第二回イベント書くの難しい(´・ω・`)
私が切り開いた道を歩いていると夕陽が沈んできた頃に。ようやく樹海エリアの端に来たのか既に見飽きた樹木以外の景色が見え始めた。今更だが、本当にとんでもない射程を持っているな【アルカナスレイブ】……まあ、フレンドリィファイアしてもHPとMPが回復するから味方を巻き込む事がないのは安心か。
「わ、見えて来たよソラノ! これでこのジメジメした環境から解放されるよ!」
「ああ。そうだな」
どうやら樹海エリアの隣は雪原のようだ。こう言ったゲームならではの風景も中々悪くないものだな。
「……ほら、見惚れてないで行くよソラノ! 早くしないと日が沈んじゃう!」
「はいはい」
小走り気味に先へ行くエリーに苦笑しながら後を追う。やれやれ、はしゃぎすぎると後半体力が保たないだろうに……
「あ、全然寒くない……雪を触っても冷たくないのはちょっと不思議だね」
「ああ、そうだな……と言う事は例えばマグマの近くでも全く熱くないのか?」
「いや、地形ダメージがあるんじゃないかな……」
なるほど……まあ、快適ならどうでもいいか。
雪原を歩いて小一時間たった頃に日が完全に沈んで夜になった。私はアイテムストレージから光源になるものでもないかと探したが、見当たらなかった。イズに頼んで作ってもらえば良かっただろうか。
「ありゃりゃ、思ってたよりも暗いね」
「ああ、そうだな」
現実と同じであんまり見えない。暗い場所でも物が見えるようになるスキルとかないのだろうか? もしくは暗視ゴーグルとか……いや、流石に世界観的に無いか。
「光源がないと全然見えない……最悪【ファイアボール】でも使えば一瞬は視界を確保できるかな?」
「緊急時はそれでいいかもしれないけど、常時は流石にMPが厳しいだろうな……仕方ない、夜の探索は諦めるか」
「うーん、だってら早めに寝て明日明るくなったらすぐに行動するのが一番効率的かな?」
「うん、私はそれで良いと思うぞ。まずは安全な寝床を確保したいところだな」
寝込みを襲われるのは勘弁したい。特に、メダルを大量に入手した後半で襲われてキルされるのは絶対に避けたい。何処か目立たないところで見張りを交代で立てながら寝るのが妥当なところだろうか。なんだかキャンプみたいでちょっぴりわくわくする自分がいるぞ。
それで、寝る場所を見つけて早速就寝した。先に見張りにたったのはエリーで私は明日の早朝に起床するつもり早めに寝ようと目を閉じたのだが……ようやく寝付けそうな時間でエリーが私の肩を触ってきた。
「……なんだ?」
これでくだらない報告だったら叩き潰してやるつもりだったが、そうはならなかった。
「……プレイヤー。確認できる限り人数は四人。装備は皆戦士タイプ。ウチ達に気付いている様子はないけど、このままだと接触する可能性あり」
小さい声で素早くエリーはプレイヤーがいるのであろう方向に指をさしながら私にそう告げた。どうやら私が寝るのはもう少し後になりそうだ。
「……待ち伏せで仕留めよう。まだ此方に気付いてないなら不意打ちで何人かはキルできる筈」
「りょ。外さないでよ?」
「任せとけ」
何せ魔法の練習はかなりしたからな。百発百中とまではいかないが九十発くらいなら当てて見せよう。
私がエリーが見つけたプレイヤーを視認した。エリーの言葉通り、皆戦士な装備をしているようだ。私は杖を構えて狙いを定める。的が走ってる訳じゃないし、これは当てねば恥ずかしいな。
「……【星弾】」
なるべく静かに、しかしMPはそこそこ込めてスキルを放つ。
「グワーッ!?」
「な、何事だ!?」
私の放った魔法(魔法少女っぽいやつ)は逸れる事もなくプレイヤー二人に命中した。射角的に当たるのは二人が限界だったのだ。
「いや待て、この特徴的な星は……」
「もしかして……!」
おっと、もしかしなくても私だと気付かれたかもしれない。早めに残りの二人もキルしないと……
「くっ、ここは撤退を……!」
「で、でも! 俺はあの魔法少女コスが見てえよぉ!」
「それもそうだな! よし、星が飛んできた方に突貫するぞ!」
なんだこいつら……つーか、そんなにあの衣装みたいなら自分で着ろやこん畜生! 私が好きであれを着ているとでも思ってんのかこの野郎!
「行くよ、エリー……エリー?」
傍らにいた筈なのに、エリーがいない。何処に行ったんだあいつと辺りを見渡せばプレイヤーの背後の方に佇むエリーの姿が見えた。あいつ、いつの間に……
「いたぞ! あそこだ!」
「せめて、あのコスプレだけでも……がはっ!」
エリーが静かにプレイヤーの背後から槍を突き出していた。頭部に。あいつ、時々容赦ないな……
エリーが攻撃した方のプレイヤーは一撃でHPが無くなって粒子となる。
「こ、今度はなんだ……くっ、やりやがったな!」
「残念でした〜」
反撃と残った一人は剣をエリーに向けて振り回すが、エリーは槍で剣を弾くと足を引っ掛けて転ばせた。この間僅か一秒である……
「ソラノの魔法少女コスを視姦する権利は〜……ウチのみが有しマ〜ス♡」
エリーはそう言うと槍を倒れた相手の背中に向けて突き刺した。暗くてあまり見えないが、多分背中の若干左側寄りに突き刺したようだ……あいつ、敵に回したくないな。強さとか以前になんか怖い。
倒れ伏したプレイヤーも粒子に変わったのを確認したエリーは私に向けて歩み寄った。
「こんなものかな。やったねソラノ!」
「おう。それでさっきのセリフはどう言う了見だコラ」
「ナンノコトカナー」
お前なぁ……はぁ、もういい。
「今日は疲れたし、特別に見逃してやろう。今度変な事言ったら仕事増やすからな!」
「アイアイサー!」
……一応、釘刺しとくか。
「寝てる間に妙な真似もするなよ?」
「げっ……いやいや、ウチがそのような事をする筈がございませんとも!」
する気だったなこいつ……油断も隙もあったもんじゃねぇ。イベント終了までは気を付けて寝るとするか……
◆ ◆ ◆
「朝だよーソラノー!」
「ああはいはい、今起きるから……」
ん……もう朝か。昨日はあの四人のプレイヤーを除けば何もなかったな。
「んー、なんだかソラノを起こしてる時はソラノがお父さんに見えるなぁ」
「うっせ。ほら、とっとと行くぞ」
「あ、それなんだけどね……ちょっとこっち来て!」
エリーは何かを見つけていたようだが……さて、何があるのやら。私は目を擦りながらエリーの後を追う。なんか休日に子供の相手しているみたいだな……
で、歩き始めて十秒もしないうちにエリーが見つけた何かがあった。
それは……四角い穴の下にある地下へと続く階段だ。近くには蓋が無造作に置かれている。
「……これは、どう言う事だ?」
「いやぁ、ついさっき見張りするのも飽きてきたから辺りを散歩してたら雪遊びしたくなってきちゃってね?」
おい待て、色々おかしいぞ。
「それで雪だるまとか作れるかなぁって頑張ってたら、なんと地面に蓋があるじゃんか! それで、ウチはその蓋をえっちら持ち上げたらこのような階段が現れてねぇ」
「……そうか。行くか?」
「モチのロンよ!」
起きたばかりだが……面白そうだな。よし、行ってみるか。
私達は階段を降りて行く。階段はそこまで深くはなくすぐに底へと辿り着いた。
「意外と浅かったね……何があるのかなぁ?」
「さぁな」
まあメダルが一枚か二枚くらいあると嬉しいところだが……私達が発見したのは一つの魔法陣だった。
「ふむ、この地面の魔法陣は……?」
「んー、多分だけど……ボス部屋へ繋がってるんじゃない? もしくはダンジョンの入り口とかじゃないかな」
なるほどな。要するに、戦闘が発生する可能性が高いって事か。
「気を引き締めるぞ」
「はいはーい」
「……本当に引き締めてるのかそれは?」
私が疑惑の眼差しでエリーを見ても、どこ吹く風かと流される。
……まあこいつはこれでいてたくましいし、何とかなるか。
「……行くぞ」
「うん、頑張ろ!」
「ああ」
私は意を決して魔法陣の上に乗った。
若干短めっ。
Next. <
I love you ......
ぶっちゃけどのお方の登場を期待している?内容によって色々考慮します。
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白夜
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終末鳥
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赤い霧
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調律者
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蒼星様
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盲愛様
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黒い沈黙
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ドンファン