またしても何も知らない元スズカの同室ウマ娘 作:一般通過どうした急に
さーて、合法的では有るがサボることになったのでとりあえず部屋から出ることはあんまりよろしくないかな。なんてことをスペの頭を撫でながら考える。うーん、暇なのはこの際しょうがないかもしれないな、まだ起きないし
「………」
規則正しいタイミングで寝息を吐くスペのことを見ながら…予定でも考えておく、何も考えつかないけど。
「ん…んん」
しばらくぼーっとしてるとスペが起きた、目をゴシゴシしながら同じようにボーッとした顔で此方を見つめてくる
「おはよう、ございます……?」
「おはよスペ」
スペが起きた後、めっちゃ謝ってきた。流石にまる半日寝てるとは思わんかったらしい。私もそう思うけど、気疲れしてたんじゃない?って言うと視線そらした。
「あのあk……いえ、あの人と一緒だと疲れます」
「分かる」
スズカと一緒だとめんどくさいよなー、なんて軽口叩きつつ朝の準備する。とりあえずスペを風呂に入れ終わったので髪を今梳かしてる、サラサラだわコイツの髪
「………」
髪を梳かしてやってるとまたうつらうつらってスペが眠りに落ちかけている。コイツもしかして、最近どころか此処に来てからちゃんと眠れてないんじゃないか?うーむ…スズカの部屋に置いといて良いもんだろうか
いや、私の部屋に置いとくとなんか自立しなさそうな気配有るんだよなスペも
「おーいスペー?」
頬を突っついてやると突っついた指に頬ずりしてくる。コイツ愛玩動物か何かか??ほんと、他のやつにもこういう風…には無理だろうけど。ある程度愛想よくしてくれると先輩は嬉しいのだが
「御飯食べるぞー?」
ツンツンって突っついてもまた寝ちゃってる。仕方ないので膝上に乗っけながらお腹撫でてあやしておく。なんかこうされるのが好きっぽい、猫かなんかか?
そんでしばらくまた暇な時間、起こすわけにもいかんのでPCに電源を入れて軽くネットでも見てるか
なーんてことしてたら昼過ぎ、まじでスペのやつ起きないんだけど。一瞬死んでる?と思ったけど口元に指近づけたら舐めて来たからそういうわけじゃないらしい
「そろそろマジで起きるぞスペー??」
the、無反応。爆睡どころか昏睡状態だよもはや、なんて思ってるとコンコンって部屋のドアがノックされる。誰だろうか、エアグルーヴなら来る前に連絡入れてくるから違う。スズカならもっとドンドンって叩いてくる。フクキタルとタイキはこの時点で煩いので論外、パールは違うかな。ドア越しでも出てくるオーラが違う
ってなると一人か
『あ、アタシ』
やっぱお前だったかドーベル。ちょいと待ちや、スペを起こさないようによかしつつドアを開ける。ほかの奴はまあドーベルなら連れてこないだろうから安心だわな。
「どしたんドーベル?寂しくなった?」
「そういうわけじゃないけど…これ、どうぞ」
そう言いつつ差し出してきたのはお弁当である、朝食分は確保してたけど昼食分は確保できてないのでありがたい
「うい、あんがと」
「…その子?後輩」
貰った弁当箱(ウマ娘基準)を机に置きながらドーベルがスペのことちょっと離れながら見てる、こいつも人見知りといえば人見知りだから仕方ない。だけど私が構ってるから気になるみたい
「ん、スペシャルウィークっていう子。根はいい子なんだけどな、ちょっと他のウマ娘好きじゃないらしい。露骨に周りと距離取ってるらしいからどうにかしたいんだけどね」
「そう……」
ゆっくりスペのこと撫で回しながらそう言うとなんかドーベルがつまんなそうな顔してる、いやコイツは後輩なんで………そういうことしても大丈夫だろ
「ドーベルもまたしてほしいの?」
「違うから…!?」
否定するドーベルのことうりうりって撫で回す。目を白黒させるけど逃げないんだよな、というかたまにされに来るし。お前は犬か
「んんっ……!」
変な声を出すな変な声を、私が変なことしてる感じになってるじゃん。まあ良いんだけどさ。そんな風にドーベルとじゃれてるとスペがモゾモゾって起きる
「おはよスペ、お寝坊さんだぞ?」
「おはよう、ございます……」
ゴシゴシって二度寝から目を覚ましたスペが体を起こしつつ、ドーベルの存在に気がつくと………
すすすす………ボフッ!
「ぐえっ」
背後に隠れて毛布にくるまりつつ、ドスドスってなんでコイツ居るんだよっていうように背中叩いてくる。あんまり邪険にするなスペぺぺぺぺぺぺ痛いんだけどぉ!?
また噛み付いてくる、なんでそんなに怒ってるんだスペぇ!?
「…はぁ」
なんでドーベルまでため息なんだ????やるか????お前を黙らせるなんて簡単だぞ!!!!????
「…私のこと、その子に教えたりした?」
あっ………してねえわ………これは凡ミスだわ。忸怩たる思いでこめかみ抑えてるとまたドーベルにため息つかれる。おう、あんまりため息つくとお前の絵本ばらまくぞ
「あー……スペ、コイツはメジロドーベル。メジロ家のご令嬢サマだ」
「ご令嬢サマってところに含み持たせないで」
「ま、こんなツンツンしてるけど良いやつだよ。お前と似てる所あるしな?」
軽口叩きながらセルメントとドーベルがお互いの気安い会話をすれば、ほんの少しだがスペシャルウィークが毛布の隙間から視線をのぞかせる
「お前は根本的にウマ娘そのものが苦手で、コイツは見知ったやつ以外が苦手。特に男な、ある程度人目には慣れてきてるところだけど。まだまだって感じ」
「概ね、あってるわ」
「実はドーベル、今もちょっと怖いだろ?」
「……そんなことないケド」
「目を見て言え目を見て」
視線をガン反らししながら会話するドーベルのほっぺたを突っつきながら問いかける、目を見て言えよドーベルよ
「ま、こういう感じだから。あんまり警戒しなくていいよ、コイツには人のデリケートな領域には踏み込まないし踏み込めない臆病なベルちゃんだからな」
「ベルちゃん呼びはやめてってば…!」
「じゃあしっかりドーベルが自己紹介しなさいよ」
「……わ、分かったわよ」
こうやってお膳立てしてやれば勢いでなんとかなるだろドーベル、頑張ってちゃんと自己紹介しろ
「………ええと、メジロドーベル………です、ヨロシク……」
「片言の外国人じゃねーか。あとちゃんともうちょいちゃんと言え」
「むぐぐ」
さっきの威勢はどうしたんだ〜???ん〜〜〜???
てな感じで絡んでるといつの間にかスペが顔を出してドーベルと私の会話を聞いていた。なんとなくだけど、ドーベルのことは大丈夫そうだな
「大丈夫そう?スペ」
「…………」
視線をスペに視線を向けるとドーベルをじーっと見ながら無言で居る、その様子にドーベルは何がなんだか分からなくてたじろぐ
「ええと……何?」
「……メジロドーベルさんって」
不意に口を開いたスペから放たれる言葉にドーベルは悶絶することになる
「セルメントさんの
「ぶっ」
「な、なんでそうなるの…!?」
ダメだ、我慢できない。くっそウケる、ドーベルのやつ。スペに
「いえ……その、なんというかこう……」
「いいよスペ、言ってやれ言ってやれ」
「な、なんというか……?」
歯切れの悪いスペに発言を促す、ドーベルがなんか顔を引き攣らせるけど構わず言ってやればいいさ。コイツ、もうちょいちゃんと絡めるようにしないとな
だが、私は忘れていた。コイツの根底にあるのは
「威厳、無いですよね。私よりコミュニケーション下手くそですし」
根っからのウマ娘近寄んじゃねえよバーカソウルだったことを─────!!!!!
次回『ドーベル(の威厳)死す』デュエルスタンバイッッッッッ!!(続かない)
なんかデイリーランキングの隅っこにいるみたいです。ありがとうございました
2/7 なんでまだデイリー上位に居座ってるんですか?
追記
なんでいきなり伸びてるんですか????????ルーキー1位?????
つづ
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ける
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けない