転生したら指輪の魔法使いだった。   作:桐野 ユウ

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ゴブリンとの会合

ヴェルドラを捕食をして、いつかは外に出れるようにするためにとリムルとハルトは洞窟の中にいるモンスター達を倒しながら外へと出ると森の中に出たので、ハルトは洞窟を見てから前の方を向いた。

いよいよ、リムルとの旅が始まろうとしていた。

 

「うーーーんいい日差しだな。」

 

「あぁ、そういえばハルト、お前ヴェルドラと知り合いみたいだけど、お前何者なんだ?」

 

「・・・・・・悪い、まだ話せないんだ。信用をしていないわけじゃない。だが俺は一度・・・・・・いや二度死んでいるからな。」

 

「二度も死んでいるのかお前!?」

 

「・・・・・・まぁな。」

 

ハルトは一度死んだ時のことを思いだして、彼女が俺の手をつかみながら涙を流しながら自身の名前を叫びながら言うのを意識がなくなるまで見ていた。自身が愛した女性が無事なのだから良かったと思いながらハルトは歩いていると前の方から30匹ほどのゴブリンが現れた。

 

(この辺に住んでいるゴブリンか?だが装備などを見て貧相な装備をしているな。)

 

「ツ、強キ者達ヨ、コノ先二何カヨウデスカ?」

 

「強きもの?どこにいるんだ?大賢者」

 

【解、この辺一体にマスター以外にはおりません。】

 

「・・・・・・なぁリムル。」

 

「なんだハルト?」

 

「おそらくだが、お前から妖気がめっちゃ漏れているぞ?」

 

「え!?(大賢者、ハルトが言っていることは本当なのか!?)」

 

【解、ものすごく妖気が漏れています。ゴブリンたちが恐れるのはそれが原因かと】

 

(まじかよ!?とりあえず抑え込み抑え込み)

 

リムルが妖気を抑えてからゴブリン達はハルトの方を見ており、恐れられているのでもしかして?と思い確認をすると彼自身からも妖気が発生をしており彼自身もいけないなと思い抑え込む。

 

「強き者たちよ、その異様な妖気を見込んでお願いがあります。」

 

「「?」」

 

ゴブリン達に案内されて、彼らの村に到着をした。ハルトは辺りを見ていると村長である人物が現れて、家に招待された。

 

「私がこの村の村長を務めております。」

 

「それで俺達に頼みたいこととは?」

 

「・・・・・・一月程前、この地を守る竜の神が突然として消えてしまったのです。」

 

(あーおそらくヴェルドラのことだな?)

 

(多分そうだろうな、奴の力で魔物たちは恐れていたが、それがなくなったってことはこの辺の魔物たちが活発になったのだろうな。)

 

ウィザードラゴンと心の中で話をしていると、この森に目を付けた魔物「牙狼族」・・・・・・それがゴブリン村を何度も襲ってきて追い払っているが・・・・・・村長の息子も勇敢に立ち向かい殺されたということだ。

残されているのは傷ついたゴブリンや女、子ども、若いゴブリンもいるがこのままでは全滅をしてしまう。

 

「俺達がお前たちを助けるとして、お前達は俺達に何を差し出す?」

 

(おいおいリムル、何を言いだすんだ?いきなりすぎて俺困っているけど!?)

 

「我々の忠誠を捧げます。」

 

ゴブリン達ははっきりとそう申したのを見て、ハルトは驚いていると遠吠えが聞こえてきた。

 

「牙狼族だ!」

 

「ち、近いぞ!?」

 

「もう駄目だ・・・・・・おしまいだ!!」

 

パニック状態になっているゴブリン達、するとリムルが何かを決意をしたのか声を出す。

 

「お前達の望みを叶えよう!」

 

「そ、それでは!!」

 

「あぁ約束をする!お前たちのことは!暴風龍ヴェルドラに変わりリムル・テンペストと」

 

「ハルトが」

 

「「聞き届けた!!」」

 

(やれやれ、ハルト自身もそういえば見過ごすことができないほどの馬鹿だったわ。)

 

ウィザードラゴンは中で呆れているが、それがハルトのいいところでもあるなと無言でいた。

ハルトはゴブリンに柵を作るように指示を出して、リムルはその間に自身の中で調合をしてゴブリン達を包むと重傷を負っていたゴブリン達の傷が回復をしていくのを村長達は驚いている。

 

「なんと・・・・・・リムル様、すごいです!」

 

「さて、ハルトの方は終わったかな?」

 

外では

 

「準備は大丈夫か?」

 

「はい、ハルト様!ですが・・・・・・」

 

「わかっている。強度がちょっともろいからな、これじゃあすぐに破壊されてしまうが問題ないだろう。」

 

ハルトはそういい。リムルがやってきた。

 

「おうハルト、準備がいいな?よし!『粘糸!』」

 

ハルト達が用意した柵にリムルの粘糸が発動をして、強度を上げているがそれ以外にも何かを考えているのだろうとハルトはコネクト魔法を使いウィザーソードガンをとりだす。

 

日が落ちて、牙狼族たちはゴブリン村の前に現れた。

 

「情報通りなら100匹ぐらいはいるぜ?」

 

ハルトはそういい、リムルは声をかける。

 

「いいことを教えてやる!これ以上来ると命はないぜ?」

 

「まぁさっさと去った方がいいぜ?」

 

「スライム風情と人間如きが何を言っている!やれ!ゴブリンどもを皆殺しにしろ!!」

 

「「わおおおおおおおおおおん!!」」

 

数匹の牙狼族が襲い掛かってきたが、突然として倒れて絶命をした。リーダー格は驚いているがリムルが念のために仕掛けておいた鋼糸によるものだ。

ハルトは迫りくる牙狼族に対してウィザーソードガンを構えて発砲をして倒していく。

 

「おのれ・・・・・・ならわし自ら貴様を食いちぎってやるわ!!」

 

「親父殿!!」

 

息子であろう牙狼族が止めたが、リーダー格はリムルを襲い掛かろうとしたが空中で静止をしてしまう。

 

「な、何!?」

 

「ダブルコンボはいかがかな?これで終わりにしよう!水刃!!」

 

リムルが放った水刃が牙狼族のリーダーの首を切断させたのを見て、ハルトは終わったなとウィザーソードガンを降ろす。

そしてリムルは牙狼族のリーダーを捕食をしてその姿に擬態をすると咆哮をして牙狼族を追い払おうとしたが・・・・・・

 

「「「「我ら一同!あなたさまに従います!!」」」」

 

牙狼族が降伏をしたことで、リムルは彼らに名をつけると言った。村長は止めたがリムルは名前をつけて行く、最後に牙狼族の息子にランガと名付けるとリムルはそのまま気絶をしてしまったので、ハルトは魔素がなくなったのだな?と彼をゆっくりと運び用意された家の中へと入る。




次回 リムルが気絶をしてしまっている間、外に出て今の自分がどこまでやれるのだろうか?と思いながらドライバーを起動させる。

次回「ハルト変身をする。」

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