またしても何も知らない元スズカの同室ウマ娘 作:一般通過どうした急に
シチーとジョーダンと合流後、ブティックとかネイルの店に行って時間をつぶす。ブティックに入れば
「セルメントももうちょいコーデ考えなよ」
なんてことを言われて若干きせかえ人形になった、ジョーダンは笑いつつパシャッてた。私はおめかしするようなタイプじゃないんだけどね……あんまり顔つき良くないし?
「いや、似合わないでしょそういうの」
「こういうのは似合う似合わないじゃなくて覚えとけってことじゃん?ええと……なんだっけ、あれ。なんていうんだっけ、マナーとかそういうの」
「TPO?」
「そうそれ!」
「ちなみに略称はなんだと思ってる?」
「え?分かんない…とりま、ぽっぷに、おんなのこ?」
「いやそうはならないでしょ……」
ジョーダンのおバカっぷりに思わずツッコミを入れるシチーを拝めたりとか
「セルメントは化粧水とか何使ってるの?ファンデとかはしてないっぽいけど」
「化粧水?使ったことない」
「え、マジ?クリームとかは?かさつかない?」
「それもない、いや自分には使ったこと無いっていうほうが正しいかもしれないけど」
なんてことを言うと二人に信じられないものを見るような目を向けられる、いや必要ないかなて思っただけなんだけど
なんて思ってるとジョーダンに両脇抱えられてシチーに取り押さえられる、どうした急に!?
「な、何するんだお前ら!?」
「いやちょっと聞き捨てならないこと言われちゃったから」
「流石にそれはナシ」
「な、何をするお前らーーー!?!?」
店員の生暖かい視線を受けて冷や汗が噴出する。店の中で騒がせるんじゃないよお前ら!?等というセルメントの抗議も虚しく奥に連れて行かれてしこたま物を試された
「めっちゃスースーする……」
セルメントがブティックから出てきた第一声がまずそれだ。クリームとやら化粧水やらをひたすら塗り込まれて挙げ句、きせかえ人形にされたのだから疲れに疲れたのである
「無頓着なのは知ってるけどあれはちょっと…流石に知らなさすぎ」
「同感、もっと女の子らしくしとけ?」
両手にセルメント用に買った、あるいは押し付ける物を下げてる二人が若干冷ややかな視線を見せるとセルメントは明後日の方向を向いて誤魔化す
「次ネイルの店に行く?」
「流石につかれたから休憩しよ?セルメントもそれでいい?」
「うぇーい……」
「駄目だこりゃ」
煩いよ二人共、まともにああいうところ行ったのは数回しか無いし、自分のためじゃないから仕方ないじゃんなんて愚痴を言いつつ。カフェに入る
テーブルに突っ伏して二人に適当になんか頼んどいてと告げて休む。まあ軽い軽食(ウマ娘基準)でもあればそれでいいかなって思ってるとジョーダンが話しかけてくる
「ホント大丈夫?ネイル今日行くの辞めにしない?」
「ジョーダンはそれでいいの?」
「流石にテンションダダ下がりのヤツ連れ回す程空気読めないわけじゃないし」
「さんきゅージョーダン……」
いやマジで疲れたわ、あれなんだろうな。世の中の連れ回される男たちってこういう感じなんだなって思うなどした。私は元々疲れやすい体質ではあったりするのだが
なんて馬鹿なこと思ってると珈琲とBLTサンドを持ってきたシチーが若干呆れ顔で此方を見てくる
「んー、やっぱりセルメントにはこういうの早かった?」
「たぶんねー…早かったと思う」
「語彙力死んでんじゃん、ウケる。やっぱり休ませよ」
ズズズって珈琲飲みながらBLTサンドもきゅもきゅしてると二人からそんな風に言われる。まあコイツラもそこまで無理やりするようなタイプでもないから安心安心
「あ、でもやっぱあたしネイルのやつ買わないとやばいかも。爪割れちゃってさー……」
「メンブレってそれ?」
「それ」
「それはちゃんと買っときなー………今日はこのまま帰ろうかなって思ってるし」
ぐでっとしながら言うと二人は今日は仕方ないかっていう感じになってる。まあ最初のブティックでどっちもストレス発散できたみたいだから大丈夫だろ
「二人共いてらー」
軽く手を振って見送る。ちゃんと見送ったのを
「久しぶり、名前の知らないウマ娘さん?」
「
そう言いつつ、そのウマ娘は私の前にどかっと腰掛ける。コイツが誰なのかはよくわからない
分かんないけど
多分、そんじょそこらの
生霊か?と思ったけどそうではなさそう、そもそもこいつのこと知らんから変には言えないのだが
「まあ、まだ
どっかで見たこと有るような、そんな感覚は有る。コイツはなんでか知らんけど珈琲飲んでるときにしか来ないんだよね。仲良くしてあげてる子に珈琲好きな子は居るけど
その子の名前はマンハッタンカフェ、なんだか霊障とかそういうのに関わりがあるらしく何度か関わってから仲良くなったりしてる。その時になんかお守り貰ったりとかしてたなそういえば。今も持ってる
そういえばコイツもその時からちょくちょく現れるようになった気がする。正確には、鮮明に感じ取れるようになったというべきだろうか?
それとこれとが関係有るのかはちっとも分かんないけど下手に怒らせないほうが良いのはなんとなくだけど分かる。コイツはマジでやばい類のやつだ
んでもってなんで私がコイツ呼ばわりなのかというと
「
なんだか知り合いらしいっぽいとか、胡散臭いとか、そういうもんではない。名前も知らないのも有るんだけど────
「元気そうで何よりだケドナ?」
「……何を知ってるのかはわかんないけれど、とりあえずは元気だよ」
珈琲に口をつけつつ、口元を隠していると
「───
直後に目の前のコイツに声を遮られて思わず舌打ちをしてしまう。他の連中は騙せてもコイツだけはどうヤッても騙せ無いんだいっつも、内側を見透かされてる感じがすげえ
「ウマソウル、まだ安定してねえンだロ?」
「……まあね」
そう、私のウマソウルは安定してないのだ。なんでかはしらないけど安定してない。本来の髪の色も違ったかもしれないと言われるぐらいには、だから最初は病院に行ってたりしてた。あんまり走ることへの意欲もなかった、そこはまあ。あの人のお陰で良くなったんだけど
「なあ」
「なんだよ?」
目の前のコイツからかったるそうな声を聞きながら珈琲に口をつける。冷めきった珈琲だが不思議と体を温めてくれるような気がしてくれている
「
まーた奇っ怪なことを聞いてくる、そんなもん分かるわけないんだよただのウマ娘に。コイツが問いかけてくるそれは単にそういうもん信じるかどうかの話じゃないんだろうさ。いわゆる宿命とかそういうもんだろう
「
そりゃそういうのも有るんだろうよ。どうしても変えられない流れってのは確かにあるんだろうさ。
でも、まあ
「その運命で後輩とかが悲しむなら……
そういうとそのウマ娘は、どこか嬉しそうに笑うのだった
「いい度胸だ、ソうこナくっちゃナァ?」
クックックッって笑いつつフラッと消える。毎回毎回思うのだがコイツなんなんだろうな。そんなことを思いながら外に出る
「……二人にまた付き合うかぁ」
不思議と倦怠感は消え失せていた
名前を呼んではいけないので続かない
レース描写って…いる?
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いる
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要らない
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レースするの?ギャグ小説なのに
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やれ