真・女神転生オタクくんサマナー外伝 ~ナホトラマン奮闘記~   作:貴司崎

99 / 110
幕間:仲魔+αとのコミュ

 □悪魔の外見について

 

「ヨシツネって女体化とかするのか?」

「……いきなりなんだ主人殿。主人殿が少女同士の絡みを見て悦に浸る性癖の持ち主だとは知っているが俺にそんな変則的な男色の趣味はないぞ」

 

 とある日のDAT隊拠点、その中のヤマトの私室では彼自身に加えて幾人かの仲魔が外に出て各々重い思いに寛いでおり、そんな中でサマナーであるヤマトが何かを思い出した様にそんな事を宣い、それを受けたヨシツネはちょっと引きながら主人にジト目を向けていた。

 ちなみに戦闘中は契約を介した指示やプレスターンとの兼ね合いから仲魔の同時運用は3体までが限度のヤマトだが、戦わせずに呼び出すだけであれば10体前後の召喚も可能であり定期的にこうして仲魔を呼び出して休息を兼ねて寛がせたりしている*1

 

「そういう意味じゃねぇよ。ただ先日結梨ちゃんが『違う生徒会のサマナーの人の仲魔とか別クラスの人の仲魔にもヨシツネがいたけど女の子だったよ』って言ってたから、ひょっとしてこの世界のヨシツネは女の子原作デフォなのかと思って少し気になっただけだ。……それと俺は尊みのある日常を見て心がほっこりするのが好きなだけであって、別に女の子同士の絡みだけが好きな訳では無いぞ。後BLの趣味はない」

「女子同士の絡みが好きなのは否定しないのだな。……まあ悪魔の外見など幾らでも変わりうるモノなのだから女のヨシツネがいる事もあるのではないか? 現代では俺の女性説などもあるのだし、そもそも過去にいた『源義経』の性別が如何だったかなどは俺自身にも分からんしな」

「悪魔は神話や伝承をベースに人間の信仰などによってカタチを得るモノですからね。特に仲魔の場合は契約しているサマナーの影響や合体素材になった悪魔の影響も受けますから野良の悪魔よりも外見や人格は多様になるのでは? 私も合体素材となったモー・ショボーとかの影響なのか女性っぽい外見になってますし」

 

 そう言うのは女性的な外見をした鳥面の悪魔であるガルーダ。彼女?も悪魔合体の影響で本来なら元が女性説とか聞かないのに外見や内面が女性的になってる悪魔である。

 人間の伝承から生まれた情報生命体と言う説がある悪魔と言う存在にとっては姿や性別や人格すらもそこまで気にする事ではなく、だからこそ悪魔合体で別の存在になってでも強くなる事を厭わない者が多い……と隊長からサマナーのノウハウを学んだ時に言われた事をヤマトは思い出していた。

 

「……でもサマナー掲示板ではサマナーの影響や個体次第では自我が強くて悪魔合体に難色を示す仲魔もいるって書いてたスレもあったが」

「別に今の私自身に不満がある訳でもないですし、何なら鳥型に姿を変える事も出来なくはないので。姿形を擬態させる悪魔は多いですし」

「俺もこの国では有名どころの悪魔だから別個体が多いし女体化個体がいても思う所は特にないな。俺自身割と真っ当で落ち着いた武人みたいな人格なのは種族が『軍神(N−L)』だからと言うのが大きいしな。これが『英雄』や『猛将』であればもう少し物騒な人格になっていたんじゃないか?」

「俺もナホビノモードに変身した時も“それが自然”と考えているしな。これは人間体の方が擬態に近いからかもしれんが。まあ現状に不満が無いなら良いさ、これも単なるちょっとした世間話だしな。結梨ちゃんの話と掲示板の仲魔の見た目について語るスレを見て少し気になったから聞いてみただけだ」

 

 ちなみにそのスレでは『仲魔が女の子ばっかりだけど童貞って煽られるんだけど』『悪魔合体したら何故か仲魔が女性ばかりになって肩身が狭い。男の仲魔とか同居人欲しい』『はぁ?自慢か氏ねよ』『仲魔を女の子にするには何が必要だと思う?そう悪魔合体だ!』『見た目ガチャとかはマジでやめろよ!ただでさえ忙しいのに!』と言った書き込みがあった模様。

 

「女装とか女体化とかする悪魔は多いものね。ウチの神話ならトールとか。呼べば案外女性で出てくるかも?」

「変身の逸話がある神格は多い故にな。私もやろうと思えば外見を女にする事ぐらいは容易いが」

「ハーベスト! そう言えばウチの弟もよく変身しますの。まあどっちかと言うと女性と関係を持つ事がメインな気もしますけど」

「別に女の仲魔を求めてる訳じゃ無いんだが……」

 

 そこに北欧神話からイズンとオーディンが、ギリシャ神話からデメテルが会話に参加し出して最終的には仲魔達で『女装・女体化しそうな悪魔』大喜利みたいな下らない会話になったが、そんな会話が出来る程度にはヤマトとその仲魔達は信頼関係を築けていると言う事なのだろう。

 

 

 ──────◇◇◇──────

 

 

 □新たな神意

 

「……さて、なんか魔王城ダブルツインマークⅡセカンドを攻略したら新しい神意が生えたんだが、これはどう言う事なんだアオビト」

『おそらく嘗てのダアトで【マガツカ*2】を破壊したのと同じ現象だったのだろう。アレは破壊すれば霊力を吸収して自らの力に出来たからな。嘗ての再現体を倒した後、及びマガツヒを運用していたヒュージを倒した後にマガツヒと霊力を多量に吸収していたから新たな神意が発現したと推測』

「確かに前世の神意獲得の時と同じ感覚があった様な気がするな。事後処理が忙しくてスルーしてたが」

 

 魔王城ダブルツイン(ryでの戦いが終わってから少し後、ヤマトとアオビトは彼らの前世(ダアト)では取得出来なかった新たな神意が目覚めている事を知ってそれらがどんなモノか検証を進めていた。

 

「……【百々目*3】【窮地の備え*4】【護陣エストマ・壱*5】【護陣エストマ・弐*6】【交渉の真髄・壱*7】【交渉の真髄・弐*8】【調査の心得*9】【思念吸収*10】【旧交の縁*11】【変質因子*12】と言った名前みたいだな。それと【契約の奮起・弐*13】【死中の後光・肆*14】と言った既存の神意の発展系もあるか」

『それぞれの神意の効果自体はある程度大雑把に分かるが実際に使ってみなければ詳細までは分かららない。それと流石に全て取得するには御厳が足りないぞ』

 

 ヤマト達は魔王城(ryの攻略や悪魔からの依頼などをこなして幾らかの御厳を集めていたが、既存の神意の中で有用なものを取得するのに使っていた事もあって流石に新規神意全てを取得するのは無理だった。

 

「とりあえず実用的っぽいのを幾つか取得して検証するかな。……【百々目】【護陣エストマ】【思念吸収】辺りでいいか?」

『交渉補助神意も欲しくはあるが今のレベル上昇速度からして再度の仲魔の確保はまだ先だろうしな。【調査の心得】に関しては調査に長けた悪魔合体いない今の我々では活かしにくいし、合体事故狙いで邪教の館に通い詰める必要性も薄いか」

「仲魔は大体揃えた後だからな。【死中の後光】の強化は香を集める時間の余裕が出来たらやっても良いが、多分俺を強化出来る【霊香】は集められなさそうな感じだしな」

 

 そうして彼等は奇襲を防げる可能性が上がる【百々目】、使えるのなら便利そうではある【護陣エストマ】、そして貴重なHPMPに加えてマガツヒゲージまで回復出来るらしい【思念吸収】の3つが現状有用に活用出来て保有する御厳で取得する事にした。

 

「さて取得出来た所で早速検証に入るか。特に【護陣エストマ】はマガツヒゲージの消費量含めて把握しておかないといけないし」

『消費量次第だが効果が“嘗てあの世界で見たエストマ”と同じであれば使い様はあるだろう。この世界でハヤタロウに覚えさせた【エストマ】は効果が違っていたしな』

「それと【百々目】は適当な異界で試すとして……まずはこの【思念吸収】について検証してみるか。とりあえず周辺にある自動販売機を梯子しよう」

 

 何故いきなり自販機を梯子するのかと疑問に思うかもしれないが、彼等にとって【思念吸収】の発動条件である『遺物*15』は自動販売機から取れるモノであり、金策の為に都内を走り回って自動販売機をポチりまくった経験が染み付いてしまっているのでそういう判断になっているのだ。

 ……まあ、結果は大量の缶ジュースや食材や道具を抱えながらHPとMPとマガツヒゲージが一切回復していないヤマトの姿であったが。どうやら普通に自動販売機で買い物をしても神意は発動しないらしい。

 

「……まあ、流石に自販機で買い物をするだけでHPとMPが回復するなんて都合の良いモノじゃなかったか。分かってたよ、うん」

『確か“遺物”と呼ばれるモノは嘗て生きていた人間がボルテクス界となった際に死亡した際、その思念がなんらかの形で物品になったか物品に宿った物と言われていたか。名前からしてそういった物品の思念を吸収して回復するのではないか?』

 

 とにかく【思念吸収】に関しては後で異界辺りでそれっぽい物品を探して検証する事にして、ひとまず買い込んでしまった食料をどうするべきか考えつつヤマトは拠点へと戻っていったのだった。

 

 

 ──────◇◇◇──────

 

 

 □ユニークスキル(新要素)

 

『……それでね、新しく生えてきたスキルなんだけどめっちゃ使い難いんだよ。せめて任意発動にして欲しかったー』

「前にも聞いたが確かに新しいスキルがいきなり生えると困りはするな。俺もなんか最近新しいパッシブスキル外見生えたし、仲魔にも生えてきた」

 

 混沌の奇禍事変と呼ばれた騒動から少し前、自室にいるヤマトはスマホを使って仲の良い友人である聖華学園所属のJK【一柳結梨】と話をしていた。彼等は連絡先を交換し合っていて相談や雑談などをしてるのだが、今回は結梨の方から少し困った事があって相談を持ち掛けたのだ。

 

「どんなスキルなんだっけ? バフとデバフを反転するとか聞いたけど。ちなみに俺は【マガツヒの還元*16】ってスキルが生えてたが」

『名前は【天逆唄*17】ってヤツで交代して前に出てくると味方のバフとデバフ効果を反転させるってヤツ。バフかかってる時に前に出たらなんかデバフになってピンチになった事もある強制発動のクソスキルだよ〜』

 

 ちょっと言葉が汚くなる結梨だったが、スキルが発現した時に仲間の援護をしようと前に出たら味方のバフを反転させて逆にピンチにしてしまうと言うトラブルがあったので仕方ないだろう。

 

「でも上手く使えば味方のデバフを解除するどころかバフに変換出来るんだから相当に強力なスキルだと思うがな。使い方に気を付ける必要がありそうではあるが」

『それは分かってるんだけど発動タイミングとかの検証がめんどいんだよ〜。多分戦ってない後ろから戦ってる前に出た時に自動で発動するんだと思うけど、サマナーの戦いと違って人間でパーティー組んでると入れ替えとかのタイミングが分かりにくくてさぁ』

「新要素が出て来たら検証地獄なのはしゃーない、俺も仲魔に生えてきたスキルや新しいマガツヒスキルとか検証してるしな。最近は掲示板でもGPの上昇やら社会の混迷の影響とかで深層(D2)スキルと言う新しい強力なスキルが確認されてるって話だしな。……俺達に生えてきた特異(ユニーク)なパッシブスキルも同じ様なものなのかね」

 

 ちなみに掲示板で調べた所、彼等の様に普通のスキル枠の範囲外の特異なパッシブスキルを持つ悪魔は何例か確認されており、一部の悪魔が有する『特性』や『特技』とかに近いのではなどと考察されていて、検証班にはその辺りを含めて更なる追加情報が期待されていた。

 

『祈り手の人達にも聞いてみたけど『また新規スキルがァァァ! 検証内容が増えるぅ! それはそれとしてお礼はするからそのスキルの検証結果は頂戴。予定があったら検証作業に付き合ってくれるとありがたい』って言われて、今忙しいから後でってされた。せっかく覚えたスキルだから有効活用したいんだけど【天逆撃*18】と良い結梨が覚えるスキルは微妙に使い難いんだよね』

「デバフをバフに反転出来るだけでもクッソ強いと思うんだけどな。……強いて言うなら敵味方に纏めてデバフを掛けるスキル持ちと組めば、敵だけ弱体化させて味方は反転で強化なんて事も出来るかもしれんが。まあそんなスキル持ってる人や悪魔は聞いた事はないけど」

『味方にデバフを掛けるとか敵にバフを掛けるスキルって確かに聞いた事ないよねー。第三生徒会のみんなも流石にそんなスキルは覚えてないし。反撃スキルもあって損はないけど結梨は力も耐久も高い方じゃないから』

「アマノザコの転生者なら魔法型のステ構成になるか」

 

 ヤマトが知る限りの【幻魔 アマノザコ】は魔法攻撃主体の悪魔であり『HP』や『体』はそこまで高くないので攻撃を受ける事が前提の反撃スキルとの相性も良くなく、呪殺属性は対策されやすい事もあって確かに【天逆撃】は余り活用されてなかったなと前世の記憶を思い返す。

 

『うん、結梨は『力』も高くないから物理よりも魔法の方が得意〜。物理スキルを覚える事は出来るけど威力が魔法と比べれば全然出ないんだよね』

「それはステ以外にも電撃と衝撃のギガプレロマがある*19のと物理適正がない*20のが原因だな。別に魔法主体で戦えば良いんだから問題は無いと思うが」

『それはそうなんだけどねー。……学園がああなっちゃったし、結梨ももう少し強くならないとダメかなーって思ったの』

 

 結梨としても聖華学園は“もう一度出会えた新しい友人達”と過ごす掛け替えのない場所であり、そこが大きな被害を受けた事もあってどうにかして更なる力を得ようと新しく発現したスキルを上手く使える方法を探して今回ヤマトと連絡を取る事に繋がったのだ。

 

「まあ強さは幾らあっても足りないからなこの世界だと。じゃあとりあえず新スキルの検証と悪魔倒してのレベリングと高性能装備の確保とかすれば良いよ」

『今までとやってる事が変わんなーい。もっと手っ取り早く強くなれる方法ないの? ないよね(断定)』

「そんな都合が良い方法が有ればとっくにやってるってのは掲示板とかで多分何百回も言われただろうな。そもそも装備品で強化できる分だけ良いだろ、こっちは仲魔を合体させたりスキル調整したりで頑張るしかないのに。レベルも80後半を超えた辺りで流石に上がりにくくなったし」

『ヤマトも十分おかしい実力してると思うけどねー』

 

 写せ身合体とか合体時ステータス増加とか仲魔のレベルアップとかが出来て本人も超強いと言う、学園にいる様な一般的なサマナーやバスターから見れば『チートだろ!』と言われるであろう合一神(ナホビノ)の力を知っている結梨はちょっと呆れた様子でそう言った。

 ……そうして『最近新要素が増えて検証しなきゃならないこと増えたなぁ』と内心思っている二人は、以後も面倒な作業が増えた事を愚痴りつつ情報交換しながら違いに『不思議な関係の友人』である相手との会話を楽しむのであった。

 

 

 ──────◇◇◇──────

 

 

 □何でお裁ホー?

 

「ヒーホッホー♪ ヒーホッホー♪」

「……何やってるんだフロスト」

 

 とある日の事、ヤマトは自室の隅で仲魔であるジャアクフロストが何やら作業をしているのを見かけてよく見てみると、近くには結構本格的な裁縫セットが置いてあり手元では刺繍を縫っていたので余りにも自傷じゃあくには似合わない光景だった事もあり思わず声を掛けてしまった。

 

「見て分からないホ? お裁ホーの練習をしてるんだホ! ちなみに裁縫セットは副隊長さんと天才技術者さんに言ったらくれたホ」

「……まあ裁縫をしているのは見て分かるんだが一体なんでそんな事をしてるんだ? 別に他人の趣味にケチを付ける気はないんだが『これからはハードでワイルドなジャアクな感じで行くホ』とか言ってなかったか?」

「確かにお裁ホーはジャアクなオイラには似合わないと思うかもしれないホが、これには冬の海よりも深く雪山よりも高い理由があるホ」

 

 丸っこい手で器用に裁縫をしていた手を止めてジャアクフロストが真剣な雰囲気を醸し出しながら話し始めたので、ヤマトも何か事情があるのかと真面目な表情になって話を聞いてみる事にした。

 

「サマナー君も知っての通りオイラはよりビッグなフロストになるべくしゅぎょーを積んで、フロストに伝わる秘技的なスキルを覚えたりして頑張ってきたホ」

「俺の仲魔になったんのも合体でより上位のフロストになる為だったからな。実際特殊合体でジャックフロストからキングフロストに、そして今のジャアクフロストになったし」

「ヒホ、サマナーのお陰もあってジャアクなフロストにもなれてめっちゃ強くなったホが、最近イマイチ活躍出来てない気もするんだホ。最近は氷結耐性持ちが多い上に生えたユニークスキルも呪殺補助だからシナジーしないホ。だからここらで更なるステップアップを図ろうと思ったんだホ。プルスウルトラ(更に向こうへ)だホ」

「それはどっちかと言うとヒーロー側のセリフじゃないのか?」

 

 どうやらジャアクフロストは更に自分を強くしようとしているらしい。元からフロスト族としては妙に向上心がある個体だとは知っていたが氷結アタッカーってしては過不足なく使えていたので、力不足を感じていたとはヤマトも知らなかった。

 

「まあ仲魔が更に強くなりたいと思うのならサマナーとして力にはなるが、俺が知ってるフロスト系の特殊合体はジャアクフロストまでだからな。写せ身合体でスキル調整も出来るが……と言うか、そもそも何で裁縫なんだ」

「ヒホヒホ、更なるパワーを得る方ホーについては既に見出しているホ。……そう、オイラはちょー強いサマナーを見習って『ごーいつしん』になるんだホ! お裁ホーはその為のしゅぎょーの一環なんだホ!!!」

「???」

 

 そんな自信満々なフロストの発言を聞いてヤマトの脳裏には“何故に合一神になるのに裁縫の修行がいるのか”などの疑問符後浮かぶが、流石に合一神云々の話だとギャグじみたノリで流す事は出来なかった。

 

「……流石に合一神になるとかは肯定出来ないんだが。自分の知恵を持つ人間を手に入れるとか捕食するとか言うなら止めさせてもらうぞ」

「ヒホー、オイラはジャアクでワイルドなフロストだけどそんなゲドーな行為はしないホ、どっちかと言うとダークヒーロー路線なんだホ。それにゲドーなジャアクには昔使い捨てた女の子が水着実装されるぐらいパワーアップしながら現れた上、耐性チートな5人組ヒーローフロストも一緒になってフルボッコにされて一切の描写が無いままにナレ死するムザンな末路を迎えるからダメだホ」

「やけに具体的だな。……じゃあどうやって合一神に、と言うか聞くの2回目だが何故裁縫なんだ」

「ヒッホー、それはお裁ホーこそがごーいつしんに至る為に必要な能力だと、かの大悪魔【大魔王 ルシファー】から聞いたからだホ!!!」

「??????」

 

 なんかいきなり直接は見た事ないけど自分でも知ってはいる超有名な悪魔の名前がフロストの口から出てきた事で更なる疑問符に包まれるヤマトの脳内。

 

「いやルシファーって俺でも見た事ないんだけどいつ会ったんだ? 偶に自由行動はさせてたけどそんな大物が居れば気付くと思うんだが」

「それに関してはフロスト族に伝わるじゃほー(邪法)を使ったんだホ。ダンチョーの思いだったホがダッツを1ダース生贄に捧げる事でちょー強い悪魔を呼び込む儀式でオイラが更に強くなる方法を聞いたんだホ」

「この前ダッツを1ダース要求したのはその為か。食べ物を粗末にするんじゃない」

「大丈夫だホ、儀式に使ったダッツは後でスタッフ(オイラ)が美味しくいただいたホ。……そうしてダッツパワーに導かれて『……ヒーホー、汝更なる力を求めるフロストの魂よ。オイラの声を聞くんだホー……』と言うソーゴンな雰囲気と共に大魔王ルシファーっぽい声が聞こえたんだホ!」

「いやめっちゃヒーホー言ってるじゃん。本当にそれが大魔王ルシファーなのか?」

「なんか無駄に意味深な事を一方的に他人へ言って悦に浸るセーヘキがある感じだったから大体閣下だホ、多分」

 

 ハ◯ゲンダ◯ツで呼び出されるのが大魔王ルシファーなのかとギャグとして流せば良いのか悩むヤマトだったが、彼自身も『悪魔ルシファー』フロスト見た事ないのでもしかしたら本物で重要な情報を話したかもしれないと考えて一応フロストの話を聞く事にした。

 ……こういう妙な展開の依頼(クエスト)をさせられた事は1度や2度では無いヤマトなので順応も早かった模様。

 

「まあ声の正体がルシファーかどうかが置いておくとして、その声は一体どんな“強くなれる方法”を話したんだ?」

「ヒホ、なんか意味深なだけの言葉を省いて簡潔に説明すると『ナホビノの仲魔となっているオヌシには“ごーいつしん”に至る事が出来る更なる進化の可能性があるホー。その為にはまずお裁ホーでナホビノのハイセンスなデザインを学び、シュギョーによって手からビームサーベルを出せる様になるヒツヨーがあるホー。それっぽいデザインの服と神だけに髪が長いカツラとフォースと共にある感じのサーベルが出せれば実質ナホビノっぽいフロストだホー』と言ってたホ」

「だから裁縫なのか。……見た目だけ似せてもナホビノにはなれないとは思うが、でもフロスト族なら或いは……?」

 

 以前ヤマトはフロスト系の仲魔を持っている事もあって掲示板などでフロスト族のバリエーションを調べたら、自分が知ってるノーマル・キング・ジャアク以外にも多数の派生種が存在している事を知って驚いた経験があり、その中にはコスプレみたいなヤツもあるらしいので有り得なくは無いと考えてしまった。

 

「後は『シュギョーを得て今まで辿ってきたミチスジを束ねて、ついでにダッツを準備してくれそうなお世話好き妖精の力を借りればオヌシは“ごーいつしん”へと至る事が出来るであろうホー。具体的にいうとサブクエストによる特殊合体解禁だホー』とも言ってたホ」

「それが一番重要な情報だと思うんだがな。……まあフロストの新しい特殊合体とかについては俺も調べてみるよ」

「オイラもお裁ホーでサマナーのイカす変身を身につけて、シュギョーでビームサーベルを出せる様になってみせるホ。想像力を解き放つんだホー!」

 

 更なる高みを目指す為にやる気を見せているジャアクフロストを見て、ヤマトはツッコミ所の多いルシファー云々フロストともかくとして仲魔後力を求めるならそれに応えるサマナーの義務を成すべくフロスト族についての新情報でも調べるかと早速掲示板を開いたのだった。

 ……尚、掲示板で調べてみたら『フロスト族派生多過ぎるからそれぞれの入手条件が分かりにくいんだけど!』『これだから頭ヒーホーは!』『いちごとかレモンとか美味しそうな名前しやがって!』『合体素材に使えるからいっぱい欲しい』と言う感じのコメントばかりで有志の皆さんもフロスト族検証には手を焼いている感じだった模様。

*1
真5Vには『悪魔の裏庭』と言う龍脈から訪れる事が出来る手持ちの仲魔を多数呼び出して会話を行えるシステムが存在する。龍脈に潜る事原作出来ないので自室でやってる。

*2
真5のフィールドで湧き出る霊力を悪魔たちが占拠した場所。マガツカを占拠したリーダー悪魔を倒さない限りその影響を受けた悪魔が襲いかかって来る。

*3
マップ上で的に背後から接触された時、こちらの先制になる確率が大きく上昇する。真5V出典。

*4
オートバトル中に味方のHPが残り僅かになるか瀕死になった場合、オートバトル解除。真5V出典。

*5
エネミーシンボルと接触時、先頭にならず消滅させる効果「護陣エストマ」が使用可能になる。真5V出典。

*6
「護陣エストマ」により消費されるマガツヒゲージ量が減少する。真5V出典。

*7
悪魔会話で悪魔が要求してくるマッカの金額が減少する。真5V出典。

*8
悪魔会話で悪魔が要求してくるマッカの金額が大きく減少する。真5V出典。

*9
調査ポイントからアイテムが発見された時、稀に入手量+1、さらにマッカ発見時は金額増加。真5V出典。

*10
遺物ポイントを調査し遺物を入手した際、パーティメンバーのHPMPとマガツヒゲージが回復する。真5V出典。

*11
悪魔全書登録済み悪魔との会話での要求マッカ額が減少し、会話中の失敗が1回無効になる。真5出典。

*12
悪魔合体時の合体事故発生率が飛躍的に上昇する。真5V出典。

*13
契約の奮起・壱の効果で仲魔がレベルアップした際、現在レベルに応じパラメータにボーナスを得る。真5V出典。

*14
命乞い会話で香を要求できるようになる。真5V出典。

*15
真5・真5Vにおける換金アイテム。フィールドに設置された自動販売機から入手可能。

*16
戦闘中、マガツヒゲージがマックスになった時、アクティブの味方全体のMPが少量回復する。真5V出典。

*17
戦闘中ストックから召喚された時、自身以外の味方の能力上昇・低下効果を反転させる。真5Vにおけるアマノザコのユニークスキル。

*18
力依存攻撃を受けた時、確率で小威力呪殺攻撃で反撃し、3ターン対象攻撃力を1段階低下させる。真5出典。

*19
前世アマノザコから引き継いだ写せ身合体によるスキル。ヤマトは魔法系にはギガプレロマ覚えさせるタイプ。

*20
真5でアマノザコには物理適正なし。




あとがき・各種設定解説

ヤマト&アオビト:真5V要素『悪魔の裏庭』実装
・前の世界であるダアトでは色々ってギリギリだったので仲魔殿コミュは余りしなかったが、この世界では余裕があるのと隊長や掲示板相談で仲魔とコミュった方が良いと言われてよく話をしていた。
・そうしたら最近仲魔のステータスや適正が上がったり新しいスキルを覚えたりしたので『これがこの世界のサマナーの力なんですね』と隊長に言ったら『何それ知らん、ナホビノ怖』と返された模様。
・神意【思念吸収】に関しては名前通りボルテクス界にある遺物や自動販売機に残った思念を吸収して回復している、大体マガツヒ吸収の延長線上にある能力と裁定しているので普通の自販機を弄っても特に効果は無い。
・ジャアクフロストの次の特殊合体先は言うまでもなく真5Vで新たに登場した“あのヒーホー”であり、今回の会話が含めて合体条件解放のサブクエストが発生するフラグみたいな感じ。


読了ありがとうございました。
真5Vでの悪魔の裏庭風に書いてみた短編集でした。大体ノリで書いたギャグ的な話なので話の整合性とかはスルーでお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。