またしても何も知らない元スズカの同室ウマ娘 作:一般通過どうした急に
なんてことはない平日のことである。私はふつーにとくに面白くもない授業を受けているのである
「………」
とてつもなく視線を感じる、言わずもがなスズカからである。まあ、スペのことで色々あったからなんか変に思われてしまったのかもしれない。自業自得では有るが、自立するきっかけになってくれれば良い。というかスペとちゃんとコミュニケーション取れてるのか分からんな
「……えっと、大丈夫?」
「ん?……多分」
こそこそっと近寄ってくるドーベルに、若干目を反らしながら返事をする、まあ大丈夫だろうよきっと。
「そういえば、ドベのところのチーフトレーナー体調悪いって聞いたけどほんと?」
「……うん」
しょんぼりしながらドーベルが頷く。この人のチーフトレーナーは結構なお年である、トレーナー業は過酷だからとっくに辞めていてもおかしくないだろうけど。まあ人それぞれだから仕方ない
「お見舞いにでも行くか?」
「そうする」
「ドベの姿見ればちょっとは元気になるだろうしね」
「だと、いいけど」
相変わらず自己評価低いなーお前、チーフトレーナーはお前のことめっちゃ可愛がってくれてるんだからもうちょい自信持てよ
なんてドベと話してるとスズカの視線が若干では有るがまた重くなる。
授業を終えての昼休み
今日は気分転換に屋上にでも行くかな。なんて思っていると
「……こんにちは」
「ん?……珍しいね、カフェが此処に居るなんて。」
真っ黒い髪がきれいなカフェがぼーっと一人で空を見上げている。ほとんどあの実験棟で過ごしているはずの彼女が普通の校舎、まして屋上に居るなんて珍しいことも有る
「ええ、まあ…色々と有りまして」
「タキオンがまた何かした?」
「どちらかというと『お友達』が……」
一体何したっていうんだお友達よ……あそこからカフェが避難してくるってばよっぽどのことだぞ
「タキオンさんの紅茶をまかしてしまって……」
「oh……」
状況を説明すると。タキオンがいつもどおりちょっかいをかけてきたから相手をしてやると。暇してた『お友達』がうっかり紅茶をぶちまけてしまったらしい
ちなみに下手人は逃走中のようだ。何やってんだお前……
「元はと言えば、タキオンさんが悪いので…とはいえ、紅茶まみれの場所で過ごすのも」
「だから屋上に?」
「はい……」
まあタキオンにはちょうどいい薬になったと思えばいいだろうか。そんなことを思いつつ、持ってきた袋を広げる
「カフェはご飯まだ?」
「ええ、まだですが……」
「んじゃあ、一緒に食べよっか?」
飯に誘うとすんなり受け入れて横にちょこんと座る。今日はめんどくさかったのでサンドイッチを大量に作るだけの簡単なものになったが。まあいっか
もっきゅもっきゅと小さな口で食べているカフェを尻目に、階段を上がってくる気配を感じてそちらに視線を送ると
「あっ……」
スペがやってきた、ちょっとずつ交流はしてるみたいだけど。やっぱりこういう場所が好きなのかな。なんて思ってると
「…………」
私とカフェを交互に見た後、スススと私の方に寄りつつ。私の体で隠れるようにしつつ、カフェの方を見る。コイツにしては珍しく威嚇したり、露骨に距離を取ったりしないんだな。なんてことを思いながらパンを咀嚼する
「…そちらの方は?後輩の方、でしょうか?」
カフェがスペの方を見たので、肘でスペの脇腹を小突く。挨拶ぐらいは自分からできるようにならないと駄目なんだぞスペ
「スペシャルウィーク、です……」
自分の名前を言った後、また私の影に隠れてしまう。まあ前よりかは大分進捗してるから良いことにしておく
「名前はさっき聞いたとおり、中等部だから後輩だね」
「なるほど……あぁ、セルメントさんが面倒を見ていると言っていた方ですか」
カフェが少し考えるように視線をそらした後、自分も自己紹介してなかったことに気づく
「私はマンハッタンカフェと申します。お好きなように呼んでいただければと……」
軽く会釈するカフェにぎこちなく指で会釈し返すスペ。どうやらコイツの中でカフェはちょっとまた違う枠なのかもしれない。
「よっと……」
「んぇ………」
いつもどおりスペを膝上に乗せつつ、もっきゅもっきゅとサンドイッチを咀嚼していく。時折スペにも食べさせてると、興味深そうにカフェが此方を見ていた。
「スペ、ほれ」
カフェの方にスペを向けつつ、カフェにサンドイッチを渡す。両者ちょっとの間動かずに居ると、カフェが差し出したサンドイッチをスペが視線を交互に向けてからパクっと食べる。もっきゅもきゅと食べる姿は愛玩動物のそれだ
「……」
カフェも似たような感情を覚えたのか、くすっと笑いつつ。自分からスペに食べさせる。そんな風景を見てるとくいくって服をスペが引っ張ってくる
「ん?」
スペが手に持っていたのは、ちょっとぶきっちょな形のサンドイッチらしきものだ。どうやら自分の昼飯を自分で作ってみたらしい。私に食べてみてってことなんだろうか?
「…んぁん」
パクっとスペから差し出されたのを食べてみる。ちょっとしょっぱい、たまごサンドのようだ。馴れてないけど自分で頑張って作ったのは伝わってくる。なので
「ん、ちゃんと頑張ったな」
褒めてやるとパタパタって尻尾を振りながらスペが喜ぶ。カワイイ奴め〜ってうりうりって撫で回すとにへーっとする、今日もスペは可愛いなぁ。なんて思ってるとカフェの視線がこちらへ飛んでくる
手にはサンドイッチ……なるほど、そういうことか?
「ほれ、カフェもあーん」
「いえ、別にそういうわけでは……」
「あーん」
「…分かり、ました」
ちょっと恥ずかしそうにしつつ。口を開けるカフェにサンドイッチをちぎって放り込む。ムグムグって食べる姿はスペとは違った愛らしさがある。カフェもまた可愛いのだ
そんな食べさせ合いをしていれば腹も膨れて休む時間に
「カフェ、珈琲持ってきてる?」
「はい、勿論……お出ししますね」
「サンキュー」
カフェの珈琲は美味しいので時折飲みに行っている。湯気が立つ珈琲を二人して飲んでると、スペも興味を示したのかスンスンって匂いを嗅いでくる
「スペも飲んでみる?」
興味を示したスペに珈琲を近づけてみると、何回か嗅いだ後にごくっと飲む
「砂糖とミルクを入れたほうが良いと……あ」
「うぇ……」
カフェの忠告が遅かったのも有るが、スペが舌を出して苦そうにしている。カフェが砂糖とミルクをちょっと入れてあげると、大分飲みやすくなったのか。ちびちびと飲み始める
なんというか、のんびりした時間であるそんなことを思っていればスペはすやすやとお昼寝タイム、腹が膨れれば眠くなるのもやむなしである
カフェと軽く世間話をしてカフェは帰っていった。穏やかな日差しを浴びていると。ぽふっとスペが跨ってすりすりと自分の体を擦りつけてくる。
「どうしたすペペぺぺぺぺぺぺぺぺぺ」
どうしたのかと問いかける前にまたガブガブと噛んでくる、こればっかりは馴れようがないのでしょうがない。最近は腕ではなく肩の部分をひたすら噛んでくるように変わったのが全くもって分からん。幸い跡には残ってないのが救いみたいなところがある、そのあとめっちゃペロペロしてくる。指を差し出せばそのまま吸い付いてきそうなぐらいである
「相変わらずお前はほんとに……はぁ」
ため息はつくもののどうしても突き放す気にもなれない。大事な後輩であることには変わりないのが大きいというのと、まあ。なんでか知らないがスペの母親?と電話をする機会があり。よろしく頼まれてるということも大きかったりする。
「ちゃんと真っ直ぐ育たないとね、スペ」
私も昼寝すっかー…………
よくわからないが。とあるウマ娘が「先輩後輩の友愛てえてえ」と言いながらぶっ倒れて保健室に送られたらしい
タイトルに反してスズカの出番がほぼないという
それはそうと、濃厚なスズスペ誰か書いてくれない?
レース描写って…いる?
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いる
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要らない
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レースするの?ギャグ小説なのに
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やれ