前回からかなりの日数がたっていて、いそいで書きました。
そんなわけで、今回は最終回です!!!!……第一章のね。
山々がすごい勢いでコックピットの外を流れていく。ここはウラル山脈。
事件の終息が近づいているが、事件を引き起こした「クーデター軍」の最後の抵抗を警戒するため、今こうして警戒任務に当たっている。
『ひゅー、すんごい山だな。腕が鳴るぜ!!』
『調子こいて地面にキスするなよ、オメガ。』
ブロンコが華麗に受け流す。それに苦笑するオメガ。
今回の任務は、昨夜合流した第六師団との合同作戦であり、俺等ボーンアロー隊の数百メートル下では、ヤンキー隊が飛んでいる。
『なぁ、ボーンアロー、そっちはどうだ?』
『ヴァイパーからジャンクへ、こっちは雲の上を優雅に飛行中。そっちは?』
『こっちは高度30メートルをのんびり飛行中。異常は無い。まぁ、こんなとこ、ただの山だがな。』
『そうだな。帰ったら、一杯――と言いたいが、休暇中じゃないからな。コーヒーで一杯やろうぜ。』
『同感だ。楽しみにしてる。』
コーヒーの話するから今すぐ飲みたくなったじゃないか!!! いや、そんなことはさて置き、今は任務に集中せねば。
低空、高空に広がる様々な雲。空高くに存在する青い空。この景色を見ると、鮮明に思い出す。訓練兵だった頃を。
この景色は、俺が死に物狂いで訓練した空域。アメリカ、第7特殊飛行空域――通称「円卓」。その空の景色とそっくりだ。
数々の思い出を頭の中で再生する。全く、こんな「遠い」ところまで来たものだ。
『ラプターアイよりボーンアロー、ヤンキー両隊へ、定期連絡を報告せよ。』
『こちらヤンキー1。異常無し。』
『こちらボーンアロー1。異常無し。』
『了解。作戦は20分後に終了だ。それまで警戒を怠るな。』
オペレーターが無愛想に無線を切る。
『なぁ、リーパー。』
『なんだ? オメガ。』
『もう数日で事件が終息すると思うか?』
オメガが一発ギャグでもかますかと思ったら、すごくマジメなことだった。これには、流石に驚きを隠せない。
「なんだ? いきなり。ああ、そう思うぞ。」
とりあえず、自分の意見を言い、出方をみる。
『そっか、そうだよな。』
オメガは同意。にしても、何故俺に聞くのだろう?
「なんで俺に聞くんだよ。ヴァイパーやブロンコに聞けばいいだろ。」
『いやさ、お前なんか、鋭いじゃん。』
「はぁ? そうか?」
『ああ、そうだ。いつも冷静だしな。』
『おい、それじゃ、俺等が冷静じゃないようじゃねーか。』
ほら、きた、ヴァイパーの抗議。
俺としては、もう少し、早く抗議に出ると思ったのだが。
『そんなつもりはねーぞ。まぁー、ただ、リーパーの意見を聞いてみたかっただけだ。』
どうやら俺は冷静で鋭いキャラと思われているようだ。実際は違う。俺は全然、冷静ではない。酷く頭が混乱する時だってある。俺の緊張するとつい無口になる悪い癖なのだが。
20分後――
『ラプターアイより作戦機全機、作戦終了だ。帰還せよ。』
『全機帰ろう。そろそろメシの時間だ。』
「ああ、帰ってコーヒーが飲みてぇ。」
3時間程の飛行だったが、流石に喉が渇く。
スリランカで飲んだ紅茶を俺の胃が欲しがっているが、シル基地のコーヒーで騙そう。
『そうだな、よし、帰ったら一杯するぞ!!』
ウラルの山々が後に遠ざかっていく。あの空域は、このカザフスタンの一番美しい空域だと俺は思う。
またこの空域に配属される日を楽しみにして、ウラルの山々に敬礼をする。
『全機へ、司令からお話がある。』
『全パイロットへ、帰還した後、緊急の会議を実施する。シル基地のブリーフィングルームへ集合せよ。』
何故、このタイミングで報告したのかは分からないが、「帰還後すぐ」ということは、なにかがあったらしい。悪い予感がする。昔から悪い予感が当たってしまうのがいやで仕方ない。
だが、事件の終息を迎えているのに、悪い事態が引き起こされるか? はたまた、全く別の問題か?
悩んだが、見当もつかなかった。 だが、その答えはシル基地のブリーフィングルームで伝えられた。それも、俺が予想していたのよりも何十倍も「悪い」答えで。
国連官僚とその部下との音信不通。ヴェルナー社兵器開発部門最高責任者キャスパー、コーエンの逃亡。同社兵器開発部門及び傭兵部隊の突然の決起。
現在、イユーリ自治区内では混乱状態にあり、社員の三分の一が決起に参加したヴェルナー社では必然的に営業停止になった。
さらに、傭兵部隊のほぼ全ての兵器が持ち出され、兵器開発部門の開発していた新型兵器も彼等の手の中にある。
このとき、俺は覚った。いや、ほぼ全ての人類が覚っただろう。
――「事件」は確かに終わった。それと同時に、「戦争」が始まった、と。
空の欠片 第一章 THE LYULI WAR 完
第ニ章 THE USEAN WARに続く。
いかがでしたか?
えっ……投稿しないでなにやってたか? ですか……アレですよ、オリジナル小説の構成とか、
登場人物の設定とか、エースコンバットとか東方とかBF4とかですよ……←オイ、アキラカニカンケイナイノアルジャナイカ
まぁ、そんなわけで、この「空の欠片」とオリジナルの「並行戦火」をよろしくお願いします。これからも、心をこめて、ゆっくりと(?)書きますので、ごゆるりとお待ち下さい。←オイ、キイテンノカ、アレセツメイシロヤ
それでは、また次回、お会いしましょう。でわでわ~←アー、アローズ社航空部隊ダナ? バクゲキチテンノザヒョウヲオクル「コレをカイテルヤツノイエ」ダ。
\ドドーン/