「さてここで休憩をするぞ。」
ハルトが調査に向かった後、リムル達は準備を整えてオークの集団に向かって村から出発をしていた。
現在野営をするために、休憩をすることにした。
(それにしてもハルトの奴、連絡を一つ寄こさないなんてな、一体どうしたんだろうか?まさか・・・・・・あいつがやられたなんてないよな?)
今回の敵オークロードの存在を知ったリムル、いくらハルトでもオークロードと戦うことになると、彼曰く前世よりも力が下がっていると言っていたのを思いだす。
だが、今はほかのメンバーを連れているので、一人で動くわけにはいかない。
一方そのハルトは?ハリケーンドラゴンの姿のまま空中でオーク達を探していた。疲れたのか一旦着地をして、彼はプラモンスター達が帰ってくるのを待っているとケルベロスが戻ってきたので手に乗せる。
『ワンワン!!』
「見つけたのか?」
ケルベロスは首を縦に振ったので、彼はビンゴといいそのまま飛びあがりケルベロスは案内をするため彼の肩に乗る。
『ワンワン!』
「あっちの方角だな?」
彼はドラゴウイングで急いで向かい、オークの軍隊を見つけた。それに対抗をしているのはガビルが率いるリザードマン及びゴブリンのメンバーだった。
相手は鎧を着ており、ガビルが奮闘をしている姿を見てハルトはゴブタに一撃でやられたとは思えないほどだな?と見ているが、このままではやられるなと判断をしてシフトレバーを動かす。
【ルパッチマジック タッチ ゴー!チョーイイネ!サンダーサイコー!】
「うなれ雷鳴!」
緑色の魔法陣から雷撃が放たれてオーク達に命中をしてオークジェネラルは驚いている。
それはガビルも同じで上の方を見るとウィザードがいたので驚いている。
「あ、あれは!?」
「よう大丈夫か?」
そのまま着地をして別の指輪に変えてかざす。
【ランド・ドラゴン!コネクトプリーズ!】
ランドドラゴンに変身をしてコネクト魔法でウィザーソードガンをとりだして発砲をしてオーク達が倒されて行く。
「ふぃー・・・・・・」
だがオーク達が襲い掛かってきたので、ガビルは構えようとしたが、そこにゴブタが現れる。
「ハルト様!」
「よう、ってことは来たみたいだな?」
ウィザードがいうと、ランガも現れる。オーク達は驚いていると黒い何かの巨大な球体が発生をしたのを見て、ベニマル達がやったのだな?と思いながら、ウィザーソードガンを構え直す。
「ふん、どこの木っ端魔物の配下が加わったところで、我らの優位に変わりない。」
「木っ端・・・・・・」
「ほーう・・・・・・ハルト様、ここは我に任せてもらってもよろしいですか?」
「え?お、おう任せるぜ。」
「わおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!」
するとランガの周りから巨大な竜巻が発生をしたので、全員が衝撃に備えている。ウィザードもほかの奴らが飛ばないようにするためシフトレバーを動かす。
【ルパッチマジックタッチゴー!バインド!プリーズ!】
「は!!」
地面から鎖が発生をしてゴブタ達が飛ばないようにして、オーク達は次々に鎧などを破壊されて吹き飛んで行く。
「すげー・・・・・・これがランガが進化をした姿ってことか?流石だな・・・・・・」
ウィザードは仮面の奥で笑いながら、ベニマル達が交戦をしているのを見て鬼人に進化をした彼らの力は、オーク達を翻弄させて倒していく。
シズもその間に入り、剣を抜いて炎を纏わせて切りつけた。今のシズはイフリートがいないのに、なぜ炎を纏わせることができるのか?
それはエレメンタルドラゴン事ハルトが彼女に生命力を与える際に、彼女自身の開いたスキルにエレメンタルドラゴンとしてのハルトの能力、炎、水、氷、雷、風、岩などのスキルが彼女にインストールされてしまったのである。
「うん、イフリートがいた時よりも使いやすい。しかもなじんでいる感じがするわ。」
その様子をウィザーソードガンでオークを切りつけていたウィザードは仮面の奥で冷汗をかいていた。
「もしかして、俺のスキルか?」
『お前が、生命力を与えた際にコピーをしてしまったのが原因じゃろうな。まぁまさか無意識でコピーをしてるとは思ってもいなかったがの?ふっはっはっはっはっは!』
ウィザードラゴンは中で笑っているが、ハルトはそうは言ってもな?とウィザーソードガンではじかせながらオークと交戦をする。
次回 オークと交戦をする中、突然として一匹の魔物が入りこんできた。自分をゲルミュットと名乗った人物はゲルドとつけられたオークに命令をした。
つまり彼こそ、オークに名付けをした人物でベニマル達の故郷を滅ぼすように言った人物である。
次回「現れたゲルミュット」