ノーステフ・ノーライフ   作:sayutan

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赤ん坊は異世界転移の夢を見るか?

さて、どうしたもんかねぇ。

 

 全くもって僕は困っている。困りまクリスティーである。もっと言うなら困りまクリスチャード・Now Loding中なのである。

 

 なぜかって?よ~しよし。聞いてくれるかね画面の前の紳士たちよ!あ、決して画面の明るさを最悪にしちゃいかんぞ!場合によってはバケモンが現れっからな!HAHAHA~ああああああ待って!本気でシャットダウンとかしないでブラウザバックして俺を一人語りしてる痛い人間にしないで!お願いです!何でもはできないけど理由くらいは話しますからぁ!

 

 と、私の計画的カリスマ的な説得に皆様の信用を得たところ(笑)で皆様に質問したい。

 

ー異世界に来たらまず真っ先にすることは何だろうか?-

 

 え?異世界に行ったことないからわかんねぇよって?おいおい、そりゃないぜ、何回も"妄想"で行ってるでしょ?え、わざわざご都合世界でちまちましたことはしない?…ごもっともです。

 

 ならば新しいゲームを買ってきたりダウンロードした時に一番最初にすることって何ですか?

 

例えば、所持品を確認することだろう

例えば、自らのステータスを確認するだろう

例えば、キャラの動かし方を確認するだろう

例えば、物語背景をつかむため設定資料を読むだろう

例えば、最初っから俺Tueeeeee!!するためにサイトの攻略見て完璧に進めようとするだろう

例えば、例えば、例えば…まあ無数にあるだろう最初にできることなんて限られているようで割と何でもできてしまいそうだ。

 

 あ皆さまー!考えていらっしゃるところ悪いですがこっちにお戻りくだっさーい!意識をこっちに集中して…そうそう。あなたはどんどん私の話を聞きたくな―…ってくださいお願いします。

 

 さて私も例え話に倣って行動してみよう。さしあたってまずはステータス確認!えいやっ!

 

ステータス

 

名前:シュウ

 

種族:おそらく人類種(イマニティ)

 

年齢:わからん。おそらく目が見えるようになったばかりの赤子

 

身長体重血圧持病その他健康診断書に書かれていそうなこと…わからんっ!

 

 えー…自分が赤子ということしかわからんやん。いやね、お母さんらしき人がいるってことは現状わかってる。それがおそらく人類種(イマニティ)だってことも。だってケモミミないし、水ん中でも、翼も光輪も、長耳も、機械っぽい尻尾もないし、極端に背が低いってわけでもないしね。でぇじょうぶだぁ。何の問題もないっぺさぁ。

 

 よし次ッ!所持品確認!

 

ー隊長!ポケットもバックもありません!-

 

 なあにぃ!?他に何ももっとらんのか!?

 

ーすみません。隊長!何の道具もありません!強いて言うなら布のオムツがあるぐらいかとぉ!-

 

 ぐぬぬ、写本すらまともにできんこの町で悠長に布を使ったオムツをはいているだとぉ?けしからん!今すぐ藁で編んだものに変えるのだ!

 

-申し訳ありません隊長!筆者殿が非常に面倒臭そうな顔してドン引きしてます!-

 

 なら仕方ないな!時代背景を大切にするのが小説家(笑)の務めだが、面倒なら仕方あるまい。ご都合万歳だ。バンザーイ!って服きてないから脱ぎ脱ぎされないな!HAHAHA…

 

 

 

…なんでこんな無駄茶番流すんだって?赤ん坊で暇だからだよ。

 

 ようし次は体の動かし方だ!

 

~ラジオ体操第一。よーい~

 

~♪

 

~腕を前から上にあげて 大きく背伸びの運動から はい~

 

~♪

 

 うん、体のほうは大丈夫だ。問題ないっ(キリッ)

 

~腕を振って体をねじります はい~

 

 うん、少々無理してる感はあるが何とか動くね。あれ?赤ん坊の体でもいけるんじゃね?

 

~足を戻して手足の運動 はい~

 

 これは足の動かしがむずいがやれる。腕をピッピッとするの楽しいよね。

 

~体を大きく回しましょう はい~

 

 ぐおっ⁉腰曲げづらっ。まあ腕だけでもしっかり回せてるから良しとしよう。

 

…あれ?割と体動かせるやん。ラジオ体操は基本の動きの準備体操やしな!ほほ!ここまでやれるんならどこぞのボスベイビーみたく何でも赤子からできるんとちゃう?

 

 え?そうなの?ソーナンスなの?赤子の状態から前世の知識引き継いでそれに加えて身体性能爆上がりのスーパーマンになっちゃった?いやーごめんねぇ!こりゃ空白来る前に盤上の世界攻略しちゃうかもなぁ~♪来てるかどうか知らんけども!

 

 いや、頭脳的なところに今のところ全然変化はないんですけれども、成長していくにつれドゥンドゥン開発されちゃってく的な!?そうやってチート使ってチーターみたいな速さで攻略してテトさん下して神様になっちゃってなんでも能力でチー〇ス喰ってご機嫌でハッピーエンドってか!?なはは!

 

 なぁんか当初の目的忘れてるっぽいけど大丈夫でしょ何とかなるなるにゃはははははっははは!!

 

 

 

~両足跳びの運動です はい~

 

…………………

 

~両足跳びの運動です はい~

 

………………………

 

~…?両足跳びの運動です はい~

 

…………………………………

 

~…おい。そこの生徒~

 

 ハイ。ナンデショウカ。

 

~なぜおまえは跳ばないんだ?~

 

 なんででしょうね?場所が悪いんじゃないんですか?

 

~ならどこなら跳べるというのだ?~

 

 そこの学校の屋上とかならいけるんじゃないでしょうか。

 

~よし、ならそこに行ってこい~

 

 はい先生。では"飛んで""逝き"ますね。

 

 

 

 

……………………

 

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 

 ぬぁにが『大丈夫だ。問題ない(キリッ)』だよ!!?

 

立ててすらいねぇじゃねえかよぉ!!

 

立つことはおろかハイハイすらできねぇよ!もう一つ残念なお知らせがあるよ!寝返りすら打てねぇよ!

 

 ちなみに前世の記憶があるってだけで何もチート能力に目覚めてなんかおりません。やったね読者さん!凡人が増えるよ!(泣)

 

 さっきまでのラジオ体操を客観的にかつ端的に表現してやろうか!?ただ赤ん坊が腕ぶんぶん振り回してるだけだよ畜生がぁ!!

 

 

 

 

「あらシュウちゃん元気ねぇ♪」

 

 おかげさまでなっ!

 

「さ、シュウちゃんおでかけよ~♪」

 

 ん?ってことは外に出れるのか!情報収集ができる絶好のチャンスだ!ささ、われを連れ出して給う~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 外に出て気づいたことが一つ。ここはエルキア王国だった。これで俺は確実に人類種(イマニティ)であることが確定しただろう。それともう一つ。獣人種(ワービースト)がいない。つまり東部連合がエルキアと併合する前なのだろう。

 

…今わかるのはこれぐらいか。

 

 さて、マイマザーよ。どこへ行くのかな?あんまり外に出てると紫外線が当たって嫌になっちゃうわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ、ついたわよシュウちゃん。」

 

 ここって…王城の前やんなんでこんなところに?

 

 ま、まさか。もう空白たちの演説が始まるってのか!?俺がこんな状態で!?

 

 ということはもうステフは18歳で?空にもう惚れさせられていて?ラノベのような物語を歩んでいくのか!?

 

 おい!My God!!こりゃどういう了見だ答えろよ!俺がこんな状態じゃステフに何にもしてあげられねぇじゃんか!なにか?この体でやってみろってか!さっき検証にて何もできなかったよ!あれか、赤ん坊の笑った笑顔見せて癒しを与えろってか!?そんなん認めねぇぞ!

 

 それともあれか、この世界に来ただけで満足しろよってか!?確かに神様転生なんて周りの者にはうらやましい限りだろうよ!でもなあ、俺が、主人公なんて言わねぇ脇役になって登場人物たちの手助けしたりできないのか!何もできないなんてただの理不尽だろ!そんな辛酸舐めさせるためにここへ連れてきたってんなら…

 

夢のままでよかったよ畜生がっ!!

 

 

 

 

「あ、国王さんのお孫さんが見えたわよ~♪」

 

 あ~はいはい。ついに童貞通り越してハーレム発情期で○○しちゃったんですかそうですか。むしろしないほうがおかしいとは思ってましたけどね?いいですよ別に。

 

 …ハァ。これ終わったら舌噛んで死ぬか。もういいよな。いい夢は見たんだし。

 

「あら~かわいい女の子ねぇ~♪ほらシュウ見てみなさぁい♪って、まだはっきり見えないか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーいや、はっきり見えていたー

 

 むしろ見えすぎていたくらいだ。目よもっと見開けと脳が命じる。

 

 今日の出来事や考察、先ほどまでの悪態をすべてはねのけ入った命令に強制的に脅迫的に従う。

 

 いま、この瞬間を目に焼き付けろと、脳に刻み込めと無意識に思った。

 

 そう、目の前に…いや、群衆のだいぶ後ろにいて距離があるがそれでも見逃すまいと目を見張った

 

 その、国王と呼ばれた者の腕に抱かれていたのは…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー赤毛の、綺麗なアクアマリンの瞳を持った女の子だったー

 

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