空の欠片   作:koba艦長

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はい、どうもです。kobaでございます。
10話記念です~(といっても何もありません)
投稿開始してはや1ヵ月ですが、皆さまの応援、アドバイスなどのお陰で、文章力が上昇しました!!(多分)
そんなわけでMISSION3です。皆さま、機体のチェックは万全ですか?それでは、行きましょう。


第10話 MISSION3 帰還と旗艦の海

 2019年 5月16日 18:00 インド洋 国連軍艦隊防空任務 三十分後に任務終了。

 

 任務開始から早14時間。波と風が手伝ってくれたお陰で、予定より早くインド洋に入ることができた。なんとか今日中にセイロン島に行けそうだ。

 

『こちらウォードCDC(戦闘指揮所)。本艦の作戦機全機、上空に異常は無いか、報告せよ。』

 

『ウォード第1F-18F飛行隊。異常無し。』

 

『ウォード第2F-18F飛行隊。異常無し。』

 

『ウォード第3F-35C飛行隊。異常無し。』

 

『アローズ社第1航空師団ボーンアロー隊。異常無し。』

 

『アローズ社第1航空師団ボーンランサー隊。異常無し。』

 

『了解。各機、そのまま、警戒せよ。』

 

 穏やかな海。敵が寄ってきそうな気配も無い。いや、寄って来れないの方が正しい。18隻の軍艦、11個の航空部隊。「赤信号、皆で渡れば怖くない。」という日本のことわざがあるように、こんな大軍では、敵も攻撃してこれない筈だ。

 

 

 

 

 18:30分 インド領空、領海到達。

 

『アローズ社航空部隊ご苦労であった。当任務をインド海軍、空軍に引き継ぐ。帰還してくれ。』

 

『こちらインド空軍。今までご苦労な。俺等に任せてくれ!』

 

『おう、任せたぜ。』

 

 進路を変え、俺等はセイロンへ向かう。

 

『ほんとに何も来なかったな。』

 

「ああ、良かったよ。」

 

『……進路そのまま、方位北北西。……』

 

「……なんだ?今の?」

 

『いや、わからん。俺も聞こえたが―』

 

『全機警戒しろ。』

 

『敵だと言うのか?ヴァイパー。』

 

『ああ、今の通信はおかしい、はっきりと聞こえなかっただろ、どっかの通信を拾ったんだろう。』

 

『だが、レーダーには民間の機影、船舶は無い。』

 

『そうだ、となると、残るは……分かるだろ。』

 

『なぁ、ボーンアロー、さっきの通信は敵なんじゃないのか?』

 

『ああ、俺等もそう考えたんだ。司令に報告して、もどったh―』

 

『全機へ通達!!!今すぐ戻れ!!!敵機だ!!!』

 

 オペレーターが怒鳴る。やはりか……しかし何故……いや、考えている時間は無い。

 

『ちょっと退いてくれ。全機へ通達。データリンクを行う。敵機は恐らく対艦ミサイルを搭載したF-35とX-47だ。絶対に空母に傷をつけるな。』

 

 オペレーターが司令に変わった。いや、驚くのはそこじゃない。

 なぜ、司令はそんなこと判るんだ?確かに、レーダーには薄っすらとしか映らない。しかも、15機中、5機は明らかに人が乗っている機動だ。

 

『全機、アフターバーナー(急加速装置)を使用しろ、F-35を狙うぞ。人乗ってるやつは厄介だ。』

 

 背中から強い衝撃が来る。しかし……あのF-35のパイロットは「死に行け」と言われているようなもんだ。あんな艦隊に勝てるわけがない。

 

 艦隊上空に戻ると、早くも、アドミネルのSU-33飛行隊がX-47を4機を落としていた。

 

『こちらアドミネルCDC。アローズ社、インド空軍各機へ、アドミネル航空部隊はUAVの始末で手いっぱいだ、F-35を落としてきてくれ。』

 

『了解だ。ボーンアロー行くぞ!!』

 

 F-35は退避せず、こちらに向かって来ている。あいつ等レーダー見ていないのか?

こんな大軍相手に5機で挑むとは……敵の指揮官に人間性はないのか!?指揮官?……そうだ!敵の指揮官だ。船舶がいる筈だ、空中給油でわざわざこんなところに来る奴はいない。

 

「ボーンアロー3よりアドミネルCDC。レーダーに何かしらの船舶は確認できないか?」

 

『アドミネルCDCよりボーンアロー3。ネガティブ、確認できない。敵の旗艦は潜水艦である可能性が高い。』

 

「了解。警戒する。」

 

『ヴァイパーよりボーンアロー各機、敵機散開した。こちらも散開し、各個敵を撃墜せよ。』

 

『ウェスターよりボーンランサー各機、我が隊も散開だ。』

 

 俺から一番近いのは…….左から2番目のF-35か、このスピードなら俺が一番早く着く。だが……あのF-35には人が乗ってる。生まれた国は違うかもしれないが、人は人だ。落とせば、俺の機体にキルマークがつく。そうだ、ヴァイパーだって、ブロンコだって、オメガだってキルマークが山ほどあった。いくら人を守るためだと言っても、人は殺したくない。敵だって、本当に俺を殺したいのかわからないだろうし、きっと、空を飛びたくて、パイロットになったのだろう。つまりは、同志だ、同志に他ならない。その同志を俺は殺し、相手に二度と飛ぶことを出来なくさせるのか?そんなことさせたくない。だが……俺がそんなことになるのは嫌だ。……ならば―

 

「リーパー、エンゲージ(交戦)!!」

 

 敵機は下降。ステルスなので分からないが、対艦ミサイルをたっぷり積んでいるのだろう。こちらは、300度ロール(旋回)その後下降。(バレルロール)

 やはり、UAVとは違う。敵はこちらに気づいたようで、敵機減速した後旋回。ヘッドオン!旋回性能が高いF-35に今カウンターするのはキツイ。背中を取られないように速度を上げ、上昇、加速によって手に入れた旋回力で機体を倒す。見えた!やはりF-18シリーズはこの旋回の方が手っ取り早い。Gが相当かかるが。

 敵は振り切るため、上昇。だが逃がさない。ミサイル準備。

 

「FOX2!!」

  

 まず、一発。敵機後部で炸裂。黒煙が噴き荒れる、エンジン下部に機関砲を1コンマほど発砲。黒煙が酷くなり、コックピット付近から「何か」が打ち出される。

 よし、脱出できたか。そうだ、殺す必要はない。武器を壊せばいい。あの兵士は国連軍の捕虜になるだろう。それでいい。それでいいんだ。

 

『こちらアドミネルCDC。全機へ、敵機の全滅を確認した。ベイルアウトした兵士は今から拾いにいく。全機よくy―!?なんだ!?これは、潜水艦か!?全機へ、南東部に潜水艦の浮上を確認した!!これから駆逐艦が戦闘を開始する。援護してくれ!!』

 

『ブロンコ、リーパー、対艦ミサイルをぶちかましてこい!!』

 

『勿論だ。』

 

「やってやるぜ!!」

 

 浮上した潜水艦は150mほどある巨体だ。甲板には飛行甲板のようなものがある。まさか……。

 

『注意!!敵艦はUAVを射出した!!』

 

『全機へ、UAVは我々が相手する。敵艦への攻撃を続けてくれ。』

 

『こちらミサイル駆逐艦ヅェルズ。VLS(ミサイル垂直発射システム)対艦ミサイル発射まで30秒。それまで支援してくれ。』

 

 敵艦はファランクス対空機関砲を撃ちまくっているが、F-18やらF-35から袋叩きにされている。UAVの方も、SU-33が落としている。

 

『ボーンアロー2、ミサイル発射!!』

 

「ボーンアロー3、ミサイル発射!!」

 

 抱えていた2発の対艦ミサイルを発射する。一発は対空機関砲によって撃ち落とされるが、一発は命中!

 

『こちらアドミネルSU-25UTG飛行隊。爆弾をタンマリ抱えて、飛行中。空域を空けてくれ、敵艦を料理する。』

 

 250㎏級の爆弾を投下するSU-25。敵艦は爆発をくり返す。

 

『対艦ミサイルレディ(発射準備完了)発射キーを回せ。ASMファイヤ!!20秒後に着弾!!』

 

 対艦ミサイルの弾道に皆、目が行っている。

 だが、この時、敵艦のVLSハッチが開いていた。

 

『注意!!!敵艦ミサイル発射!!!!!』

 

 ラプターアイの通達で初めて気づくことができた。交差する2つのミサイルの群れ。こちらのミサイルは着弾。敵艦は轟音をたてながら轟沈。

 だが、敵の発射したミサイルの目標はアドミネル、4発のミサイルがアドミネルの左舷を目掛ける。だが、アドミネルの防空システムを侮っている。対空機関砲の射線に入った刹那、無数の機関砲弾が撃ち込まれ、4発全てのミサイルが空中炸裂する。

 

『よーし、やったぜ!!』

 アドミネル乗員の歓声が聞こえる。

 対艦のみならず、対空にも十分に対応できる空母。それがアドミネルなのだから。

 

『全機よくやった。これ以上の敵の出現は確認できない。アローズ社航空部隊は帰還せよ。インド海軍、空軍は引き続き頼む。』

 

『アローズ社全機よくやった。ルーキーも戦果を上げたようだな。これからも期待しているぞ。さぁ、セイロンへ行こう。』

 

 ふと、空を見上げると満天の星空が広がっている。なんだ……戦場の星空も同じじゃないか。

 だが、この地点は「欠片」が多い。「流れ星」でなく、「欠片」である。

 

『ここは欠片が多いな。』

 

『ああ、厄災からもう20年になるっていうのに……』

 

 流れ星と瓜二つのその落下物。人々はそれを「空の欠片」と言う。

 

 

 

 




どうでしたか?
もーチョイで夏休み終わるんで、投稿ペースが遅くなると思います。
では、今回はこれで失礼します。
また次回~
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