ノーステフ・ノーライフ   作:sayutan

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「…シュウありがと、にぃがこの世界にいるってことが、分かったから…。」

 

「…信じてもよろしいですか?」

 

「…うん。しろは、もう大丈夫だから…。」

 

「左様にございますか…。」

 

 その言葉を最後に、チェスは白の勝利に終わった。

 

「…勝たせてよろしかったのですか?マスター?」

 

 当初の予定と違う結果になってしまったことに、先のことが読めない不安からか、顔をしかめてジブリールがシュウに問う。

 

「…白が何かを掴んだって言うんなら、その意見を尊重しないといけないよな♪んじゃ、白の兄ちゃんの真似事もここで終わりだ。いつもの執事服に着替えてくるわ。」

 

「…うん。わかった。それじゃステフ、ジブリール、手伝って…」

 

 それらがまるで予定調和であったかのように、飄々とした態度のシュウと瞳に生気が戻った白を見て、

 

「白様のご命令とあらば、喜んでお受けいたします。」

 

 大丈夫なのだと、そう思うことにした。

 

「よ、よくわかりませんけど!はいですわっ!」

 

 若干一名、追い付いていないようではあったが…

 

 

 

■■■

 

 

 

 ご無沙汰してます。シュウです。

 

 今回のゲームはまぁ、冷や冷やものでしたね。途中で気づくものと思って適当にコマとってたら、割と早い段階で白が詰みそうになるから、ちょっと危なっかしい発言しちゃったけど…大丈夫だよね?

 

 まあしかし、俺が空になるなんて思いもしなかったな。というか、原作知識もろに使って白のメンタル支えてたみたいだし、もし白がプレイヤーじゃなかったら転生者だってバレてたろうな~。

 

....。

 

 とりあえず、ここまで来たらもう俺の仕事はないからな。お茶でも用意して置くかね....。

 

 

 

◼️◼️◼️

 

 

 

「....さぁ、にぃ....帰って、来てーーーっ!!!」

 

 そうして打った最後の一手に、世界は元の形を取り戻す。

 

 エルキア全土に張られた膨大な結界が割れ、維持できなくなった幻想が夢の記憶と改編され、今までの自分を取り戻す。

 

 だが、そんなことなどどうでもいいと、白が真っ先に飛び付いた先にいたのは....

 

「よし白っ、殴っていいぞっ!蹴ってもいいぞっ!!さぁ何でもかかってーーー」

 

「....にぃっ!!!」

 

 長年会えていないかのような、グッとこらえた気持ちをぶつけるように、空のもとへと抱きついた。

 

「うっ....ううっ....にぃ....にぃ....!!」

 

「....しろ、よく頑張ったな。全く、こんなことしたってのによ....にぃちゃん冥利に尽きるぜ....。」

 

「な、何が起こってるんですの!?ソラが....あれ?」

 

「あ....あぁっ!!?私はなんてことを....あのド畜生猿をあまつさえ....マママ、マスターなどと!!」

 

「そ、そこまでショックを受けなくても....」

 

 

 

「クラミーっ!!ねぇクラミーっ!!起きてなのですよっ!!」

 

 

 

 と、今までの会話を貫く慟哭が轟くと同時に、ステフ達の目に入ったのは、まるで死体のように横たわるクラミーと、泣きながら必死に体を揺すってクラミーを起こそうとしている森精種(エルフ)の姿があった。

 

 そこに、追い討ちをかけるように、空が森精種(エルフ)に告げる。

 

「....さて、俺らの勝ちだな。んじゃ、予定通りの第一要求といこうか....」 

 

 と、ゲームの勝利報酬である二つの要求のうち、ひとつを切り出そうとする....が、

 

「待っ....どんなことでもするのですよっ!!だから....クラミーだけは....クラミーだけは助けてほしいのですよっ....!!!」

 

 

 

....ピクッ

 

 

 

「ん?今"なんでも"って?」

 

 

 

 ここで、空の頭脳は白をも越える回転速度で思考を開始するっ!!

 

(待て、森精種に何でも言うことを聞かせることができれば、()()()()()()()()()()ができるわけで?いやでも、こんな形の関係でするって言うのは....いやっ!!相手も同意の上のことだっ!!問題なのは俺の倫理観だっ!!俺が新しい扉を開けばそこに楽園が....)

 

....と、要求のことなどすっかり忘れて、目の前のドデカイ釣り針に引っ掛かろうとしていた。

 

「....にぃ....何、考えてるの....?」

 

 そこに、池に石を投げ入れるようにして、釣り針と魚を引き剥がす一言を白が投じる。

 

「え?あ!し、白っ!?いや、俺のパーフェクトプランを、プランBに改良しようとだなっ....!!」

 

 指摘されてあわてふためく空を、ジト目で見る白。

 

「....にぃ、真面目にやって。」

 

「に、にぃちゃんはこの上無く真面目だぞっ!!今だってあの森精種(エルフ)をどうしようかシミュレーションをだな....」

 

「....にぃさっき、白に『何でもかかってこい』って言った....その内容に、さっきの要求を提示する....」

 

「なっ....それはあんまりだぁ白ォ!!?」

 

 白の言うことに逆らえない空は、うなだれて涙していた。そんな空にステフ、

 

「そ、それで、予定通りの要求ってなんですの?」

 

「あ、うん。そうだな。では....ゴホン!!じゃあ要求その一~♪」

 

 咳払いひとつで、先程のおちゃらけた顔はどこへやら。まるで獲物をじわじわといたぶるような、悪魔のような笑みを浮かべた空を見て、クラミーを守るように抱き締めて、目を閉じ祈る森精種に一言、

 

「互いに奪い合った全ての記憶の定着と、奪い合った全ての返還。」

 

「........かはっ!!....はっ....はあっ....」

 

 それと同時に、クラミーが息を吹き返す。

 

「クラミーっ!!大丈夫なのですか!?自分がわかるのですか!?」

 

「ええ、大丈夫よフィー。なんたって....」

 

 

 

「異世界のバストアップ術をインストールできたから!!」

 

 

 

....へ?

 

 

 

 先程までの、はりつめた雰囲気をぶち壊すかのような台詞を放ってきた。

 

「おまっ....なんでそんなこと記憶に巡らしてんだよっ!!?」

 

「仕方ないじゃないっ!!意識とか飛んでから暇で暇でしょうがなくて、あんたの記憶除いてたら、『たゆん☆妹巨乳化計画!!』とか言う物見つけて、(これは見る価値があるわ!!)と、漁ってて....」

 

「だあぁ!?やめろぉ!!俺はそんなことは断じてしてな....」

 

「妹に手を出すとか、兄以前に人間として最低ですわね。」

 

「....にぃ、まな板の白の胸....そんなに、嫌だった....?」

 

「い、いやいや違うぞ白!!?あれはただの健全な本のタイトルであってだな....」

 

「え?頑張って調べて紙に書いて....」

 

「シャラァアアアップゥ!!!クラミーさん、お願いだから黙ってて!?」

 

「....ごめんねにぃ....にぃの好きなおっぱいになれなくて....」

 

「な、泣くな白!!っつ~かクラミーっ!!俺をいじってそんなに楽しいかっ!?」

 

「えぇ、楽しいわよ♪フィーをこんなにしてくれた報いくらいは受けてもらうわ♪」

 

 そんな、ノリノリのクラミー顔を見て、

 

「....今回の作戦(ゲーム)ミスったかな....」

 

 と、ゲームを見事、目論見通りに完遂した割には、どうもしてやられた感が拭えない空なのであった。

 

 

 

◼️◼️◼️

 

 

 

「とまぁ、すったもんだあったが、俺らはこれから共闘をする。まずは自己紹介といこう。」

 

 そういって空はまずはクラミーに自己紹介させようと促す。

 

「そうね。じゃあ私から。クラミー・ツェルよ。よろしく。」

 

 

 

....。 

 

 

 

「え!?それだけなんですの!?もっとこう、何か....」

 

「自己紹介なんてこんなもんでいいでしょ?次はフィーの番かしら?」

 

「えー。歳は俺と同い年の十八歳。身長は158cm、スリーサイズは上からぁ....」

 

 と、空が普通の女の子なら周りに聞かれて困るであろう話題を吹っ掛け、口を割ろうとしたが、案の定口を割って入ってくる。

 

「バストは計8cm増えて78よ。その他は伏せて頂戴。」

 

 そう言うクラミーの胸は....どこか色気をまとった膨らみを帯びていた。

 

「なんでそこだけ言うんだよ!?というか、ホントに言われたことしかやってねぇのに、どうしてそうなるんだ!?白の為にした俺の努力を返せぇ!!」

 

「あ、自白しましたわね。」

 

「....にぃ....」(←ジト目)

 

 そんな自ら墓穴を掘った空に、痛々しい物を見るかのような目を向けた二人。そんな二人に乗っかって追撃をしようとしたクラミー。

 

「それはもうあの....」ガチャ

 

 

 

 しかし、その言葉は最後まで紡がれることはなく....

 

 

 

「お茶をお持ちしました。」スタスタ....

 

 

 

 一人の男によって有耶無耶になった。

 

 

 

「豊胸神様ぁあああ♥️」ダキッ

 

 

「へ?」

 

「うわっとおっ!?」

 

 シュウが現れると同時、クラミーは喜びのあまりに抱きついた。突然の勢いに倒されるが、しっかり抱きついて離さない。

 

「あーっ♥️私の永遠に続くと思ってた悩みを解消するどころか、日々満足感を与えてくれるまでしてくれた神様ぁ♥️ちゃんとお礼を言えてなかった分は、私の成長記録で返すわ!さあ、見て!私の胸をっ♥️」

 

....そのクラミーの表情は、実に恍惚としていた。

 

「ちょぉっ!?クラミーさん!?は、☆HA☆NA☆SE☆」

 

「いやーん♥️もう照れちゃって~♥️神様も一応男だからね~♥️嬉しいんでしょ!でしょでしょ!?」

 

(い、いかん!!クラミーの俺への好感度が、カンスト通り越して転生してるレベルになってるぅ!?)

 

 やんやんと、ニッコニコの笑顔を浮かべるクラミーを見て、一同

 

「....チッ。爆ぜちまえ....」

 

「....いいなぁ....」

 

「く、クラミーっ!?何してるのですか!?」

 

「なにって、神様への参拝に決まってるじゃない!!さあ!私の成果を....胸と言う名の青果の成果をご覧くださいっ♥️」

 

「あ、あかん!?完全にトリップしていらっしゃるぅ!?」

 

「さぁ!さぁ!....あ、次の神の啓示は何かしら!?胸のためなら何でも言うこと聞くわよ♥️」

 

「"何でも"とか女の子が軽々といっていい言葉ではありません!!」

 

「何なら私の成長記録見る!?ちょっと恥ずかしいけど、これからの参考になると思うわ!!」

 

「そんなピンクな黒歴史を簡単に晒してはいけません!!」

 

「そうね!!そんなの必要ないわよね!!....あっ!また成長が少し減ったのだけど、どうすればいい?何かあるなら教えてほしいわ!!」

 

「元々ねぇよ!?」

 

「何なら教典貰えるかしら!?熟読して暗記できるくらい、本に穴が開くまで読むわ!!何なら教典暗唱してテストしても満点取ってあげるわ!!」

 

「聞いちゃいねぇ!?ちょっ!?誰か助け....」

 

「....チッ、爆ぜちまえ....チッ、爆ぜちまえ....チッ、爆ぜちまえ....」

 

「空様が同じ台詞繰り返すNPCみたく壊れてるぅ!?」

 

スタスタスタ....

 

「し、白様!!今ある良心はあなただけ....」

 

「....シュウに、胸....見せたりしたら....報われますか....?」ギュッ

 

「白様ぁ!?な、涙目になりながら、服を捲り上げてはなりません!!女の子がそんな扇情的なことしてはいけません!!私の新たな扉が鉄球振り子で無理矢理こじ開けられちゃうぅ!!?」

 

「クラミーっ!!そんな男のグズから離れるのですよ!!クラミーの胸の魅力を上げるどころか指数関数累乗的に下げて、マイナスの天元突破に導いた悪魔神から離れるのですよっ!!」

 

「だからどんだけクラミーの胸の成長を恨んでんだよ!?少しは....雀の涙くらいは応援してあげてぇ!?というか....お嬢様!!違うんですこれは....」

 

「ーーーーーーーーー」

 

「立ったまま気絶してらっしゃるぅ!?ジ、ジブリーーーールッ!!!!」

 

「あの猿をマスターなどと....私は....ああっ、マスタァ....こんなことをしてしまって申し訳ありません....あ、でも少し快感が....これが....恋なのですか!?」

 

「ジブリールまだそのこと引きずってんのかよ!?戻ってこぉい!!もしくはその新たな扉の先に連れてってぇ!!俺だけ!!」

 

「んもぅ!!焦れったいわねぇ!!....焦れったい?....あ、そうかぁ♥️うんうんわかったわよ♥️初夜を迎えたいのね!!....そういってくれればいいのに、女の子に言わせるなんて、神様のい・け・ず♥️」

 

「ちょっと待って!?今幾つお前との関係過程すっ飛ばしたぁ!?」

 

「も、もう私の胸は完全に巨乳になりましたのよ♥️さぁ、愛でてください♥️」

 

「脱ごうとするなぁ!!お前の中で何があったぁ!?」

 

 

 

パパパパーン♪パパパパーン♪パパパパン♪パパパパン♪パパパパン♪パパパパン♪

 

『新婦、健やかなる時も病める時も、新郎を敬い、愛し、その命あるかぎり、夫と共に過ごすことを誓いますか?』

 

『えぇ。誓うわ。だって....』

 

たゆゆん♪

 

『ここまでしてもらったもの....あなたになら、私の心、預けて....いえ、預けたいの。いいかしら?』

 

『あぁ。もちろんだ。この先何があったって....』

 

「この先はありませぇえん!!!」

 

(どうする!?このままだと童貞卒業しちまうっ!!いや、それだけ聞けば喜ばしいことだけど後が怖すぎるっ!!か、かくなる上は....っ!!)

 

「く、クラミーッ!!」

 

「はいなんでしょう旦那様♥️あ、お腹の子の蹴ってる音聴きたいんですね?いいですよぉ♥️」

 

「想像妊娠してんじゃねぇよ!!?お、俺にはな....」

 

 

 

「もう本妻が居るんだよ!!」

 

 

 

「....へ?」

 

 

 

(ここで....博打の嘘をついてやるッ!!)

 

 

 

「お前を巨乳にするために協力してくれた、俺の妻....つまり女神が居るんだよ!!」

 

「....え?そ、そうなの?だ、誰よそれ....?」

 

(よしっ!腕の拘束が解けたッ!これで....)

 

 そうして、シュウが立ち上がって手に取ったのは....

 

「そう、彼女が俺の妻だ。この胸を見たら、納得するだろう?」

 

 

 

....ステフの手を取っていた。

 

 

 

「あ、嘘....?私の....私達の関係....は?この子供....は....?」

 

 感極まった顔から一変、涙を流し、瞳から光を無くし、絶望に染まった表情になった。

 

(うっ....なんかとんでもなく悪いことしてる気がしてきたぞ....)

 

「そっかぁ....私とは遊びだったんだぁ....でも、私はそれでも....よかっ....」バタン

 

 あまりの出来事にキャパオーバーとなったクラミーは、静かに気絶していった。

 

「ふ、ふぅ....取り敢えず終わ....」

 

「ーーーハッ!?何が起こったんですの!?....ってシュウ!?なんで私の手を握って....っ!!ち、近いっ!!近いですわぁっ!!!」

 

「わわっ!?お嬢様すみま....」

 

「....シュウ....しろ、諦めないから....お、お尻からでもいいから、おっきく....オッキク....シテェ....」

 

「白様ストオオオオップ!!!スカートまずいショーツまずい!!R-18行きかねないからぁ!!?」

 

「....クラミーと遊びの関係なんて....許さない、絶対に許さないのですよぉっ!!!」ピカー

 

「待ってっ!!何その構え、か○は○波でも打つつもり!?魔法でとか洒落になんねぇよ!!?」

 

 

 

「チッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッ」

 

 

 

「空様の脳内時計が壊れたぁっ!?絶賛高速空回りしてるぅ!?」

 

「あっ....でも猿をマスターと呼ばされるのは....ああっマスターもっと、もっとなじって....ああっ!!」クネクネ

 

 

 

「あーーーっ!!誰か助けてぇーーーっ!!!」

 

 

 

 

「....何があったんですのよ....一体....」

 

 

 

 その後、ステフの精神分析により、みんな正気に戻りました。

 

 

 

◼️◼️◼️

 

 

 

 一息ついてみんなで大浴場に行く際、空が白にに声をかける。

 

「なぁ、白。」

 

「....なに?」

 

「兄ちゃんがいない間、大丈夫だったか?」

 

 自分が何も伝えずに始めてしまったゲーム、それにほぼ巻き込んだ形になった白を心配そうに見つめる空に対し、白。

 

「....大丈夫じゃなかった。」

 

「....そっか。悪かったな....」

 

 予想通りの言葉に苦い顔をする空に、あわてて白が言葉を繋ぐ。

 

「....でも、シュウがにぃの格好してたから、にぃと重ね合わせて耐えることできた。」

 

 だが、そんな白の言葉に疑念を抱く。

 

「....ん?ちょっと待て。シュウが俺の格好を?」

 

「....うん。そう。」

 

「....なんでだ?俺の存在は消えてたはずだろ?シュウが俺の格好なんて出来るわけが....」

 

「....白はプレイヤーだったから、詳細は分からないけど、にぃが元の世界に取り残されているっていう設定だったみたいだ....よ....?」

 

 そういって見上げた空の顔は、かなり真剣な表情で考えていた。

 

「ということは、ゲーム上の過去の白はシュウに俺の格好をさせるように頼んだ?白、そんなことをあの世界でするか?」

 

「....白なら、しないと思う。多分、心折れて....」

 

「....。」

 

ポンポン

 

「すまない白。嫌なこと考えさせちまったな。」

 

「....ううん。大丈夫....」

 

「じゃあジブリールは知ってるか?」

 

「はい。シュウが道端で白を拾い、それから、シュウは空としてやっていくと、記憶上のシュウは言っておりました。」

 

 

 

....

 

 

 

「....にぃ?」

 

「マ、マスター?」

 

「なぁジブリール。あの装置、直せねぇか?」

 

「....いえ、形は元に戻せても、力の源である精霊は、もう宙に溶けて精霊回廊に流れてしまっていると思われます。」

 

「....そうか。わかった。」

 

「失礼ながらマスター。どうしてそのようなことを?」

 

「いや、あの装置の履歴探って、どんな風に記憶をいじったのか気になってな。それで、なんでシュウが俺の格好をしたのか、その経緯を知るためだったんだが....」

 

「....にぃ、シュウがどうかした?」

 

「あぁ....怪しいとは思ってるよ....」

 

「申し訳ございません。お役に立てずに....」

 

「いや、大丈夫だ。これは俺の個人的な疑念だしな。そこまで重要じゃない。」

 

「そうでございますか。」

 

「....。」

 

「じゃ!気を取り直して、お風呂へ出発だ!シュウたちが必死に沸かしてるお風呂を、無駄にするではないぞっ!!」

 

 そう言って意気揚々と、浴場へ向かう空達なのであった。

 

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