会話だけのダンメモを元にしてるから、結構読みづらい印象。前半の内容は後書きに簡単に書くので面倒くさい方はそちらで。
「各【ファミリア】代表、揃ったな。ではこれより、定例の闇派閥対策会議を始めるが──その前に、現状の体たらくはなんだ、お前達! 連日のように襲撃は絶えず、つい先日には大規模の奇襲さえ許しおって!」
ギルドの会議室にて、容姿端麗の美形が多いエルフとは思えない程肥太ったエルフ、ギルド長ロイマン・マルディールが吠える。
その先にはギルド傘下のファミリア代表者が──あまりにも豪華な面子が揃っており、【フレイア・ファミリア】からは【猛者】オッタルと【女神の戦車】アレン・フローメル。
【ロキ・ファミリア】からは【勇者】フィン・ディムナと【九魔姫】リヴェリア・リヨス・アルーヴと【重傑】ガレス・ランドロック。
【ガネーシャ・ファミリア】からは【象神の杖】シャクティ・ヴァルマ。
【ヘルメス・ファミリア】からは【万能者】アスフィ・アル・アンドロメダ。
【アストレア・ファミリア】からは【紅の正花】アリーゼ・ローヴェルと【大和竜胆】ゴジョウノ・輝夜。
要するに、オラリオを代表する【ファミリア】の首脳陣が、一国どころか世界すら落とせるような戦力が一つの会議室に集結していた。
「さっさと害虫を駆逐してえなら、闇派閥も追ってダンジョン攻略も進めろなんざ、間抜けな注文を押し付けんじゃねぇ豚が。『遠征』に行った帰りに都市中を回らせやがって……頭の中まで畜生に変わりやがったのか?」
口は悪いがアレンの発言は的を射るもので、まさに二兎追うものは、というやつだ。
「し、仕方なかろう!
「
だがしかしロイマンの言うことも的外れという訳でもなく、オラリオは弱みを見せれば侵略されるほど豊かな都市というのも確かな事実。
何はともあれ今は会議を進めるべきだろう──
「アレン、止めよう。話が進まない。率先していがみ合う必要はない筈だ」
「その口で俺の名を呼ぶんじゃねぇ、小人族。虫唾が走る」
「意思の疎通さえできない眷属の態度、神フレイヤの品性が疑われるな」
「殺されてぇのか──羽虫」
──が、対立している【ファミリア】もいる為すこぶる空気が悪い。現に【ロキ・ファミリア】と【フレイア・ファミリア】が殺気を撒き散らし、苦労人のアスフィが泣き、他【ファミリア】はいつものアレかと呆れていた。
そんな険悪な空気の中、ガレスがさりげなく話を進める。
「ロイマンを庇うわけではないが……先の奇襲を食い止められなかった儂の責任だ。詫びのしようもないわ」
先の奇襲とは、真昼間の炊き出しの最中に闇派閥が市民を襲い始めたというものだ。なんの前触れも無く、待機列を襲ったものだから防ぎようがなかったと言えるだろう。
「白昼堂々、しかも往来でも凶行など、予想できていたとしても止められるものではない。ましてや【
「『爆発物』? どういうこと?」
「一連の工業区襲撃において奪われておった『撃鉄装置』、あれの用途は『爆弾』の製造ではないかと踏んでおった、ということじゃ」
「戦闘の心得のない『信者』でも設置や作動ができる……山が外れたか」
「あるいは、まだ切り時ではないと溜め込んでいるか、だ」
「なるほど。理解致しました。どうせなら、先に情報を共有しておいて欲しかったものですが」
あたかも全員が知っているかのように進める【ロキ・ファミリア】と【ガネーシャ・ファミリア】に噛み付く輝夜。
「あくまで予想に過ぎず、警備を厳重にして誘いにくくしたくなかった」
そして犠牲を前提とした発言を【アストレア・ファミリア】所属の正義感が強い輝夜が聞き逃すはずもなく。
「……勇者様の中では、あの奇襲さえ予定調和であったと? 犠牲者の数も算盤で弾いて、小を切り捨てたので?」
「被害の規模までは読めなかった……が、おかげで敵の本隊を叩くことができた」
「とんだ勇者がいたもんだな?」
「──全くだ」
「──はい、この話題ヤメヤメ! 嫌な気持ちになってお菓子をやけ食いしてしまいそう! みんな都市を守るために尽くしているのに、それを責め合うなんておかしいわ!」
再び淀み始めた雰囲気に、アリーゼの言葉が飛ぶ。こんな時に沈みかけた空気を持ち直すのは、アリーゼの十八番だった。アリーゼの発言は正論ばかりの綺麗事にも聞こえるが、暗くいがみ合う中では真理を突く、はっとさせられる言葉でもある。
「くっくっくっ……ハッハッハッ! 相変わらず物怖じしない娘よ! しかしその通りだ!」
「チッ……正論ばかりほざきやがって」
「反論できないのなら、悪態をつくのは控えておけ。彼女の正論は今においては最も建設的で有意義な提案だ」
「清く正しい私の前に第一級冒険者さえひれ伏したわね! フフーン! さっすが私!」
「団長、頼むからこの場で調子に乗るのだけは止めてくれ……」
そして調子に乗って鼻を伸ばすアリーゼを見て頭が痛くなるのは副団長の輝夜の日常だった。自分達以上の実力者ばかりのこの場で目をつけられるのは誰であっても恐ろしい。
そんな彼女達を見て会議室の空気はより明るくなり、話し合いは開始直後では思えない程潤滑に完了した。
「今日まであった事件や伝達事項はこれくらいかな。他に共有しておきたい情報はあるかい?」
「……闇派閥側に最低でも一人、手練れがいる。恐らくは生粋の戦士」
そしてフィンが情報共有の締めに入ろうと最後の質問をした際、その会議で初めてオッタルが口を開いた。
「例の超硬金属の壁を破壊されたってアレね。でも交戦した訳でも、姿を見た訳でもないんでしょう?」
「確認する必要もねえほどの離れ業だった。少なくとも闇派閥の幹部程度が出来る芸当じゃねえ」
聞けば聞くほどとんでもない敵、フィンは閉じていた目をオッタルに向ける。
「情報は少ないだろうが、オッタル、敵の
「……Lv6以上。以下はありえん」
オラリオ最強の冒険者、【猛者】オッタルと同じレベル、それ以上という言葉に会議室がさざめき立つ。
「……我々も『倉庫』制圧の際、素性不明の女と遭遇した。魔導師、あるいは魔法剣士だと思われる。被害は少なかったが、私を含めた総勢三十の団員が手玉に取られた」
そしてシャクティから追加の情報。オッタルの言う手練れと比べれば判断が難しく、初見殺しの魔法や第一級冒険者などが考えられる。
「……後者はともかく、前者の戦士が闇派閥に与している可能性は高い。各派閥、独断行動は避けるようにしてくれ」
「アイズ達にはしばらくは外出を控えさせるか……」
「さて、最後になるが……『本題』に入る。【ヘルメス・ファミリア】の偵察によって、闇派閥の新たな拠点が見つかった」
「「!!」」
会議室の空気が再び張り詰めたものになり、視線がフィンとアスフィに集まる。
するとアスフィは机にオラリオの地図を広げて指で差す。
「廃棄された施設を利用しているようです。これまでとは異なりかなりの規模……それも三つ。内部までは探れませんでしたが、一般人を装った見張りの数からいっても、恐らくは『本拠地』と言っても過言ではないでしょう」
広げた地図には南東、南西、西に三つの丸が描かれており、『本拠地』の疑惑がある場所を示していた。
「そこで、その三つの拠点を同時に叩く。一つは僕達【ロキ・ファミリア】が。もう一つは……オッタル、頼めるね?」
「いいだろう……」
「最後の一つは【アストレア・ファミリア】が行くわ! 機動力なら負けはしないもの!」
「……フィン、我々【ガネーシャ・ファミリア】も【アストレア・ファミリア】と連携する。それならば頭数も十分だ」
「よし、それでいこう」
「話の腰を折るようで恐縮ですが、罠の可能性は?」
「それも見越した上で動く。突入部隊に十分な戦力を割く上で、他の区画にも目を光らせる。ヘファイストス、イシュタル、ディオニュソス……全ての有力派閥に協力を要請する。ロイマン、そちらは任せた」
「仕方あるまい……都市に平和をもたらすためだ」
「【ヘルメス・ファミリア】は都市全域に警戒を。異常があれば迅速な情報伝達を頼む」
「了解しました。派閥の者に徹底させます」
「さて、察しの通り大規模な『掃討作戦』になる。作戦の開始は──三日後。敵に気取られないよう準備には細心の注意を払ってくれ……ここで戦局を決定付ける」
「任せてちょうだい。やってやるわ!」
「それでは、解散」
その一言を聞いた外で控えていたギルド職員が会議室の扉を開き、会議の参加者がぞろぞろと退室していく。
「ロイマン、彼女は?」
「五年前からの熱心な職員だが、どうかしたか?」
「五年前か……考えすぎか。気にしないでくれ」
そして場所と時は変わって月明かりが射し込む薄暗い一室。そこでは闇派閥幹部のオリヴァス、ヴァレッタ、ヴィトー、そしてフードを被った男女が一堂に会していた。
「ギルドの内通者から報告が入った。敵の掃討作戦は……三日後」
オリヴァスが羊皮紙を手に口火を切ると、ヴァレッタは口を大きくつり上げる。
「ハハッ、でかしたぜ! あの
「フフ、間者を放っておきながら今日まで連絡を絶っておくとは……普段は型破りそのものの癖に、随分と辛抱強い一面もお持ちですね」
「ば〜か。フィンはもとより神々を出し抜くんだ、怪しい真似して目をつけられた時点で、嘘なんて見抜かれる。なら目につかねえほどコソコソさせるしかねぇだろ? それよりも『顔無し』てめぇの主神はどこに行った? 計画の発起人だろうが」
その言葉に『顔無し』と呼ばれたヴィトーはくつくつと笑いながら返す。
「さてさて、あの方も御多分に漏れず神なので。今も一人でぶらついているのではないでしょうか?」
「チッ……まぁいい、『宴』は三日後。準備をしといてくれよ? 『本当の切り札』さんよぉ?」
「細かいことは関知せん。その時になったら呼べ」
「フフフ、百を語らず一刀のみで存在を証明する戦餓鬼……恐ろしい御仁がいたものです」
フードの男が端的に返すと、ヴィトーはその堂々たる佇まいを見て満足気に笑う。そしてそれに追従する形でヴァレッタが続けるが。
「てめぇ等がいねえと話にならねえからなぁ。あの出鱈目な猪野郎と道化の連中をブッ潰して──」
「五月蝿い。耳障りを通り越して汚泥そのものだ、貴様の声は。吐き気がする。今すぐ口を閉じろ」
フードの女がヴァレッタの言葉をぶった切って多種多様の罵倒を浴びせる。一瞬呆気に取られたヴァレッタだが、言葉を切られたことは当然、その罵倒の数々に腹を立てていきり立つ。
「私は粛々と利用されてやる。ならば貴様等も、黙って利用されろ」
「その辺りにしておけ。我々は既に同士。目的は違えど、辿る過程を同じくする者なのだから。ついに我が主神の念願叶う時……オラリオの崩壊はすぐそこだ」
そして『黄昏の館』にて、葵羽はロキを目の前に冷や汗を流していた。
「なぁ葵羽たん? 休息日の今日にダンジョン潜ってへんよな?」
「は、はい。ダンジョンには行ってません」
「じゃあどこ行ってたん?」
「廃墟の方へ座禅に」
これも嘘を言っていない。どういう事だと頭を抱えながら、ロキは羊皮紙を前に突き出して叫ぶ。
「座禅で! こうは、ならへんやろ!」
ゴジョウノ・葵羽
Lv.3
力:I24→I31
耐久:I11→I12
器用:I59→I70
敏捷:I34→I39
魔力:I0
《魔法》
【シカイ】
無詠唱魔法
納刀時に発動可能
《スキル》
【神秘術・葉】
肉体による微小規模の奇跡の発現
《発展アビリティ》
魔防:I
バン! と効果音が付きそうな仕草で目の前に現れた自身のステイタスに葵羽は再び目を逸らし、ロキがそれを咎めた。
普段なら休息日の更新などしないのだが、ボロボロになって帰ってきた葵羽を見たロキがステイタス更新をすれば、この始末。明らかにステイタスが伸びている。
「やっぱりなんか心当たりあるんやろ? ほれ、言ってみ!」
「あの、素振りもやって」
「今ならリヴェリアには黙っとくで? 帰ってきたら一緒に聞いてもらおっかなー?」
「え……! じゃあ言います、言います」
そう言って葵羽はその日あったことを語り始めた。
その日は週に一度のパーティー休息日であり、休息や観光、武器のメンテナンスや修行など、それぞれがしたい事をする日だった。
そして葵羽は久しぶりに瞑想でもしようかと中庭で座禅を組んだが、人の多い『黄昏の館』では集中出来ず、人のいない方へと街を離れていく。
そうして辿り着いた廃墟は街の喧騒も遠く、集中するにはうってつけの場所であり、気分良く瞑想ができた。
座禅を始めて数十分経った頃、葵羽は突然背後に現れた人の気配に猫のように跳び上がりながら刀を抜くと、そこには灰色の髪の女が立っていた。
「……ここで何をしている?」
「……座禅を、してました。ここなら人もいないと思っていたんですが、お邪魔でしたか?」
敵意を感じないとはいえ、今のオラリオでは見知らぬ者には警戒するのが常識。市民の可能性も加味して刀を納めつつ距離をとる。
「問題ないが……その不用心さには呆れるな」
「返す言葉もありません……背後も取られちゃいましたし」
「もう会うことは無いだろう。精々励むことだ」
そう言って廃教会へと消えていく背中を見た葵羽は何故かもの寂しさを感じ、ちょっと待って、と引き止めてしまった。
「……で? ほんでどないなってん?」
「そこから色々ありまして、修行をつけてもらったんです」
「いやその色々っちゅーのがなあ!? というかそんなに強かったん?」
「はい、剣技だけならギリギリ私が上っぽかったんですが、【ステイタス】を加味すると完敗でした。でも悪い人じゃなかったですよ?」
「……こりゃリヴェリア達に報告せなあかんなぁ」
「そうですか……」
当然葵羽はしこたま怒られ、葵羽はその人物について洗いざらい情報を吐いた。
前半の内容:ギルドで会議した。
フィン「拠点見つけたから三日後攻撃な!」
みんな「おっけ!」
ギルド職員(スパイ)「しめしめ……」
チーム闇派閥「三日後らしいぜ!『宴』の始まりだぁ!」
こんな感じ
葵羽たんの将来(作者は髪型エアプです)
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黒髪パッツン合法ロリ
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黒髪ロング合法ロリ
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黒髪パッツンでアイズと同じくらいの体型
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黒髪ロングでアイズと同じくらいの体型
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黒髪パッツンで大人BODY
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黒髪ロングで大人BODY
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ポニテ(体型は今度アンケート)
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それ以外の髪型(髪型のアンケートを実施)
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任せる(なんでもいい)