蒼都になったけどバンビちゃんが死ぬほど面倒臭い(※死ぬ)   作:黒兎可

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ダイスの結果まさかのジジ回ですが、過去設定関係もダイス振ってるので色々変な話と頭バンビエッタちゃんなことになってるのはあしからずですねえぇ…


#013.地獄式荒波の魚釣り

 

 

 

 

 

「よォ、二股ヤロー」

「…………………………、ッ」

「うそうそ、冗談だよジョーダン。そんな死にそうな顔すんなって。俺が悪かったよ。

 しっかしミニーのやつもいきなり攻めに転じるたァ思ってなかったけどな~」

 

 いっそ顔色を青から土色にまでしたブルーのその様子に、からかい半分だったリルトットも苦笑い。背後でキャンディスが「色々と予想外すぎじゃんかっ」と引きつった顔をしていた。

 滅却師が「見えざる帝国」銀架城、いつものように一室にて、バンビーズのうち二人とブルーがいた。彼を揶揄ってるのは、リルトットとキャンディスの二人である。リルトットは長いスティック状の菓子をバリバリ食べており、キャンディスは恋愛指南本……、特に修羅場に関する本を読んでいるようだった。

 

 なお、その状況でブルーこと蒼都本人は表情が引きつっている。涙目を手の甲で拭ってから「僕だけのせいじゃないはずだし……」と誰にでもなく言い訳をしていた。

 

「ジジさんは『何か面倒くさい感じだし逃げよっと』とか言って居なくなっちゃうし、ミニーちゃん見たバンビお姉ちゃん凄い顔してたし……、ミニーちゃんもなんか今回は普通に受けて立ってるし……」

「そりゃ、見た目幼児の頃からなーんだかんだ初恋っぽかったからなぁ、ミニーも。いくらバンビの奴と近かったからって言ったって、いきなり喰われた(ヽヽヽヽ)んじゃ黙ってねーだろ」

「あたし的にはバンビ、結構本気だったって方が意外なんだけど。ミニーはこれでもかっ! ってくらいわかり易かったし、揶揄いがいがあったし」

 

 そう、一昨日に自分の中の何かを爆発させたバンビエッタによる、執着心と愛着と一人になる恐怖をこじらせた結果が故の肉体関係に発展。その翌日早々に何かを察したミニーニャに、当日あっさりとこちらも肉体関係に発展。その間にブルー本人は普段通り流されるままであり、どちらに対してどういった感情がどうというのがいまいち見えてこないというのが、バンビーズ残り三人の見解であった。

 

「まあバンビお姉ちゃん、凄い怖がりってだけだから……、怖がりだから恐怖心を全部爆殺したいってだけだから」

「歴史に残る大犯罪者か何か……?」

「頭バンビエッタで良いだろ、頭バンビで。んで、ミニーのやつ何がどうなったんだ?」

「リルお姉ちゃん……、えっと、マジの告白されちゃった」

「ミニーめっちゃ頑張ってるじゃんかっ!」

「おーおー、で結局付き合うのかー? バンビ捨てるのかー?」

「正直、僕の意志がそこにあんまり介在してない気がする」

 

 まとめるならば、ブルー本人はバンビエッタとずっと一緒にいるという約束をまだ小さい頃にしたことがある。それはそうとしてバンビエッタ本人から性的に好きと言う様な類の話はあがっておらず、それは手を出された際も変わっていない。

 大してミニーニャの方は、肉体関係に及ぶ前に初手告白を受けたせいで動揺し逃げる隙を失ってしまったのも原因だった。実際問題、バンビエッタのように頭バンビエッタの刑に処されることもなく、なんのかんのヘロヘロにされていないのがその証拠だ。

 

 そしてそんな案外元気なブルーと、彼の腕に抱き着きながら幸せそうな表情のミニーニャをバンビエッタが見たのが今朝である。速攻で彼をミニーニャから引き離し、口論、両側から抱き着いて綱引き、双方からの色仕掛け、などなど目まぐるしく展開した果て、現在二人は修練場で全力勝負中であった。

 

「バンビお姉ちゃんは好きだけど、そういう恋愛的な感じじゃないし……。

 ミニーちゃんは逆に『そう』見られてるとは思ってなかったから、まだ結論が出せないし……」

「本気で二股野郎じゃんかっ! 早いところ結論だしなって、アンタまで頭バンビエッタになっちゃう前にッ!」

「俺らの所にいてロクな男に育つわけねーだろォが、尻軽ビッチ。

 ま、擁護してやんならコイツってまだ、俺たちん中じゃ一番子供だからなー。環境が悪くて精神が全然育って無ェんだろ。魂魄の霊格的な成長率はともかく、ここ来てから30年ちょっとくらいか? まー、見た目ばっか育ったって中身が見合ってないってことだろ。

 それ言ったら、バンビとかジジも70以上はいってるのにあの落ち着きのなさだし」

(周り周ってキャンディお姉ちゃんとリルお姉ちゃんに飛び火しそうなんですが、いいのかなその言い回しって……。二人の方が圧倒的に年上だよね、バンビちゃんたちより)

 

 ちなみにこれでも、リルトットら含めこの「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」における星十字騎士団の中では若手も若手、ひよっこもひよっこの方である。トントン拍子で聖章騎士に上り詰めたBG9なんて赤ちゃんみたいな扱いを最初されていたくらい、現世とこの場所での魂の経年というのは、色々と事情が異なっていた。余談だがBG9はその人格の安定っぷり(というよりロボっぷり)のお陰で、ちゃんと舐められず大人扱いされているが、それはさておき。

 

 さて、そんな話をしていると、「あ~、嫌だなぁ~」と、珍しく甲高い濁声を慣らす誰かがカーテンを開けて部屋に入ってくる。ジジことジゼル・ジュエルだ。頭部の触覚がごときアホ毛が特徴的な相手である。

 そしてジジは、珍しいことに「ちゃんとした」星十字騎士団らしい制服を着用していた。普段のように自前の服というわけでもなく、聖兵が着用しているタイプのものだ。ちなみにズボンタイプである。

 

 珍しいものを見たと、口をすぼめて「カワイイじゃんっ」とか言っているキャンディスはともかく、リルトットは半眼で、ブルーは微笑んで出迎えた。何を嫌がっているのかと言えば、呼び出しを受けたとのこと。

 

「騎士団長の所の~、あの目がなんか怖い感じの女の人さん? このあと謁見の間の方に来いってさ~。ボク、とくに何もやらかしてないのにィ~」

「おぅ逃げてばっかりだからな最近はよォ、サボり魔常習犯」

「ハッシュヴァルトさんから呼び出しってこと……? 陛下もいるのかな」

「知らな~い♪ でも一人で来いとは言われてないからさぁ~? ね! ブルーも一緒に行こうよ♡」

「あ、うん。いいよ、ジジさん」

「さっすがー! 話がわかる弟をもってボクたちは幸せだぁ~♡」

 

 きゃぴきゃぴした動きでブルーの手を取って胸元に運ぶジジと、それに特に何か思う訳でもなく微笑み返すブルー。あまりにもあっさりと話が決着しており、キャンディスから「何でこんなに好感度高いのさジジって!?」と驚かれたりしていた。

 ちなみに実際問題、キャンディスとジジならジジの方が好感度が高かったりするが、そもそもキャンディスも「ガキは趣味じゃないし」というままこの年齢まで来ているので、そもそもの接点が少ないだけだったりする。

 

 それはともかく、特に何かある訳でもなく天井の高い廊下を歩く二人。急いで来いとも言われてもいないからこそであるが、ジジはジジで蒼都とは仲が良かった。

 

「リルお姉ちゃん、やっぱり一番人が出来てる気がする」

「リルもね~、興味ないことは全然どうでもいいって感じだけど、結構義理堅いよね。ボクもバンビちゃんに引き連れられてバンビーズに入ったけど、すぐに同情して受け入れてくれたし。流石にボクも当時、ブルーほど酷い感じじゃなかったけど、リルちゃんに庇われてから扱いは大分良くなったかな。

 ボクって可愛いからね♪」

 

 ウィンクしてくるジジに苦笑いを浮かべるブルーであるが、当然のごとくジジが「彼女」ではなく「彼」であることは知っている。原作知識様様というだけではなく、幼少期に風呂で洗われた際に、そのことは本人から話されていた。(なお水着着用済)

 

「もともとボクがちゃんと『男の子だった』頃にィ、バンビちゃんに目を付けられちゃってね。まああの時と今じゃ全然印象変わってるから、たぶん覚えてなかったと思うけどさ~。色々、生身じゃ『男の子でいられなく』されちゃったんだよねー」

「……生前の話?」

「死んでないってば~。バンビちゃん()、だけど。

 まぁボクが『女の子になった』後、可愛い可愛いってこっちでも目を付けられて、騎士団で連れまわされたりしながら、ミニーちゃんが入る前はサンドバッグだったしね~」

「バンビちゃん『ジジは女の子だからそういうことしない』って言ってたけど……」

「覚えてる訳ないよ、だってバンビちゃんだし~?

 ただ、それはそうと、そんなバンビちゃんにもまともな春が来るとは……。てっきり適当な男で処女散らして、関係した相手全員ぶっ殺すような、リルちゃんが大っ嫌いなシステムが構築されると思ってたけど」

 

 大体、バンビエッタが原作で見捨てられた原因と思われる理由である。そしてそんな精度の高い予想が立つほどに、バンビエッタの普段の振る舞いは頭バンビエッタだった。

 

「でもブルーもねぇ。いきなりだったよねー。ま、全然気にしてないけど? 全然気にしてないけど? 全然気にしてないけどねー?」

 

 凄い気にしていそうである。もっとも蒼都も負い目を感じる訳でもなく、ただ苦笑いを浮かべるばかり。

 

「そういうのなら早く言って欲しかったな~。まあ、だからといってブルー嫌いになったりしないけど。ホント、ボクたちに囲まれて育ったにしてはすごい素直に育っちゃって、イケメンだし♡」

「でも、それはそうとジジさんってバンビお姉ちゃん好きって訳じゃないよね」

「うん、バンビちゃんなんて大っ嫌い! 百回くらいぶっ殺しても足蹴にできる自信があるよ~! 死んでくれるまで好きになれる気がしないもーーーーんっ♪」

(すっごい満面の笑みで……!)

「でもバンビちゃんの顔と身体は大好き♡ いっそ一生暗い顔してお人形さんみたいに黙っていてくれたらいいのになーって、しょっちゅう思ってる」

(そのお人形さんってラブド……、いやゾンビエッタちゃんになるべくしてなってるよね、原作ってやっぱり)

 

 残念でもなく当然な感想であった。

 伊達に「死んでるトコ大好き」とまで言われていない頭バンビエッタである。

 とはいえ、バンビエッタのまだ(ヽヽ)可愛げがあるような臆病すぎる一面を見ているブルーとしては、素直にゾンビエッタちゃん化を容認したくない気持ちもある。たとえそこに、ジジが今の「女性としての」ジジではない誰かだった頃の、おそらく相当にむごいことをされただろう「男性としての」彼の復讐が、そこに幾ばくか或るのだとしても。

 

「というわけで~、バンビちゃんが死んだらもれなく僕の“Z-死者-(ザ・ゾンビ)”でお人形さんにしちゃうから、ブルーも頑張りなよ? アレでまあ『前よりは』少しマシにはなったし、バンビちゃんも。両極端になっただけとも言えるけど」

「そこはまぁ、うん。…………それに、まあ、僕もジジさんとケンカみたいになるの、したくないし。そう言う所は好きじゃないけど、それでもジジさん好きだから、できればずっと仲良しでいたいから」

「おぅ? おー、おー、おー、ちょっとキュンと来ちゃった。そっかー、ミニーもコレでやられたか……。こーゆーイケメンは無罪かなぁ、まあ顔は前髪長くてよくわかんないけど」

「?」

 

 そうこう話している内に、件の部屋へとたどり着いた。普段なら陛下ことユーハバッハがその奥の椅子に鎮座しているところだが、今は姿が見えない。ブルーこと蒼都の中の人は「嗚呼、今『眠ってる』ってことか」と色々何かを察しているが、それは話の大部分に関わらない。

 リルいわく「騎士団長の腰巾着」である例の側近の女性は、彼等を部屋に入れると戸を閉める。と、がちゃりと外から閂で施錠されたような音が鳴った。

 

「えっ? ブルー、何か嫌な感じがするけど。この間みたゾンビ映画みたいにさぁ」

「嫌な予感って言ってもアレじゃないかな。ここ(見えざる帝国)だと割と平常運転じゃない?」

「そんなのバンビちゃんだけだからーーーー! ブルーってキルゲさんとかロバートお爺ちゃんに情操教育してもらってたけど、それでもバンビちゃんの影響強すぎない? ミニーも男の趣味が悪いのかなぁ」

「自覚はあるって、告白の時に言われた」

「言われちゃってたかぁ……」

 

 精神年齢の低めなブルーと、マイペースを崩さないジジの二人が絡んだことによって、閉じ込められた室内にて膨れ上がる霊圧など完全に無視した、緊張感のない空間がそこにあった。形のない恐怖などで胸は焦がれないのだ、お陰で勇気すらないのである。サツバツ!

 

 

 

 ただそんな状況の二人に関係なく、事態は展開する――――――――具体的には、二人の上半身が急に捩じれ初め、同時に後方に折れ曲がり、否、「折りたたまれ」始めたことだ

 

 

 

「ちょっとーーーー! ブルーーーー! 何これ何これーーーー! 痛いんだけど、泣いちゃうよボクーーーー!」

「僕だって知らないよジジさーん!?」

(でもこの概念攻撃っぽいけどそうじゃない攻撃って、「左手」の人……、あっ、息が……)

 

 ことここにおいても全く緊張感がない二人に、どこからか「コノフタリ……、ダイジョウブカ……?」とくぐもった声が聞こえてくるが、それにリアクションを取れるほどの余裕が二人にはない。

 なんならねじれがさらにひどくなり、ついには首すら180度回り始めていた。そろそろ呼吸器やら何やら色々大変なことになっているブルーと、それでもいまいち余裕のあるジジである。「あっこれボクが頑張らないと駄目なやつかなー? ブルーも死なないにしたって、復活までラグありそうだし~」と、そうこう言いながら遂には「ねじ切れ」「落ちた」首だけで、一言ぼそりと呟いた。

 

「――――“神の眠り(ゲヘノエル)”」

 

 立ち上る紫色の光の柱と、そこから伸びる更なる光の十字。数秒後に晴れたその場に立っていたのは、骨の様な、しかしどこか頭部のアホ毛も思わせるような、シンプルな光の羽根を背負ったジゼル・ジュエル本人であった。

 

「疲れるからあんまり使いたくないんだけどなー。まあこの状態なら多少『干渉できるし』、ブルーちょっと待っててね~!」

 

 言いながら唇を噛んだジジは、そこからにじんだ血を唇にまとわせ、先ほどのジジ同様に首がねじ切れそうなブルーへと口づけるようにして飲ませた。

 バンビエッタやミニーニャがいれば発狂ものの光景であるが、特に本人は重要視していない。

 

 そのまま体内に送り込んだ血を介し、ジジはブルーの全身に浸食していた「何か」を、その接続を「本体から切り」、死なせ、そして「操作した」。

 霊的にも酷くグロテスクな音を立てながら全身が裂ける様になり倒れるブルー。もっとも今回はまだ「損傷が軽い」せいか、銀の繭まで形成せずともすぐさま復活する。もっとも意識がまだ戻っていないのをいいことに、倒れたブルーを膝枕してそのほっぺたをツンツンするような、どこか恋人めいた行動をして遊び始めるジジ。やはりと言うべきか、バンビエッタやミニーニャには見せられない光景である。

 

 と、丁度そんなタイミングで扉が開かれた。向こうには例の側近の女と、騎士団長たるハッシュヴァルト。そして背後にプカプカ浮かぶ「フードで覆われた」「二頭身のような」何者か。フードの下はどんな顔をしているかわからないが、とても人間らしいシルエットをしているとは思えないものであるが、そんな相手三人を見たジジは「えぇ…………」とドン引きしているようだった。現在進行形で何をやっているんだお前とリルトットがいればドン引きされるような行為をしている本人によるドン引きである、ダブルスタンダードの器が違った。

 

「今のって、そっちのフードの人の能力だよねー、ですか、騎士団長(グランドマスター)

「あまりお前達と話すようなこともないだろうがな。一応、挨拶を」

「ウン。……ペルニダ・パルンカジャス。チョットダケ……、タメサセテ、モラッタ」

「試させて?」

「これから同僚になるかもしれないからと、実力を見ておきたいという話があったからな。ブルーは……、巻き込むなと言っただろうがペルニダ」

「オオ…………、ユーハバッハ、ミタイナ、フウカクダ」

 

 ギロリと睨むハッシュヴァルトに軽い応対をするペルニダはともかく。同僚? と首を傾げるジジに、ハッシュヴァルトは説明を続けた。

 

神赦親衛隊(シュッツシュタッフェル)、陛下の親衛隊の新たな一人、その候補にお前の名前も連なっているのだ。ジゼル・ジュエル」

「えぇーーーーーーー!? 何でっ、です!!?」

「セイカクニハ、アスキン・ナックルヴァール……、ソシテ……、キミサ」

 

 いまいち選出理由がわかっていないジジだったが、ブルーに意識があれば多少なりともそこに何か類似性のようなものを見出したことだろう。

 ユーハバッハ直属の聖章騎士は、現時点で三人。ペルニダ・パルンカジャス、ジェラルド・ヴァルキリー、リジェ・バロ。ここにアスキンかジジが加わるとなると、それぞれの得物こそが、その変遷こそに何か存在する共通項――――素手のみから始まり、剣、銃火器、そして加わるのが、致死の毒か死の生物兵器(ヽヽヽヽ)。そのいずれもが、人が扱う武器の、戦争の形態の変遷を負っていると。

 

 とはいえ、そのことに気付くわけもなく。またハッシュヴァルトも「強制はしない」と断りを入れる。

 

「あくまでも候補だが、最終選定がお前達二人になっている。とはいえ本人の希望も聞いておくべきだと、私が陛下に打診をした。親衛隊であるならば、本人が望まない形でいるのはそもそもが危険因子となるだろうからな」

「うわぁ、危険因子とか言っちゃっていいのぉ……、です?

 でもまー、そういうことならボクは断りたいんですけどー」

「ソノチカラハ……、ジッサイニ、キョウリョク」

「別に~? 陛下の力になりたくないって感じじゃないんですけどー、なんだかんだ『今の生活』が楽しいんで。それに……」

 

 膝枕をして眠ってるブルーの、やや魘されたような顔を見て。その頬をなぜてから、舌なめずりを一つ。

 

「…………ブルーのことも放って置きたくないので♡」

 

「ソ、ソウカ…………」

「………………」

 

 ペルニダはともかくハッシュヴァルトが壮絶な今にも死にそうな顔をしているのに気づかず、ジジは楽しそうにブルーの頬をまたつつきだし。

 

 

 

「――――――――ハッ!? 何か今、ブルーが凄い頭ヘンなことに巻き込まれてる気がした!」

「何ですぅ~~~~~、それぇ!!?」

 

 

 

 訓練場で聖文字だけを使って殴り合っている二人の女子のうち、頭がおかしい方が何か直感で感じ取っていたりした。

 

 

 

 

 

拙作「メゾン・ド・チャンイチは事故物件(物理)」と合流ルートに行く?(する場合はたぶんこちらで色々先行公開)

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