「これでチェックメイトだ。この手は読めたかい?じいさん。」
そう言って、不遜な笑みを浮かべたまま、卓上に
(な....なぜこいつには一切の不安がないのだ!?他の二人は疑念や恐怖....一部好奇心が混ざっておりますが、知らなかったからこその反応。白殿も始めは空殿の意図を図りかねていたのにも関わらず、今では何の不安もない....つまりこれは空殿が誰にも知らせずに行ったこと。国民にすら知らせていない。身勝手な行動になる。そんなことを、一国の王が決めて良いものではあるまいに....。)
そう、頭の中で必死に状況整理していたいのに、空が追い討ちをかけるように捲し立てる。
「そうそう、こっちは
軽く手を振って立ち上がり、エレベーターの方に向かおうとする空。それに続くように白やジブリールが立ち上がる。
「ちょっ!?なんで私がゲームやるんですの!?やるならシュウの方が適任だと思いますわ!あと、シュウを探さないと....!!」
と、シュウのことを話すステフを無視して、エレベーターのボタンを押し、箱が来るのを待っていた。
(なんなのだ....どうしてこいつらはここまでっ....!!)
そんな空達の後ろ姿を見て、焦りの表情を隠しきれなくなり、苦悶の形相を浮かべるいの。否定も肯定も、何もかもがボロを出してしまうような状況に為す術もなく、口を閉じて居座るしかできないいの。
(こ、ここは一旦巫女様に相談を....)
そう思っていたいのの耳に、かすかな喋り声が聞こえた。
「はやく出せや、です!もう我慢できねぇぞ、です!」
「い、いづな様、結構激しいですね....」
「....これなんだ?です。」
「飲んでみればわかるかと。」
「ん....グクッ....うめぇ、です!もっとよこせ、です!」
「ふむ....では次はもっと大量に....」
「シュウさん....こ、これを揉めばいいんすか?」
「そうですね。お願いします。」
「おめぇ手つきうめぇ、です。もっとやってみせろ、です。」
「は、はいいづな様!了解っす!!うおおおおおっ!!」
「さあーって、そろそろいづな様の腹、俺ので満たしてやるぜ!」
(....。)
その会話を聞いていたいのの額に青筋が立った。それと同時にとてつもない怒気を放ち、立ち上がる。
「おわ!?なんだ!?」
「....なにが....ひいっ!!?」
「....ブクブクブク」(←白目)
「っ!!?」
その殺気に気づいた空と白の前にジブリールが仁王立ちになる。ちなみにステフは白目を向いて気絶している。
彼らの前には、息を荒くし、全身から赤い蒸気をあげながら、纏められていた白髪を逆立て、はだけた袴から脈動する筋肉を見せつける、まさに怪物と呼ぶにふさわしい姿になったいのがいた。
そして、吠える。
あんのクソザルゥウウウウウウウウウ!!!
そして飛び上がり、床と天井を貫いていのはどこかへ向かって消えていった。
◼️◼️◼️
「ハグッ....ムグムグ....うめぇ、です!もっとよこせ、です!」
「こ、これじゃあ腕がいくつあっても足んないっすよお!!」ジュー....
「だからといって、今更援軍が来るわけもない....一つずつこなす、現実このくらいよ。」グツグツ....
「チッ....やるだけやるしか....ってやつっすか....」トントン....
「あなたならやれる。急いで!クールに確実によ!」ザックバラン!
「注文が多いっすね、俺っちが答えられるとでも?」(涙目)シャリッ!
「もちろん。幾つもの(調理場の)戦場を渡り歩いた君の頭脳....そして、この機械(←調理器具)....これが負けるとは思えないけどね?」ボッ!
「優しいのね....s
「口ばっか動かしてねぇで、さっさと用意しろや、です!!」カンカン!
「「はーい!!ただいまぁー!!!」」
(言葉は不要っすか....)
(もういい。言葉など既に意味をなさない。)
(みせてみろ、です!おめぇらの本当の料理を....です!!)
((ち、直接脳内に!?))
....とまあ、茶番は置いといて、
ご無沙汰してます。シュウです。
今はいづな様とたまたま出会ってしまい、完成していた料理を食べさせてみたところ、かなり気に入ってもらえたらしく、前回、突如登場したリス族の
しっかし、あの体のどこに冷蔵庫半分の食料が入るんだ?体のどこにも変化はないし....エネルギーとして蓄えるっつっても....ねぇ?ま、これが種族の違いと言われればそれまでなんだけども。
とりあえず作っておいた練乳吸わせて時間稼ぎだ!....と、思ったんだが、
ボギュッ!!....ゴクン
と、まさかの一気飲み。ま、まぁ、今日のために持ってきた手持ちチューブですし?量は少なかったけどさ、そんな飲み方されるとは思わなかったよ!?
と、時間稼ぎも秒単位なので役に立たず、結局は死に物狂いで料理するしかなくなったのだが....
...!?
おいそこのハゲクソゴミザルゥ....よくもうちの孫に手ぇだしてくれやがったな....
振り向くとそこには、ボキッ、バキッ、っと、拳から音を鳴らしながら首を捻り、筋肉をはち切れんばかりに脈動と胎動を繰り返す兵器を見せ近づくいのがいた。
「ひ、ひいっ!!?い、いの次席大使!?」
あまりの変容に驚きを隠せずにいるリス族の
「え?手を出した?なにを仰って....」
ナニイッてやがんのはてめぇだよクズザルゥ!!てめぇうちのいづなに◼️◼️◼️して◼️◼️◼️させて◼️◼️して◼️◼️◼️◼️したあげく◼️◼️◼️◼️して◼️◼️◼️して◼️◼️させようとしたじゃねぇかぁ!!
「ふぁ!?ホントにナニ仰ってんの!!?」
しらばっくれてんじゃねぇ!!我が孫に◼️◼️◼️◼️◼️とかうらやまゲフンゲフンけしからんことをしたことはこの耳にしかと聴こえていたんだよぉ!!
「いやそんなことしてねぇし!?だよなダチッコ!!」
「そうっすよボッさん!!....ってなにやらすんすか!?ととと、ともかく俺っちらはナニもやってないっすよ!?」
ナニぬかしてやがんだアァン!!?てめえもうちのいづなの胸揉んでたじゃねえかァ!!
「えぁ!?そ、そんな畏れ多いこと出来ねぇっすよ!?」
黙れぇ!!我が孫の胸板を....これからの成長が非常に....ひっじょーーーーうに楽しみな我が孫の胸を!!貴様ごときが勝手に汚しおってからにぃ!!
「ほほほ、ホントにちが....」
「じいじ、うるせぇ、です。次の料理が出来ねぇじゃねぇか、です。少し黙ってろや、です。」
「な、何を言うかいづな!!私はお前のことをおも....って....?」
「ん?どうしたん....だぁ!?」
「な、ななな、何が起こってるっすかぁ!?」
「?いづなに何かついてる....です?」
そこには、ぽよん、たゆゆんと呼吸する度に胸を揺らす、巨乳になったいづながいた。
「なんだこれ?です。じゃまだぞ、です。」
そういいながら胸を邪魔そうに触るいづなであったが、
「ああ、ああああああああああああ!!!いづなが懐妊したあああああああああ!!!」
あまりに残酷な現実に、慟哭したいの。
「ゆるざん....ゆるざんぞぉ!!
「いやいやいやいや!?妊娠させるようなことしてねぇし!?そもそも妊娠したとしてもこんな早くなるわけねぇだろ!?って危なぁ!?怖い怖い!!ツメ立てんなぁ!!」
「そそそ、そうっすよ!!こんなことになるのがおかし....ヒィッ!?」
貴様は最後に殺してやる。
「うわぁあん!!いいい、いづな様ぁ!!なんでそうなったんですかぁ!!?」
「わかんねぇ、です。けど、シュウからの白い液飲んだら胸がムズムズしたのは覚えてる、です。」
「「てめえのせいじゃねぇかぁ!!」」
「ちげぇよお!!俺じゃねぇよお!?なんだ!?俺に関わった貧乳は巨乳になる定めでもあんのか!?」
そうして頭を抱えようとしたとき、あるものが目に入った。それは....
(....このジジイ....孫にすら欲情すんのかよ!!?)
そう、血壊状態のいののイチモツは....その、なんだろう、例えるなら大根並みになっていた。
(ふざけやがってぇ....表では正統派ヅラしといて、裏では魅力的な女なら誰でもぶっぱなす色欲魔ってかぁ!?)
と、血壊の血液循環機能が異常になり、物理限界を越えた大きさになったイチモツの原因を盛大に勘違いしたシュウは、
「いづな様ぁ!!このジジイのイチモツをご覧ください!!この異常な膨張率、病気でしかございません!!これを直すにはいづな様の最大限の力で握る必要があるでしょう!!もし、この病気を直せた暁には、ここにある材料すべてを使って、最上のフルコースを提供しましょう!!」
「む、合点、です!!」
そう言って血壊状態に突入したいづながいのの前に割り込み、いののイチモツに手をかけた。
「むぁっ!?いづな様何を....!?」
「
「じいじの病気、今治してやる、です!!」
そうして、思いっきり力を込めて、まるで雑巾を絞るように捻りを加えた圧倒的破壊治療は....
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!?」
....一人の男の悲痛な叫び声で幕を閉じた。
◼️◼️◼️
「あ、あっちから聞こえましたわ!!」
「んたく....ステフ~迷子になるなよ~。」
「わかってますわぁ~」
そう言ってステフを見送る空に、ジブリールが話しかける。
「マスター、ひとつお伺いしたいことが....」
「ん?なに?」
「なぜ、私たち四人でゲームに挑むのでしょうか?あの猿も入れれば、少なくともドラちゃん以上の戦力は見込めると思いますが....」
そう、ジブリールは
「あ~、それなんだけどな、あいつは多分、王様からこの事を聞いてたんじゃないかな~と、思ってさ。」
「!?なら早くこれをマスター達に知らせておけばもっと早くここに....」
「シュウはまだ俺達のことを
「....だから、使わない。「
「....うん。やってやるぅ~♪」
「....左様でございましたか。」
そうして安堵したジブリールを尻目に、空は思う。
(ま、それだけじゃないんだけどな....)
(俺らがキンクリしたときのあいつの行動....まるで俺たちが
(もしかして、俺達のことを知っている人物?)
そう。空は気づいていた。シュウが普通の
(まさか、俺達のように異世界から来たってのか?)
その答えにたどり着き、ジブリールに問う。
「なあ、ジブリール。」
「はい。なんでございましょう?」
「シュウの精霊って調べたことあるか?」
そう、異世界からきたのなら、空達同様にジブリールにとって未知の物となっているはずと、思った空。それに対しジブリール。
「えぇ。出会って最初の頃に、他の種族の変装でないかと疑い、確認しましたが、魂はいたって普通の
「....そうか。わかった。ありがとな。」
「マスターのお役にたてて光栄です。」
心底嬉しそうに頭を下げ、感謝の意を示すジブリールを尻目にみながら
(だとしたら、シュウはただの
(もし、敵側に着くようなことが予測されるゲームなら....一番敵に着いてヤバイのはおそらく....)
(シュウだ。)
「あ!ここにいたんですのね!心配したん....ですの....よ?」
そこで空の思考はステフの声に中断された。
「お、ここにいたのかシュウ。いづなたんもいるじゃないか....ってなんじゃこりゃあ!?」
そこには青ざめた表情で皿を洗うリスの耳と尻尾を持つ
「な....なんでいづなたんが巨乳になってんだ!?」
「あー....空様。いらっしゃいましたか....申し訳ありません。どうやら私がこのようにしてしまったようです。」
「え!?なんで!?」
「どうやらこの練乳を飲むといづな様の胸に重点的に脂肪が集まるようになるのか、巨乳になるようです。」
「で、先ほどエネルギーを大量消費したおかげでもとに戻ったのですが....いづな様、説明を。」
「ぷはぁ!ん、わかった、です!さっきいづなぁすげえ力使った、です。でもそのあとの疲れとか、全く無かった、です!だから、また貰っておいてやる、です!」
「....というわけです。」
「なにその空想科学!?聞いたことねぇよ!?」
「....シュウ、それ、しろにも頂戴っ!!」
「はて、このようなことは私の知る限りは無いのですが....?」
「というか、いの様のことは誰も心配しないんすねぇ....」
「ひゃっ!?い、いのさん!?大丈夫ですの!?」
「こ、この初瀬いの....我が生涯に一片の悔い無し....ですぞ。」ガクッ
「いのさあああん!!!」
「おかしい人を亡くしたな。」
◼️◼️◼️
それからというもの、エルキアはデモが発生。連日昼夜問わずに飛び交う罵倒の嵐は、子供の睡眠を妨げる程であったが、そんなこと気にならないほどの未曾有の事態に、国民はおののいていた。
そんな中、いつものように起きて辺りを見てみると....
「にぃ....にぃ、どこぉ....しろ、が....わるかった....からぁ....もう....ベッド....おちない、からぁ....でて、きて....ひぅっ....」
....