フレイザードを倒したダイ達一行に新たな魔の手が忍び寄ろうとしていた・・!
パプニカ復興支援を手伝うダイ達にハドラーの影武者でありその魔軍司令の地位を狙う豪魔軍師ガルヴァスが配下の6大将軍を従え、ダイ達を強襲したのだった!4人の魔戦士達がダイやポップをおびき寄せると、城に残ったレオナとマァムらを側近の女魔族である妖魔将軍メネロとドクロ様な姿にローブを纏った呪術師である不死将軍デスカールが襲い掛かった!
メネロがいばらの鞭でマァムを倒すとデスカールがマァムの魂を魔術で奪い取ってしまった!そのままガルヴァスと6大将軍は撤退し、マァムの魂を囮にダイを瘴気で満ちたパプニカ山脈の麓ベルナの森の決戦場に誘きだし倒そうと画策していたのだ!
アジトに集まったガルヴァスと側近2人。ガルヴァスは使い魔に瘴気避けの神魔水を持たせ、ダイの元へ向かわせダイをおびき寄せようとしていた。メネロがその場で口を開く・・!
「ガルヴァス様まさかあの神魔水には毒が!?」
「敵に塩を送る奴がいるか?」
ガルヴァスの返答にメネロとデスカールは顔を見合せ
「恐ろしいお方・・」
作戦会議を終えるとデスカールは退席し、その場にはガルヴァスとメネロだけが残った・・
ガルヴァスは口を開く
「毒を飲ませるのはお前の為だ、メネロよ!」
「ガルヴァス様?」
驚くメネロにガルヴァスは近寄りメネロの腹部を優しく撫でた・・
「お前の命は1人だけのものではない。万が一の事もあってはならぬからな・・」
「ガルヴァス様、この事は他の皆には・・?」
ガルヴァスは首を横に振った
「この戦いが終わってから皆には伝える。そして役立たずの超竜将軍ベグロムに代わって我々の子を就かせる事もな!」
「ダイはお前の手で倒せ、そして戦いの後式を挙げよう!」
ガルヴァスに対しメネロは嬉しそうな表情を浮かべた
しかしそのやり取りは先ほどダイとの戦いでワイバーンを失い叱りを受けたベグロムに聞き耳を立てられてしまっていた。焦るベグロムはダイに倒された様に偽装するためメネロの暗殺を計画。隙の出来る入浴のタイミングを狙おうとしていた・・!
メネロは戦いの疲れを癒やすためアジト内の風呂場へと向かい服を脱ぎ浴槽に足が浸かろうとしていた時・・
「誰・・・!?」
メネロは背後に何者かの気配を感じた!
その頃ガルヴァスは眠りに就こうとしていたが、いつも一緒に寝るはずのメネロがまだ来ない事に気付き、デスカールを呼び出した。
「メネロを知らないか?」
「いえ、存じませんが・・・」
何か良からぬ事を感じたガルヴァス・・・
「もしや!?」
「死ね!」
ベグロムの剣がメネロに襲い掛かる・・・!
裸のメネロは避け続けるしかなかった・・・!!
「ここで死ぬ訳には・!」
しかしメネロは端に追い込まれてしまった!
「とどめだ!!」
ベグロムの剣がメネロの心臓目掛けて突き刺そうとした時!!
ドブシュ!!
「ああっ!!」
しかし貫かれたのはメネロではなくガルヴァスの腕だった!!
「ガルヴァス様!?」
驚く二人にガルヴァスは怒りに震えた表情でベグロムは恐怖を感じた!!
「ガルヴァス様、お許しを!」
「ゆ、許さん、許さんぞ!!!」
命乞いをするベグロムの首を掴むとガルヴァスは拳を振り下ろした!!
ゴキッ!!!
首の骨が折れる音がして倒れたベグロムはそのまま動かなくなった・・・!
「ガルヴァス様、腕の怪我か!?」
「大丈夫だ、この位!!」
心配するメネロとメネロの無事を安堵するガルヴァスだったが、騒ぎを駆けつけ4人の魔将軍達はその場に駆けつけた・・・!
「ふ、もう我々の関係は隠せないな・・・!」
ガルヴァスはメネロに宿った新しい命の事や、二人は婚約している事等洗いざらい語った。4人の将軍達は納得し、より結束を固めたのだった。
そして、メネロが自分の裸を皆に見られているのを気付いたのはしばらくしてだった・・・
「ヘンタイ!みんな出てって!!!」
ガルヴァスの右ストレートで昇天したベグロムだった。