マダラの異世界転生記
ただそれだけです。
月夜に木の葉に誓うマダラと内なる柱間に挟まれ、今度こそは河原のあの気持ちを形にすると月と柱間に誓い、平和とは何かを突き進む。それがうちはの、マダラの忍道。
暖かな日を感じるアイツの優しさにいや、甘さに似ている。体が吹き飛んだはずだが、また穢土転生なのか?いや、俺は‥‥胸を見る。そこにあるはずのものを。
「柱間‥‥。」
胸にあった柱間の顔がなくなっている。柱間細胞が無くなったが、胸の中にある絆が‥‥胸元から石が落ちた。
「これは‥‥。」
罠アリ去レと書いてある。この石は川の底に沈んだはずだ。しかし、それが俺の懐から落ちた。手をよく見る。穢土転生の体ではない。つまり、この生き返りは‥‥。
「柱間ァ!お前なのか!また、世話を焼きおって。そういうところが合わないのだ!」
足を回転させ反動をつけて、腕で大地を押して飛び上がると柱間を探す。間違えて扉間を見つけてしまうような愚をうちははやらないのだ。うちはの目は闇がよく見えるのだからな。
「ほうこれは。」
思ったよりも山の中だ。そして、木々が生い茂っている。柱間のやつ、木遁忍術・花樹界降誕でも使ったのか。まぁ、俺を隠すにはそれぐらいはするだろう。じゃなければ扉間が殺していただろう。扉間はそういうやつだ。陰険で卑劣だ。ではなければうちはにあのようなことはしない。穢土転生で爆破するというのを考えるのも奴らしい正気ではない行動だ。
イズナの代わりにいや、せめて相打ちでもしていたのなら俺たちは並び立てていたのか?柱間。俺らが河原で語ったあの腹の中を、ハラワタを見せ合う世ができて、平和に成れていれば‥‥いや、それでも俺は柱間、お前との闘争を求めて戦っていたかもしれない。平和を欲するが平和にはなれない、平和になれば俺のような昔の存在は邪魔になる。
だから、最後は友の手で、友の胸の中でハラワタを見せあって死ねたら良かったのだろうな。そう思うよな柱間。俺たちには言葉はいらない。その約束があったはずだ。お前の手で討たれるのなら、それで平和になるのなら本望だった。そうなのだ柱間、きっとお前ならわかってくれるよな。言葉は俺とお前には要らないのだが、あそこで友ではなく、木の葉の里は家族で兄弟である俺とマダラの子供と同じだと言ってくれれば‥‥もしかしたら、このふざけた感情もなくなったかもしれないな柱間よ。
過ぎたことは取り戻せはせぬ。柱間、俺もお前も一番わかっているはずだな。それにしても、木の葉の里にはお前の孫娘以外にもお前の面影を感じる奴らがいた。確かに木の葉の里には火の意志、火影の意志を感じた。だからこそ、あぁ試したくもなる。お前はいい里を作ったものだ柱間。いや、俺たちが作ったのか?だが、子供が死なない世界ができたのはきっとお前が俺以上に立派だったのだろう。俺はお前に追いつきたかったのだ。肩を並べてただ見つめていたかったのだ。それはお前との約束の中の一つだよな柱間。
「しかし、なにもない。」
何一つ見えない。あの石碑を読んだ後と一緒だ。どこまで柱間は俺を隠したというのだ?これはもしかすると神威と輪廻眼と俺自身の時間を操る写輪眼の複合作用で時間を戻してしまったのかもしれん。となるとこれは大戦前の木の葉の里の場所であるのか?そうなるとイズナも柱間も両方を手に取った明日を掴めるやもな。仮説は尽きない上にチャクラも尽きない。森を飛び回り、川を見つけた。
「たしかにあの川に‥‥。」
水切りをするために石を拾って投げた。流石に今は向こう岸まで届く。懐かしいなあの頃が、あの頃は良かった。二人とも柵もなくただ忍術を高め合い、理想を語り夢を共有したものだ。それが現実になりつつあると現実と夢と理想の狭間で柱間も俺も苦しんだ。扉間は苦しんでいなかったのは奴が陰険だからであろう。いつも相手を背中から切ろうとするような奴だ。柱間の弟でなければ柱間の障害になりそうなときに切り捨ててやったものを。
懐から出した石を眺める。そう考えてみればあの襲撃のときに皆が武装解除をしたのにも関わらず、扉間は武器を構えたままだった。そういうところが信用ができないのだ。柱間はすぐに武器を置いたというのに、流石俺の友だ。
「空が青いな。」
柱間とやり合って、カグヤなるものにあゝはされたが柱間に看取られたのは悪くはない。あの谷で本当に柱間に討たれていたらあのようなことにはならなかったのだから、犠牲はあれど正しかったのだろう。と思わなければ死んでいったものに示しがつかぬよなイズナ。
川沿いに都市ができる。それは今も昔も変わらぬこと、川を走りながら下ると子どもたちがいた。嫌に痩せこけている。だが、戦乱の時代ならば珍しくもない力ないものが死ぬのは道理であり、力ないからこそカグヤに俺もあんなことにされたのだ。仕方がないはずだった。
『マダラ‥‥。木の葉の意志いいのぞ?』
何故だというのだ!柱間ァ!頭に柱間の悲しそうな顔が浮かんだ。そうだな、たしかにそうだな柱間!お前との戦いが生まれ変わる機会を与えたのならば、奴らを救うのが道理よな。フン、甘い奴め俺とは本当に合わないな。こう言うと落ち込むだろうな、なんでそんな事で落ち込むんだ!ゴラァ!
懐かしいな柱間、これが死ぬ前の夢でも構わぬ、夢幻の彼方に俺とお前の理想の欠片があるのならば、それはもう絆だ。子供に近づくときは気を付けねばならぬ、里に居たときに子供たちがよく俺の顔を見て怖がっていた。それの誤解をよく柱間が解いてくれていた。お前はお節介焼きすぎるのだ柱間。うちはの子供たちには俺はお前より人気だったのだぞ。自然と俺の顔には笑みがこぼれた。あの時が一番幸せだったのかもしれぬ。
だが、イズナを守れなかった俺に幸せを感じるような事は許されるのだろうか?もし、あの時イズナが扉間を討っていたら逆だったかもしれぬな柱間よ。俺に戦いを挑む柱間か、悪い気はせんな。
「どうかしたのか?」
泣いている子供たちを見る。気を付けねばならぬ。大戦時代に戻ったとすると孤児に起爆札を持たせて油断した忍びごと爆破するといったような卑劣なやり口もある。霧隠れの奴らならばそれぐらいは息をするようにやる。あいつらは全員が扉間細胞で出来たような奴らなのだ。柱間が止めなければ奴らを皆殺しにしてやったものを。
「えっ、誰?おじさん!」
弟の方だろうか?小さい方が答えたが大きい方は俺と小さい方の間に立ち、必死に弟を守ろうとしている。そうだな、それでこそ兄よ、俺が弟にできなかったことをするとはお前は立派な忍びになれるだろう。俺の血まみれの忍びよりも守るもののために耐え忍ぶ忍びに、それこそが本来の忍びだよな柱間。
「小僧、俺はお前らになにかするつもりはない。だから安心しろ。何があった?このような老体でも聞くことぐらいはできる。」
俺は何かを作ることはできない。常に壊すだけだ。柱間、お前との仲も壊したのは俺だ。俺はただお前と一緒の時間を過ごしたかっただけだ。友人いや兄弟ならそれは当然だよな、お前と会ったあのときの何もなかったがお互いに忍びだとわかったのに互いに高めあったあの勝負、ただの若造同士の他愛もないあの瞬間、その時が一番マダラとして居られた。うちはマダラではなく、ただのマダラだ。柱間、お前も千手柱間ではなくただの柱間として居られたのであろう。だからこそ、俺とお前はその関係に惹きつけられた。俺とお前、どちらかではなく俺とお前で柱間とマダラなのだ。うちはでも千手でもなく、柱間とマダラだ。わかってただろうにな俺もお前もだからこそお互いに必要だったのだ。
柱間、お前が扉間と居ても千手の柱間であり、長として動かねばならない、俺もまたうちはと居てはうちはのマダラだ。お互いが腹を見せハラワタを見せあって、千手でもうちはでもなく柱間とマダラでいられる瞬間がお互いの時間だったわけだ。だからこそ、柵が多くなるに連れて俺はお前を‥‥柱間を求めて戦いたくなった。ただのマダラとしてお前とあの対決をまたやりたかったのだ。お前は鈍いから気が付かなかったのかもしれないがそれをやるときにはお前もまた単なる柱間として、俺と接してくれた。嬉しかったのかもしれん、俺がいなり寿司が好きなのもあの味がお前の甘さに、いや俺の甘さに似ているからかもしれないな。
対決のあとのばかみたいな子供の会話、お前は覚えているか?柱間よ。一緒に里を見て回ったときに鈍い割にお前は俺の好きないなり寿司を持ってきたことがあった。そういうところが、お前よな。柱間、お前は俺の憧れで目標ですぐ落ち込むところも俺に似ていた。お前は俺で、俺はお前でやはり、言葉など不粋なものはいらないただお互いを思ったときにできる約束に従えばよいのだ。もし、もしもだ柱間、お前が早くに婚姻をして子供ができて俺がその子の師匠をしていれば、また話は変わったかもな。柱間に似た子供がうちはの忍術を使うこれは扉間すら止められない里の象徴となり、うちはと千手の架け橋となり俺等の残した最大の功績になれたかもな。お前のために、破壊するしかできない俺が何かを作れたならなんて良いのだろうか。平和な世、柱間と俺で作りたかったものだな。だが、そうはならなかったのだ。俺は俺を示し、柱間は柱間を示した。ならば決別の証に互いに血肉を削る戦いをするのも道理だ。柱間の肉は体に馴染んで長い時を生きた。柱間の細胞と共にだ。
故に俺は‥‥
「なんで固まってんだ!目が気持ち悪いおっさん!」
固まってなどはいない。写輪眼で見渡していただけだ。無鉄砲さは柱間に似ているな。ところでここはどこだ?この感じ、あたりを見渡したがあからさまに火の国の過去とも違う。であるならばここはどこだというのだ?
「そんなことはどうでも良い。何があったのだ?」
見たところ何かがあったのだろう。柱間と出会った河原に行くときもなにかあった時だったな。弟は互いに一人になった。お互いに境遇が似ていたのを察したのだ。あの日、水切りが俺等の架け橋を作ったのだ。故にお前に看取られるときはあの河原が良かった。わかるよな友である柱間ならばな。俺はうちはをイズナに託されたのであれば決別するのも仕方なし、マダラとして死なず、うちはマダラとして死ぬのがイズナへの手向けよ。それまでに死んだうちはに顔向けできまいよ。だからこそ俺は‥‥。
「その俺たちはモンスターに‥‥。」
もんすたー?何だその単語は?もんすたーとはなんだろうか?ともかくとして何やら尋常ではないのだろう。あの頃に大戦のときに似ている。血の匂いが染み付いた話だ。俺の時代の話だ。これがこの時代にはこの世界には戦いが血が残っている!俺の俺の世界だ!あまりにも身震いをしてしまった。いかんな、高め合いは好きだが置いていくのは良くない、扉間が俺や柱間を置いて行って話を進めていた。あいつはわかるように説明できるのにしない卑劣なやつだった。
「そのもんすたーとやらは何だというのだ?野盗や霧隠れの里の抜け忍やら尾獣の仲間か?」
おそらくは危険な存在だ。いつの世も争いは絶えないものだ。次の世代に平和を託そうとした柱間、自分の世で平和を作ろうとした俺、どちらも間違ってはいないはずだ。平和な世なら柱間、お前と俺も会ってなかったのだから世はめぐり合わせなのだ。お前と俺の出会いはそう考えれば必然であったのかもな。運命というものがあるのなら俺とお前であの世界ができたのだろう。柱間、まだ勝負は終わっていないぞ。何故ならばこうして俺は生きている!聞こえているはずだよな柱間ァ!俺がお前を忘れぬようにお前も俺を忘れるわけがない。
「モンスターというのは化け物だよ。なんでいるのかは分からなくて昔は魔王と聖王が‥‥。」
なるほどわかった。つまりは尾獣を弱体化したようなものがもんすたーとやらで、魔王と聖王は運命の存在で殺し合ったというわけか。で、今またその死食とやらが起きたと。まるで人柱力だな。
「そして、お前らはもんすたーとやらの生贄にされそうになったというわけだな。」
尾獣への生贄か。俺なら奴らを倒せるはずだ。それぐらいはやってやろう。
「そうだけど‥‥。おじさんに何ができるの?」
何ができるか‥‥そうだな俺は‥‥。よく見るとこの弟だろう子は、会ったときの柱間の髪型に似ていて眼差しがイズナに似ている。これもまた運命か。俺の運命はいつも突然だ。しかし、どれもこれも俺の記憶の中の影法師でその記憶の中には言葉がいらない約束もある。この世界は道理が元いた場所とは違うのだろうが変わらないのはいつも弱者が強者に、特に子供が犠牲になるのは変わらない。うちはも木の葉の犠牲になった。柱間と俺の目指した世界は犠牲にならないはずだったのだ。本当はわかってるのだ!だが、俺は止まれなかった。犠牲を出したが世界は平和になると思った。平和になれば争いが止めば誰しもが痛みを分かち合い、忘れる記憶を共有し、争いはすべと影法師になるはずだったのだ。
「戦うことしかできない。だから、戦うだけだ。その化け物とやらに。」
その後、俺は洞窟へといったがなんのことはない単なるネズミの群れだ。住まうネズミの群れに火遁を叩き込み、町長を名乗る人物から実力で町長の座を勝ち取った。村の町長となった俺はもんすたーから村を守る戦闘集団うちはを立ち上げ、もんすたー狩りを強行していった。そして、強すぎるものは嫌われるのは世界が変わっても変わらない。勢力下に入れと隷属命令を出してきたツヴァイクに断るとうちはで奴らの城の城壁にうちはの家紋を書いて帰ってきた。ただそれだけだった。
こちらがもんすたー狩りで留守の間にツヴァイク軍団がキドランドを襲撃し、村を焼かれた。
月夜に焼けた村の中で上をずっと見ていた。焼けた村。よく昔は見ていたはずだ。だが、これは‥‥いつも被害を受けるのは女子供だ。だから、俺は女を好かない。子供は未来になるが女を守るために死んでいった忍をたくさん見てきた。愛ゆえに苦しまねばならんのなら、愛など必要ないはずだ。
「柱間ァ‥‥。」
視界の端に何かが通る、反射的につかみ上げた。これは木の葉か。しかも、穴が空いている。なるほど、これがお前の答えなのだな柱間!ならば、俺もお前に答えよう!もう俺は答えが決まった!お前の理想を俺が叶えればこの胸にしまった石を手にしたあのときのように互いの夢に到れるか?死んだとするならばなぜ今生きているのかようやくわかった。
このことでツヴァイクとの戦争になるが、俺は容赦はしなかった。最初に単身で俺がツヴァイクの軍をスサノオで吹き飛ばし、残った捕虜で穢土転生をして、穢土転生軍団で奴らの拠点を互乗起爆札を倒すとツヴァイクを支配下に入れ、恐れをなしたのかユーステルムが同盟を組みたいというので柱間との木の葉の里を思い出し同盟を組んだ。
この頃からあの兄弟を側近に迎えた。あの弟の方には俺はなかなか逆らえない。柱間の幼き頃のような見た目にイズナのような眼差し声はどこかオビトに似ていた。ツヴァイクの幹部の穢土転生体から情報を聞き出した。やつらはルートヴィッヒから唆されたらしい。先にやってきたのはルートヴィッヒだ。ユーステルムから南下をし、スタンレーとにらみ合っている間にファルスを手にし、スタンレーと同盟を組み、ピドナに攻め込んだ。俺一人で。
ルートヴィッヒ軍団を名乗る無法者もいたがあんなものは弱者に過ぎない。一瞥の価値はない。すぐさま王宮に忍び込むと隠していた起爆札を投げ、起爆札が起爆札を口寄せし、破壊した。
そして、ピドナの住民が集まっている中で勝利宣言をするとユーステルムを通してランスから書簡が届き、四魔貴族を倒してくれと言う書簡が俺に届く。あびすともんすたーとやらの関係も載っていた為に快諾した。平和のために戦えるのはなんと面白いことか!この世界は香薬やピドナジュエルなどと呼ばれるもの、酒などでチャクラを即回復できる。つまり、生身でも穢土転生と同じことができるのだ。一人ひとりが人柱力程度にはできるやもしれないな。
「それにしても、小僧なんのようだ?」
会談の内容は簡単だ。フルブライトを名乗る小僧がピドナ王家復活を打診してきた。しかもだそれは男ではない。ミューズという女らしい。女に統治が出来るかは知らないが我らには大義名分はない。信義に背きピドナを攻め取ったルートヴィッヒとツヴァイクを唆しうちはを攻撃してきたものを討つという名目で動いていた以上、その女を傀儡にするのが筋だろう。それにフルブライトもミューズとやらの顔を立てている間は同盟に参加するらしい。そうしているとロアーヌという国で継承争いが起きたようだ。いつの世も肉親同士が継承を争う。愚かなものよ。
フルブライトとランスからの要請でうちはを率いて反逆者達で穢土転生をしながら進むともはやロアーヌはミカエルという小僧自らの手で平和になっていたために俺たちは戻った。無駄骨だ。ピドナの王宮に大名のように座るミューズという女の顔を立てて、俺は単身で魔王殿を踏破することにした。
「帰る場所なんかない!連れって!」「貴方といると新しい詩が浮かびそうです。」
変な奴らに纏わりつかれたが無視して進む。勝手についてくる。何なのだこやつらは?まぁ、放っといてよいだろう。
「こんな奥にこんな場所があるんですね。」「埃っぽ〜い。」
勝手についてきた割には厚かましい。しかし、この無神経さ柱間、お前を思い出す。お前も勝手についてきたときがあったよな。俺はお前のその部分も暖かさが悪くはなかった。反りが合わぬよな全く。瞼を閉じればあのときのお前に余計なお世話だと言って、落ち込んでいた顔が浮かぶ。柱間よ、お前が尾獣の脅威を利益に変えて分け与えたが如く、俺はできているか?胸にしまっていた木の葉はチャクラを流して保管しているせいか青く俺の手の中にあった。
扉に手をかける「指輪を‥‥。」と何処からか聞こえた。
「指輪を入れるようなくぼみがありますねぇ。」「指輪、指輪か‥‥。私は‥‥。」
好き勝手言うな。こんなものは簡単だ。素手で壊せばいい。
「これが本来の魔王殿の姿!?」「綺麗‥‥。」
ついてきた二人が勝手に言っているが無視をする。
「チャクラの感知はこちら側か。」
迷いなく目の前の時空忍術のような裂け目に飛び込む。慌てたように後ろの二人も飛び込んできて、俺にしがみつく。情けのない奴らだ。このくらいのことで狼狽えていたら柱間に九尾をぶつけて戦うことなんぞできんぞ。せいぜい扉間に口含み水遁に殺されるのが終わりだ。
「チャクラはこちらか。」
飛びかかってくる斧を持った奴らをなぎ倒す。少し楽しくなってきたな。が、奪った斧や大剣は脆くて壊れる。
「すごいですねー。」「おじさんそんなに強いの?」
先に進むと良くもわからん陣が書いてある。
「なんだこれは?」「なんでしょうかね?」「おじさん知らないの?強いのに。」
チャクラの気配?忍刀七人衆程度のチャクラを感じた。楽しめそうだな。だが、体術以外を使うとすぐ終わるだろう。
「俺はアラケスだ。貴様らにアビスの力を思い知らせてやろう。」
大剣を投げ飛ばしてくるが大戦時代の風魔手裏剣のほうがまだ早い。
「楽しいぞ!貴様の名は?」
アラケスのやつから声がかかる。勝手についてきた二人は退避している。仕方あるまいな。
「俺の名はうち‥‥いや、マダラだ。単なるな。」
三日三晩殴り合い倒し、アラケスが持っていた大剣を使うために貰った。そして、謎の光に大剣を振り下ろし陣を破壊する。これで終わりか。
四魔貴族は柱間ほどではないにしろ、楽しめるぐらいには強いようだ。わかったぞ。俺がこの世界に平和を作るのは四魔貴族の討伐が必要だ。よしすべてを討伐するために、自ら旅をすることに決めた。無限月読などは必要ない。柱間のようにやってやるのだ。
土遁で作り上げた新たなピドナ城に入ると勝手に二人着いてきた。しょうがない奴等だ。
「今日から俺は四魔貴族を討伐する。シャールとやら俺の仕事をお前に任せた。」
俺は立ち去ろうとするが、マクシムスというひげが俺の前に立ち塞がった。
「その背中の大剣はまさかアラケスの?それをいただければ我々はよりピドナの協力を‥‥。」
俺にアラケスの大剣を神王教団に寄進してくれればピドナの守護をすると生意気をいったので真っ二つに叩き切る。即座にこいつの護衛だった奴らが姿を表しもんすたーとして、立ち塞がろうとするが勝手についてきた二人がそれらを斬り倒した。写輪眼がなくともこう言うダンゾウのようなやつぐらいは俺にもわかる。
「ほう、ふたりとも名前は?」
「詩人です。」「えーっとね、シャーベット!」
この世界の名前は変なのだな。詩人などという名前とは。
「さぁ、行くか。が、まずはやることがあるな。」
行く前にうちは衆を動かしマクシムスの本拠地を探らせると聖王遺物が大量に出てきて、ルートヴィッヒと繋がっていた証拠も出た。これにより、神王教団に対してランスが禁教だと糾弾し、神王教団包囲を開始しその間にマクシムスとやらがジャッカルという海賊だったことがわかり、海賊を使い各地を荒らし回っていたのが神王教団の正体だと各国、各地が連合を組んだが、俺には関係がないことだ。
タフターン山にビューネイの巣があると言い張るを名乗る幻術を破り、山を見ながら天から石を落とす。
「ほう。」「すごいですね。」「どうやってやったの?」
もんすたーたちが波を作り、オオノキの小僧より早く止めた。なかなかやるようだな。そう来るとなると俺も限界が気になる。
「なら、2つ目はどうだ?」
2つ目の石が巣から飛び出してきた黒い影が2つ目を止める。あれがビューネイか。2つ目を止めたが。
「それで終わりだと言わないよな?柱間なら止めれるぞ。」
3つ目を落とし、更に4つ目を用意する。降り注ぐ石にもんすたーたちが群がるが次第に潰されていく。こんなものか。アラケスはもっと耐えたぞ。
その連続で神王教団を壊滅させ、東方との路を確保し、走り続けた。その間に一旦、ピドナに帰った。東方との公益により米が手に入り、保存食として兵糧丸とうちはせんべいを元に足場を固める。こうして長距離移動が可能となり、詩人が言う次の場所、アウナスというものがいる場所へと走り出した。
月夜を全身に感じながら懐から出す。
「この木の葉が何を見せてくれるのだろうな。」
葉の穴を再び覗き込むとそこには‥‥。
「いやよそう。夢に酔うのはあとからでもおそくはないだろうな。柱間よ。」
そこから、数ヶ月最後のあびすげーととやらを塞ぐと運命の子なる人柱が攫われ、奴らが死に絶えるまで我慢をすれば300年の安寧が手に入ると言われた。が、俺の頭では柱間ならば助けに行くだろうと決まった答えの元、勝手についてきた二人を置き去りにし月夜に東方を走り抜けた。
「柱間お前はこうするな。」
月が今宵は一段と大きく見えた。
目的の城は目の前だったが‥‥。
「遅いですよ。」「ついていくと決めたもの。」
あの二人が何故かいた。不思議と嫌ではない。
「そうか。ならばあびすとやらの果てまでついてくるとよい。」
先んじて用意していた穢土転生部隊が敵の城を焼く。そして、名前を名乗らない少年がこちらについてきた。
あっけなくあびすへと駒を進められた。
「なるほどな。このチャクラの気配。柱間級か。」
柱間のようなチャクラ量を感じ、自然と口角が上がり体が震える武者震い。そうだ!俺はまだ退屈だったのだ!
「なんで来てしまったの!宿命の子が二人だともう抑えられないわ!世界を破壊するものが来てしまう!」
「笑止千万!小娘!世界を‥‥いや、破壊するものにふさわしい男はこのマダラのみだ!さぁ!楽しませろ!」
圧倒的な破壊もなにも写輪眼が映し出す。俺にはそれは効かない。スサノオで殴り合う。体術で殴る、火遁を使う。こちらの遁術を組み合わせたものがある。
破壊するものの腕が俺をつかもうとするが
「よく出来ているから仕方あるまいな。俺しか見切ったことがない技よ。木遁分身よ!」
背後に回り、巨体に背中から突き刺す。やつの攻撃は更に激しさを増す。まるで尾獣を十尾敵に回したようだ。が、柱間には届かない。
「ほう、なかなかやるな。」
だがそれだけだ。柱間ほどのチャクラを感じさせ、柱間ほどの存在感を出しながらも柱間以下、期待ハズレも良いところ。ところでなぜ、あの河原で襲撃が起こったかつまりはコヤツの弱点は‥‥。
宿命の子二人に苦無を投げる。すかさず破壊するものが庇うように割って入る。
「それが曝け出した己の弱さだ。柱間ならばな、守るのも戦うのも両方できた。しかし、貴様はどうだ?破壊するものというが柱間以下、そうだ。破壊するものは常に柱間以下なのだ。追いつきたかったのだあの背中に‥‥柱間ァ!」
本気で俺は殴り続ける。叩きつける。切るへし折るただそれを続ける。それが続けれるはずだったがやつの傷は次々に治る。手数が足りない。柱間より弱いのにも関わらず傷の治癒だけは柱間並とは惨めなり。
やつも同じ考えに至ったのか門を開きもんすたーどもを招き入れようとする。すぐさま、あの二人がそれを食い止めるがそれでももんすたーがこちらに近づいてきた。
「おじさんあぶない!」
「好都合だ。貴様の体を使うぞ。穢土転生の術!」
もんすたーを基礎に口寄せをする相手は決まっていた。
「ここは?たしか死んだはずでは?」「聖王様!」
詩人が叫んだのでわかったが聖王が女だと?なぜ女なのだ?柱間、お前を口寄せしようとしたのに聖王なる不審者が出てきた。どうなっておるのだ?
仕方あるまい。それでも戦い続ける。破壊するものが“破壊するもの”を打ち倒し、何を成し遂げるかを木の葉に思いながら。
何だこれ‥‥?怪文書すぎるだろ。