!!?」」」」」
そこに後方で待機していて手番を譲られたヤマトが【妖獣 バイコーン】を召喚、更に契約を介して自分の『マガツヒゲージ』からマガツヒを供給させてマガツヒスキルを使わせる。
そうして妖しい獣の特性から放たれた強烈な睡眠効果を持つ衝撃波は銃撃反射で混乱していたチンピラの群れをなぎ払い、生き残った者にも精神無効級の耐性がなければ抗うことの出来ない睡魔へと落としていった。
『少年、この場所のマガツヒ濃度ではマガツヒゲージの自動回復効率*10はダアトの約一割だ』
「了解、ターン毎に約2%前後か、自動回復はあまり期待しない方がいいな。周囲のマガツヒを集める*11事は?」
『そちらも出来るが濃度の関係で効率が落ちる。マガツヒが活性化する戦闘中でも一度につきゲージの20~30%回復といった所だろう*12。今のうちに可能な限り溜めておく』
ただ、現在の彼レベルが使うスキルとしてが強力無比なマガツヒスキルではあるが、それはナホビノである彼自身の『マガツヒゲージ』を使用せねばならず、更に周囲のマガツヒ濃度によってはゲージを溜めるのに手間が掛かってしまうので使い所が限られる力となっている。
それでも彼らは『戦闘中であるが自分達には敵が居ない』状況を利用して周囲のマガツヒを集める事で消費したマガツヒゲージを徐々に回復させていった。
「……という感じですね」
「おやおやおやおや、ではマガツヒスキルにはやはり周囲にマガツヒがどれだけあるかが重要なのですね。マガツヒゲージという名称といいまるでゲージ技です……出来ればもう少しマガツヒスキルを見たいのですが」
「それまで敵が残ってるかねぇ? 会場にいた連中も既に他の王蛇ズによって全部撃破されたし、裏闘技場側の実力者も出てこないって事は既にここを切り捨てて逃げたか? レッドアイホークもいつもの通りにJCお持ち帰りして既に撤退してるし……とりあえずガネーシャは引き続き前衛でな」
「分かっている、まあいつも通り壁役だろう?」
| 妖魔 | ガネーシャ | LV67 | 物理耐性 電撃・疾風・破魔無効*13 |
| ・霞駆け ・殺風撃 ・ランダマイザ ・咆哮 ・デクンダ ・ディアラハン ・三分の活泉 ・電撃無効 |
まあ闘技場内にいたチンピラや支配人が雇ったらしい用心棒は既に他の王蛇inキリギリスメンバーに掃討されており、今はそれぞれ好き勝手に抵抗してる外道を殴ったり、なんか地下に囚われていた人物を助けたり、金目の物やマジックアイテムとか無いか探しつつ『シケてやがる!』と愚痴っていたり、責任者っぽいヤツにプロレス技を掛けたりしてたが。
そんな光景を見ながら少し呆れた表情を浮かべる(見た目ジャグジャグなので傍目からは分からないが)ヘビクラ隊長だったが、油断せずに呼び出していた像の頭と立派な体躯を持つ悪魔【妖魔 ガネーシャ】を引き続きヤマトとボ卿王蛇をフォロー出来る様に配置しておく。
「んー、会場に何人かいた
「所詮は数ある悪趣味な施設の一つですしねぇ、採算が取れなくなれば捨てるでしょう。……では残り時間は各種マガツヒスキルを実際に見てみる時間で良いですよね!」
「まあ構いませんけど……今の手持ちだと後は【会心】【適性】【呪毒】【羅刹王】【漲力】ぐらいしか使えませんよ?」
『話しの途中で悪いが少年、こちらに向かってくる敵性存在を感知したぞ』
そこでアオビトが闘技場内に残っていた彼らに敵意を持って向かってくる反応を捉え、それとほぼ同時にジャグラー隊長と王蛇ボ卿も敵の気配を感じて戦闘態勢へと身構えた。
そしてヤマトが仲魔をアンドラス・バイコーン・オンモラキの三体に入れ替えた辺りで四名の敵──平均レベルは30ぐらいの残虐ショー観戦を趣味にしていた外道連中でもそこそこの実力者だった連中がやって来たのだ。
「コイツのレベルがコスプレ集団の中では高い! テメェがせっかくのショーを台無しにしやがった連中のリーダーだなァ!」
「いや、俺よりもレベル高いヤツはいるじゃん。レッドアイホークとかタイガーマスク()とかさぁ」
「王雅のトップになんて勝てる訳ねぇだろ! だが訳分からんコスプレ集団のトップであるお前を倒せばヨォ!!!」
「……俺倒したぐらいでヒャッハーしてる連中は止まらんと思うぞ(マジレス)」
仕掛けて来た理由が思ったよりもアホな理由で呆れるジャグラー隊長だったが戦闘となった以上、そこには一切の油断もなく無駄話の隙に先手を奪って戦闘を開始した。
「ではいつもの事故死防止で」【テトラジャ*14】
「壁役らしくだな。ガァァァァァァァッ!!!」【咆哮*15】
「魔法は対策しときますね」【マカラカーン*16】
「じゃあ後ろでチャージしてますね」【ヤマトはマガツヒを集めた!】
その意を汲んだデカラビアが即座に破魔・呪殺の防御結界を展開し、ガネーシャは敵の注意を強制的に引きつける咆哮を上げながら前に出て、それに合わせてボ卿王蛇が魔法反射の結界を展開する。
その間にヤマトは周囲のマガツヒを集めてマガツヒゲージを溜める事で今までの分含めて再び満杯に、そしてジャグラー隊長は敢えて行動を送らせて敵の出方を見た。
「クソッ! 魔法反射か! だが状態異常は防げないだろ!」【マリンカリン*17】
「チィ! あの像以外は狙いにくいが!」【プリンパ*18】
「状態異常さえハメれば!!!」【ハピルマ*19】
「どれだけ高レベルでもぉ!!!」【ドルミナー*20】
だが、それなりに修羅場を潜っている敵は魔法反射と即死無効の壁に気付くとすぐさま戦い方を状態異常スキルへと切り替えて咆哮を上げて前に向かうガネーシャへと一斉に放った。
……実は彼らはこれらの状態異常魔法を駆使してのマンハントを行なってヤクザ相手に“商品”を売りつけている連中で本来なら手持ちの仲魔を壁にしての状態異常を得意とするのだが、それを知っていたキリギリス達に狙われて乱戦の最中で仲魔が全て倒されており、更には出口も全て塞がれていたので最後の逃げ道としてコスプレ集団が突入する為に穴を開けた場所に狙いを定めていたのだ。
「ぐぬぅ⁉︎ 状態異常か!」\CHARM!/
「よっしゃ入った! 今の内に逃げるぞ!!!」
そんな状態異常連打に余り異常耐性が高くなかったタイプ*21のガネーシャはレベル差によるレジストに失敗して魅了状態となり、それを見た彼らは仲魔が状態異常になって出来る隙をついて逃走を計った。
……そう、最初に言った言葉も全てブラフであり、初めからまともに戦う気は無く脱出だけを考えていた彼らの行動に迷いは無く全力で相手の向こうにある穴へと駆け出して……。
「……ま、レベル差分かってて挑むならそういう手か、でも“ライトバッドステータス”じゃなぁ。クイッカ*22」
「おおお! 治ったんで殴る! 霞駆けぇ!!!*23」
「「「「ハァッ⁉︎」」」」
しかし、それを読んでいたジャグラー隊長がガネーシャに覚醒属性魔法を掛けて魅了状態を上書きした……クイッカ含む覚醒属性魔法によるグッドステータスにはライトバッドステータス*24を上書き、または掛かっている間だけライトバッドステータスを防御する特性があるのだ。
ただし重度バッドステータス*25だと逆にグッドステータスを上書きされるので過信は禁物だが、この覚醒魔法を仲魔に使う事によるサポートはサマナーであるジャグラー隊長の得意とする戦術の一つでもある。
「クソォ! 回復魔法か⁉︎」
「正確には上書きですが。最も覚醒魔法の中でもドロンパの場合は透明化が解除されて相殺されるなど違いもあります……あ、マガツヒスキル見たいので手番を譲りますね」【パス】
「了解、オンモラキ!」
『オーラ、クライナァ!!!』【呪毒散布*26】
目論見が挫かれて逆に隙を晒す敵に対してヤマトは溜まったマガツヒをオンモラキへと譲渡、そのマガツヒとナホビノの力を持ってオンモラキは口から凶悪な呪毒を敵に吐き出して全ステータスダウンと耐性を持っていない中で最も強力な【封技】の状態異常を付与した。
「今度はデバフに状態異常だと、卑怯な!!!」
「いやそっちが先に使って来ただろ? このまま万が一もなく詰んでくれ。ガネーシャ」
「バイコーン、アンドラス……やれ」
「アイヨォ! ぶちかましぃ!*27」
「今ならレベルの低い我々でもどうにかなりそうだ。バウンスクロー!*28」
……そして凡ゆるスキルの発動を封じる凶悪な状態異常に掛かって通常攻撃程度しか出来なくなった(アイテムはここまでで他のキリギリス相手に使い切った)彼らに物理耐性カウンタータゲ集中状態のガネーシャが立ち塞がり、更にヤマトもバイコーンとアンドラスを嗾けて……それから程なくして彼らは闘技場の床へと倒れ伏したのであった。
「……なんか裏処刑場とか潰すのだから激戦を予想してたけどあっさりカタがつきそうですね」
「そりゃあさっきも言ったがヤバい連中が不参加か切り捨て前提路線で、更に観客の中でも本当に実力のある連中は
「彼が勝った以上は今日のショーもお開き、闘技場側の対応次第ではレベル90越えが暴れる恐れや闘技場ごと抹消の可能性もあるんですから巻き込まれない一番賢い選択は逃げる一択ですよ」
「なるほどなぁ。残りの有象無象ではお祭り参加のキリギリス達は止められないか」
『もう敵性存在はほぼ感知出来ないな。……見られている気配はあるが仕掛けてくる様子はない』
……それからも念の為に警戒していた彼等だったが“ヤバい連中”の気配も早々に会場から消えており、残った外道達もキリギリスのメンバー達になぎ倒されてレルムにあった裏闘技場が消え去るという結末でこの“お祭り”は幕を下ろす事となったのだった。
あとがき・各種設定解説
ヤマト&アオビト:レッドアイホークの事を知った
・アオビト自身の戦闘経験が膨大なのでそれを共有しているヤマトも戦闘面であればかなりの観察眼や解説能力がある……ただし戦闘以外、特に情報管理はガバい。
・ちなみに本人も少しごっちゃになっているが『力依存の属性攻撃』と『特定属性の物理攻撃』は前者魔法・後者物理なのでマカラテトラ辺りの裁定が違うと思われる。
・他にも真Ⅴ反撃の“力依存”の範囲がどこまでとか状態異常はどういう最低なのかとか色々と不明瞭な部分はあるが、そこは今後彼が検証班として頑張って解明してくれるでしょう(上記含めて本家様の裁定待ち)
・マガツヒ関係の挙動は真Ⅴでのシステムと本家様の描写とツイッター情報などを参考に書きましたが、本家様の今後の設定や指摘次第では変更する事もあります。
ヘビクラ隊長:その正体はジャグラスジャグラー(笑)
・今回のジャグラーへの返信はDATの天才科学者ドイガキがデジタライズシステムを応用して、COMPにセットした悪魔カード・ヤマタノオロチを触媒にヤマタノオロチとの合体剣である【草薙の剣】から力を引き出してその身に纏う感じ。
・ただしCOMPの処理容量を喰うので使用中は仲魔の召喚数が3体から2体に減る上、効果も力・速・体が2上昇と火炎・氷結・電撃耐性付与程度でスキル追加もない微妙な効果のネタ機能。
・ちなみにヤマトを検証班に行かせるのは本人の情報管理のガバさ加減を治すために情報の扱いに一番詳しい連中から学ばせる狙いもある。
“お祭り”:裏闘技場はあっさり消えた
・まあ本家様の方でも行殺される程度のイベントだったので、作中で語った通りキリギリス襲撃組に対抗できる様な戦力はいなかったor不参加だったと解釈してこんな展開となった。
・ちなみに某レッドアイホークさんを除いて参加したキリギリスメンバーは概ね満喫して帰っていった模様。
読了ありがとうございました。
オタクくんサマナーの三次が何故か増えてきて嬉しい。けど三次創作は本家様のリスペクトを忘れない様に書こうね! 本作も原作知識持ち転生者という大分アレな設定だけど一応事前にツイッターで許可得てるし、最悪その辺りの設定消して書き直す準備はあるし作中設定とかも出来るだけ質問してるからね。