蒼都になったけどバンビちゃんが死ぬほど面倒臭い(※死ぬ) 作:黒兎可
やっぱり前回から展開決定用に振ってるダイス神の頭がどうかしている模様なので色々ご容赦…
「――――石田雨竜、この世に生き残った最後の
私はこの者を――――我が後継者に指名する」
変形した十字架、もはやアスタリスクのような形状の黒模様を白装束にあしらった滅却師、聖章騎士たちは、彼等の王であるユーハバッハの言葉にそれぞれ表情を変えた。
尸魂界侵攻後、帰還してからほぼ直後。とはいえそう間を開けるつもりはないと考えているがゆえ、最終決戦目前であると騎士団はそう認識していた。
それに先立ち滅却師を集めたユーハバッハからの訓示。それに身構えていた面々であったが故に。聖兵級ならいざ知らず、聖章騎士たちは否が応でもその意向によって左右される。
だからこそ突如、ユーハバッハが招いたその見たことのない顔を、違和感をもって見ていた。彼が、自らと同じ壇上にて紹介をし、同時に指名すると言う一連のそれ。
……まあその中で、特に興味のなさそうな面々もいないわけではない。例えばリルトットならそもそも無表情のまま半眼、BG9は「ブォン」と形容できる音を立ててこちらもリアクションらしいリアクションをとらず石田を見つめたまま。
なおブルーこと蒼都に至っては、戦慄したような酷い表情のバンビエッタの方を横目で伺って、若干頬が引きつっていた。
「どうしてぇ?」
「陛下の後継者……? ちょっと、ブルーどういうことよブルー」
「いや、普通に知らないからねバンビちゃん……」
そんな一部緊張感のない小声のやりとりはともかく。
「オイちょっと待てよ陛下! そんなこと言って、それじゃユーゴーは……、ッ! ユーゴーお前……」
「…………………………」
食って掛かろうとしたバズビーを抑える騎士団長、ハッシュヴァルト。
状況的にハッシュヴァルトを睨みつけるバズビーと、そんなバズビーにばつが悪いのか顔を逸らしているハッシュヴァルト。ブルー視点では若干だが何かが違う様な、そんな光景をユーハバッハは当然のように無視した。
その後、やはり異論をさしはさむことを出来ないような言い回しを取り閉幕。
談話室に集合した一部滅却師たちは、それぞれの感想や困惑をぶつけていた。
「全っ然わっかんねぇ! 何がどうなってんのか全っ然わかんねぇぞ! あの眼鏡何なんだよ、誰か説明してくれよォ!」
「ま、まぁまぁ、バズお兄さん……(しゃべり方完全に
激昂して壁を殴るバズビーにどうどうとするブルーだったが、彼等の「裏の」事情についてはメタ的な意味で知っているため、あまり強く何か言うことはできない。せいぜい「壁殴ると手、痛めちゃうから」と気遣うくらいだ。
なおそれで「まぁ、そうか」と一気に冷静になるあたり、バズビーもバズビーで彼に向ける微妙な感情の機微が伺える。
「説明か! 誰がする、誰ができる? ベレニケすら喉を潰され引きちぎられ殺された今、我ら騎士団で誰が陛下に真実を問いただせるか!」
『そもそも陛下は“
「頭ヘンなニケ……、喉を引きちぎられて………………ッ」
マスク・ド・マスキュリンとすっかり姿形が細身になり声が渋くなったBG9。
その際にベレニケの名前が出たのに、一瞬ぴくりと眉が動いたバンビエッタは、無表情にブルーの背中を見た。
それを特に気にするでもなく、リルトットが情報整理も兼ねて口を開いた。
「説明もクソも、後継者って話自体が初耳だろーが。納得するしない以前にいきなり話出て来たんだから、俺たち全員トボけんのも普通だろトサカ野郎ォ」
「リルお姉ちゃん、もうちょっと呼び方……」
「お前、この最っ高にクールな髪型の何に文句があンだよ!」
「別に無ぇよ興味も無ぇ。『誰に』アピールしてぇのかとかもな」
「陛下も、もう長くないってことかしら…………?」
「ミニーちゃん?」
そんなことを言いながらバズビーの傍にいるブルーの腕を、不思議そうに微笑みながら引くミニーニャ。身長はミニーニャがブルーよりも20センチ近くは高いため、やや肩のあたりに胸が触れるような位置関係。もっとも彼女は気にせず蒼都の腕を抱きしめ、まるで「ブルーはこっちの陣営ですぅからね?」と主張するような謎の圧がある笑顔だった。
なおミニーニャがある程度引っ張った後は、ジジが「こっちこっち!」とニコニコ笑いながら自分の隣、キャンディスの後ろ側へと誘導する。そしてそれを見て目を大きく見開いて口をゆがめたバンビエッタに、密かに趣味の悪い笑みを浮かべていたりした。絵面としては、椅子に座ってるキャンディスをブルーとジジの二人で囲っているような、ちょっとした逆ハーレムめいた光景になっている。
なお、流石にそんな異様な人間関係については誰も触れたくないため、表面上は円滑に議題が進んでいる。
「キャンディちゃん、いつもみたいにあの後継者クン摘まんでみたらぁ? ブルーと違ってフリーだよフリー、今なら女王サマになれちゃうかも!」
「人のことを売女みたいに言うんじゃねーよッ! そういうの狙うとか意味わからないっ」
「えぇ~? ビッチじゃないみたいに言うじゃ~ん」
「当たり前じゃんっての! 大体そういうのは、まず相手のプロフィールを教えてもらって、自己紹介しあって、お互い一緒に食事して話し合って、ちゃんと距離を詰めて仲良くなって、それで改めて――――」
『確かに
「そうよ? キャンディは売女じゃないのよ、ただ恋多き乙女ってだけよ」
「バンビ、お前…………」
「乙女って
「リルちゃん、それ私たちみんなに言えると思うの」
「ま! 恋が多いってことはそれだけ尻軽なことに変わりないってことよね!」
「……ちょっと感動したあたしが馬鹿だった! バンビのバーカ、バーカ!」
「何ですって!? ちょっとキャンディ、バンビちゃんに向かって馬鹿とは何! ジジも何そんなお腹かかえて顔下に向けてるわけ! ブルーまで顔背けてるし」
「――――――――(※大爆笑するジジ)」
「はっはっは! 本音で言い合えるその関係もまたチームアップとしては好ましいと、スーパーヒーローがお墨付きを与えよう!」
「ひょっとして目ェ節穴か、コイツ?」
(こ れ は ひ ど い)
原作よりもひどく緊張感が崩壊していた。カオスぶりに拍車がかかっているが、決して自分だけのせいだとは思いたくないとブルーは遠い目をして現実逃避をした。
なおジェラルド直々に現在の騎士団が、主に子育てセラピー的な何かによって少しだけチョコラテ的に緩和しているということを遠回しに言われているが、ブルー本人はその意味を解釈できていなかった。
ちなみに「お前等平和で良いなぁ……」とぼやくバズビーだが、これを平和と言ってよいかは評価が分かれる所であろう。ベレニケがいれば間違いなく「えぇ……?」とドン引き必至である。なまじ彼女たちが加入してから百年には満たないだろうが、色々と慣れてしまった弊害だ。
そして、おそらくその普通の感覚が残っているだろうBG9は、うっすらと持っていた甲冑の内側のモノアイめいた発光を落して首を左右に振った。
「…………こんな場所で一体何をやっている。内容次第では防音くらいはしておくべきだろう」
「あ、ハッシュヴァルトさん」
「む? ………………、嗚呼……」
そして扉を開けて入ってきたハッシュヴァルトが普段通り冷徹な表情のまま室内を見渡すが、バズビーの何とも言えない目を見て、次にバンビーズがどんちゃん騒いでいる方を見て、こちらもバズビー同様にどこか疲れたような目つきになった。やったね! バンビーズ周りのお陰で、バズとユーゴーに「今の」関係性でも友情と連帯感のような何かが芽生えたかもしれないよ!
「何やってるかって言ったら、こっちの台詞だぜ?
俺はよォ……、陛下の後継者はてっきりお前だって思ってたんだがなぁ。だから俺みたいなのは納得『したことにして』ここに居るんだがなァ」
「バズ……」
「他の
「……………………寝耳に水だった」
「お、おぅ…………」
お互い、気まずい沈黙。ついでにその空気が場に伝播して、同様に沈黙。
陛下ちょっとボケてないよね大丈夫? みたいなことをハッシュヴァルトがいなければバンビあたりが口走っていそうだ。実際、その理知を「ゆっくりと」取り戻したのはここ100年前後の出来事にあたるため、雰囲気は一緒だが割と言動にボケがあったという認識が一部滅却師にはある。
とはいえ推測はつくがな、と前置きをし、沈黙を破ったのはハッシュヴァルト。
「だが、陛下の御意志が全てだ。我々ごときが口を差し挟む余地はない」
「余地はないってんなら、文句あるんだろお前。ちゃんと言ってくれば良いじゃねぇか、立ち位置的に許されンだろ? ……いやまあ、言っても無駄か」
「無駄だろうな。陛下がその気になったら」
「形無しじゃねェか、次期皇帝陛下サマよォ」
「そもそも意見が通った試しの方が少ないさ、バズ」
「ナンか本当、ここ十数年仲良くて気味悪ィ」
しれっとリルトットがバズビーとハッシュヴァルトの会話に毒のある愚痴をぼそっと呟くが、それはさておき。二人の視線は「バタフライエフェクトじゃないよねこれも……」と内心冷や汗を流しているブルーを一瞥した。
なお一切ケンカ沙汰に発展しないため特に手を出すこともないアスキンは、バズビーたち二人の疲れたやり取りに見え隠れする感情の機微に「オシャレじゃないの」と少しニコニコ。対して状況を遠方から見守っていたペペは「これもまたラッヴ……、気遣い思いやりのラッヴ……」とゲッゲッゲと笑っていた。
なおバンビーズも、リルトットとミニーニャも二人の会話には集中して聞いている。気色悪いとは言ったがリルトット的にあの二人の「ここ十数年」以前を知っているからこそ、ケンカに発展しない理由がわからず薄気味悪く観察。ミニーニャは純粋に「仲良いなんて、あんまり知らなかったわぁ」と興味津々といった形である。
そして話し合いに途中で飽きたバンビエッタが、いつの間にやら別な扉を開けて退室。
原作知識的に嫌な予感を覚えたブルーが「ちょっと様子見て来る」と言い、それには何故かキャンディスが「死ぬなよ」とだけボソっと返していた、
果たしてブルーが見たものは。
「アンタ。そう、ストレス『とか』色々タマってるから、部屋に来て。今すぐ」
「はい!? じ、自分がでありますか…………!? えっでもその……」
原作でバンビエッタから声をかけられていたイケメン滅却師、細マッチョ系の彼、キャンディスの
躊躇と言うより断る前提で、しかしどう言葉を選んだら良いか迷いに迷っている顔である。顔は赤らめておらず青ざめて、一歩勇み足になるどころか一歩及び腰な姿が内心の全てを物語っているだろう。
何よ文句あるの? と不機嫌そうに見るバンビエッタに、その視界(射程圏とも言う)に捉えられ得る他のキャンディスの部下たち一同、揃いも揃って明らかに動揺していた。
そんな中、いまだキャンディス傘下に入ってから日の浅い、唇にピアスをつけた、どこかチャラチャラした滅却師が「だったらオレ、立候補して良いッスか?」と、下心ある顔で手を上げようとし、そして一斉に周囲から止められた。
「止めろお前、命は大事にしろッ!」「霊圧差じゃなくて本能で察っするんだ!」「せめて『兄貴』くらいの頑丈さを身につけて……」「いや、兄貴って正式加入してからはよく血しぶき上げてるんじゃ…………」「シッ! 我々にとってマスターは鋼のボディ、鋼鉄の男なんだッ!」
「えっ、何、そんなに拙いやつなんスかね…………?」
「キャンディ、あなた達にどんな教育してるのよ」
腕を組んでぷりぷり怒る様は大層可愛らしいが、霊子が彼女の周囲で微妙に振動しているような気がしたブルーは間髪入れず間に割って入る。……何故そんなものを察知できるかと言えば、こう、惨殺され続けた経験則で? 事前モーションのようなものを本能的に理解する能力をバンビエッタ限定で得たとみるのが妥当だろう。もちろん彼女以外には大して役に立たない類のものである。
「ブルー? 抜けて来たのかな」
「いやバンビちゃん、普通にローシュブリア君たち皆死んじゃうから自重してね? ね?」
それはともかく、ブルーの登場に新入り以外の一同は「マスター・ブルー!」と声を上げて直立、からの敬礼姿勢である。特に誰に言われるまでもなかったが、しかし軍隊じみて動いた彼らに、ブルーは「お、お疲れ」と困惑気味だった。
「駄目だよバンビちゃん、そうやってイライラしたらすぐ人を使って発散しようとするの」
「えっでも…………、別にエッチなこととかしないわよ?」
「より酷いよバンビちゃん……。良い思いもなく一発で斬り殺そうってことでしょ?」
「うん」
つまり、特に誘惑することもなく即殺宣言であった。
ナチュラルに日常会話のテンションで肯定する彼女。流石にこれを聞いた新入りも「あれ、ひょっとして地雷どころか核弾頭……?」とそのバンビエッタ・バスターバインの頭バンビエッタぶりに気付く。
「でも毎度、あなた相手だと流石にバンビちゃんの良心も痛むんだよ。出撃ちょっと前の訓練の時なんて一日中好き勝手したら、あなたってばミニーの所で寝てたじゃない」
「そのレベルでやったら普通の魂魄は影も形も残らないからね……? 僕以外にもシャズさんとか、ジジさんとか、他にも色々いるし。受けてくれるかは、要相談だとは思うけど」
「あっちは嫌、顔が。あとジジってば女の子よ? 流石に女の子相手にはヤらないよ」
「えっ……(ひょっとしてまだジジさんの性別、気付いていない……?)」
何やら衝撃を受けるブルーと、やっぱり素直な子供みたいなきょとんとした顔で会話するバンビエッタ。そしてその「ヤる」に当てはめる字が「殺る」であると理解できた段階で、新入り滅却師もまた率先して庇いに入ってくれたブルーに向けて、敬意がこもり始めていた。
「ま、いいわ。そういうことなら、あなたでスッキリしてあげるから。ついてきなさい」
「ハイハイ……」
「他は誰も来ちゃ駄目よ! …………あ、あと、一応『そっちも』するから」
「えっ? あー、うん。大丈夫」
事情はわからないまでも、そんな会話の末に立ち去った二人に。新入りは先達たちを見て思わず一言。
「…………マスターは、偉大だな」
『それは本当にそう』
一同、声をそろえた迫真の首肯であった。
※ ※ ※
「あーあーあー! もぅまたこんなに汚して…………、って汚してってレベルじゃねぇぞ!? ブルーどこいった、原形欠片も残って無ぇじゃんかッ!!?」
「うっさい。ブルーの身体だったらここに…………」
「ちょっとバンビちゃん見せないでよ!? ブルーってば小さい頃からかなりご立派なんだから! 僕、照れちゃうもん!」
「きゃー! きゃー! きゃー!」
「落ち着けミニー、いつものことだろ。というかイチモツだけ残して他原形も無いとか本当、お前どうかしてんぞクソビッチ……」
「ま、キャンディちゃんと違って相手は一人だから純情かもしれないけどね~」
「ジジお前、ケンカ売ってるの!? 買うぞ! こっち見ろ、他探してもあたしが怒ってるのお前だけだしッ!」
きょろきょろとあたりを見回してさも自分がキャンディスに怒られていない風を装うジジと、それに怒るキャンディス。別に
部屋中が真っ赤とかそういったレベルですらないレベルで真っ赤を超えた真っ赤な有様のバンビーズの集合部屋にて事件は起こった。犯人は残念でもなく当然バンビエッタである。その本人は上半身裸なまま上着を着用するよりも先に、スカートの間に指を入れて「ん……♡」と何かを感じ入りながら、案外長く太いナニかを取り出してミニーニャの手前に投げ捨てた。
肉片がある程度集まったからか、数秒置いて「銀色の繭」のごとき何かが一瞬で形成され、それが伸びヒトガタを形作ると、あっという間にブルーの姿に。全裸のその様を見てまたきゃーきゃー叫んで顔を絡めて手で顔を覆い隠すジジ(なお指の隙間からガン見)と、何故か生唾を呑み込むキャンディス。
ミニーニャは目が死んでるブルーに自分の上着をかけ、「大丈夫、もう怖くないですよぅ~?」とタンクトップ越しに彼の顔を「挟んで」撫でていた。
それを見て「ミニーも早くなったわね~、
「終わって、ぎゅーってしながら、まだ……で、話してる時だったの、ミニーちゃん……」
「はい……、はい……」
「落ち着いてくれて、もう大丈夫かなって思ったら、一瞬でバンビちゃんの目が真っ黒に染まって……」
「はい…………、今晩は私と寝ますか?」
「うん…………」
体躯はもはやそんなレベルではないが、まるで幼児が母親に縋りつくようにミニーニャの胸元に顔を埋めて肩を震わせるブルー。ガチ泣きだった。ガチ泣きであった。流石にミニーニャも、冷静になった、つまりスッキリしたらしいバンビエッタに文句をつけた。
「もう! バンビちゃん、せめて身体は残さないと駄目~っ! ブルーもトラウマになっちゃってるしぃ~!」
「それはごめん、つい……」
「つい、でやるレベルじゃないじゃんかッ」
「仮にバンビちゃんをゾンビ化する機会があっても、血は絶対大量に与えないようにしよっと」
「お前の性癖はどーでも良いけど…………、というか何でミニーとバンビが殺し合わないでどうにかなってんだコレ……」
困惑するリルトットの言葉通り、ブルーとかなりベタベタしているにもかかわらず彼女は彼女でミニーニャに殺意や敵意を向けることはないようだった。
適当に上着を羽織るバンビエッタ。下着はどうやら「ついさっきの大事件」があった際、一緒に燃え散ったらしい。立ち上がり部屋の壁に自分の霊子を浸透させ、専用の引き出しを開けて可愛らしさの欠片もないシンプルな下着を取り出した。
「ま、ちょっと落ち着いたからバンビちゃんはもう大丈夫よ。頭良い話とかもできちゃうもの、うん。悩みはつきないけどね、リル」
「お前らの関係がどれだけ拗れて爛れても、俺は責任持てないから何も言わねーけど……」
「というよりバンビ、悩みって?」
「例えばこの帝国――――もっと言うと滅却師の未来について、かしら」
もしあたし達が負けた場合何が起こるかとか、回避するにはどうしたら良いとか。
そのことについてどうやら真剣に考えているらしいバンビエッタに、ブルーを除いた一同はそろって目を見開いた。本当に、具体的な将来について悩んでいることであり、かつ自分たちにも関係する悩みであったことが、能天気そうなバンビエッタから放たれた事が意外すぎたせいだろう。
もっともブルーの方はと言えば、ミニーニャの柔らかさと匂いで正気をある程度取り戻しながら、バンビエッタの発言を聞いた感想としては。
(要は陛下がボケボケなんじゃないかっていう恐怖と、ベレニケさんっていう身近な人が死んじゃったことで「死にたくない」っていう恐怖が煽られちゃったってことだよね……。さっきもずっと「怖いよ!」「ずっと居て、傍に居て!」「何でもするから一人にしないで!」とか、泣き叫びながらだったしね…………、終わったら「蒸発」させられたけど。
ちょっと今日はキャパオーバーだよね………………、おもち、やわらか……)
直前まであったことを思い返し、そしてまた軽い狂気に触れたせいで白目を剥きかけていた。
拙作「メゾン・ド・チャンイチは事故物件(物理)」と合流ルートに行く?(する場合はたぶんこちらで色々先行公開)
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