嫌々ながら魔法少女になりました   作:紙吹雪

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わあい、もう第二回イベントだぁ。書き溜めって凄い。脳内で勝手に作成される締め切りに怯えなくて済む。でも、書き溜め尽きました。しょんぽり。
多分次話以降の投稿は若干遅れますね。(失速するの早すぎとか言ってはいけない)

因みにですが、オリジナルのテイムモンスターは7層まで出ないです。
(出したい奴が卵で生まれる奴じゃないので)

……え? そこまで続くのかって?
(苦笑)



魔法少女と第二回イベント

 

「ふんす! ふんす!」

 

「落ち着け」

 

「ふんす……」

 

「鳴き声なのかそれ……?」

 

 エリーがユニーク装備を手に入れてから数日。私とエリーは二層の街で待機していた。何故なら第二回イベントの開催日だからだ。

 

 第二回イベントは時間加速を使った探索イベントと言う事だけは聞いている。正直、戦闘の方がまだ楽な気がするな……探索って何をすればいいんだ? 生憎、このゲームで私は戦闘くらいしかやった事なかったからどうも想像できない。むむむ、これじゃあ私が戦闘狂みたいじゃないか……このイベントが終わったら何か別の事でも楽しめる事を探してみるか。

 

 しかしこのイベント内容だと私はあんまり役に立たないかもな。うーむ……

 

「あはは、そう気負う事はないよ?」

 

「だからお前は人の心を読んだみたいに……いや、なんかもう反応するのに疲れてきたな」

 

 当たり前だが、私達の周りには同じく第二回イベントの参加者達がひしめいている。そんな場所で魔法少女の格好を晒せる訳がないのでローブを被っている。まあ、大体いつも被ってはいるが。

 

「——我ら【炎帝の国】の名を高らしめるのだ!」

 

「……ん?」

 

 アレはなんだろうか。赤い髪の女の子が何やら演説をしているな。それに、【炎帝の国】とはなんだ?

 

「ああ、アレは【炎帝の国】ってグループだよ。あの赤毛の食べご……美少女がリーダーのミィ。炎の魔法を使い手なんだが火力が鬼なんだってさ」

 

 おい今こいつすごい変態っぽい事言おうとしなかったか? あと、後半の口調はなんなんだ? 意味が分かるけど分からないと言うか何と言うか……

 

「あと、第一回イベント四位だったかな?」

 

「へー……イベント中はあまり会いたくないものだな」

 

 かなりの強敵になる事は間違いないだろうな。タイマンなら不利、エリーと二人がかりならなんとか、あの集団全員となら無理難題ってところだろうか。流石にあの人数全員を相手にするのは厳しいところだろうな。

 

「……ん?」

 

 私が考え事をしていると、ふとミィとやらの側にいる一人の男が目に入る。ミィよりもやや霞んだ赤い髪の優男と言った風貌の男だ。その男はミィの事を微笑ましそうに見つめている。装備も他のメンバーよりも豪華そうだし、幹部みたいな感じなのだろうか……

 

 ……はて、あの男何処かで見た事があるような。うーむ、気の所為だろうか? いや、待てよ……たしか学生の時に——

 

「ガオ〜!まもなく第二回イベントのカウントダウンが始まるドラ!」

 

 む、そろそろ時間みたいだ。一先ずあの男の事は忘れよう。あの小さなドラゴンが前回同様、今回のイベント内容を説明してくれるらしい。

 

 ふむふむ……銀のメダルを探して、集めた十枚につき一つのスキルや装備と交換できると。そんで、前回イベント十位以内の人は金のメダルを既に所持していて、それ一枚でも交換が可能と。

 

 なるほど……プレイヤーをキルしてもメダル集めができるのか。それなれまだ何とかなるか……それでも序盤はひたすら探すしかなさそうだが。

 

「なるほどな……」

 

「うーん、金のメダル持ちは狙われそうじゃない?」

 

 エリーが私の事を見ながらそう言う。たしかに、金のメダルはかなり魅力的に思えるな。

 

「確かにそうだが……私の場合はあの衣装で認識されてるだろうから、ローブさえ被ってればそこまで目立たないと思うぞ」

 

「うーん、それもそうか。ま、ソラノが狙われてもウチが守るからね!」

 

「そうだな。前衛だからな」

 

「むー、淡白ぅ……」

 

 やかましい。エリーに毎度毎度反応していると疲れるからな。思えばこれから七日間もエリーと一緒にいる事になるのか……絶対疲れるな。明日の仕事に響かなければ良いんだが……

 

「それではカウントダウン!」

 

 さて、と……燃え尽きない程度に頑張りますか。

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

 ふむ。転移された先は……

 

「……樹海だな」

 

「あーん、ジメジメしてる気がするぅ」

 

 ゲーム内だからか暑くはないだけありがたいと思うが……確かにちょっと湿気が強いような気がしないでもないな。

 

「一先ず他のエリアに行かない? ほら、砂漠エリアとかさ!」

 

「今度は凄く乾燥してる場所じゃねぇか……まあ、取り敢えず行動しないとメダルも集まらないし適当に移動しようか」

 

 問題は右も左も分からないフィールドでどの方角に行くかだが。

 

「うーむ……」

 

 私がどうするか考えていると、突然エリーは槍を地面に立てた。

 

「……お前、まさか」

 

「くっくっくっ……黒マテリア……そのまさかだよ」

 

 なんだ黒マテリアって……不安定なまま地面に立てられた槍は当然倒れる。多分、エリーは……

 

「よし、この方角に行こう!」

 

 やっぱり倒れた方角に行くやつか……まあいいか。

 

「それじゃ、行こうか」

 

「うん!」

 

 ちょっと不安だが……まあなるようになるか。気にし過ぎても仕方ないか。とっとと探索を開始するか。他の連中に先を越されるのも癪だからな。まあ、最悪殺して奪えば問題ないんだけどな。手間がかかるかどうかの違いである。

 

 

 

 

 

 ——それで、第二回イベント開始からおよそ数時間後。

 

「なん、だと……!? これだけ探したのに、メダルも他のプレイヤーも「何もない」ッッ!!」

 

「ああうん、マジで何も見当たらないな……あと、この樹海からも抜け出せてないな」

 

 そろそろ夕暮れが見れそうな時刻なのに、メダル探しに進展が一切無いのは結構凹むな……どうしようか。

 

「もういっそ今日は休まないか? 何だかんだ歩き回って疲れたし」

 

「う〜……」

 

「ほら、幾ら探してもこのザマなんだし仕方ないだろ? 一旦休んでからの方が……」

 

「……せめでこの樹海から出ない?」

 

「それもそうだな」

 

 そうか、まだ樹海から出られてすら無かったんだったな……二人共そこまでAGI低くないのにこうなってるって事はひょっとして迷子か?

 

「なあ、これってもしかして迷子……:

 

「言わないでソラノ。ウチ、なんかあの木に見覚えがある気がしてきたじゃない……」

 

 エリーが指差した方向を見ると、たしかに何だか見覚えがあるような木が生えていた。

 ……たった今浮かんだ考えならば何とかなるかもしれない。

 

「……おい、エリー。ちょっと今からあるスキルを使う」

 

「え、なんで? と言うか何のスキル?」

 

「この状況を打破する事ができるかもしれないスキルだ。だが、ちょっとの間無防備になるからいざと言う時は守ってくれ」

 

「あ、ああ……よく分からないけど分かった」

 

 さて、と……やるか。

 

 

「——正義よりも碧き者よ、 愛よりも紅き者よ! 運命の飲み込まれし その名の下に 我、ここで光に誓う!」

 

「あ、あのぉ、ソラノさん? その爛々と輝いてる魔法陣はあれ? その、第一回イベントでぶっ放してたあれ?」

 

 エリーが何か言っているが、無視してさっさと詠唱を進める。

 

「——我が眼前に立ちはだかる 憎悪すべき存在達に 我とそなたの力をもって、 偉大な愛の力をみせしめん事を!」

 

 ……さて、どうなるか。

 

「——【アルカナスレイブ】ッ!!」

 

 魔法陣からぶっといビームが放たれた……

 

 

 

 エリーが放心した様子で私を見てくる。

 

「……なんでこんな事したの!? 環境破壊は気持ち良いって事なの??!」

 

「いや、もしかしたら罠か何かにハマってるんじゃないかと思ってな……ほら、見てみろ」

 

 私は【アルカナスレイブ】が樹海を削られた跡を指差した。

 

「ほら、ちゃんと『道』ができただろう?」

 

「……ウチとした事が忘れてた。ソラノは見た目に反して意外と脳筋なんだった!」

 

 おいコラ。

 

「誰が脳筋だと?」

 

「今日中に終わらなさそうな仕事を「頑張れば終わるだろ」って言って本当に終わらせた時の事をウチは覚えてるよー」

 

 むむむ……たしかに力技で解決する傾向が多いかもしれないが、何も問題なく解決するから構わないだろうに……過程がどうでも良いとまでは言わないが、結果だけ良ければ良いだろう。実際、あの時は気合いでなんとか終わらせられたし。

 

「とっとと行かないと日が暮れてしまうぞ。それから、今の私は反動でステータスが下がってるからフォローしてくれ」

 

「お、おう……って、あれ?」

 

 エリーが何かに気付いたようだが……私がエリーの視線の先を見ると、そこには銀のメダルが一枚落ちていた。

 

「……先程そこにメダルなんて落ちてたか?」

 

「うーん……あ、もしかしてさっきのめっちゃ太いビームを放った余波で木の上にでもあったメダルが落ちてきたのかも? ウチ達木の上まで探索してなかったから」

 

 む、そう言われてみれば木登りはしていなかったな……次のエリアで木を見かけたら登ってみようか?

 

「何はともあれこれで一枚目だな」

 

「うん!」

 

 まだまだイベントは始まったばかりだ。

 

 






むかしむかし、面白い小説がたくさん投稿された小説投稿サイトハーメルンに、とある一人の投稿者がいました。投稿者はサイトを利用して幸せに暮らしていました。


投稿者は自分のサブ垢を使って、悪いことをした感想欄に罰を与えることにしました。


投稿者は自分の作品の平和のために、投票するものに平均の評価を測ることにしました。ハーメルンの総合評価はいつも評価の重さを測ることができたからです。


投稿者は小説情報のお気に入り人数を監視することにしました。投稿者はとても暇で、他の人間では見れない時間帯でもスマホを触ることができたからです。



そんな時に誰かが低評価を入れながら叫びました。


『あそこに暇人がいる!この作品は暇人が書いているんだ!』





※ただのおふざけです。それはそうと高評価ではなくてもよろしいので評価が欲しいです。励みになります。


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ぶっちゃけどのお方の登場を期待している?内容によって色々考慮します。

  • 白夜
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