タッグマッチトーナメント編です。
アンチが増えますので注意
〜[IS学園]1年3組・教室〜
「は〜い…皆さん♪席に着いてくださーい。ゴールデンウィークは如何でしたか?…"生徒指導"の皆さんはお久しぶりです(*^^*)」
その声にビクッとなる複数の生徒達を後目に、先生はHRを進めていく。
其の内容は、一組に転入生が来たとの事…そして興味本位で押しかけない事を告られた。
「皆さんは、"先生"のお話を無視する程悪い子では無いですよね?」
「「「はいっ!!!」」」
ネロの席は廊下側の為、窓から身を乗り出して一組の教室の方を観てみると、人でごった返してた。
ネロはその光景に酷い既視感を覚えながら眺めていると、ある疑問が思い浮かんだ。
「なぁお前ら?正面に立つ
「「「…え?…(ギギギギ…)」」」
「お前ら?(*^^*)」
一組の教室扉の前に凄くイイ笑顔の織斑千冬が立っており、その顔を見た野次馬達は凄い勢いで逃走を始めた。
あっという間に、廊下には静寂が戻ると同時に織斑教諭も教室に戻った。
「あっ…あの〜今日は1年生合同のIS実技ですので…皆さんは準備をお願い致します〜」
「(肝っ玉凄いな…)「「「は〜い!!!!」」」
そんな訳で更衣室へと移動する事になったのだが…
「君がネロ・フェネクス君?初めまして…僕の「済まないが、話は後」…へ?」
〜シャルル・デュノアside〜
件の2人目を見つけた僕は話しかけようとしたが其れを遮りジッと前を見据えるネロ・フェネクスを訝しんでいたが、その理由は直ぐに明らかになった。
廊下の向こうから地響きが聞こえた瞬間、なんと、さっき織斑先生に追い払われた他のクラスの子達が押し寄せてきているのが目に付いた。
とんでもないくらいにビビった僕は悪くないだろう。
「あっ!いたぁ!デュノア君よ!」
「「「デュノアく〜ん!!!」」」
「( 'ㅂ')ヒッ」
押し寄せる女性陣はまるでTSUNAMIのようでありこのままでは授業に行けないと僕は悟ったが、途端にネロ君が僕を抱き上げたと思ったらその女性陣目掛けて走り出した。そして僕を……投げた。
「デュノア……済まん!」
「へっ?……ぁぁぁぁぁぁ…………」
「よいしょっと!おとと…」
あまりの恐怖感に目を瞑るが、次の瞬間にはネロ君に抱き止められていたのだ。
「え?え?え?…ネロ君…何したの?」
ネロ君に何をしたのかを問うと、ネロ君はまず僕を女生徒たちの頭上を通過する形で投げ、そして僕に気を取られてる隙に窓から窓へと回り道をして僕をキャッチしたというのだ。有り得ないくらいの技量と絶対に受け止められるという自信が無ければ出来ない事に、僕は拍手するしか無かった。…その合間でもネロ君が脚を止めることは無く唖然とする女生徒達を後目に、僕らは更衣室へと向かっていった。
〜ネロ・フェネクスside〜
第2アリーナの更衣室の前に到着したが、腕の中で伸びかけているシャルル・デュノアだが、少しばかりの違和感を感じながら、起こす事にした。
「……起きろ( '-' )ノ)`-' )ぺし……着いたぞ?」
「ふえ?……////ネロ君……ありがと…」
「(?…何か変だな此奴…後で轡木の爺ちゃんに聞いてみるか…)」
シャルル・デュノアからほんの少しだけ変な感じがしたが後回しにする事にしたネロ。実技の授業に間に合わないと後が怖い為に、さっさと着替えるように促す。
「ほれ、とっとと着替えて来い。」
「あの…ネロ君は着替えないの?」
「俺のはそれが要らないタイプ何だとよ?」
専用機[
「…(…あからさまだな…視線も露骨だし…実害出さなきゃほっとくか…)」
「(アレが[叔母さん]の言っていた束博士お手製のIS…アレを奪えば僕は自由になれるんだ……)」
ネロは
シャルル・デュノアが更衣室内部で着替え始めたのを後目に、アリーナに向かって徒歩で向かいながら、実技訓練はどういうことをやるのかというのを心待ちにしていた。
…アリーナに向かうと殆どが集まっているのが見えたので自分も整列する。
周りを見渡すと男共からすれば羨望の眼差しで見られそうだが、中々の地獄だと言っておこう。
スタイル抜群の女生徒達が片っ端からピッチリスーツ一丁で整列しているのにも関わらず生理現象が起きないのは流石だと褒めたいくらいだ。
そしてジャージ姿の織斑教諭の姿を見せ、この実技授業の内容が説明される。
「本日行う実技訓練は、歩行訓練や戦闘用の兵装を使った実践訓練だ!が、その前に、コメット姉妹!鳳・乱音!ロランツィーネ!お前達で模擬戦を行って欲しい!」
千冬に呼ばれた四人は前に出てきたが……
「何で、私なんだろ…」
「ふむ…興が乗らないな!」
「わ〜お…ブレないね〜ロランさん…」
「…見世物になるのはなぁ〜」
……不満を愚痴っていた。
そこに千冬は爆弾を投下した。
「そうか…並ば、ネロ!」
「「「「え??」」」」
「ん?俺か?…」
「そうだ…この4人を相手に試合をしてくれ!頼む!」
「「「「(((゜Д゜;)))…」」」」
「それから、使う鎧装だが…まだ使用してないので頼みたい…いいか?」
「…了解…ふむ…ドレで行こうか…」
ネロは、【
今回は、防御性能を考えた
結構珍しいタイプで行こうと考えている。
「新しい鎧か〜ごついやつが出るのかな(✪д✪)」
「ソレに見たことも無い武器も出てくるんだよ〜」
コメット姉妹は新しい鎧装や武器にやや興奮気味である。
「言っておくけど、鎧変えられても勝てるというわけじゃないと思うわよ?」
「確かに…だが、私達が勝てないという保証がない訳では無いだろう?」
「決めた…コレにしよう。」
【白金の光】が拡がり、ネロが光の輪の中に包まれる。
光が消えると共に現れた其の姿は……
「「え?…」」
そこに存在していたのは一体の"騎士"…
その鎧は、[ホロアース]に存在する"騎士装備"の原点たる普遍的な西洋甲冑。[ホロアース]を駆け巡って闘い抜いたのか傷痕がかなり残り、薄く紅いマフラーや腰布は破れ、煤けてもなおその存在を誇示する。巨人を倒し、龍を征し、鬼と殴り合いを重ねた為に内包する神秘もさることながら防御力も向上していた。
その姿は、"孤高"と言わざるを得ない様相であった。
「「…思ったより普通だ……」」
『で?どうするんだ?…誰から来る?…』
フェイスガードを下ろしたネロの声がくぐもって余計に不気味さを演出している。それにしても解せないのは、もっと強いのはいくらでもある筈なのに何故それなのかと問いたくなった。
「それが…お前の2つ目の鎧か…英国の西洋甲冑みたいだな…その鎧の傷は華々しいものでは無さそうだな…」
『……騎士というのは泥臭くとも足掻き、勝利を掴む者の事……俺はソレに殉じているだけの事…』
「そうか…鎧の種類はまだ有るんだろう…そして武装も…」
『あるとも!ここでは無いが先生方や親しい友にならお見せしよう♪』
騎士の一礼を混じえながら、そう言ったネロはその容姿も相まって絵本から飛び出してきた騎士のようだった。
「教官!!」
今まで黙っていた一組の方より大きな声が聞こえてくる。
「何だ?ボーディヴィッヒ…」
「先程仰ったことは本当なのですか!まさか此奴は複数のISを所有しているのですか?!」
「そうか…デュノアとラウラは知らなかったな。ネロのISは一機だけだ…だがコイツのISは、複数の姿を状況に応じて使い分けられる[全武装換装型IS]の試作機らしい…」
「複数の…姿?そんな馬鹿な…」
「何種類の姿があるんですか?」
「私は知らないなぁ…知ってるのは本人と束だけだ…」
すると、ラウラ・ボーディヴィッヒはネロに突っかかる。
「おい!貴様!何故言わない!」
『…は?…専用機に対する守秘義務くらいは知ってるだろ?……それとも…そんな事も忘れたのか?貴様は…』
「「「「「…ッッッ……」」」」」
『それに…言わぬ理由はソレが面白い…そう判断したからだ。』
「「「な?!?!」」」
「お…面白い…たったそれだけで…」
\\パンっ//
ここで織斑教諭が手を叩き衆目の目を自分に向けると、本来の目的について話す。
「さて…実践訓練の前にこの5人に模擬戦を行ってもらう!異論は無いな!」
「「「はい!」」」
『委細…承知…』
織斑教諭の言葉に了承した五人をアリーナに残し、残った生徒たちは観客席へと移動した。
全員の移動が完了したのを確認すると……
「では…始めろ!」
その合図と共に四人は上空に飛び上がる。
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上空に飛んだ、コメット姉妹・乱音・ロランはネロを囲む様な位置に着いた。
そしてネロは4人の準備が住んだのを確認すると…
『…さぁ行こう【エーデルワイス】………」
ネロが呼び出した武具は花弁が折り重なったかのような白の大剣【エーデルワイス】だった。
「「凄くごつい剣が出てきた……( ゚д゚)」」
「…あんなに大きな剣…振り…問題ないみたいね……」
ネロがその大剣を横凪に振るい、ピタッと並行に合わせるその体幹と膂力に納得した四人………それを見ていた千冬達はそれぞれが感想を漏らすほどである。
「アレは大太刀か?ソレを竹刀のように軽々と……」
「体幹にブレもない…凄まじいな…それに束があの剣の正式名称を送ってくれたが…【エーデルワイス】というらしいぞ?」
「【エーデルワイス】?…確かその言葉の意味は…[高潔な勇気]・[大胆不敵]ですわね…他にも[大切な思い出]・[忍耐]・[勇気]と云う花言葉がありますわ………ッッ…」
一組に居る英国の代表候補生セシリア・オルコットが【エーデルワイス】の花言葉について説明する。だが、説明を終えたセシリアの顔が一瞬だけ曇ったのをネロは訝しみながらみていた。
『さぁ…始めよう…』
剣を逆手に構え身をかがめた途端、ネロから発せられるオーラが戦士のそれになった……
其の気配に観客席の生徒達は驚愕する。
「…ッッッ……凄いな、まるで[イーリス・コーリング]と対峙した時みたいだ…」
「…代表候補生でもこんな覇気出せる者は見た事がない…」
「…(有り得んッッッ……教官と同等の威圧だと!)」
「(盗んだ瞬間、ボク……死ぬよねコレ)」
その特大剣を刺突の姿勢で構えるネロの挙動を見逃さぬ様にしていた4人だが【エーデルワイス】の周囲を風が渦巻くのに気づいた瞬間、乱音は[竜砲]を撃ち、コメット姉妹は、[
『悪いが…貴公達を舐めているつもりなど無い……故に…一撃だ…一撃で終わらせよう…』
フェンシングの様に構えた【エーデルワイス】を引き絞る。
【エーデルワイス】に渦巻いた風が、タダでさえ白い刀身を覆い尽くしたと同時に四人の攻撃も放たれたが…
『
……ボッ!!!ギュドォォォォォォォンンンンン!!!!!!!
「「「「きゃああああぁぁぁぁぁぁ…………」」」」
次の瞬間前方に繰り出された【エーデルワイス】からISのセンサーも視認出来ぬ速度で暴風が襲い掛かかる。幸い、直撃する事は無かったが、その際の衝撃波は私たちの攻撃も吹き飛ばし私達を地上に叩き落とした。
観客席の生徒達は技名よりその威力に唖然としていた。
「「「なんかギャグみたいな技名からエグい威力の突き技が出たぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」」」
「…テンプラウドンってこんなんなんだ……」
「デュノアさんこれは食べ物では有りませんわ。」
一方……地上に堕ちた4人は……
「はぁぁぁ?!!!何よアレ!"牙突"もビックリの威力じゃないの!!」
「凄いねぇ…けど、私達を認めた上であの1発を放ってくれたのは嬉しいな( *´꒳`* )」
「そっか…馬鹿にしないで真摯に答えてくれたんだ…」
「アレの直撃だけはしたくないな……一瞬で姿勢を崩されて、吹き飛ばされる…だが……あの技名…彼はユーモアも相当あると見える!」
……これほどの凄まじさを持つ技を自分達に向かって放つと云う彼の度量と認められたという事実に少しだけ歓喜していた。
「…五人とも!もういいぞ!…ネロ…その大剣【エーデルワイス】も相当に恐ろしい剣だな…」
『心配せずとも滅多な事では使わんよ……隙が大きいからな…』
あの剣の戦技を使うには視覚外からの不意打ちか、相手に大きな隙が出来た時だという。
「そうか……(あの世界ではほんの僅かな隙でも命取りだと言っていたからな……当然か…)…御苦労だった…四人はどうするんだ?」
『む?…それもそうか…[黄金の恵み]…」
アリーナにいた4人を淡い金色の光が包み、擦り傷や疲労感などを回復させていく。
それと同時に観客席の方からぞろぞろと生徒達が出てきた。
そして織斑教諭はこの実技訓練の本来の本来の目的を周囲にわかるように告げる。
「さて…これからお前達を、均等に振り分ける!そして各専用機持ち達を1人ずつ付ける。歩行や飛行は彼等に学ぶと良い…それでも分からなければ私たちを頼るといい!それでは、各自作業に取り掛かれ!」
そうして一1組・2組・3組合同実技演習は本来の日程の為に動き出した。
【花剣・エーデルワイス】〜区分・大剣〜
白い花弁が幾つも重なり一本の剣を為している。
[忍耐]・[勇気]・[大胆不敵]・[大切な思い出]とその意味を冠したその剣は
傷んでも鍛え上げられた白銀の輝きを何時までも保ち続ける。
まるで主の心のように……
[専用戦技・貂自尊皇(テンプラウドン)]
大剣を弓矢の如く引き絞り解き放つ突き技
其れは風を集め、捻りあげ、解き放つ…
多大な隙を生むが一撃で戦況を引っ繰り返す…
(モーション・牙突のようなストライク・エア(風王鉄槌))