またしても何も知らない元スズカの同室ウマ娘   作:一般通過どうした急に

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最推しが出たので多分続く、これもうスズカ関係ねえな………


プライベートは別に決まってるじゃん?何言ってるの?

「くぁー……眠い……」

 

思わず欠伸しながら起き上がる。昨日は色々と有りすぎて大変だった。いつも通りスペの相手してたらなんか突然暴走し始めるし、スズカはスズカだし。ついでにフクキタルも煩かった、3割増しにフンギャロフンギャロしてたわ。

 

そういえば一つ言ってなかった気がする。実は前に同期はフクキタル、ドベ、タイキ、パールさん、スズカと言ったな?あれは嘘だ。実はもうひとり居る、そいつの名前はメジロブライト、ドベと同じメジロ家の出身だ。なんで省いてたかというと、私はあいつと関わり合いがない、というか持たないようにしてる。だってズブいんだもん、そりが合わないとかじゃなく単純に面倒くさいだけ、あれとスズカが一緒だったらもう無理だね。死んじゃう死んじゃう

 

というわけで休日だから学園の外へと参る!!面倒くさいこと考えなくて良いね!!出ていく時に背後でエアグルーヴの悲鳴が聞こえたが仕方ない、ごめんねエアグルーヴ。後で一杯掃除していいから、あとちょっとだけだったらアレしていいから。

 

なんて思いつつ海岸へとやってきたのである

 

「ふんふー……暇なときは釣りに限る」

 

……と思ったのだが、どうやら今日は先客がいる様子だ。ウマ娘……ムムム

 

あの帽子は多分あの子だ。間違いない

 

「やっほ」

 

「うわああああああ!?」

 

めっちゃキョドりながら危うく竿を離しかけて慌てまくる目の前の子。相変わらずだなぁ、なんて思いつつ。クスクスって笑ってしまう。

 

「お、脅かさないでください…!?僕が人見知りなの知ってるくせに……」

 

「ごめんごめん。ついね」

 

帽子のつばを指で引っ張って恥ずかしそうにしてるのはシュヴァルグラン。通称シュヴァルちゃんだ、私はその時その時の気分で呼んでる。

 

実はこの子とはトレセンに入る前からの知り合いだったりするのだ。私と出身地が同じなので結構顔見知りになったりして。クールな性格と間違われてる内気なこの子が大好きですはい

 

「また居づらくなった?」

 

隣に座りつつ、話しかけるとコクっと頷く。この子はまあなんというか、随分内気なんだ。シュヴァルには姐が居てそっちのほうが所謂パリピなんだとか。あったこと無いんだけど、幼馴染の子はオーストラリアにいるからたまにしか電話できなかったりで。まあ随分寂しい思いをしてそうだなと思い声をかけたりしていたのだよ。

 

トレセンに入ったって知ったのは最近だったから、ちょっと後悔してる。入ってくるって分かれば同室になるつもりだったんだけどなー、この子はからかうじゃないけれど。話してて可愛いのだようん

 

「あの、えっと………」

 

「ゆっくりでいいんだよ?」

 

「うん………」

 

そして所謂陰のものでもあったりする、話しかけられたりとかされると露骨に挙動不審になっちゃうぐらいには。だから、急かさずゆっくり。話して良いんだよって言うと落ち着いてくれるのだ、スペへの対応とかはシュヴァルで学んだようなものなのだ

 

「………最近、他の人と仲がいいって聞いて」

 

「あー……うん、そだね」

 

ちょっとじとっとした視線に思わず頬をかいてしまう。この手の子はそういう状況になると自分は後要らないのかなー、もう話しかけられそうにないなーって諦めてまた独りぼっちになってしまうのだ。そうしないように時折こうして居るのだが、シュヴァルにはそれでも駄目だったみたい

 

「大丈夫大丈夫、シュヴァルを見捨てたりしないから」

 

そういうとホッとしたように尻尾を振る、可愛いんだよなぁこいつは。

 

「………」

 

そっからお互いに何も言わなくなる。シュヴァル的にもあんまり話すの上手じゃないからポンポン話題振るとテンパっちゃうのでそうしないように気をつける

 

いつもの喧騒とは違う、まったりとした時間。実は私はこの時間が一番好きだったりする

 

え、スペとかの時間はそうじゃないのかって?

 

まあ、はっきり言えばそうだったりする。だってあくまでもアレは「トレセン学園の高等部のセルメント」であって「プライベートのセルメント」ではないのだから。

 

スペは大切な後輩、だけどプライベートにはあんまり干渉してなかったりする。そこは個人の自由というかなんという。

 

シチーやジョーダン。前にでかけたライスとロブロイとも、大体似たような感覚で接してる。結局の所、自分でどうにかしなきゃいけない問題が立ちふさがるわけで

 

あくまでもサポート、あくまでも協力者の体を崩すわけにも行かないんだよね。多分私のほうが先に卒業して居なくなっちゃうだろうし。うん

 

だけどまあ。目の前にいるこの子はちょっとだけ私の中では違う立ち位置に居るんだ

他の子は一人で立ち上がれる子だけど、この娘は駄目。誰かがそばに居て引っ張ってあげないとずっとずっと沈んでいってしまう、そんな感じがしてしまう

 

だから、こうやってちゃんと会いに行ってるようにしてるんだよね。

 

そうしてると、ちょこんと肩に引っ付いてくる。寂しんぼだもんねシュヴァルは、そう思いつつ肩を抱いてあげると。心底安心したような表情を浮かべてくれる。可愛い

 

「〜…」

 

鼻歌交じりに背中をトントンってしてあげると、うつらうつらとしてくる。ちゃんと寝れてるのか心配だ、と思ってるとそのまま膝上に寝っ転がられる。

 

そのまましばらくすやすやと寝てしまったシュヴァルが目を覚ますと跳ね起きてめちゃくちゃ挙動不審に、落ち着いてってばシュヴァル。気にしないから

 

「ごごごごごめんなさい……」

 

「良いって良いって」

 

両手で帽子を押さえながら謝ってくるシュヴァルにこれ以上気後れさせないような声で話しかける、とにかく刺激しちゃ駄目なんだ

 

「なんでもぅ……うぅ……」

 

自分が睡魔に負けてしまったことに項垂れている様子だ、でもこれでもまだいいほうなのである。本来なら帰りたい帰りたいって連呼してるような娘なのだから

 

「でも、ちょっとは寝れたでしょ?」

 

「……うん」

 

「なら良かった」

 

そうこうしてると太陽が頭上に差し掛かる、ちょど昼頃だ。シュヴァルがもうちょっとだけ一緒に居たそうにしたのでそうしてあげる

 

「じゃあ、うちに行こっか」

 

「え?」

 

「早く早く」

 

「えっ、えええっ!?!?」

 

驚きに驚いてるシュヴァルの手を引っ張って自分のうち……とは言うもののただの私が借りてるアパートなんだよね

 

「上がって」

 

「お、お邪魔します……」

 

シュヴァルの手を引いて部屋に入り、腰掛けさせる

 

「またお姉さんから電話きた?」

 

そう言うとビクッとしつつ頷いて項垂れる。まあ家族から色々と言われやすいのは有るんだろうね、心配とかもあるんだろうけど

 

「……僕なんか……あう」

 

自虐に走りそうになるのを見ればぽふぽふって帽子の上から優しく撫でてあげる、大丈夫だよシュヴァル。まだまだこれからなんだからさ

 

「思うところはあると思うけど、此処に居る間は考えない。いい?できそう?」

 

そう言うと目を泳がせた後なんとか頷いてくれる、良い子だ。

 

その後台所に立って料理する、ちょくちょくアパートの方にも来るので食材は有るのだ。しばらくしてるとくいくってシュヴァルがいつの間にか背後に居る。寂しんぼめ

 

シュヴァルの好きにさせた後、一緒に御飯を食べた。遠慮がちにしてたけど。一緒に食べると仲良しみたいだねって言うと蒸せこんで大変だったりした

 

お昼が過ぎればそのままアパートで過ごす、気分転換になるかはよくわからないけど。シュヴァルがそうしたいと言ったのでそうしておく。

 

この娘、父親がすごい野球選手なので。それなりに野球に詳しかったりする、前はキャッチボールとかしてたんだけど今の身体能力だと危ないだろうからヤッてない

 

「………んぅ」

 

一緒に居るとはいっても、好きなことして過ごすかな。って言うはずがシュヴァルに構ってばっかりになる、本とかテレビ見てると袖引っ張ってくるし。ウマホ弄ってると視界に入ろうとしてくる。

 

まあ、なので脇に腕通しつつ抱っこが定位置になってる。こうするととっても安心したような表情をしながら笑ってくれるのだ、大変愛らしいと思います

そんな時にウマホが鳴る、エアグルーヴからだ。シュヴァル乗せながら電話に出る

 

『どうしたエアグルーヴ』

 

『今、手が開いてるか?少し問題が───ええい大人しくしていろ!』

 

エアグルーヴが喋ってる最中に怒号が聞こえる、それを聞いてシュヴァルがびっくりしたのか丸まって若干怯えている。私はそれを見て割と不機嫌に

 

『あぁ、すまない……ええとだな。お前の同期が問題を起こしてな……後始末に協力してくれないかという連絡だ』

 

アイツら……やはりバカ集団の集まりというかストッパーらしいストッパーが居ないんだよね。思わずため息をついてしまう

 

『連絡するってばよっぽど?』

 

『まあ、な………』

 

随分歯切れ悪いなエアグルーヴ、これはどうしたもんかな。エアグルーヴが此処まで言い切らないのは大分珍しい

そう思っていると、シュヴァルがくいくいと袖を引っ張りつつ。ボソボソって言い始める

 

「僕のことは、気にしないで…その、同期の人?困ってると思うから……助けてあげて、僕は大丈夫……だし」

 

帽子のつばを下げながら途切れ途切れに言葉を言うシュヴァル

 

『んー、エアグルーヴ。今回はパス』

 

シュヴァルが顔を上げてぎょっとした顔をする、同期とか生徒会より自分を優先するということが想像つかなかったらしい

 

『まあ、それも仕方ないか……そういえば、今は外か?』

 

『そだよ』

 

『そうか、なら今日は戻ってこないほうが良い。巻き込まれてしまうからな、寮長には外泊すると私から伝えておこう』

 

『ありがと……ちょっとまって』

 

一旦ウマホを遠ざけるとシュヴァルの方を向く

 

「シュヴァル、どうする?今日泊まってく?」

 

「えっ……」

 

動揺しすぎて目が回っているシュヴァルは数秒考えた後に……コクリと頷いた

 

『悪いんだけど。もうひとり外泊許可取れる?』

 

『ん?ああ、大丈夫だが』

 

『シュヴァルグランって子もよろしく…これは内緒でね』

 

『了解した……それにしても、毎日これを捌いていたのか』

 

『まあね』

 

『……うむ、やはり今日は此方の事は考えずに羽根を伸ばすと良い』

 

『ありがと、じゃあね』

 

『またな』

 

エアグルーヴとの会話を終えると、気まずそうなシュヴァルが此方を見ている。まあ気にするなってシュヴァル

 

「僕のことなんて、ほっといてくれても……あうっ」

 

またネガティブな方向に走りそうになったので今度はほっぺたをふにふにって突っつく

 

「私はシュヴァルと一緒に居たいんだけどなー?なー?んー?シュヴァルはそうじゃないのかなー?私は寂しいぞー????」

 

「うぅ………」

 

素直な好意をぶつけまくるとシュヴァルは顔を赤くして降参しましたというように私の胸に飛び込んできてぎゅっと抱きついてくる。よしよし

 

「私はシュヴァルのこと好きだからなー」

 

なんていうと遠慮がちにてしてしと尻尾で叩いてくる。プライベートな面でだと私はあんまり交友関係広くないんだぞー?

 

「……いつも、ありがとう。セルメントさん」

 

「ん、シュヴァルの可愛い顔が見られれば私は十分なのです」

 

「ほんとに、そういうところ……っ」

 

ぽかぽか叩いてくる姿も大変可愛らしいと思いますはい、ウマ娘、というかトレセンに居る奴は大体キャラが濃すぎるから、シュヴァルみたいなのはほんとに癒やしなんだよねぇ……かわよ……

 

 




シュヴァルグランちゃん可愛い…………可愛いな…………

皆さんCB引けましたか?私は引けました、だけどシュヴァルグランちゃんがいつ来るかで頭がいっぱいです。

Q.セルメントからシュヴァルグランを取り上げるとどうなりますか?

追記.シュヴァルグランちゃんのタグこれしかないんだけど????誰か書いて????

A.ストレスで倒れます

ヒロイン(?)ってあった方がいいの?

  • いる
  • 要らない
  • ヒロイン……?
  • 主人公がヒロイン(?)じゃないのか?
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